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 ★525600★
 ミュージカル大好き!な(ひ)(ま)が贈るミュージカルのコーナー



musical
musical
New York City, center of the universe。まるで見本市のように、世界中のありとあらゆる顔つきの人種が歩いている、ここはブロードウェイ。きらびやかに瞬くネオンの下、往来のかたわらに並ぶ劇場では、毎日華やかな Musical performance が上演されている。この街は間違いなく世界一エキサイティングで、そして特別な街だ。何しろ我々が日常に流されている間にも、欠かさずあの素晴らしいミュージカルの数々が上演されているのだから。

このコーナー「525600」では、ミュージカル大好き!な(ひ)(ま)が、ブロードウェイその他で観たミュージカルを非常に簡単にですがご紹介します。今でも時折(ま)とふたりで思い出しては「あの時のあの曲は本当に良かったね〜」などと飽きずに語り合いながら余韻にひたっています。とりわけ(ひ)は、公演の最後のカーテンコールが大好きです。緊張感のあるステージを終えた役者さん達の顔からこぼれる笑顔と、立ち上がって掛け値なしに心からの拍手と尊敬の思いを送れるあの瞬間は、本当に特別だからです。こんな調子なので全ての思いを言葉に伝えることはできないとは思いますが、あの華やかな瞬間を思い出して余韻にひたるひとときを共有しましょう。525600の意味、分かる人には分かるよね!

42nd Street
Aida
Boy from OZ, The
Buddy
Cats
Chicago
Chorus line, A
EVITA
Fame !
Greese
Hairspray
King and I, The
Les Miserable
Lion King, The
Mamma Mia !
Miss Saigon
Nine
Phantom of the Opera, The
RENT

I LOVE RENT !!
豆知識・ How to get tickets?
ミュージカル関連記事
・「旅するふたりの東西南北」NY編 <その1> <その2>




42nd 42nd Street

往年の名ミュージカル作品のリバイバル公演です。ペンシルバニア州アレンタウン出身の田舎娘がショービジネスで大成功するまでの出世物語。tktsに並んで良い席のチケットがたまたま取れたのであまり期待せずに出かけたところ、大人数が出演する華やかさ・大掛かりな仕掛け・分かりやすいストーリーで、大満足の結果となりました。これぞクラシカル・ブロードウェイミュージカルのアイコンとでも言うべき王道的作品かも。個人の歌唱力や演技力に注目するより、全体の雰囲気を楽しむほうが正解です。観客も年齢層が高く、会場全体がほのぼのとした雰囲気に包まれています。宝塚顔負けの、大人数でのタップダンスは圧巻です。いくつかパターンの違うミュージカルを観たいなら、この作品も観て絶対損はありませんよ!アナウンスとともに愛嬌たっぷりにせり上がってくる指揮者もカワイイです。その昔、新春スター隠し芸大会で見た記憶のある芸がいくつかあったので「ああ、これのパクリだったのね〜」とちょっと納得。(ひ)(ま)
〜チケットはロウアー・マンハッタンのtktsで、当日45分並んで定価約100ドルを54ドルで購入(1階のK列右側)〜



aida Aida

Elton John と Tim Rice のシルバー・コンビ(?)がお届けするディズニー作品。ディズニー作品としては「ライオンキング」「美女と野獣」に続いて3作目、ベルディの同名オペラの焼き直し作品だとか。エジプトの若者とアフリカの小国のお姫様の悲恋物語で、結果的には、ブロードウェイで観たミュージカルの中では最も「ふつう」のミュージカルした。劇団四季が公演を決めたそうですが、無難でいかにも見目麗しきストーリーは、やっぱりいかにも四季の好きそうなミュージカルではあります。席が今一つだったせいもあるかもしれませんが、主役のトニ・ブラックストンの声はハスキー過ぎてセリフが聞き取りにくかったほど。舞台装置も凝っているようで実は見せ場は意外に少なく、またエルトン・ジョンの曲に乗せて歌うティム・ライスの歌詞は、まるでロックを演歌歌手が歌っているような感じでした。ティムには、早くアンドリュー・ロイド・ウェーバーとの黄金コンビで新作を出して欲しいものです。とはいえ明快なストーリーは非常に分かりやすく、馴染みやすいミュージカルと言えそうです。
一番良かったのはアイダを囲んで奴隷が踊るシーンで、隣りに座っていたご婦人はラストシーンで号泣していたことも、一応書き加えておきます。都合良い話ではありますが、ああ、こんなふうに(ま)と2人で死ねるのなら死ぬのも怖くないかな、なんて本気で思ったりしました。
後に2度目にブロードウェイを訪れた際には、起死回生を狙って有名歌手(ディスティニーズチャイルド?)をメインキャストにフィーチャーしていましたが、努力もそこまでだったのか、2004年いっぱいでの閉幕が決まっているそうです。相変わらず競争が激しいですね。(ひ)(ま)
〜チケットはロウアー・マンハッタンのtktsで、前日45分並んで定価約100ドルを52ドルで購入(2階のE列左側)〜



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これがヒュー様だ!
Boy from OZ, The

前回のアントニオ・バンデラスに続いて、人気俳優をフューチャーした一本、ヒュー・ジャックマン主演の「The Boy from OZ」に挑戦しました。
ジュディ・ガーランドに発掘され、娘のライザ・ミネリと結婚し、離婚後は同性愛に走って最後はエイズに倒れたオーストラリア出身のシンガー・ソングライター、Peter Allen 氏の生涯を描いた作品です。全て氏による曲を使って、やはりオーストラリア人の俳優ヒュー・ジャックマンが見事に演じています。素晴らしい、の一言。バンちゃんに比べたら知名度はまだまだかもしれませんが、ヒュー・ジャックマンかっこいい!(ま)を含む全ての女性陣が、彼の一挙手一動足にいちいちノックアウトされておりました。(ひ)と同じく Peter Allen という名前にも聞き覚えがないかもしれないけれど、必ず誰でも知っている曲が何曲かあるはずなので心配ご無用。When you get caught between the moon and New York City, the best that you can do is fall in love♪ とか、ほらね。
それから、記憶にある限り、最後のカーテンコール以外の、劇中の歌の後に立ち上がって拍手をしたのはこのミュージカルのみです。ヒュー様が「Once before I go」を歌い上げた後、溜息と微妙な時間差の後に劇場全体から沸き上がった歓声と拍手とともに、観客全員が自然と立ち上がったのです。本当に特別な瞬間でした。素晴らしい。
#ある日、この曲の後に「ヒュー、もう一度歌ってくれ」と声をかけた観客に向かって、ヒュー様は平然と「明日ね」と答えたというエピソードがあるそうです
(ひ)(ま)家ではその後、「Xメン」や「Kate and Leopold」などヒュー・ジャックマン主演の映画を見ては、「きゃ〜、ヒュー様!」と目がハートになっています。変な夫婦ですね。しかし映画ではヒュー様は歌ってくれないので本当にもったいない限り。(ひ)
#後日談・映画版「Les Miserables」で、たっぷりと歌ってくれています!!
〜チケットはPlaybillのクーポンを利用、前々日に劇場窓口で102.5ドルの席を72.5ドルで購入(1階のR列右寄り)〜



buddy Buddy

ロンドンを訪れた際に鑑賞。若冠23歳で飛行機事故死したロック歌手バディ・ホリーの生涯を、彼の数々の名曲とともに振り返るロンドンでも指折りの名作です。その後、バディ・ホリーが(ひ)(ま)家での愛聴盤になったのは言うまでもありません。代表曲「Peggy Sue」、デビュー曲の「That'll be a day」、CMでも流れている「It's so easy」、ビートルズもカバーした「Words of Love」、聞くといつでも楽しい気分になる「Oh Boy !」などなど、名曲揃いですのでお試しあれ。バディ・ホリー以外でも「ラ・バンバ」のリッチー・バレンズや、ジョン・レノンもカバーした「ビーバッパルーラ♪」でお馴染みの(お馴染みかぁ?)ビッグ・バッパーも登場して見どころ目白押しです。
(ひ)(ま)家の愛読書「James Dean Died Here」の解説によると、全米24都市を回る予定だった「The Winter Dance Party Tour」の真っ最中、凍えるような寒さの中でツアーバスがオーバーヒートしてエンコ。我慢ならなかったバディ・ホリーは飛行機をチャーターし、一緒に飛行機での移動を誘われた歌手 Waylon Jennings は風邪をひいていたのでバスに残ることにしてその席をビッグ・バッパーに譲ったとか。この時にバディ・ホリーと Waylon Jennings の間に交わされた会話「バスで凍え死ぬといいよ」「君こそ飛行機で墜ちるといいよ」。皮肉にもアイオワ州 Clear Lake 上空を飛行中に本当に飛行機が墜ちて、バディ・ホリー、リッチー・バレンズ、ビッグ・バッパーの3人は帰らぬ人となってしまいました、だそうです。ミュージカルではこの「The Winter Dance Party Tour」のツアーパンフレットが会場に配られる演出もありました。
また、後にサウスポイントモールのカフェで出会ったおじさん(推定年齢66歳)は、ティーンエージャーの頃バディ・ホリーでがっつんがっつん踊っていたとか。ちなみにこのおじさん、カフェで一杯のコーヒーを2人で飲んでいた(ひ)と(ま)を見て、「僕もティーンエージャーの頃はミルクシェーキに2本のストローをさしてガールフレンドと飲んだものさ」と話しかけてくれたのでした。微笑ましい青春ですね。いい話です。(ひ)



Cats

何を隠そう(ひ)がまだ18歳のハナタレ小僧だった頃に、いちばーん最初に観たミュージカルが劇団四季によるこの「Cats」です。当時「よかとぴあ」跡地に建てられていた専用劇場キャッツ・シアターでの運命的な出会いでした。今でもその衝撃は鮮明に覚えています。この世の中にこんなにも華やかで感動的な世界があったのかと、心が空っぽになりながら半ばウワの空で家路に着いたものです。聞くところによると、同じようにこの「Cats in 福岡」で衝撃を受けたことがきっかけとなってその世界を志し、ミュージカル俳優になった方もおられるとか。その当時は(ひ)も同じラインにいたのだろうけど、今となってはえらい違いですな。(ひ)の方は毎晩ギター片手に迷惑かえりみずジャイアン・リサイタルで熱唱ですからね。失敬失敬。
それはそうと、ブロードウェイで本物のミュージカルの神髄に触れた今では「劇団四季なんて」などと偉そうなコメントも何度かお伝えしている(ひ)ですが、実は原点はやっぱり made in Japan の劇団四季なのでした。目が肥えてしまったがための生意気だとお許しください。(ブロードウェイやロンドンで売れた作品を焼き直しているだけなのは確かですが)
さて、この思い出の作品のDVDを、ラッキーにもアメリカで手に入れることができました。ゆっくり観なおしてみて、やっぱりアンドリュー・ロイド・ウェバー氏によるこの作品は本当に素晴らしいです。ミストフェリーズや鉄道猫に元役者の老猫。そしてかの「メモリー」では全身の毛穴から鳥肌が立ったのを昨日のことのように思い出します。グリザベラを演じていた志村幸美さんはその後若くして亡くなられたそうで、とてもショックでした。ラム・タム・タガーを勝手にプレスリーのような風貌に変えていた四季には呆れましたが。
ロンドン出身で UCL に通っていたエラヘは、自宅から大学まで通う間に Cats の劇場があり、何年も前を通るたびにいつか観てみたいとずっと思いながらアメリカに来てしまったそうです。いまだに観たいと言っていますが残念ながらロンドンでの上演も終わってしまいました。お気の毒。(ひ)



Chicago

お馴染みの名作、(ひ)(ま)は地方公演部隊によるラーレイでの上演を、研究所の割引価格でチケット購入して鑑賞しました。レネ・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ・ジョーンズによる主演の映画版はアカデミー賞も受賞しましたが、個人的な感想としてはこちらのミュージカルの方が好きです。映画は、お金とキャストをふんだんに使ったそれはそれは贅沢な作品なので面白いのは当然ですが、ほとんど全く舞台セットの変化がないミュージカルでも、同等かむしろそれ以上に面白さが伝わってくるから不思議なものです。まさに Razzle Dazzle です。
曲は「All that Jazz」「Cell block Tango」「We both reached for the gun」「Mr Celophane」「Nowadays」など多彩な名曲が目白押しですが、実は映画ではカットされていた「The Class」という曲で、劇場は歌詞の一句一句に大爆笑に包まれていました。(ひ)(ま)は英語のミュージカルでもそれなりに理解できる自信があるのですが、この曲だけは何故面白かったのか未だに分かりません。映画のDVDにボーナストラックとして収録されており、曲も歌詞も <キャプションはなかったけど> ある程度知っていたのですが、あの大爆笑は尋常ではありません。「Hen(めんどり)」とかそんな単語がスラングで面白いのかなぁ? アメリカ生活最大の謎です、どなたか教えてください。
それからとっておきのネタです。映画では見られない、あっ!何?えーっ?!と驚く大どんでん返しがミュージカルでは楽しめます。ミュージカルを観てのお楽しみということで。じゃねー!
ちなみにフレンチ・スピーカーのザビ・サン夫妻は Chicago を「チカゴ」と発音します。かわいー。(ひ)



Chicago

テレビドラマ「アリーマイラブ」のアリーの秘書エレインが、劇中でオーディションを受けていた「コーラスライン」の地方公演部隊が、ラーレイにもやって来ました。張り切って約1年前に前から2列目のチケットを確保して楽しみにしていた割には、うん、まあ、こんなもんか〜、くらいの感想でした。かたじけない。新しくて立派で舞台が高いラーレイの劇場で前から2列目だと、ずっと見上げていて首筋が痛くなったほどなのでしょうがないです。役者さんの歌唱力は鳥肌モノでした。すばらしい。
ちなみにアリーの秘書エレインは、その後実際にミュージカル「Nine」に出演して(ひ)(ま)家も鑑賞しました。とーっても歌が上手かったです。また後ほど。(ひ)



EVITA

実はこのミュージカル「EVITA」を、(ひ)(ま)は観ていません。以前は劇団四季でも上演していましたが、NYでもロンドンでも日本でも、もはや観るチャンスはないかもしれませんね、惜しいことです。
しかし映画版の DVD を、現在でも楽しむことができます。主演はマドンナと我らがバンちゃんことアントニオ・バンデラス。アンドリュー・ロイド・ウェバーとティム・ライスの黄金コンビによる珠玉の名作の魅力を、主演の2人が余すことなく伝える素晴らしいミュージカル映画です。
「Don't cry for me Argentina」をはじめ、「Oh what a circus」「Buenos Aires」「Another suitcase in another hall」「High flying adored」「Waltz for Eva and Che」などなど、アンドリューの曲はどれも掛け値なしの名曲揃い。ティムの詞もそれはそれは美しく、英語の勉強にも役立ちます。
エビータとはかつてのアルゼンチン大統領夫人。賛否両論あるようですがその美貌を武器にファーストレディまで駆け上がった女傑です。弱冠33歳で癌により他界。これも賛否両論あったそうですがマドンナ以外にはこのエビータを演じられる役者はおりませんな(アルゼンチンは全く撮影に協力しなかったとか)。映画本 <ほぼ全ての映画を網羅している辞書のような本> の解説によると、実はマドンナの声に合わせてだいぶキーを変えているそうです。
ところで(ひ)が実際にアルゼンチン人の友人と話したところ、「エビータがいた頃がアルゼンチンが最も良かった時代だった」そうです。つまり、やっぱりアルゼンチンの英雄であることには間違いないようです。また舞台の進行役を務めるチェ・ゲバラに扮するのはアントニオ・バンデラス。歌もダンスも、やっぱりさすがは我らがバンちゃん。この上なくカッコイイです。先の映画本の解説でも、「この映画の本当の見どころはアントニオ・バンデラス」とありました。やっぱりカッコイイのだ。顔濃ゆいけど。(ひ)



Fame !

最近はブロードウェイでリバイバル公演されているようですが、80年代の大ヒットミュージカルです。(ひ)(ま)はお友達のY尾さんと3人で、デューク大学での上演を鑑賞しました。いやはや、とっても良かったです。準主役級だった白人の女の子の歌声が素晴らしく美しくて、主役で黒人の女の子を完全に凌駕していました。おそらく彼女は近いうちにブロードウェイ・デビューを果たすでしょう。がんばってね! ストーリーはドラッグ問題を織り込んだ学園もの。エイズに置き換えたら RENT と非常に似た印象です。アメリカではカンニングどころかレポートを写して提出しただけでも退学になるというシビアな一面も垣間見ることができます。日本の学生にも爪の垢を煎じて飲ませたいわ。(ひ)



Greese

1997年のイギリス一人旅にて、(ま)が観賞。「とにかくミュージカルを観たい!」と毎日tktsに並んだものの、ミュージカルのチケットは品薄状態で、「聞いたことないミュージカルだけど、ま、いっか。」とチケットを購入したのがきっかけ。これで、躍動感溢れるダンス系ミュージカルの面白さに完全にハマりました。タイトルからお分かりの通り、ストーリーはジョン・トラボルタ主演でおなじみの映画版と同じ。高校生の二人(不良ぶっているダニーと良い子のサンディ)が周囲を巻き込みながらも恋愛を成就させる青春グラフティ。
最前列左端の方で観たので、とにかく役者さんの表情一つ一つがよく見えました。舞台の端の端に立っているだけの俳優さんも一瞬も気を抜かずに演技をしていることとか、ダンスシーンでは、女優さんがフレアスカートをはためかせパンツ丸見えでも気にせず踊りまくることとか、キスシーンでは本当にキスしているとか、主役の俳優さんには固定ファンもいたようで、観客の黄色い声に合わせてアドリブで腰を振ったりだとか、今ではすっかり慣れてしまった「生のミュージカルでしか味わえない醍醐味」みたいなものに初めて触れ、シビレまくった作品です。今でも時々リバイバル公演があっているようなので、機会があれば是非もう一度観たいな。(ま)



pic Hairspray

時は1962年のボルチモア、ショウビズに憧れる少女にはラジオとヘアスプレイがあればそれで装備は万全でした。ちょっとふっくらした女の子がそんな時代を生きるストーリー、実はボルチモアという土地柄を反映してか白人社会対黒人社会という構図がストーリーの大半を占めます。なんと男性の役者さんが演じているママの存在感は圧倒的。さすがは旬なミュージカルだけあって大満足の一本でした。トニー賞の主演女優賞と主演男優賞をまとめて取ったのも頷けます。
楽曲は「Good morning Baltimore」「Mama I'm a big girl now」「I can hear the bell」などキャッチーで楽しくなる曲ばかり。ある意味これも今のブロードウェイの特徴ですかね。日本に帰国したすぐの頃はCDを聞いてブロードウェイの華やかな雰囲気を思い出していました。
チケットはNYに到着した日(3日前)に劇場窓口に行ってトライするも一階最後列の一番左端しか残っていないと言われたので一旦断念(しかも定価100ドル、この席にこの値段を払うのはほぼ悲劇)。しかし窓口のおばちゃんのアドバイス通り、キャンセル・リリースが出る前日の午前10時に行ってみたらなんと1席ずつ別々ですが前から5列目と6列目の席が取れました。しかも当日行ってみるとやはり1人で見に来ていたおばちゃんが席を替わってくれて、5列目で並んで見ることができたので超ラッキー!これだけ近いと役者さんの演技がビシビシと伝わってきて本当に圧巻、定価でも払う価値ありでした。(ひ)



pic King and I, The

ロンドンを訪れた際に鑑賞。かつてユル・ブルナー主演で映画にもなった、ロンドンでロングラン公演が続くクラシック・ミュージカルです。「Getting to know you」「I whistle a happy time」「Shall we dance」など、やっぱりどれも名曲です。特に「Shall we dance」で王様とアンナ(先生)が踊るシーンは圧巻。周防正行監督の日本映画ではなく、このミュージカルがオリジナルです。一見の価値あり。
チケットはロンドン版 tkts の半額チケットながら前から2列目ど真ん中。オーケストラを指揮する指揮者の息づかいまで聞こえてくる緊張感に満ちたパフォーマンスは素晴らしいの一言でした。
ちなみに、博多座でこの演目が上演されていたある日、主役の王様を演じていた高島兄弟の兄が舞台終了後に隣の博多リバレインにあるインド料理店に入って食事をしたその時、(ひ)(ま)もそのインド料理店で食事をしていました。店の外には追っかけのおば様たちが遠巻きに見守っておりました。(ひ)(ま)の方が先に店に入って注文したラッシー(飲むヨーグルトのような飲み物)は売り切れだったはずなのに、後から来た高島兄にはそのラッシーが出されておりました。おい、どういうこっちゃねん。しかしやっぱり日本人でこの王様を演じられるのは高島兄をおいて他にはいませんね。(ひ)



Les Miserables

1996年、勤めていた会社の海外研修(すべてフリータイム。どういう会社じゃ?!)でNYを訪れた際に、(ま)が生まれて初めて本場のミュージカルを体験した記念すべき日の観賞作品のひとつ。(マチネではMiss Saigonを観賞)。当時シアトルに留学中の友人と合流し、tktsに並び「席はバラバラでいいので」と言うと、何と最前列の真ん中寄り右側。(今では、NYのTimes Squareのtktsに1日2回並ぶことも、(ひ)とバラバラの席をとることもしないだろうな。あの頃は若かった…。)そして、このミュージカルとの出会いが、(ま)のミュージカル好きを決定付けたのです。だって、当時の(ま)は英語がほとんど分からなかったのに、舞台が終わったときは泣きながらスタンディングオベーションしていたのですから。美しい楽曲、子役を含むキャストの誰をとっても最高の歌唱力、創意工夫されている大掛かりな仕掛け、大人数を使ってのダイナミックな演出…。ちょっと首を伸ばせば、オーケストラがオーケストラピットで熱演している姿が見えつつ、本当に口を開けっ放しの3時間でした。当時、最高の舞台を、最高のキャストで、最高の席で見れたことは、本当にラッキーとしか言いようがありません。美しいものには、国境も言葉も超えて人は感動する、ということを身をもって実感した夜でした。その後、観賞したミュージカルの数も増え、少々生意気な意見も言うようになりましたが、(ま)のミュージカルの原点はこの作品にあります!そして、この感動を分け合いたいと、2003年7月(ひ)とのNY旅行で、3泊4日5本のミュージカル観賞という前代未聞のスケジュールを強行し、見事(ひ)もミュージカルファンの仲間入りを果たしたのでした。ちなみに、この時に(ひ)がNYで最初に見、そしてknock outされたミュージカルは「RENT」。私の「Les Miserable」とは随分毛色の違う作品ですが、このように胸振るわせる作品が数多く存在しているのも、またNYでのミュージカル観劇の醍醐味ではないでしょうか。(ま)



Lion King, The

(K)にもミュージカルを見せたかったので、福岡シティ劇場の前から2列目を確保して帰国後ミュージカル初観賞。ところが始まって驚いたのは、なんと音楽が生演奏ではなくテープ・・・。この時点でもうミュージカルとは似非もの。四季はやっぱり四季でした。出演者の歌はそれなりに良かっただけに、とても残念です。もう四季にお金を払うことはないでしょう。(K)はちょっと怖がっていたけど、後から「きりんさんいたねー」「とりさんいたねー」などと話していました。これは結構楽しんでいたと思われるパターン。(ひ)



pic Mamma Mia !

公演中、全ての曲をABBAの曲で通してしまうというロンドン発の人気ミュージカルです。(ひ)(ま)家では ABBA のベスト盤CDを購入して予習済みだったので、存分に楽しむことができました。それにしてもこんなにも ABBA の曲が歌詞も変えずに(本当に微妙に変わっていた部分が0.1%くらい)こんなにもストーリーにピッタリとはまってしまうのですね、驚きです。考えた人は楽しかっただろうなあ。まあ最後は出演者によるカラオケ大会状態でしたが、それもまた楽し。それにしても出演者のキャラの強さは際立つものがあります <後日談あり→「3行いかだい」>。
ちなみに、このミュージカルに感銘を受けた鴻上尚史氏が、全編ブルーハーツの曲で構成するミュージカルを作るそうです。(ひ)
〜チケットは前々日に劇場窓口で、定価(100ドル)のはずが何故か一枚56ドル(1階のO列右側)で購入〜



Miss Saigon

1996年、(ま)が生まれて初めて観たブロードウェイのミュージカル。ベトナム戦争時下の、アメリカ兵とベトナム女性の悲恋物語。アジア人の出演者が多かったので英語がやや理解しやすかったのと、舞台上にヘリコプターが登場するのに驚いたことを記憶しています。あと、最後のシーンでに子供に着せるTシャツにアメリカを象徴する某柄がついていたのが、妙にニクい演出だなあと思いました。あとで本を読んで知ったのですが、主役のベトナム女性役キャストですら白人に決まりかけたそうで、ただでさえ役の少ないアジア人の俳優組合が大抗議をしてアジア人の採用に至ったとか。宮本亜門も言っていましたが、ブロードウェイというのは、活躍を夢見る俳優や演出家にとって、思った以上に狭く閉鎖的な世界のようです。
余談ですが、「ミス・サイゴン」日本版で、当時アイドルだった本田美奈子嬢が主役に抜擢され、インタビューで「東大に入るのと同じ位すごいことだと、誇りに思う。」と言っていましたが、今思えば東大どころではなくすごいことだと思います。(ま)



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Nine

なんと!映画俳優アントニオ・バンデラスが主役兼プロデュースで贈るミュージカルです。この Nine the musical を観るためにはるばる10時間もドライブしてニューヨークまでやって来た、と言っても過言ではありません。スランプに陥ったイタリア人映画監督グイドが過去の女性関係の幻影に悩まされるという、いかにも男の夢を地で行くストーリーですが、Nine というタイトルの元となるラストシーンでは感動で体が震えてしまいました。間もなく公演終了の予定で人気も高いためチケットの割引は期待せず、劇場窓口で滞在中の全日程の中からベスト・シートを選んで定価101ドルで購入。するとなんと席は前から3列目ど真ん中!アントニオ・バンデラスがはねた水しぶきがかかる距離でした。ここだけは正規料金を払いましたがその甲斐もありました。
映画「エヴィータ」以来、アントニオ・バンデラスの大ファンの(ひ)(ま)なので、彼のミュージカル出演を目の前で見られて本当に夢のようでした。想像していた「男の色気ムンムン」というよりは、確実に演技・歌唱・ダンスをこなす実力派の俳優さんです。映画にだけ出しておくのはもったいない!。そんな憧れのバンちゃんを、手を伸ばせば届きそうな位置で見られただけでももう幸せだったのですが、予想外の収穫は豪華な脇役陣でした。
TVドラマ「アリー・マイ・ラブ」で秘書エレインを演じていたジェーン・クロコウスキー(とても歌が上手)、ブロードウェイの重鎮チタ・リヴェラおばちゃんがバンちゃんと踊る迫力あるタンゴ(気合いを入れている鼻息まで聞こえました)、そして「どこかで見たことあるなー」と思っていた奥さん役のメアリー・S・マスターソンは、実は(ま)の好きな映画 "Bed of Roses" の主役を務めた女優さんでした(これまた歌が上手)(そして美人!)。
観客も、年齢層が高く上品な感じの人が多かったです。(ひ)もこのミュージカルだけは持参したスーツを着て行きました。大人の出演者は、バンちゃん以外はすべて色っぽい女性です。前方の席に座っていると、思わぬプレゼントがあるかもしれません。それにしてもバンちゃん、かっこよかったです。
公演後は、楽屋出入口で待っているとバンちゃんが現れ、気軽にサインや握手に応じてくれました。(ま)は一生懸命バンちゃんに向かって話しかけていましたが、後ろのおばちゃんがスペイン語で話しかけるとそちらに反応していたので、半ば無視された格好になってご傷心の様子でした。そりゃしかたない。バンちゃん独占生動画映像もありますのでご覧になりたい方は(ひ)(ま)家まで遊びに来てください。(ひ)(ま)



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Phantom of the Opera, The

2度のNY訪問のいずれでも鑑賞。ご存知、天才ミュージカル作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバーの代表作。パリのオペラ座で繰り広げられる、怪人と歌姫の悲しくも美しい物語。ロンドンと日本、ラーレイでの地方公演で、これまで5回観ていましたが、ブロードウェイのものがダントツ最高でした。ファントム役のヒュ−・パナロ、クリスティン役のサンドラ・ジョセフはじめ、役者さん全員が圧倒的な歌唱力の持ち主で、彼らの大熱演、さらにセットの豪華さ、仕掛けの面白さ、楽曲の素晴らしさ、まさに夢の世界です。すでにストーリーが分かっていても、毎日CDを愛聴していても、ファントムが切なく歌うラスト・シーンでは涙が止まりませんでした。「Think of me」「Music of the night」「All I ask of you」そしてあの有名なテーマ曲、どれも本当に美しい曲ばかりですね、溜息が出ます。
初めて観ると、特に序盤の幕が開いた直後は、あまりのテンポの早さと難解な英語(イギリス発音)で、何が何やら分からなくてパニックになってしまう危険性がありますが、実は非常に良くできたストーリー展開です。これから観られる方でご希望の方は、問い合わせていただけると予習用の解説サービスをいたします。天才アンドリューの素晴らしい楽曲を、どうぞ心ゆくまでご堪能ください。(ひ)(ま)
〜チケットはインフォメーション・センターのクーポンを利用、<1回目>前日に劇場窓口で100ドルの席を50ドルで購入(1階のI列中央)、<2回目>前日に劇場窓口で100ドルの席を45ドルで購入(1階のT列中央右寄り)〜
#2005年2月、ついに映画化されました!



rent
rent
rent
RENT

アルファベット順に並べているせいで最後になってしまいましたが、(ひ)の most favorite な一本です。ブロードウェイでは初めてのミュージカルでしたが、(ひ)は始まって2分にしてロジャーとマークのどこまでも澄んで響き渡るような歌声にノックアウトされてしまいました。これがブロードウェイのミュージカルか!と衝撃を受けるに十分で、これでミュージカルが好きにならない方が不思議、そう考えると(ひ)はラッキーですね。
さてこの RENT、NYで生きる若者の友情や貧困、同性愛をテーマにしたロック・ミュージカルですが、CDは毎日毎日何回聴いてもいっこうに飽きません。(ま)からは「よっぽど好きなのね」と半分呆れられていますが、そう、よっぽど好きなのです。ラーレイの地方公演と2度目のNYで都合3回観ましたが、また何度でも観たいです。「どこでもドア」を使えるのなら、迷わず RENT の劇場に直行するでしょう(本気)。
ところで、エンジェル(ゲイ)が慎吾ママの元ネタ説には(ま)も1票。(ひ)は慎吾ママを見たことないので何とも言えませぬ。実は4月中旬からミミちゃん役をスパイスガールズのメンバー(誰かは知らんがベッカムの奥方でないことは確か)が演じているらしい。マークも何とかいうアイドル歌手に変わるとか。キャスト陣を豪華にして客を集めるのは最近のブロードウェイの特徴だそうで、これも競争が激しい世界ゆえの一つの現象なのでしょうか。また、2005年11月には映画化されました。(ひ)も早速アマゾンから DVD を輸入、いつでもこの RENT を見れるのは、この上ない喜びです。
さてさてこのコーナーのタイトル「525600」は、実はこの RENT から名付けています。How do you measure a year in a life? 早くまた観に行きたいな〜。(ひ)
〜チケットはインフォメーション・センターのクーポンを利用して、<1回目>当日劇場窓口で90ドルの席を55ドルで購入(1階H列の中央)、<2回目>当日劇場窓口で90ドルの席を45ドルで購入(1階最後列の中央)、<ラーレイ>研究所の割引価格で購入(1階6列目中央)〜

6/23/2006 念願の RENT 特設コーナー「I LOVE RENT !」をアップしました
4/23/2009 千秋楽の模様を収録した「RENT Filmed Live on Broadway」が発売されました!! 3行みかん町の記事は こちら



おまけ・DVD - Andrew Lloyd Webber The Royal Albert Hall Celebration
ご存じ天才ミュージカル作家アンドリュー・ロイド・ウェイバーの50歳の誕生日を記念して、ロイヤルアルバートホールで豪華キャスト陣によって上演されたコンサートの模様が収録されています。我らがアントニオ・バンデラス氏は EVITA とファントムに登場。バンちゃんファントム最高です(ブロードウェイで噂がありましたが実現しませんでした、残念!)。ロンドン・ファントムのオリジナルキャストでアンドリューの前妻、サラ・ブライトマンの歌声はさすがの貫禄。しかし歌はともかく、サラ・ブライトマンは本当にクリスティンを演じられていたのだろうか? 女優のグレン・クローズによる「Sunset Boulevard」はあまりの素晴らしさに思わず溜息がこぼれます。他にもグリザベラのおばちゃんやアイドルの Boyzone などなど豪華なキャスト陣ですが、やっぱり何より特筆すべきはその素晴らしい楽曲の数々。最後に登場するアンドリューは丸顔で臆病そうでコロコロしたおっちゃんなのに、こんなに良い曲を何曲も作るのだから、アキラさんに並ぶ?天才ですね。あっぱれ!(ひ)




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