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![]() 3行アメリカ Daily Life 2003年 9-12月 暮らしの中のハプニング! ![]() |
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サンタさん 12.29.2003いくつかクリスマスネタが続きますが(ひ)の子供の頃の話をもう一つ。(ひ)実家のクリスマスは、24日の夜に家族でケーキを食べ、就寝した後、25日の朝に目が覚めると枕元にプレゼントが置いてあるというパターンでした。カワイイことにこのパターンが続いていたうちは、結構大きくなるまでサンタクロースの存在を信じていたウブな子供でした。 バイオテロ法 その後 12.26.2003バイオテロ法により日本から食品を送ってもらえなかった話を書いたところ、読者の方々からメールを頂いた。「日本に一時帰国するので、よかったら必要な食品を運んできますよ。」というありがたいご提案(世の中いい人もいるものだ!)から、「”ホームメイド”と書けばよいらしいです。(とは言え、テロリストが送るのも怪しいホームメイドの品物では?)」という面白いアドバイスまで。事前にFDA(アメリカの農水省みたいなお役所)に申告すればいいらしいが、こちらも狂牛病問題でお忙しそうだ。それにしても、アメリカの田舎で生活する日本人にとっては、この法律は結構大きな変化だと思う。そんな折、実家の母から電話があった。「フセインも捕まったことだし、もう食品を送ってもいいよね。」…世の中そんなに単純だったら、どんなにいいことだろう。(ま) メリークリスマス!と言う前に 12.27.2003信仰の自由はあれど、多くがキリスト教徒のアメリカ。この時期に「メリー・クリスマス!」という挨拶をされることも少なくない。しかし、気をつけて見ていると知識層の人々の挨拶は少し違う。なぜならば、クリスマスは飽くまでもキリスト教の祝日。ユダヤ教やイスラム教は違う祝日を持っているし、出身地域によっても、日本はお正月、中国は旧正月、南アメリカはこれまた別の大きな祝日があるのだ。しかし面白いことに、この時期(12−1月)に祝日が集中しているのも事実。よって、多文化に理解のある人々の挨拶は "Happy Holidays!"(よい祝日をお過ごし下さい)となるのだ。この時期に受け渡しの多いホリデー・カードも、「クリスマス」の表記を避けたものが数多く売り出されている。この傾向は、年々強くなっているような気がする。それでも「メリー・クリスマス!」と言う人は、こういった変化を認識していないか、確信犯でしょう。(別に言われても怒りませんが。) お正月まで何しよう 12.28.2003クリスマスが終わったら、日本では新年に向けての準備がはじまる。(ま)も何かしようと思うのだが。 11月「今月の一枚」、裏の話 12.13.2003お笑いになった方も多いかと思います。(ひ)(ま)がタイムトリップしているあの写真について多かった質問は、「どこで撮ったの?」「幾らかかったの?」。皆さん結構興味あるんですねー(ムフフ)。ちなみに、写真をとった経緯は「旅する二人の東西南北」にて、値段は20ドル(二千円強)でした。で、衣装について書かなかったことが一つ。ふたりとも立派な服を着ているように見えますが、実はあれらの衣装、全て金太郎の前掛け状態なのです。(ひ)の場合、バンダナからベストまで全てひと続きの前掛けを首からつるして、上からコートをひっかけている状態。(ま)の場合はもっとすごくて、あの豪華ドレスも前掛けで、後ろは2本の紐で結んでいるだけ。そのままでは更衣室から出られないので、下に短パンをはいています。もし、あの写真を後ろから撮ったら、随分間抜けなものになったはず。ちなみに、(ひ)(ま)をよく知っている人の分析によると「(ひ)は少し照れがある、(ま)はすっかり成り切り」とのこと。という訳で、(ま)は普通はこんな睨みはきかせていません、念のため。(ま) 野望達成 12.12.2003(ま)には、ひとつの野望があった。デパートの化粧品売り場で、アメリカ人のメーキャップ・アーティストにフルメイクの化粧をしてもらうことだ。目指すはアジア系アメリカ人、アメリカ人にとってのエキゾチックでオリエンタルな顔になってみたい!(言葉を変えると、日本で日本人は絶対しないような強面メイク。)しかし、日本のデパートの化粧品カウンターですら、出来れば避けたい(ま)である。行動を起こさないまま、ついに2年が経過してしまった。 ホリデイ・ショッピング 12.11.2003この季節、アメリカ人の買い物に対する情熱は目を見張るものがある。と言うより、半分義務感にかられて血眼になってショッピングをしている。理由はひとつ。「クリスマスだから。」こちらでは、子供だけでなく大人も含めて、親戚一同に、お互いが、プレゼントを贈るのだ。よって、品物選びから購入、実際に手元に届けるまで、それにかかる金銭的および体力的負担は計り知れないものがある。 ショッピング・シーズンのご注意 12.10.2003昨年12月の話。巨大ショッピング・モールで、あれこれと買い物をし、車に戻るとフロントグラスに赤い紙がはさんであった。違法駐車のキップじゃないよな、とちょっとドキドキしつつつ開いて読むと、何とダーラム・ポリス(!)からだ。内容を読んで納得。皆が買い物しまくるこの季節、車の中に放置された商品を狙って車上荒らしが頻発するそうで、「この手紙は置きっ放しの商品が外からでも見えている車にはさんでいます。以後、気をつけてください」とのこと。見れば少し向こうに、一台一台車をチェックしつつ手紙をはさんでいる2人組の警察官の姿が見える。ご苦労様です、とアドバイスに感謝しつつ車内の荷物を見れば、ウォルマート(量販店)で買った数ドルの価値の小物が数個。まあ、袋に入っていると中身は分からないものね。以後、気をつけます。犯罪といえば、(ひ)の研究所の専属カメラマンS氏の家に泥棒が入り、クリスマスに用意していたプレゼントをごっそり盗まれた。ひどい話だ。(その後、研究所内でカンパが呼びかけられた。)年末に犯罪が増えるのはアメリカも日本も同じこと。注意しなくっちゃね。(ま) 白熊ちゃんの行き先 12.12.2003という訳でホリデイショッピングシーズンの真っ只中ではあるけれど、色々な人が住んでいるこの国、プレゼントを買ったりもらったりできない人も多くいるのが現状だ。こういう時には決まって<表面的にでも>助け合おうとするのがアメリカ人気質。(ひ)の研究所にも「Toys Drive」というプレゼントがもらえない子供向けのおもちゃを集める箱が廊下に並ぶ。(ひ)(ま)家にも、どのような経緯で我が家に来たのかすら忘れてしまったようなクリスマス仕様のかわいい白熊のぬいぐるみがあったので、その箱の中にそっと入れておいた。 日本も遠くになりにけり その1 紅白歌合戦 12.6.2003年末のこの季節になると、改めて驚くことがある。紅白歌合戦の出場者に、年々知らない人が増えているのだ。「女子十二楽坊に中島美嘉に森山直太朗…この人たちって一体誰?」興味が無い訳ではないのだけれど、芸能ニュースはインターネットでちらりと見る程度。SMAPの稲垣吾郎が逮捕されたときは既にアメリカにいた訳で、釈由美子の顔も知らないし、東大卒の女優といえば未だに高田万由子(誰か新しい人がいるんですよね)。お笑いでもテツアンドトモとか「ゲッツ」と聞いてもチンプンカンプン。努力して知る必要もない話題だけに、知らないことがより一層日本との距離を感じさせるのです。(ま) 日本も遠くになりにけり その2 バイオテロ法 12.9.2003実家の母親から慌てた様子で電話があった。聞けば、お正月用品はじめ日本食材を満載した小包を送ろうとしたところ、新しく施行された「米国バイオテロ法」により、郵便局でアメリカへの発送を拒否されたそうだ。別に普段はアメリカの食品でかまわないのだけれど、日本食はやっぱり美味しいものを食べたい!(アメリカで買える日本食材は、高い割に質がイマイチ。)年末には私の元に届くはずだった鏡もちに加えて、「島原そうめん」や「五島うどん」、「マルタイ棒ラーメン」も、今ごろ実家の片隅でいじけているのだ。食べられないと思うと、よけい食べたいのが人情というもの。「米国民をテロの脅威から守るため」と言われれば反論のしようはないけれど、食品の送付を全面禁止して具体的のどのような効果があるのだろう。それにしても、日本から届く小包という年に2回のささやかな楽しみがなくなって、いじけ気味の(ひ)(ま)家である。(ま) 大きな国の小さなおうち 12.2.2003サンクスギビングに欠かせないパイを焼くというので、見学がてらアメリカ人の友人の家に遊びに行った。チャペルヒル・エリアの新しくて広い家を見慣れている目には驚きの、何ともこじんまりした家だった。部屋数は多少多いとはいえ、一つ一つの部屋の広さは、日本のいわゆる「団地」サイズ。四畳半のキッチン、六畳のリビング。聞けばこの家を中古で買ったのが18年前だという。昔はアメリカ人も小さい家に住んでいたのね。しかしながら、スペイン人を先祖に持ち、家族には絵描きもいて、イギリスでの生活経験もあるHの家だけあって、各部屋は陶器や絵画や植物で美しく飾られていた。そして何より日本の家と違うのは、こじんまりしたバルコニーの向こうには、先が見えないほどのバックヤード(裏庭)が広がっていたことだった。日本人だったら敷地一杯に家を建てそうだ。 意外に身近な問題 11.27.2003ホリデーシーズンのこの時期は、同時に寄付のシーズンでもある。嵐のように送られてくるプレゼント用のカタログに混じって、寄付のお願いの手紙もポストに入っている。NGO活動がさかんなアメリカだけあって、ありとあらゆる種類の寄付があるのだが、中でも不思議なのは「州内の飢えている人を救おう」というものだ。こんな豊かなアメリカで飢餓に面している人がいるのも想像がつかないが、その手紙によると37万5千人が山岳部を除くノースカロライナにいるそうだ。で、その人たちに対しては、すでに地域のスーパーや農場が寄付の準備をしているのだが、それを輸送・調理・提供するのに必要なお金が足りないので寄付をして欲しいというもの。手紙が胡散臭いので、寄付する気は全く無いのだが、多少の脚色はあれど、実際にそんなことってあるのね、と読むたび不思議な気持ちになる。あと、最近テレビで見たのは、母親と子供が車に乗っていて、夜の駐車場に車を止め、母親が「今日はここね。おやすみ。」と言う、「ホームレスを救おう」というCM。日本も景気が悪いけれど、一家揃ってのホームレスや、飢餓に面している人はいるだろうか?やはりアメリカの貧富の差は、日本より激しいのだろう。(ま) CHICAGO the musical 11.14.2003ミュージカルと言えば何をおいてもNYCのブロードウェイですが、地方公演部隊も全米中を回っていてノースカロライナのラーレイにも時折やって来ます。しかし、実は何度か見に行きましたがいずれも「やっぱ2軍やな〜」とちょっとがっかりしていました。その後、NYを訪れてブロードウェイ・ミュージカルの神髄に触れたことで(ひ)(ま)家では完全に「ミュージカルはブロードウェイで!」という結論に達し、ラーレイの地方公演にはもう見向きもしていませんでした。 11月のアサガオ 11.7.20038月に朝顔が枯れたので、種を収集した。で、9月にまだまだ暖かかったので、ほんの出来心で種を撒いたところ、再び芽が出た。葉っぱや花は小ぶりになったものの、10月にはまだかわいい花を咲かせていた。とはいえ、気温の上昇とともに花が開くシステムなのか、お昼頃にやっとつぼみが開いたり、夕方まで咲きつづけたりで、ちょっと時差ボケ気味なのがこれまたカワイイ。そして異常気象のノースカロライナ、この陽気に誘われるように、11月に入ってもまだまだ元気に朝顔は咲き続けている。ここまで頑張ってくれると、なんだかちょっと申し訳ない気分になる。(ま) 蘭栽培の秘訣 11.3.2003植物を種から育てず、すでに花が咲いた苗を買ってきて植えるのがアメリカの合理的ガーデニングだと以前書いた。さて、これはお金持ち版、アメリカン・ガーデニングのお話。お邪魔したお宅に綺麗な蘭の鉢植えがあったので誉めると、そこのご主人がとっておきの「蘭栽培の秘訣」を教えてくれた。 テレマーケターと仲良し 11.2.2003最近「希望しない人には各種勧誘電話をかけてはいけない」という法律が話題になっている。勧誘電話がしつこいのはどこの世も同じ。アメリカでも、長距離電話に高速回線に保険に寄付にカーペットのクリーニングと、例を挙げればきりがない。英語がよく分からない上に悪徳商法に乗ってはいけないという危機感から、さっさと切るのが一般的だが、たまに面白い電話に出会うときもある。 パーティー準備 11.1.2003友人(日本人)の帰国に伴い、彼女のフェアウェル・パーティー(送別会)の幹事をアメリカ人のJと一緒にすることになった。パーティーといっても、大学の施設を借りて料理を持ち寄るカジュアルなものなのだが、日本人だけのまったりとした飲み会とも違う訳で、話し合うたびにJと意見が分かれる。この際アメリカのパーティーの何たるかを、本を読んで勉強することに。いやー、招待状から始まって、料理に飲み物はもちろんのこと、部屋の飾りつけにテーブルセッティングに音楽まで、何かと準備が多いこと、多いこと。でも、これを楽しんでやるのがパーティー好きのアメリカ人なのだ。友人達の協力とパーティーグッズの専門店(日本の宴会芸用のタスキや衣装を売っている店とは異なる)に助けられ、少ない予算でも結構楽しい雰囲気を作ることに成功。しかし、これだけ前準備しておきながら、一旦パーティーが始まると皆は会話に夢中で、料理も飾りつけもあまり気にしない。でも、それが一番の成功だね、という何だか不思議な結末なのだ。(ま) 大発生! 10.31.03研究所から外へ出てみると何やらブンブンと虫が飛び回っていた。それもものすごい数。見るとそれはテントウ虫。日本にいた時も春先に大学でハネムシ(勝手に命名)が大量発生してましたっけ。春や秋はそういう季節なのでしょうか。ハウステンボスカップにヨットを持っていく途中の海で渡りトンボ(これも勝手に命名)の大群に遭遇したこともあったなー。キリがないので払い落とさなかったら身体中にトンボがとまって、それだけ多いと不思議と気持ち悪くもならなかったことを思い出します。 ふたつの時計 10.27.2003サマータイムが終わった(具体的には、10月最終土曜日の深夜2時に1時間時計を戻す)。この際のアメリカ人の反応はいたってご機嫌だ。理由は「1時間多く眠れるから」。しかし、1時間とはいえ時差が発生する訳で、今もなんとなくボーっとしている。昨日の午後7時が今日の午後6時な訳で、すでに暗くなった窓の外を見て冬の到来を実感する。それにしても、時間の調整を年に2回も混乱なく実施するなんて、アバウトなアメリカ人がよくやるよなー、といつも感心する。(それとも、アバウトだからやってられるのか?) もりあがらないハロウィン 10.29.2003毎年10月31日はハロウィン。アイルランドの伝統が、アメリカに渡ってただの楽しいお祭りに変わり、子供は仮装してお菓子をもらいに近所を回り、大人もついでに大騒ぎ。チャペルヒルのダウンタウンにはノースカロライナ中から仮装した若者が集まりたむろするので有名だ(夜のニュースでも中継される)。家々には不気味なデコレーションが施され、中には幽霊屋敷と化している家も。また、お金持ちエリアに行くと、もらえるお菓子がゴディバのチョコだという噂もある。しかーし、(ひ)(ま)家ではイマイチ盛り上がりに欠ける。というのも、毎年カボチャだけは彫って玄関に飾る(遊びにきていいよ、の印)のだが、アパート内に子供が少ないので、お菓子を用意して待っていても2年前は2組のみ、1年前は1組も来なかった。おまけに最近はお菓子の代わりにお金を要求する子もいて(それも「赤十字」なんて書いた箱を持っている)可愛げがない。一方、お菓子に針を入れたりする不埒な輩もいるそうで、「もらったお菓子は全て親がチェックし、手作りのものは捨てること」なんていうガイドラインを読むと、何だか呆れてしまう。そうだ、自分達も仮装してみると楽しさがわかるかもしれない!と思い立ったが、今年は週末にかかるので旅行に行くことに。という訳で、今年はカボチャすら無し。ハロウィンで盛り上るのは来年以降に持ち越し、ということで。(ま) カボチャとサボりっ子 10.30.2003今年のハロウィンはパス!と決め込んでいたら、(ま)の通う図書館の英語クラスでカボチャを彫ることに。生まれて初めてのカボチャ彫りは、思ったより楽しかった。ロウソクを入れると、表にはおなじみの怖い顔、裏にも仕掛けがあり後方の壁に「Boo!」という文字が浮き出る仕組み。(余談:こちらでは人を驚かすのに「ワッ!」と言うかわりに「ブゥ!」と言う。豚みたいで、まったく怖くない。ちなみに豚はこちらでは「オインク、オインク」と鳴く。所変われば、ですね。) いつもの癖で 10.26.2003周囲が日本語が分からないのを幸いに、ついつい言いたい放題になる(ひ)(ま)家。アパートの通路でも、近所の犬が散歩に行く嬉しさにおもらしすると「あらー、うれしっこだね。」、放置されたゴミ袋を見ては「また、隣のバカ大学生だな。」など品を疑われそうな発言をしている。さて、明日は年2回の日本人会ピクニック。共通言語はもちろん日本語。緊張感も高まるというものです。こころなしか無口になって隅のほうでボケーッとしている(ひ)(ま)家を見かけた方は、どうぞお気軽に声を掛けてください。(ま)≪料理を持っていかれる方は、(ま)の失敗談もご参考に。≫ 閉じても開いても 10.21.2003近所のハイウェイ(I-40)の出入り口(仮に出口Aとする)が、工事のため上り・下りが各1ヶ月づつ閉鎖になっていた。(ひ)も通勤に不便な毎日だったが、もっと困ったのは出入り口近くに新規オープンしたばかりのカフェ。せっかくついた常連客が来なくなったとローカルニュースにまで取り上げられた。そんな閉鎖もついに終了。改めて便利さを実感していたある日、珍しく(ひ)をラボに車で送って我が家の最寄り出口Aに近づくと、すごい渋滞である。ぐずぐずしているうちに降り損ねてしまった。次で降りればいいや、と思いつつ電光掲示板を見ると、こともあろうに代わりに3マイル先の出口(仮に出口Bとする)が閉鎖になっているではないか!お、降りれない!!さっきの渋滞は、普段は出口Bで降りる人たちが、代わりに出口Aで降りているため起こっていた渋滞だったのだ。次の出口で降りられないとなると、残る道はひとつ。その次の出口まで走るしかない。しかし出口Cはこれまた出口Bより4マイル先。早朝の無駄なドライブに呆れつつも、思い直して出口C付近にある早朝しか買えないあるものを買いに行くことに。そしてその帰り道、CからBまでは一般道で戻ったものの、BからAまでは再びハイウェイに乗ってしまったのが運のつき。出口A付近は逆方向の出口(つまり(ま)が降り損ねた所)からあふれ出た車で一般道まで大渋滞。警察が交通整理に出てくる始末。朝から往復14マイル(22.4km)のドライブで疲れた頭で考えた。あのカフェは繁盛しているだろうか?いや、この渋滞では誰も朝食を食べる余裕すら無いだろう。つぶれる前に一度行かなくては。(ま) 月曜日のなぞなぞ 10.20.3002月曜日のボランティアでは、小学校で授業の運営を手伝っている。小グループごとの活動の中で、特定の子供をサポートするのが私の仕事だが、周囲には「私もかまって欲しい!」子供がいっぱい。中でも悪ガキDのアピールは盛んで「今日は僕の誕生日だよ」といった同情ものから(壁に12月と書いてあります)、「僕、この間1ドル貸したよね」脅し系まで(借りてません)、あらゆる手を使って気を引こうとする。ある日、そのDが「空の上に誰が住んでいるか知っているか?」と私に聞いてくる。なぞなぞかと思い「知らない」と答えると「教えて欲しいか?」としつこい。「うん。教えて」と言うと、Dは厳かに一言「God.(神だ。)」。どうやら日曜日に教会に行ったらしい。南部の風景のひとつに、道路沿いにある驚くほど多くの教会と、日曜日のミサに着飾って教会に出かける黒人達の姿がある。もちろん多くの白人もキリスト教徒なのだろうが、カフェテリアで見かける食事前に祈りを捧げる姿は決まって黒人達だ。信仰の厚い両親に連れられ、Dも教会に通っているのだろう。「いいか、神は僕達の為に血を流したんだ」という真顔のDのお説教を、さすがに「ハイハイ」と聞き流す訳にもいかず、これまた神妙に聞く(ま)であった。(ま) ついに遭遇 10.19.2003深夜12時、久しぶりに参加した飲み会の帰り道。酔っ払いの(ひ)を助手席に乗せ、(ま)は時速45マイルの道を時速40マイルで慎重に運転していた。昼間は、芝生の美しい家々が点在する緑の道路も今は真っ暗闇(アメリカの道路に街灯はない)。と、50m程前をゆく車が急にスピードを落としだした。何事かと思いつつ、こちらも時速20マイルにスピードを落とす。すると突然、車の10メートルほど前のヘッドライトの光りの中を、右から左へ1匹の鹿がピョーン、ピョーンと楽しそうに跳ねながら横切ってゆく。距離を測りつつ、冷静にブレーキを踏む。子鹿か小柄な雌鹿のようだ。こちらを気にする様子も無く、道路沿いの森の中に消えていった。 ねいちゃあ 10.18.2003土地柄、トライアングル・エリアには科学研究者が数多く住んでいます((ひ)もその一人)。彼らの「業績」とは、多くの場合研究論文が認められて雑誌に載ることであって、その雑誌の最高峰に位置するのが『Nature』です。研究者にとってこの雑誌に載ることは夢で、会話の中にこの雑誌の名前が登場することも多くあります。それを聞くたびに、文系(ま)が思い出すエピソードをひとつ。 世界が100人の日本人だったら 10.17.2003「世界が100人の村だったら」とかいう本が日本でベストセラーになったと記憶している。(「世界中でベストセラー」というコピーは多くの場合嘘ですね。)このチャペルヒル・ダーラムエリア、日本人が5人しかいないわけでもないけど、無限にいるわけでもない。名前はきいたことがあるけど、顔は知らなかったり。でも知り合いの誰かとはつながっていて、「帰国したんだって。」などの話は風の噂で聞く。日本での生活と比べると、日本人同士という理由だけでのつながりは強いけれど、でも誰もが友達という訳でもない。話が合う、合わないはやっぱりあるし、よく付き合う友人はおのずと限られてくる。それくらいの好き嫌いは許される余裕があって、「みんなと仲良くしなければ。」という脅迫観念はない。その一方、日本では出会う機会も無い人たちと立場を超えて付き合い、中には末永い友人になることもある。ちょうど100人程度の村みたいなものか。(村というより、核家族化が進んだ、流動性の激しい集団)こんなことを考えるのも、アメリカの新学期が始まり新しく渡米した人達との出会いがある一方、秋の帰国シーズンで知り合いの帰国の声をちらほらと聞き、少々センチメンタルな気分になっているからかもしれない。(ま) てんとう虫とホルスタイン 10.10.2003日本同様、丸っこいワーゲン(ビートル)はアメリカでも時々見かける人気の車種だ。しかし、こちらのワーゲンはちょっと違う。先日ビーチの帰りに見かけたのは、白地に黒いまだらの牛模様が描かれたワーゲン。内装も牛柄で統一されており、呆れる我々を尻目に、ご丁寧に長さ1mの縄で作った尻尾を振りながらハイウェイを走り去っていった。数日後、スーパーマーケットの駐車場に停まっていたのは、赤地に丸い黒の斑点がついた、てんとう虫のワーゲン。買い物を終えて車に戻ると、てんとう虫の持ち主も買い物を終えて荷物を積み込んでいる。「こういう種類のワーゲンが売ってあるの?それとも自作?」と聞くと、花柄のスパッツをはいたファンキーなおばさんは、直径20cmの斑点のひとつをピラ〜ッとめくって「マグネットよ。自分で作ったの」とご自慢の様子。ワーゲンのオーナーは、アメリカでも個性的な方が多いようで。(ま) 芸能ネタ1 ベニファー 10.13.2003女優のジェニファー・ロペスと俳優のベン・アフレック(略して「ベニファー」、アメリカにも変な略語はあるものだ)がマスコミの加熱報道を理由に結婚式を延期した後、破局説が流れ、ところが南部の田舎町の役所に2人揃って現れたので、すわ婚姻届提出か?!と思いきや、ウォルマート(ディスカウントストア)で猟銃を買っていたので、どうやら猟の許可証を取っていたらしい。と、こんなつまらないことまで全国ニュースになるこの頃、「もううんざり、この2人がそこまで騒がれるほどのもんかね?」と(ひ)は呆れることしきり。 芸能ネタ2 ノースカロライナ発のアメリカン・アイドル 10.14.2003昨日ラジオが賑やかだなーと思ったら、某シンガーのCDアルバムの発売に合わせて、夜中12時にノースカロライナの州都ラーレイで発売記念パーティーがあるという。夜のニュースでも報道されており、集まったファンは小学生から妙齢までの女性、女性、女性達。店は千枚のCDを入荷し、2日間での完売を予想している。そのシンガーのお母さんも登場して皆にサインをしており、集まった女性達は「ついに3世代が揃って聞けるシンガーの登場だわ!」と鼻息も荒い。見るとシンガー本人を形どったイヤリングをしているおばあちゃんもいる。アメリカのミュージック・シーンに疎い(ま)だが、そのシンガーの顔を見て数週間前のタイム誌に載っていたことを思い出し、記事を読み返してみた。彼の名前はクレイ君(24歳)。アメリカで大ブームになったオーディション番組の決勝戦で僅差で負けたものの、デビューを果たす。何とこのクレイ君、デビュー以前はここトライアングル地区で障害児教育に携わっており、お酒もタバコも嗜まない敬虔なキリスト教徒。子供に聞かせられないような言葉やセックスに関する歌は歌わないという信念の持ち主で、まあつまり地に足のついた人間性もファンの心をつかんでいるようでございます。ちなみに容姿は、「オーディションの途中から、パーマとコンタクトのおかげで見られるようになった」と表現されているとおり、フツーのお兄ちゃん。何はともあれ、ご当地シンガーのご活躍をお祈りいたします。(ま) 家賃を払え! 10.7.2003ドアに手紙がはさんであった。見るとアパートメントのオフィスからで「10月分の家賃を至急払え!遅れた罰金として35ドル追加。」とある。自慢ではないが、家賃の支払いは遅れたことがない我が家である。9月のうちに小切手をオフィスに持って行った当の本人である(ま)は怒り心頭。早速翌日(ひ)と一緒に朝一番でオフィスに行って事情を聞くことに。顔なじみのクリスと(ひ)が話し合い、オフィス中を探すがどうしても見つからない。「いつものボックスに入れたの?」「うん、間違いなくあのボックスに入れたよ。」と(ま)が指差した先を見たクリスが一瞬絶句。そこにあるのは「早起きは三文の得コンテスト」ボックス 。これは期限である月末までに家賃を払うと抽選で1組が家賃100ドル割引になるコンテストで、その応募箱だった。「うーん、もしかしたら抽選の後、応募用紙と一緒に小切手も捨てちゃったかも。」と苦しい説明をクリスがしてくれ、結局、罰金は無しの小切手再発行で一件落着。(ま)の名誉の為に付け加えると、以前そのボックスは家賃の小切手を入れる箱だったのだ。いつのまにか用途が変わっていたらしい。今日の教訓、「小切手は手渡しに限る。」(ま)本屋をめぐる愉しみ 10.6.2003本を読むのが好きなので、アメリカでも本屋や図書館に行く機会は多い。アメリカの本屋の特徴は、やはりチェーン店が多いこと。そしてカフェ併設が当り前。カフェのテーブルで、コーヒーを飲みつつ買っていない本をのんびり読んでいる人がいる。しかし最も多いのは、売り場で本を読む人。各売り場にはテーブルやイス、ソファーが数多く設置され(日本のように形だけではない)、見ると売り物の本を参考にしながらレポートを書いている人も。イスが不足しても大丈夫。立ち読みならぬ座り読みも多数。大の大人が、子供みたく床に座り込んで本を読んでいる光景は何度見ても不思議だ。 偽名生活 10.3.2003初対面の相手の名前をすぐに覚えて、何度も会話の中で使って親近感を持たせる、というのはアメリカ人にとって初歩的な会話のテクニックだ。以前、スターバックスで隣にに座っただけの大学生の彼が、最初に自己紹介をして5分ほど話しただけなのに、会話の最後に「じゃあね、(ま)!」と名前を呼んでくれて感激したことがある。(隣にいたガールフレンドは、かなりご機嫌斜めだった。)しかし、彼は例外中の例外で、残念なことに(ひ)(ま)はじめ日本人の名前はアメリカ人にとって発音しづらいものが多く、覚えるのもひと苦労のようだ。日本人に限らず、この問題に突き当たる外国人は多い。この場合の解決方法はふたつある。1)イングリッシュ名をつける。この場合、特にルールはない。勝手に英語っぽい名前を選んでつけるのだ。しかし、コテコテのアジア顔のチャイニーズが平気で「私、ダイアン。」と言うのは、何度聞いても不思議だ。(聞くたびに「大安」という漢字を思い浮かべる。)2)省略系の名前を使う。アメリカ人もよくするやりかたで、長い名前やヨーロッパ系の発音の難しい苗字も対象になる。例えば、(ひ)の同僚のフランス人、おしゃれなジャン・フィリップは「JP」。これでホテルの予約もとるらしい。とはいえ、日本人で名前を変えている人はお目にかかったことが無い。 ガキ大将の質問 10.2.2003日本人が実年齢より若く見られる、というのはここアメリカに住んでいると日常的に体験することだ。大して嬉しくもないので、正直に年齢を言うとあらまあ、というような顔をされることは多い。しかし、今回はリアクションはすごかった。ボランティアで小学1年生のクラスの手伝いをしていると、黒人のガキ大将の男の子が「俺は7歳と半年だ。お前いくつだよ。」と(ま)に話し掛けてくる。適当にあしらっていたものの、最後の片付けの時に「早く片付けて。」「いやだ、お前の歳を教えてくれないと、片付けないぞ。」というので、「仕方ない、2人だけの秘密だよ。」と実年齢を耳打ちすると、目をまん丸にして「オー・マイ・ゴッド…」とつぶやいた後、文字通り絶句してしまった。もしかすると彼のお母さんのほうが若いのかもしれない。その愛嬌のあるまん丸な顔を見ながら、ニヤリとする私。それ以降、彼が私の言うことに耳を貸すようになったのは言うまでも無い。化け物と思っているのかも。(ま) クルメとトーキョー 10.1.2003(ま)が以前教育関係の仕事をしていたことを話していると、韓国人のユミがやってきてこう言う。「私、日本の大学知っているわよ。トーキョー大学、キョート大学、そしてクルメ大学。」久留米大学。うむ、なかなかの日本通である。そして「クルメ大学って、トーキョー大学と同じくらいレベルが高いの?」と無邪気に聞く。答えは明確なのだが、ちょっと答えに困る。聞けば友人のご主人(韓国人)が久留米大学に研究留学中とか。多くの韓国人と話して思うのは、「留学」についての韓国人のエリート意識はかなり強い。もちろんユミのご主人もアメリカ留学中な訳で、この微妙な競争意識を刺激しない上手い答えはないものか。家に帰って(ひ)に相談し、翌日「久留米大学の、特に医学部は、研究の分野で結構いい仕事をしているらしいよ。」という、玉虫色の回答をしておいた。しかし、「でも、トーキョー大学ほどではない訳ね。」と結論づけるユミの密かな微笑みを、私は見逃さなかったぞ。(ま) ライトで行きましょう。 9.27.2003秋はキャンプの季節。以前、アウター・バンクス(今回のイザベルで最も被害が大きかった沿岸地域)で強風の中の”試練のキャンプ”に懲りて以来、「ライト(お手軽)・キャンプ」が我が家のポリシーとなった。そもそもキャンプというと、キャンプ道具一式の用意と食材の買出しという前準備から始まって、→キャンプ地までの移動→テント等の設営→夕食の準備(バーベキューが定番)→キャンプ・ファイヤー→シャワーを浴びて→寝袋で睡眠→朝食→テント等の撤収・片付け→帰宅、と案外忙しい。まあ、それが楽しくもあるんだろうが、せっかく楽しみに行っているのにあんまり大変なのもねえ。という訳で、我が家の定番は車で30分のジョーダン・レイクにあるキャンプ場。移動に時間がかからないので、その分気楽に「今日、キャンプ行こっか?」となる。ここは湖畔なので風も強くなく、また州が運営しているので、簡素ながら施設も整っている。訪れる人も、心なしか穏やかな人が多い。ハード面の準備はもと山岳部の(ひ)が厳選キャンプ・キットを整え、食材等のソフト面は(ま)の得意とするところ。1時間もあれば準備完了、CR-Vに荷物を詰め込んで夕方からの出発となる。 モヒカン君の顧客満足 9.25.2003「グレート・クリップス」という美容室のチェーン店がある。男性・女性・子供のカットやパーマを一手に引き受け、低価格(カット11ドル(1320円))、ウォーク・イン(予約不要)が売りのこのお店の、チャペルヒル・ダーラム地区にある7店舗の経営者であるジャッキーに話を聞く機会があった。実は、英語にハンディがあると美容室で思いどおりの髪型にしてもらうのは至難の技だ。それを知ってか、地域の英語クラスで、美容室利用の流れや、自分がなりたい髪型をどう説明したらよいかなどを教えてくれるという。登場したジャッキーは、自分も美容師というだけあって、日本の美容師さんと同様、黒のベストとパンツに茶髪というスタイル。親切にいろんな質問に答えてくれた後、店の宣伝を始めた。「グレート・クリップスでは、顧客満足100%をモットーにしています。レシートを持ってくればカットもパーマもやり直すし、それでも気に入らなければ代金はお返しします。」しかし、どんな場合に返金なんだ?!質問に対して、あるエピソードを紹介してくれた。「ある日、お母さんが10代の男の子を店に連れてきて、カットを依頼して自分は帰っていきました。子供に「どんな髪型にしますか?」と聞くと「モヒカンにしてくれ!」とのこと。何度も念を押したが本気だったので、希望どおりモヒカンにしました。迎えに来た母親は激昂。しかし、子供を美容室におきっぱなしにした時点で、母親は責任を放棄していることになります。とは言え、母親は満足しなかったので、代金は返金しました。」とのこと。納得できるような、何だか違うような…。顧客満足うんぬんより、子供のモヒカンに母親の責任放棄を問われるところがアメリカらしいかも。(ま) 気をつけましょう 9.25.2003今朝早々に、ラボの同僚 E ラヘの旦那さんが交通事故に巻き込まれた、という連絡がありました。とりあえず何も怪我はないということで一安心しましたが、4台の玉突き事故で一番前にいた彼には責任は無し、しかし一番後ろの事故を起こした張本人の赤い車に乗った女の子は事故の後一目散に逃げてしまったそうです。「彼女は保険に入ってなかったんだろう。無免許だった可能性もある。誰もナンパーは控えてないので、彼女の特定は難しいだろう」とのお話。塗装やタイヤ跡などから特定できないのか?と聞いてみましたが警察はそこまでしないそうです。同じケースが起こったら日本の警察だとどこまで調べるのだろう?けが人がいたら話は別だろうけど、やっぱり民事不介入なのかなあ? 実は最近こういう話をよく聞きます。ちょっと前にも朝のラジオで議論が爆発していましたが、背景にはアメリカが構造的に抱える問題があるようです。 ハリケーン一過、そして改名 9.19.2003「ハリケーン・イザベル」がノースカロライナに上陸した夜、(ま)がシャワーを浴びていたら突然電気が消えた。「ついにに来たかーっ!!!」緊張が走るも、5秒後に電気は復活。しかし、この5秒間に、この冬の100時間停電の悪夢が頭によぎったのは(ひ)も同様だった。幸いなことに、これが我が家の受けたイザベル唯一の被害。日本のテレビでも紹介されたように、ここから車で4時間の沿岸部では洪水がひどかったが、我らがエリアは雨が多少降って風が強かったのみ。同じノースカロライナといっても、鹿児島に上陸した台風のニュースを愛媛で見ているような感じだった(分かるかな、このニュアンス)。さて、翌日になって知ったことには、我が家をはじめダーラム・チャペルヒルエリアに電力を供給する会社だけでも10万件近い停電があったとか(ボスS氏家も含む)。道を車で走ると、すぐ近所でも木が倒れて電線を引きちぎっていた。我々は単にラッキーだっただけのよう。ま、これだけ木が多いと、風が吹けばどこかが停電するのは不可避ってことか。当日は、学校や店は臨時休業、(ひ)の研究所も午前11時半で閉鎖、重々しい雰囲気の中で上陸に備えていただけに、やや気が抜けた感はあるものの、でもまあ、被害が少なくて何より。ちなみに、天気予報によると『勢力が弱まった「「ハリケーン・イザベル」は、「トロピカルストーム・イザベル」に名前が変わりました』とのこと。ちなみにニュース等では、このイザベルの代名詞は、女性向けの"she"を使っている。こうして、(ひ)(ま)家のハリケーン初体験は意外にサクッと終了。(ま) 準備万端 9.17.2003(ひ)が、ハリケーン上陸に備えて買い物に行こうと言い出した。ハリケーンそのものより、その影響による停電や断水、洪水に備えるのだ。テレビでは10分おきにハリケーン情報が流れ、電力会社は作業員を増員、沿岸部の住人は避難を開始し、持ち家のある人たちは周囲の木を切り、みな保存食やバッテリー(電池)の購入に余念が無い。店のミネラルウォーターの棚はほぼ空っぽ。台風に慣れっこの我々も、ハリケーンの大きさ(九州地方より大きいかも!)を見えるとさすがに腰を上げずにはいられない。<ちなみに何よりも(ひ)が必要だったのはビールです。> 顧客満足 9.16.2003郵便局から日本宛に送った郵便物(書類)が、5日後アメリカの我が家に配達された。宛先等に不備は無い。呆れつつ、郵便局に行って事情を話して「お金返してくれる?」と聞くと、「もちろん。あなたはサービスを受けていないんだから」と郵便料金3.5ドル(約420円)を返金してくれた。 「運転中の携帯禁止」が出来ない理由 9.12.20032年前、ノースカロライナでは携帯電話は「普及中」だった。着信履歴を見ては、人前で「電話くれた?」とちょっと大声で電話をするのがカッコイイみたいな。そう、日本ではiモードが主流になってい頃の話なので、アメリカの携帯事情は随分遅れていると言える。そして皆が持つようになった現在、やはり問題は運転中の携帯電話。規制する法律も今のところ無く、結構危険な運転をよく見かける。しかし、アメリカはそもそも車社会なので、何かをしながら運転するというのは当り前のこと。一時期、若者にターゲットに「飲食をしながらの運転は危ない。」というCMが流れたが、そもそもハンバーガーは運転中も食べやすいようにあの形なのだから、何をいわんやである。先日、左折(車は右側通行なので、日本での右折同様の注意が必要)をしながら、ヨーグルトのカップを片手に、スプーンで食べているご老人の女性を見かけた。両手を離しての運転は、さすがに危ないと思う。(ま) 周知不徹底 9.11.2003今日は9月11日。午前8時46分、たまたま街のメイン・ストリートにいた。教会からの鐘を聞き、黙祷をした。同時多発テロのその日からずっと変わりゆくアメリカを見つづけてきたが、テレビを除けば今日の2周年は意外なほどに静かで追悼色が濃い日だったと思う。NPRの午後の特集は「芸術分野におけるテロ後の影響」だった。 悲劇の結末とアメリカのルール 9.9.2003騒音問題の話の続き。アパートメントのマネージャーのロリから、ついにEメールが来た。「上階の住人と話しました。住人の女性は大学院生の一人暮らしで、騒音についてはまったく心当たりがないと大変困惑しています。また、彼女のベッドは軋むそうです。理由は『アンティーク』だからだそうです。私はこれ以上対策が思い浮かびません。」だと。正直言って、呆れた。子供の使いじゃあるまいし、解決策を考えるのがマネージャーの仕事でしょうが!しかし、冷静に考えると、ここにアメリカのルールが隠されている。 アパート住まいの悲劇 9.7.2003アメリカのアパートは、お隣の音は聞こえないが上階の音は響く、と聞いたことがあります。また、学生の多いアパートでは週末ごとのパーティーの騒音が大変だとか。(ひ)(ま)家は2年以上同じアパートに住み、幸いにも大きなトラブルは無かったのですが、ここにきて問題浮上。新しく引っ越してきた上階の人の足音、乱暴にドアを開閉する音がすざましく、それに加えてオンボロベッドのスプリングのきしむ音がベッドルームの天井から真夜中に降るように聞こえてきて、(ま)は不眠状態に。アパートの管理オフィスに行って、マネージャーに状況を詳しく説明すると、こういうトラブルには慣れた様子で「2日以内に相手先に手紙を入れるから、3日待って。」という返事。果たして4日待っても芳しい改善は見られず、またオフィスに文句を言ったものの埒があきそうに無いので、最近は耳栓をして寝ています。いい解決法はないものでしょうかね。(ま) 円高の意外な影響 9.5.2003複数のアメリカ人から「若い日本人は、スープをすする習慣を嫌っている、とラジオで聞いた。本当か?」と聞かれたことがある。この話の発信元は、アメリカ最大のラジオ局NPR(ナショナル・パブリック・レディオ)だ。世界各国の話題を紹介するコーナーでは、時々日本も話題に登る。半年ほど前には「日本人は「厄年」を非常に気にしており、よい医者を探すのと同じくらい真剣に、占い師を探す。」という紹介があった。そんな人もいるだろうが、一般論ではないぞ。まあ、異国の文化を紹介する場合、極端な例ほど面白いんだろう。 |