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フットボールシーズン開幕記念・3行アメリカ Sports 特別編

Are you ready for some Football?!




(ま)でもわかるフットボール教室<第2部>

さて、第2部ですが、各プレーヤーのポジションについて理解した後、少しずつ応用編へ入っていきましょう。


【各ポジションについて】
そもそもフットボールって1チーム何人じゃい?という疑問を持っている方も多いでしょう。答えは11人ですが、野球やサッカー、ラグビーとは違ってオフェンスとディフェンスが完全に分かれて分業制になっているのが大きな特徴です。

<オフェンス(攻撃側)>
QB(クオーターバック)
 パス攻撃でパスを投げたりラン攻撃で RB にボールを渡したりする、攻撃の起点で大黒柱です。サイドラインのコーチから指示を受け、そのプレーコールを選手達に伝えるのもQBで、プロではこのQBのみにヘルメット内に無線機を備えることが許されています。まさにチームの心臓ですが、動いている標的にストライクを投げるスローイングの熟練した技術はもちろん、たまには自分で走ったりするので走力も必要ですし、プレー中の迅速な判断、巨漢ディフェンスラインメンのラッシュに耐えうる強靱な肉体、ディフェンス陣からの罵声を浴びながらまさに戦場のフィールドで我を忘れない精神力、などなど、いろいろなスキルが要求されます。最近は黒人のQBも多数、彼らは比較的よく自分で走ります。

RB(ランニングバック)
 QBの後ろに位置し、QBからのハンドオフを受けて前へ走るラン攻撃の主役です。時にQBからのショートパスも受けるため、レシーバーとしての技術も重要ポイント。ディフェンス陣に突進し突進されるので非常にハードなポジションです。パス攻撃の時にはQBを守る役割もあります。

FB(フルバック)
 ほぼRBに準じますが、基本的にRBの前に位置し、ラン攻撃では主にRBのリードブロッカーとなります。もちろんFB自身が走ることもパスを受けることもあります。

WR(ワイドレシーバー)
 両翼に位置し、敵ディフェンス内に走り込んでQBからのパスを受けるパス攻撃の中心となるポジションです。長身であればあるほど有利なわけで、走力も瞬発力も備えたうっとりするような体型の「これぞアスリート!」と呼べる黒人の伊達男が多いのもこのポジションの特徴です。非常に華やかなポジションですが、パスキャッチと同時にディフェンスの選手達が雨あられのように突進してくるので、強靱な肉体も不可欠。

TE(タイトエンド)
 オフェンスラインのすぐ横に位置する「6人目のラインメン」ですが、と同時に時にはQBからのパスを受けたり、ラン攻撃でリードブロッカーをしたり、ラインメンにも劣らない巨漢ながら細かい芸を披露する非常に特徴的なポジションです。(ひ)の個人的な印象として、良い TE がいるチームが強いチームと感じることがよくあります(ジェイ・ノバチェックがいたダラス、シャノン・シャープのデンバーなど)。

OL(オフェンシブ・ライン)
 QBの前にずらりと並ぶ、ディフェンスラインと対峙する5人の大男たちです。オフェンスラインと総称されますが、中央でQBにボールをエクスチェンジするのがセンター(C)、その両脇が左右のガード(LG、RG)、一番外側が左右タックル(LT、RT)です。ルール上、(一部例外を除いて)ボールを触ることすら許されていないので地味な存在だと思われがちですが、ディフェンスラインの突進からパスを投げるQBを守る役割(パス・プロテクション、長くQBが待てるほど良い)や、ラン攻撃でのRBが走る穴を作る役割・加えて時にはリードブロックなど、攻撃の基盤を作る非常に重要なポジションです。特に右利きのQBにとってパスを投げるときは左側が死角になるので、LT のポジションには最も信頼のおけるラインメンを配置します。彼らオフェンスラインとディフェンスラインとの力関係がそのまま試合の結果を左右すると言っても過言ではないほど。なぜか白人の大男が多いのも特徴です。黄金時代を築いた数年前のダラス・カーボーイズはQBやRB・WRに華やかなタレントが揃っていましたが、彼らが活躍できたのも史上最強と言われたラインメン達のおかげでした<WRよりも給料が高かったとか>。試合中、相撲を何十番も取り続けるような過酷なポジションですが、何を隠そう元横綱の北尾や若の花がフットボールに挑戦した時に目指したのもこのポジションです。彼らが最もやりやすそうなポジションではありますが、お相撲さんの宿命、当たると反射的にまわしを握ってしまう行為は、フットボールでは「ホールディング」という反則になってしまうのでまあ当たり前ですが無理なお話でした。

以上がオフェンスの各ポジションですが、RBやFB、WRの数や彼らが位置するポジションは、プレーによって様々に変化します。テレビの実況でも各プレーの前にフォーメーションの解説はしていますのでご参考ください。

<ディフェンス(守備側)>
主に DL(ディフェンシブ・ライン)・LB(ラインバッカー)・セカンダリー(CB、FS、SSの総称)という3つのポジションに分かれます。チームや各プレーによって守り方や選手の配置は様々に変わりますが、4-3-4 のフォーメーションが非常にベーシックなセットです。

DL(ディフェンシブ・ライン)
 プレーの度にオフェンスラインと正面からコンタクトする、非常にタフなポジションです。主に4人で内側の2人を DT(ディフェンシブタックル)、外側の2人を DE(ディフェンシブエンド)とも呼びます。3人の場合には中央のポジションを NT(ノーズタックル)と呼んだりもします。オフェンシブラインメンとの当たりを繰り返し、ラン攻撃の時にはRBを止めるため、さらにパス攻撃の時にはQBを「サック」(パスを投げる前にダウンを奪うこと、10〜15ヤードはロスすることになる)するために、オフェンスラインを蹴散らすべく勇猛にラッシュします。先も触れましたが、このディフェンスとオフェンスのラインの力関係がそのまま試合の結果を左右すると言っても言い過ぎではない、やはりディフェンスの基盤をなす重要なポジションです。単純に考えると5人対4人でオフェンスラインの方が有利そうですが、必ずしもそうでないところがまた面白いところ。

LB(ラインバッカー)
 主に3人で構成され、真ん中を MLB(ミドル・ラインバッカー)両端を OLB(アウトサイド・ラインバッカー)と呼びます。ディフェンスラインの後方に陣取って、ラン攻撃ではランナーを、パス攻撃ではレシーバーを止める言わば「遊撃隊」のような役割をします。したがってランでもパスでもディフェンスするので、ある意味ディフェンスの要とも言えるでしょう。ラインメンに勝るとも劣らないような大男達が守っていますが、意外と走力があったり、実は素人では考えも及ばないような動きで巧みにディフェンスしていたりと、実はフットボール通と呼ばれる人たちはこのLBの動きを見ているそうで、いかに彼らの働きがディフェンスには大切かがよく分かります。また時にディフェンシブ・ラインメンとともにQBへのラッシュをかけることもあり、これをブリッツと呼びます。ブリッツが奏功してサックに成功するとディフェンスのビッグプレーで非常に有効ですが、その反面本来守るべき位置が空いてしまうので、裏をかかれて大きくゲインされてしまうリスクも含んでいます。昨年の UNC などは仕掛けるブリッツがことごとく裏をかかれていました、情けない。また、10年ほど前にピッツバーグ・スティーラーズが強力なLBを4人配する「3-4」フォーメーションで超強力ディフェンスを誇っていて<彼ら4人は「鉄のカーテン」と呼ばれていました>、それに他のチームも追随して「3-4」の布陣が流行した時期もありましたが、ここ最近は「4-3」のベーシックな形の方が多いようです。

Secondary(セカンダリー)
 主にパス攻撃のディフェンスのため WR や TE に対するディフェンスを担当するのが4人のセカンダリー陣です。両翼のWRにマンツーマンで守備につくCB(コーナーバック)と、パスに対するゾーンディフェンス、またはDL、LBの網を抜けてきたランナーを止めるための最後の砦としての役割を持つFS(フリーセーフティ)・SS(ストロングセーフティ)から構成されます。WRと対峙するポジションなので、やっぱりスピードのあるアスリート系が多く見られるポジションです。WR陣に比べると少々背が低い選手が多いように見えますが、そういう選手達が受け持つポジションなのでしょう。ごくまれにですがLBも通り越してこのセカンダリー陣がブリッツを仕掛けることもあります(セーフティブリッツ、コーナーバックブリッツ)。また、明らかにパス攻撃の局面では、通常の4人からセカンダリー陣を5人に増やす「ニッケル・ディフェンス」というフォーメーションを取ることもあります。5セント玉がニッケルと呼ばれていることからこのように名付けられ、さらに6人に増やすことを「ダイム・ディフェンス」と呼びます(ダイムは10セント玉)。相手QBが投げたパスをキャッチする「インターセプト」が彼らの最も大きなビッグプレーです。

<その他>
K(キッカー)・P(パンター)・スペシャルチーマー
文字通りにフィールドゴールやパントを蹴る選手ですが、なぜかキッカーとパンターを兼業している選手は見たことありません。やはりフットボールはそれほどに分業制の進んでいるスポーツなのでしょう。プロではキックのみで1億円稼ぐキッカーもいるそうです。スペシャルチームの他のプレーヤーは、控え選手や通常のオフェンス・ディフェンスの選手達が兼任していますが、時に専任の「スペシャル・チーマー」と呼ばれる選手もいます。

総勢22人の選手が入り乱れるフィールド全体を全て見渡すにはかなりの熟練が必要ですが、あるポジションのマッチアップに注目して試合を見はじめると、また変わった面白さが出てくるかもしれませんのでお試しあれ。(ライン対ライン、WR対CBなど)


【時間(ゲームクロック)について】
そしてフットボールの1試合は、15分X4クオーターの合計60分間です。これは実質の時間なので、試合そのものは2〜3時間はかかります。暇しないようにポテトチップスとダイエットペプシを用意しましょう。前の項でも少し触れましたが、ダウンとダウンの間にも、ラン攻撃の場合は全て・パス攻撃の場合でもパスが成功した場合は時計がカウントダウンを続けます。大学だと、ファーストダウンを取った時は約10秒間だけ時計が止まります。QBサックした場合も少し止まります。あらゆる場合でサイドラインからボールが出た場合には、次のプレー開始まで時計はストップします。時計が動き続けるかどうかは、ダウンの地点に笛を吹きながらやって来る審判のアクションを見れば分かります。(手をグルグル回していたらカウントダウン進行、両手を頭の上で振っていたらストップ)
接戦の試合終了間際になればなるほど、この時間をコントロールしながら攻撃することは非常に大切で、また見ていて非常に面白い醍醐味の一つです。僅差を追いかけるチームの終了間際などは、ハドル(円陣)を組む時間も省略しながら、サイドライン際にパスを投げたりタイムアウトを使ったりして時間をコントロールします。実はこれがフットボールの中で最も面白い部分ではないかと思うくらいに、本当に興奮する場面です。


【ターンオーバー】
さて、ディフェンス・オフェンスの各ポジションや時間のことも分かりました。この先は少しずつ応用編に入っていきましょう。
フットボールは、攻撃権を持つチームとそれを守備するチームが完全に分かれているスポーツですが、時として突如その攻撃権が交代することがあります。これを「ターンオーバー」と呼び、絶対に避けなければいけないミスですが、それでも1試合に数回は必ず起こります。具体的にターンオーバーが起こる局面としては、

ファンブル
 ボールを確保している選手(QBやRB、パスをキャッチした後のWRなど)が、ダウンする前にボールをこぼしてしまうことです。地面に落ちた時点でニュートラル(中立)となり<この時審判がニュートラルであることを示す青い棒を投げます>、次にそのボールを確保した方のチームに攻撃権が与えられます。つまりディフェンス側が確保した時にはターンオーバーとなるわけです。ラグビーでよく見るようなボールに群がる奪い合いが、フットボールではこのファンブルが起きたときのみに見られます。また、オフェンスラインの選手達は、一旦ボールがニュートラルになった後には他の全ての選手と同様にボールに触ることができます。よく見るとディフェンス陣はファンブルを誘うようにボールに向かってタックルを仕掛けています。もちろんオフェンス側のボールキャリアーはそうならないようにしっかりとボールを抱え込んでダウンします。

インターセプト
 QBが投げたパスがディフェンス側にキャッチされた場合、その時点で攻守交代<ターンオーバー>です。リターンをタッチダウンまでしてしまったら、本来専守防衛のディフェンスの選手が得点することになるわけで、最高のビッグプレーとなります。後にも述べますが、パスが空中にある間はオフェンス側にもディフェンス側にも平等にキャッチする権利があります。

などが挙げられます。ターンオーバーが起きると試合展開がドラマチックに変わってしまうので、試合を優勢に運ぶためには最小限にとどめなくてはいけません。ラグビーのように何度もパスをしないのは、ファンブルを犯すリスクを避けているという理由もあります。


【反則について】
前に進むのがフットボールの大前提なので、反則が起きた場合は数ヤード後方への罰退という形のペナルティとなります。反則が起きた際には、審判が黄色いハンカチ(イエローフラッグ)を投げ、その後その反則に関する説明を主審が行います。反則を理解することは、イコールでルールを理解することにもつながります。選手の安全面を考えた反則が多いのもフットボールの特色です。

フォルス・スタート
 オフェンスの選手達は、ボールがQBにエクスチェンジされるまでは微動だにしてはいけないことになっています(1人だけモーションすることが許されています)。ラインメンでもWRでもRBでも、エクスチェンジの前に少しでも動いてしまうと反則となりその時点でボールデッド、5ヤードの罰退。

オフサイド
 オフェンスの選手もディフェンスの選手も、エクスチェンジの前にはボールが置かれている地点(スクリーンイメージライン)から相手チーム側に出ることはできません。QBのダミーの声に騙されたりして出てしまうと、オフサイドという反則で5ヤード罰退。主にディフェンス側に科せられる場合が多く、オフェンス側はフリープレイができるのが特徴です。エクスチェンジの前に自陣側に戻れたらセーフ。似た反則でエンクローチメントという反則がありますが、これは動き出す前にプレーに臨んでいる時点でボールの幅分のニュートラルゾーンに入っている場合に科せられる反則で、ボールデッドになりフリープレイはなし、同様に5ヤードの罰退。

ホールディング
 ブロックでもパスプロテクションでも、全ての選手どうしの接触の際に相手を手の平でつかんでしまうとそれはホールディングという反則です。ただしボールを持っている人はつかんでもオーケー。明らかな反則はないのにイエローフラッグが飛ぶと、多くの確率でこのホールディング(特にオフェンス側)です。オフェンス側は10ヤード、ディフェンス側は5ヤードの罰退。

12 men down field
 1チームは11人なので、当たり前ですが12人いたら反則です。5ヤードの罰退

ディレイ・オブ・ゲーム
 ダウンとダウンの間は、時計が動いていてもいなくても45秒と決められており、その時間内にプレーを始めなかった場合には反則で5ヤードの罰退。

パス・インターフェアレンス
 パスをキャッチしようとする人の動きを故意に阻止してはいけない、というルールに基づく反則です。実は非常に微妙ですが、WRとCBのマッチアップはこういうルールの中ぎりぎりのところでしのぎあっています。パスが空中にある間はオフェンス側にもディフェンス側にも平等にキャッチする権利があるため、ディフェンスに限らずオフェンス側にこの反則が科されることもあります。ディフェンス側の場合はその反則があった位置まで、オフェンス側の場合は5ヤードの罰退。

イリーガル・コンタクト
パスコースを走るWRに対して、CB等ディフェンダー陣はスクリーンイメージラインから5ヤードを超えたらコンタクトしてはいけない、という新しい反則です。やはり非常に微妙で導入直後はよく見かけましたが、ここ最近は黙認の傾向にあるようです。確かにこの反則が厳密に取られたらCBのディフェンシブ・アクションが極端に制限されてしまいます。

インテンショナル・グラウンディング
 QBは標的となるレシーバーがいる場所にパスを投げるのが前提です。オフェンスラインのパス・プロテクションが持ちきれずにサックされそうになった場合、(サックによるロスよりもパス失敗でもう一度同じ位置から攻撃した方が得なので)故意にボールを投げ捨てるとそれは反則です。5ヤードの罰退だけではなく、ロス・オブ・ダウンで次のダウンとなってしまいます。ただ、近年はQBを故障から守るという意味で、この反則の適応範囲は狭められつつあります。(オフェンスラインの外側からパスを投げた場合は免除、など)

イリーガル・ブロック
 膝から下へのタックルなど、安全面を考えたルールに反してタックル及びブロックをした場合の反則。5ヤードの罰退

フェイスマスク
 中でもヘルメットのフェイスマスクを握ることは最も危険として厳しく禁止されています。程度によって(つかんだだけか、さらに振り回したりしたか)5ヤードから15ヤードの罰退。

ラッフィング・ザ・パッサー
 パスを投げる人(パッサー、主にQB)めがけてラッシュするのはディフェンスの基本プレーですが、投げ終わってそのパスの行方を見ているパッサーにタックルするのは余計な危険のため反則です。あえてパッサーと言うのはQBに限らずパスは誰でも投げられるため(QB以外だとトリックプレーになってしまいますが)。

アンネセサリー・ラフネス
 ボールがサイドラインを出た後やプレーが完全に終わった後などに、不必要に危険なプレーをすることはできません。5ヤードから15ヤードの罰退

などなど、ざっとよく見かける反則はこんなところです。反則の多い少ないもチームカラーの一部で、少ないチームは Well educated team(コーチによる教育が行き届いているチーム)などと実況されます。また、反則をしなかった方のチームが、反則を適応しない方が試合展開に有利になる場合には、その反則をデクライン(decline)することができます(3rd down で1st down更新できなかったオフェンス側の反則など)。


【審判について】
各試合は5人ほどの縦縞のジャージを着た審判が裁きます。白い帽子をかぶって背中にRと書いてあるお方が主審(referee)です。見れば意外とお年を召した方々が元気に走り回っておられます。反則があった時は協議の後、主審がマイクで説明するので非常に明快です。プロの場合はどの選手が反則をしたかまで言及します(背番号で)。時に同じ審判を繰り返し見かけるので、コールのしかたなど個性が出ていて愛着がわいてきたりもします。
また、微妙な判定の場合、プロではテレビ中継のビデオ録画によるインスタント・リプレイで判定していましたが、いちいちビデオを見ていたのでは試合時間が長くなってしまうため数年前に一旦廃止されました。しかし、やはり審判も人の子、人の眼では限界があるのと公正を期すために、両チームの監督から要求があった場合に限り主審がビデオのリプレイで判定する新しいシステムができました。これを「チャレンジ」といい、監督はフィールド内に赤いフラッグを投げて要求します。ただし、判定が覆った場合には問題なしですが、判定が覆らなかった場合にはペナルティとしてタイムアウトを取ったこととみなされます。非常にフェアないいシステムだと思います。タイムアウト(前後半各3回ずつ)は試合展開を左右する非常に重要なものなので、よっぽど試合展開に影響を与える微妙な判定の時にしかチャレンジはできません。このように、フットボールは合法的に審判の判定を変えられる非常に珍しいスポーツです。


【コーチ陣について】
強靱な肉体と運動能力を持つ、神様から許された選手だけがフィールドでプレーできるフットボールですが、同時にこのフットボールほどにコーチ陣の仕事が重要なスポーツも無いように思います。各チームにはヘッドコーチ(いわゆる監督)の下に、オフェンス・コーディネーターディフェンス・コーディネーター(それぞれ攻撃と守備の責任者)がいます。彼らはそれぞれチームが最高の状態に機能できるように攻撃・守備を組み立てます。試合で選手達がしているプレーは、彼らコーチ陣が考えた作戦をフィールドで実践しているのです。もちろん作戦通りに行かないこともままあるので、試合中にもアジャスト(微調整)していきます。1週間に1度の試合のために、彼らはかなりのハードワークで準備しなければならないのです。Not being prepared is to prepare to lose(準備を怠ると言うことは、負ける準備をしていることだ)という合い言葉もあるくらいです。


【おつかれさま!(第2部終了)】
さてさて、まだまだ書きたいことは山ほどありますが、いずれ第3部も書くとして、とりあえず第2部の終了です。これであなたもフットボールの基礎については一通り理解できたと思います。なるべく分かりやすく、しかし知っていた方が面白いと思うところはなるべく言葉を惜しまずに書いたつもりです。「やっぱり複雑やーん!」と思われた方も多いかもしれませんが、騙されたつもりでフットボールの試合を見てみましょう。最初にも書きましたが、フットボールをよりよく理解するには、何はともあれ試合を最後まで見続けることです。以上のように、フットボールの試合とは、選手達やコーチ陣の戦術、そして観客も含めて、各人があらゆる役割を果たしながら築き上げていく建築のような一種の芸術とも言ってよいほどのものなのです。いずれあなたも間違いなくフットボールの虜になりますよ!さあ、食べず嫌いはせずにフットボールの試合を見てみましょう。Are you ready for some football?!(ひ)


<このページは思いつき次第ちょこちょこ改訂していきます>

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