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3行みかん町 2009年

やっぱり起こる、暮らしの中のハプニング!



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kka

TSPO meets Hymne à L'amour  12.2.2009

小学校6年生の時に、図画工作の授業でオルゴールを作ったことがある。もちろん、工作したのは箱部分で、心臓部のオルゴール本体は購入したものだった。このとき、約10曲の中から自分の好きな曲を選ぶことができたので、先生によるデモ演奏をドキドキしながら聞いたことをよく覚えている。
「太陽がいっぱい」「ゴッドファーザー」「ムーンライトセレナーデ」「いい日旅立ち」さらに一番人気の「コンドルは飛んでいく」などなど蒼々たる名曲の中から、11歳の幼い(ひ)が「この曲が一番いい」と選んだのは、なんと「愛の讃歌」だった。「愛の讃歌」を聞いたのはその日が初めてで、この曲がフランスのシャンソンだとか、越路吹雪が歌ったとか美輪明宏が歌ったとか、梅ちゃんが鼻からピーナツを飛ばしながら歌うとか、そういうことは全て後から知った。ちなみに「愛の讃歌」を注文したのはクラスで(ひ)ただ一人のみだったが、それでも「この曲が一番いい」という気持ちは揺らがなかったのだから、純粋な幼心によっぽど気に入ったのだろう。よっぽど気に入ったのだ、間違いなく。
さてさて、それから時は流れて27年。今年の秋、東京スカパラダイスオーケストラの「KinouKyouAshita」というシングルの中に、なんと「愛の讃歌」が収録されて発売された。何を隠そう(ひ)は大のスカパラ好きで、iPhone にはデビューからほぼ全曲が入っており、通勤のバスの中で聞くのはほぼスカパラかクラシックのどちらかだ。したがって、この「愛の讃歌」と「スカパラ」という組み合せは、(ひ)にとっては夢のような大事件だったのである。もちろん即決で購入した。(最近の欣ちゃんは長ズボンなのね)
ちなみに、10月の運動会で年中組が踊って以来、(K)のお気に入りは The Boom の「風になりたい」である。この「風になりたい」も、スカパラがカバーして演奏している。iPod から流れる「風になりたい」と「愛の讃歌」に、父子してノリノリの2009年の秋である。(ひ)
追記・さらに小さい頃に好きだったYMOの「Absolute Ego Dance」もスカパラが演奏していることが判明。もちろん iTunes Store で入手。


バスにまつわる2題 11.2.2009

(1)バス通勤の途中に、決まって渋滞する交差点がある。ある朝、その交差点で信号の待ち時間に、前方の回送バスから運転手さんが降りてきた。そして(ひ)の乗っているバスまで走って来て、運転手さんに話しかけた。
「すみません、携帯電話ば貸してもらえんですか?」
「どうしたとね?」
「自分のは 落としてから 壊れてしもうとるとですよ」
と携帯電話を受け取り電話をかけている。どうやらバスの営業所に電話しているようだ。
「あ、○○ですけど。さっきですね、バスに乗り間違えたという小学生ば水源池前で下ろしたとですよ。学校まで歩いていくって言いよったばってんが、心配やけんちょっと学校に電話して、着いたかどうか確認してもらえんですか? ○○小の○○くんという男の子です。よろしくお願いします。」
こんな運転手さんが運転するバスなら、安心して子どもをバスに乗せることができる。

(2)仕事で大浦天主堂前にあるという全日空ホテルまで出かける用事があった。こういう時にはチンチン電車を利用するのが常。その日もチンチン電車に乗り込んで、石橋行きに乗り換えるべく乗り換え駅の築町で降車した。
しかし大問題が発生!!シーズン真最中だったのか、築町電停は修学旅行の中高生で溢れていたのだ!しかもハンパな数ではない。一本分だけ電車を待ってみたが、一番大きな3000系が来たにもかかわらず、道路まで激しくはみ出していた行列は、ほんのわずかしか前進しなかった。
ここで(ひ)が考えた選択肢は次の2つ。
 (A) 一つ前の西浜町電停まで歩く。次の電車には乗れるだろうが、乗り換え後の運賃は通常通り課金され、車内は築町で飽和状態になることに変わりはない。時間もかかりそうだ。
 (B) バスで行く。(ひ)の住むエリアとは真反対なので、地理や路線に全く不案内である。バス代も別途かかる。(ひ)の性格的には、できれば避けたい選択肢だったが・・・
結局、(B) のバスで行くことを決断した。それほどに修学旅行生が大量だったのだ。
で、新地ターミナルのバス停にて。時刻表の行き先を見ても、予想通りさっぱり分からず見当もつかない。するとバスが来た。乗り込む人たちに向かって勇気を出して聞いてみた。
「すみません、このバスは 大浦天主堂まで行きますか?」
すると、バスに乗り込もうとしていたほぼ全員が振り返って、「行きますよ」と答えてくれた。
安心してバスに乗る。しかし今度は降りる停留所が分からない。
ホテルのHPからプリントアウトしておいた地図を取り出した。電停の記述はあるがバス停は書いていない。
「どうしよう」と思って地図を見ていたら、「ピンポーン」と合図が鳴り、バスはバス停に停車して前方の扉が開いた。
その瞬間、窓からそれらしい建物が見えたので、少々不安を覚えつつもバスを飛び降りた。
そして、驚いたことに、この「グラバー園入口」バス停で降車したのは(ひ)1人だけだったのだ・・・。
考えてみよう。これはつまり、「ピンポン」を押した人は、自分は降りないのに(ひ)のために降車ボタンを押してくれたということになる。たまたま(ひ)は気付いて降車したが、そうでなかったら「ここですよ」と教えてくれたのだろうか。
兎にも角にも「バスのピンポン・エンジェル」に(ひ)は静かに感謝した。そして、ますますこの町のことが好きになった。(ひ)


Enkatonic Pentatonic 10.6.2009

(ひ)(ま)家の長女(T)ちゃんが元気に1歳の誕生日を迎えた。病気のこと等あったので、これは本当に嬉しかった。(余談だが、1歳の誕生日を還暦と同じく大々的に祝う韓国の習慣が良く理解できた。) 家族や友人からたくさん誕生日プレゼントもいただいたのだが、従姉妹のお姉ちゃんからはとてもきれいな音が出る素敵な鉄琴をいただいた(自分たちでは値段が高くて買えなかったのです、ありがとうございました!!)。この鉄琴、「ペンタトニック」と言って ドとファの音を抜いた「レ・ミ・ソ・ラ・シ」の5音階のみが出るような構成になっている。何でも、こうすることで適当に弾いても「子どもに優しいメロディ」になるのだそうだ。
さっそく弾いてみよう。繰り返すがとてもきれいな音だ。通常の鍵盤とは異なるので最初は若干戸惑ったが、適当に弾いているうちに「アメイジング・グレイス」や喜太郎の「シルクロード」や「トンボのメガネ」が弾けることに気がついた。なるほど、確かに子どもに優しいメロディである。もうちょっと他に何か弾けないかな、といろいろ試しているうちに、(ひ)のブレインの片隅からかすかな記憶が呼び戻された。
確か中学校の音楽の授業で、音楽の先生が言っていたことだ。特定の音階のみを使うことで、特徴的なメロディになる。例えば「ド・ミ・ファ・ソ・シ・ド」だと沖縄風、ピアノの黒鍵だけで弾くと中国風、そしてこの「レ・ミ・ソ・ラ・シ」で奏でられるメロディ、それは「ザ・演歌」だったはずだ。
一度気付いてしまえばあとは早い。適当に3音もたたけば、それに続くメロディが自然と湧いてきて演歌のメロディになる。「北国の春」「星影のワルツ」「心のこり」「北酒場」「笑点のテーマ」「寅さんのテーマ」「長崎は今日も雨だった」「おやじの海」「上を向いて歩こう」などなど、何でも自由自在に弾くことができてしまう。特別な能力は何も必要ない。きっと誰でも弾けるはずだ。演歌とは、実は「子どもに優しいメロディ」だったのだ!。ということはつまり「人に優しいメロディ」とほぼ同義なわけで、したがって根強い人気が長く続くのも合点がいく。それどころか、演歌人気が下降することは決してないと断言してもよいくらいだ。なるほど、そういうカラクリだったのか!
ならばとアメリカのカントリーも試してみた。惜しいところまでは行くのだが、演奏できるメロディは「カントリーロード」だとAメロのみ、「I've been working on the railroad(線路は続くよ)」だと約80%、「My Old Kentucky Home」だと約70%といった具合に、微妙に音階が足りないケースが多い。したがって「人への優しさ」を尺度として比較した場合、日本の演歌の方に軍配が上がるという結論に至った。逆に考えると、演歌にはないがカントリーにはある音階が、メロディにカントリーな風味を味付けしているとも言える。ちょっと本気で分析したら、少しだけかっこいい演歌が作曲できそうだ(しないけど)。
ちなみに、我らが UNC ターヒールズのテーマソング「
Hark the Sound(University of North Carolina at Chapel Hill の校歌)も、続く「TAG」を含めてこのペンタトニックで90%くらい演奏することが可能だった。そういえばターヒールズの新しいシーズンも間もなく開幕。Go Tar Heels!(ひ)


ベビちゃん? 9.28.2009

先日、用事があって公民館に行ったら、見知らぬ女性から「あのぉ、今ベビちゃんの集まりがあっているんですよ。参加しませんか。」と声をかけられた。おお、ここまで来たか、、、という気分である。

4年前、いわゆる出産・育児系の記事で違和感を感じたのは、祖父祖母のことを「じいじ」「ばあば」と記していたことだ。「おじいさん」「おばあさん」じゃいかんのか?!赤ちゃんことばなのか? 私の違和感を横目に、今や小学生でも祖父を「じいじ」と呼び、自分を「ばあば」と呼ぶ女性も珍しくない。「おじいさん」「おばあさん」が一般の高齢者を指す言葉だから、あえて使っているのかもしれないが、やっぱり不思議だ。そんなある日、雑誌でモデルの出産日記に「私のベビちゃん」という表現を見つけた。察するに「あかちゃん」のことらしい。日本語的にはベビー、英語発言を意識したらベイビーだろうが、「ベビちゃん」はそのどちらにも属さない新語らしい。その時は、「さすがモデルは世界がも違うが、言葉も違うな。」と納得した。しかし、この田舎のみかん町でも新語「ベビちゃん」が確実に使われていたとは・・・。とまどう(ま)に、女性はさらに「よかったら「にいに」も一緒にどうぞ。」と声をかけてくれた。訳すると「赤ちゃんの集まりがあっているから参加しませんか。よかったらおにいちゃんも一緒にどうぞ。」ということらしい。(ま)は「ありがとうございます。でも、用事がありますので。」とニッコリと微笑んで、「ベビちゃん」と「にいに」ではなく、赤ちゃん(T)とおにいちゃん(K)を連れて、その場を立ち去った。(ま)


DeAAd HeAAt 9.24.2009

広く世間に名の知れた大企業でも、個人的にひどい目に遭ったので2度と関わりたくない企業は誰にでも一つや二つはあると思う。(ひ)の場合だと、被害度の大きい順に「大型鳥類の名を冠し郵政と業務提携した運送会社」「日本では黎明期から中心的存在のコンピューター会社、アルファベット3文字」「白地に青の機体の航空会社」「今や世界最大の企業という元は衣類を生産していた自動車会社」等がそれにあたる。つまり、これらの代わりに「黒い愛玩動物が愛称の運送会社」「リンゴ印のコンピューター会社」「白地に赤い機体の航空会社」「セナやプロストを擁して技術力を世界に示した自動車会社」等を好んで利用しているわけだが、目下の関心は「白地に赤の機体の航空会社」の経営状態が雲行き怪しくなってきたことだ。
そんな「赤」の経営再建に、アトランタを拠点とする巨大航空会社が支援に乗り出すという。アトランタ上空では、空港の滑走路に向かって視界の限り際限なく等間隔に着陸待ちの航空機が並んでいたことを思い出す。数日後、今度は世界最大の航空会社「AA」も「赤」支援に参戦するとの報道が流れた。ワンワールドでアジアの核である「赤」は手放せないのだそうだ。なるほど。そういえばこの2社は、アメリカの数ある航空会社の中でも、未だ潰れていない優良企業だ(裏を返せばそれ以外の航空会社は全て一度潰れている、何てこった)
さて、(ひ)は「赤」を利用するが実は「赤」が好きなわけではない。その証拠に(ひ)は「赤」のマイル会員ではなく、「赤」に搭乗した際のマイルは「AA」のマイレージとして貯めている。アメリカ時代からの蓄積によって、片道なら日本-北米便のビジネスクラスへのアップグレードが可能なくらいにマイルが貯まっている。いつか利用するのがとても楽しみだ。ケチな「赤」や「青」とは違って、貯めたマイルに使用期限がないのも大きな魅力である。
兎にも角にも、世界に類を見ない高運賃を設定しているにもかかわらず巨額の赤字を計上しているような情けない企業「赤」に、優良航空会社2社が支援したいと申し出てくれているのだ。結構な話ではないか。個人的には「AA」の応援をしながら、この勝負を見守ることにしよう。ついでに「赤」の運賃が安くなると良いのだが。(ひ)


Magic Sox 9.10.2009

「家事にかける時間と手間は少ないほど良い(ただし調理以外)」という家訓にしたがって、(ひ)(ま)家では食洗機が食器を洗い、乾燥機が洗濯物を乾かす。インフラ代にしても電気代にしても少々出費がかさむかもしれないが、それでよいのだ。短縮できる時間の方がずっと貴重なのだから。とりわけ、物干しの手間を丸ごと省略でき、加えて冬場や梅雨時でも「洗濯物が乾かない」という悩みから解放してくれる乾燥機の貢献度は計り知れない。時々靴下が片一方行方不明になったりするが、そのくらいならばと(ま)から指摘されつつも笑ってスルーし続けていた。(ちなみに、靴下が片方なくなることを、我が家では「乾燥機ペンギンに食べられた」と表現する)
ところがある日、(ひ)の頭の中でカーンと鐘が一つ鳴った。妙案がひらめいたのだ。
そもそも靴下は2つで1組だから片方が行方不明になるわけで、ならばこの「2つ1組」という枠を都合良く忘れてしまえばいい。つまり、全ての靴下を同一規格にすれば、どんな場合でも2つの靴下が必ずペアになる、という仕組みだ。どうだ!妙案だとは思わないかい?
かくして、(ひ)の靴下は全て「黒色無地」に統一された。洗濯・乾燥された靴下はペアリングされることなく、クローゼットの靴下置き場に収納される。毎朝(ひ)は、ここから2つの靴下を取り出して着用する。これでまた少し、家事の時間と手間が省けたのではなかろうか。投資もユニクロの4足1000円ポッキリで事足りた。非常にすがすがしい気分である。
#ちなみに、乾燥機は(ひ)(ま)家にとって不可欠なのだが、一般家庭での普及率は驚くほど低い。流行りの「ドラム式洗濯乾燥機」は単価が高く利益が大きいのでメーカー側は派手に売り込んでいるが、賢い消費者は
騙されたらダメ だ。普通の洗濯機+乾燥機だと、値段は半分以下で済む。買い換えも片方ずつでよいのでケタ違いに経済的だ。基本的に乾燥機は洗濯機の上に設置するので、スペースを取ることもない。賢い消費者を欺くために、そのうちメーカーが単体の乾燥機を販売しなくなるのではないかと危惧している。(ひ)


18年 7.17.2009

18年、といえば、いったいどれくらいの長さだろうか。18年経てば、おっぱいを飲んでいた赤ちゃんが18歳になる。6か月頃に生えたと喜んだ乳歯はすでに全て生え代わり、立派な永久歯の咬合が出来上がっているだろう。体重は3kg程度から20倍近く増え、身長は50cm弱から3倍以上大きくなる。その間、幼稚園を卒園し、小学校を卒業し、中学校を卒業し、高校まで卒業するわけだ。思春期の反抗期も経験するだろう。初恋も経験しただろう。多くのことを学んだだろう。小さい子どもがいると、18年といえば永遠にも近い長さに思われる。
さて、実は先月(ひ)(ま)家では、なんと18年ぶりにテレビを買い換えた。驚くなかれ(ひ)が大学入学時に購入したサンヨーのテレビを今までずっと使っていたのだ。数か月前から上下が縮んで細ーくしか映らなくなり、しばらくは側面を強打すると一時的にしても治っていたのだが、最後は縦幅が1センチ以下になったので「これは限界」とあきらめたのだった。新テレビは地デジ対応の20インチで約5万円。世間ではずいぶん前から地デジ地デジと騒いでいた割には、(ひ)(ま)家の住むみかん町では今年の4月に中継局が開局したばかりで、案外ギリギリのタイミングだった。なんだか「エコポイント」とかいうのも付くらしいのだが、今一つ理解できずにいる。
ところで新テレビは確かに映りはキレイだが、何というか、造作がいかにもちゃちである。まず18年は耐用しないだろう。半分の9年、(K)が中学生で(T)が小学校4年生になるくらいまで、持ちこたえてくれれば合格と思うことにしよう。(ひ)


おじさんのバス 6.22.2009

bus ぜひ紹介したい人物がいる。(K)を連れて近くの バス溜まり (終点の駐車場)までバスを見に行っているうちに、顔見知りになったバスの運転手さんだ。
 バス溜まりで運良くこのおじさんのバスが来ると、おじさんは次の出発の時間まで親切にも私たち父子をバスの中で遊ばせてくれる(右写真、マウスを乗せてみてください)。乗り物好きな(K)にとってはヒーローにも近い存在だ。聞けば私たちと同じニュータウン在住35年という、超ジモティのおじさんである。
 ところで(ひ)はバス通勤しているので、自然とこのおじさんが運転するバスに乗車する機会も多くなる。長年の経験に裏打ちされた実に滑らかなドライビング・テクもさることながら、特筆すべきはその軽快な車内アナウンスである。バス停の名前を、例えば「A中学校前」を「中学校前」、「B公園前」を「公園前」、「C町」を「C」、「Dニュータウン」を「ニュータウン」という具合に、実に軽快に省略してアナウンスするのだ。さすがは押しも押されぬジモティのおじさんだ。
 また、降りる際に挨拶して降車すると、おじさんは景気よくクラクションを鳴らして走り去っていく。バスのクラクションを間近で聞くと結構大きな音なのでいつもびっくりするのだが、走り去っていくおじさんの素敵な笑顔を見ると軽く笑って許せてしまう。さらに、顔見知りは(ひ)に限らず、「あ、どうも、こんばんは」のような挨拶を交わしているお客さんも多くいるようだ。
 さて、ある日の帰り道、またこのおじさんのバスに乗った。すると、やっぱり挨拶を交わして降りていく高校生の男の子に向かって、おじさんが声をかけた。
「あ、ちょっと待たんね。こないだ110円余計に(注・バスカードから)引いたっちゃんね。ほら、返すけん持って行かんね」
そして、前もって準備していたと思われる現金110円が入った小袋を彼に渡したのだ。
素晴らしい。こんな良心的なバスの運転手さんが他にいるだろうか? 地元の誇りと言っても過言ではない。
聞けばおじさんは御年取って65歳。実は昨年の5月ですでに定年退職となっており、現在はパートタイムで運転手稼業を続けているらしい。おじさん、いつまでもどうぞお元気で!!(ひ)


蒸気機関車から新幹線まで 6.22.2009

ぜひ紹介したい人物がいる。(ひ)の父の姉の旦那さま、つまり伯父なのだが、御年取って77歳。しかし頭髪が一本も認められない愛嬌のある風貌は、(ひ)の記憶にある限り30数年以上前から全く変わっていない。元国鉄マンの伯父は、車掌として蒸気機関車全盛の時代から 0系の新幹線まで、そして最後は2階建ての100系新幹線に2回だけ乗務して、国鉄の民営化に合わせて早期退職したという御仁である。乗り物好きの(K)にとってはヒーローにも近い存在だ。
 あまり詳しく書くと「鉄ちゃんネタ」になってしまうので割愛するが、さすがは長年の経験に裏打ちされたナマの鉄道ネタ話は圧巻である。また、その愛嬌ある風貌に加えて、メカに強く何でも修理してしまう器用さでご近所でも評判の人気者だそうだ。ちなみに、義歯の調整はクラスプ部分も床の部分も咬合調整も自分でしてしまうらしい。また(ひ)(ま)の結婚式のビデオを撮影・編集してプレゼントしてくれたのもこの伯父である。先日、NHKの「テツタビ」で「平成筑豊鉄道」が特集されたが、香春町在住の伯父が出演するのではないかと本気で期待したくらいだ。正直、実際に出演したボクシングジムの子どもたちやお好み焼き屋のおばさんよりも、よっぽど魅力溢れる愛すべき人物だと思う。一家の誇りと言っても過言ではない。
 さて、実は(ひ)が喫煙習慣を quit してから(つまり禁煙してから)約1年が経つ。おそらくもう煙草を吸うことは2度とないと思うが、不思議と未だに喫煙している夢を見る。しかもおそらく1週間に1回以上なので、結構な頻度だと思う。先日、伯父に会った際にこの話をすると、「わしゃあ、禁煙してから20年以上経つがのう、まだ煙草吸いよる夢を見るぞ」とのこと。さすがは年季の入った深いお言葉だが、この先20年以上も同じ夢を見続けるかと思うと少々気が重くなってしまった。兎にも角にも、伯父さん、いつまでもどうぞお元気で!!(ひ)


Is this truely a sport? 6.8.2009

もちろん、サッカーの日本代表は(ひ)も応援する。4大会連続でワールドカップ出場を決めたのも、大変に結構なことだ。しかし、そのW杯出場を決めたウズベキスタン戦の審判には到底納得できない。聞けば、このようなことは「アウェーの洗礼」であり「よくあること」なのだそうだ。確かに、相手チームのゴールを全て「オフサイド」と判定して、韓国は日韓W杯でベスト4まで勝ち上がった。しかし果たして、そんなアンフェアなことが「よくあること」としてまかり通ってしまうような競技を、国を挙げてまで応援することに意義があるのだろうか? 岡田監督や選手に罪はないのだが、サッカーという競技に急に興味を失った夜となった。(ひ)


16 meters above 4.28.2009

私(K)・3歳10か月・は、乗り物が好きである。車・電車・飛行機・船、ブームの波があったりもするが、基本的にどの乗り物も大好きだ。そんな私を両親はよく乗り物に乗せてくれる。母親が買い物をしている間に、父親と市街地巡回バス「らんらん」に乗ってぐるっと一周する(約45分)というのも大変楽しいパターンだ。おかげで「らんらん」の停留所は全て暗記してしまった。その途中、市役所の建物の横で消防車が訓練していたのを何度か目撃した。乗り物好きの私としては、できればゆっくり見物したいと常々思っていた。
 普段からこのようなアンテナを張っておくと、その場面に出くわした時に素早く反応することができる。そして先日、そのチャンスが訪れた。
 父親と「らんらん」に乗って市役所前にさしかかると、消防車が訓練していたのだ。私と父親は、とっさに停車ボタンを押して降車した。空は晴天で、ゆっくりと消防車を眺めるのにはもってこいの日和だ。しかも今日は、消防車の「はしご」が上空で動いている。父親と並んで感心しながらしばし見上げていた。
すると、向こうから消防士のおじさんがこちらへ向かって歩いてきた。これは「乗るね?」と声をかけてくれて消防車に乗せてくれるパターンだ。今までも2度ほど経験していたので、今回も期待してよさそうだと直感した。
 案の定、おじさんは消防車に乗せてくれるという。喜び勇んで消防車へ向かうと、おじさんが私の腰のあたりに何やら大袈裟なベルトを装着しはじめた。父親にも同じベルトを着けている。そう、消防士のおじさんが乗せてくれると言ったのは、消防車の運転席ではなく、「はしご」の方だったのだ!!
 これにはさすがの私も驚いたが、こんなチャンスは滅多にない。聞けば上空16メートルまで上がれるそうである。これより高い消防車は、県内には40メートル級が1両のみ。しかし下の車両部分がバカでかいのであまり稼働していないという。それにしても16メートルの上空というのは高い。狭い土地に建物が林立している地域なので、横方向を見ている限りはあまり高さは感じなかったが、下を見ると恐ろしく高く感じた。このはしごを利用して高所放水も可能という。倒れるわけじゃないし、命綱があるのも分かるのだけど、こんな場所で平常心を失わず冷静に救助作業をするには、やはりそれなりの訓練が必要のようだ。横を見ると父親は手すりを持って固まっている。やっぱり消防士さんはエライ。
 というわけで、非常に貴重な体験をさせてもらった。ご丁寧に、地上の消防士さんは父の iPhone で写真まで撮影してくれた。どうもありがとうございます。市民の安全を、どうぞよろしくお願いいたします。(K)

fire engine 1 fire engine 2


RENT 4.23.2009

rent (ひ)が大好きで、今までも何度か記事にしているミュージカル「RENT」。ブロードウェイでは昨年9月に惜しまれつつクローズとなったのですが、その千秋楽の模様を収録したDVDが発売されています。その名も「RENT Filmed Live on Broadway」(右の写真はアマゾンから引用)
幕間を含めて、ステージの始めから終わりまでばっちり収録されています。客席からの声も臨場感を引き立てます。役者さん達の表情が細かい部分までばっちり見えて、まるで最前列で見ているようにビシビシと気合いが伝わってきます。
 モーリーンがすごいです。エンジェルもかなりテンパっています。アンサンブルも含めてみんな歌が上手いです。ミミちゃんの顔が怖いです。もちろんロジャーもマークも素晴らしい歌声です。どの歌も聞き応えがありますが、やっぱり東の横綱「Seasons of Love」は世紀の名曲、後世に伝わる芸術となるでしょう。
特筆すべきは、結構ズームアップが多くてアングルも細かく切り替わるのですが、それが素晴らしく完璧なコマ割りで感心しました。きっと編集の人も RENT をこよなく愛していたのだと思います。このような素晴らしい映像を残してくれたことに本当に感謝します。
 さらに驚いたことに、アングルがどんどん切り替わっても、撮影しているカメラが全く写っていません。さっきまでその辺で撮っていたと思われるような場所が写っても、そこにカメラはいないのです。とても不思議なのですが、技術の進歩なのでしょうね。(観客を入れずに撮影したものと、最終日の撮影を編集でつないでいるようです。)
 とにかく、遠く日本にいる(ひ)のような RENT ファンにとっては「これこれ、こういうDVDが欲しかったのだよ!!」と大満足な一枚。日本のアマゾンでも購入可能
こちら からどうぞ)なので、みんなで観ましょう。観るのだ。聞けばブロードウェイ作品がこのように収録されるのは初めてだそうです。あ、そういえば映画もありましたが、もう忘れちゃいました。RENTに関してはこのDVDが一枚あったらそれだけで more than perfect。惜しむらくは、コリンズ役が Mark Richard Ford 氏で、ピアノの演奏が Boko Suzuki 氏だったらと思いますが、まあこれらを差し引いても満足度はマックス100%。最初のクレジットに出てくる「If you can't be there, be here」という言葉の通り、テレビ桟敷で毎日 RENT が観れるなんて、本当に幸せな気分。どうもありがとう!!
当HPのミュージカルのページ「525600」や、RENT特設コーナー「I love RENT!」も、どうぞよろしくお願いします。(ひ)



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