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3行みかん町 2007年

やっぱり起こる、暮らしの中のハプニング!



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海を渡った品々 9.16.2007

(前回アップの話題の続きです。)
いやはや、百円均一ショップで買いまくったJは、車中でも上機嫌で、助手席で収穫物を披露しはじめた。(ま)も、アメリカ人はこういうものがうれしいんだなーと、興味深く見せてもらう。

中身は大きく3つに分類できた。一つめは整理整頓グッズ。A4が入るプラスチックの書類ケースを複数購入していた。フリージング用の小分けタッパーなど、とにかくアメリカにはないneatな(キチンとした)整理整頓グッズがJのハートをつかんだらしい。
二つめはキティちゃんグッズ。キティちゃん好きの友人に、と複数購入していたが、実はJもキティちゃんが嫌いでないのを、私は知っている。
そして三つ目は、日本ならではグッズ。筆ペンに、お弁当箱にお箸&箸ケース。くまさんの顔のおにぎり型にビニールの醤油入れ…etc。筆ペンはカリグラフィー(装飾的文字の筆記)にいいんだとか。

実は、アメリカ人を百円ショップに連れて行くことは、(ま)の長年の野望であった。というのも、(ひ)(ま)が3年半前にアメリカから帰国した時、日本の百円均一ショップの、あまりの品揃えの豊富さに驚いた記憶がある。アメリカにもダラーショップ(1ドル均一ショップ)があるが、そこの、いかにも「売れ残りを並べています。」的な貧相な品揃えとは大違いだ。で、いつかアメリカ人を連れて来て驚かせようと企んでいたのだ。結果は「友人たちへのお土産は、もう全て買っちゃった。」と言うJの嬉しそうな横顔を見れば、大成功。まあ、百円均一の商品のクオリティについては様々ご意見ありましょうが、折しも円高で、タダでさえ物価の高い日本において、出費を押さえるのは外国人観光客にとっては重要な課題と言えよう。そんな時、1ドル以下で、かのようなショッピングが楽しめるスポットは大変ありがたいものである。(ま)


カロライナより友、来たる 9.10.2007

カロライナの友人Jが長崎まで遊びに来た。何でも東京で行われたイベントに参加した後、日本各地の友人を訪ねているらしい。そもそも「私、今、長崎に住んでいるの。」と言った時点で「じゃあ、今回は残念だけど。」となることを予想していたのだが、いやはやアメリカ人にとっては、日本なんて小さいものらしい。東京から長崎まで、新幹線と特急を乗り継いで7時間かけて、日本の西の端までやって来てくれたアメリカ人をどうやってもてなすべきか。1泊2日、我が家に泊まったJは久々にHPネタを提供。やっぱり文化の違いって面白い。以下、その時の話題をいくつかご紹介。(ま)


世界で最も危険な場所 9.10.2007

1泊2日の長崎滞在の中で、(ま)はJを、目一杯色んなところに連れて行った。本人の希望もあって、一日目はスーパーマーケットの食品売り場探検、お土産物屋さんが立ち並ぶストリートでの試食三昧、大型書店、長崎の代表的神社・諏訪神社(英語のおみくじが有名。この日は訪問時間が遅かったため買えなかったが、10月のおくんちに向けて踊り町の浴衣姿の女の子たちの練習風景がみれてJは大満足)、お白砂がある長崎歴史文化資料館。二日目は、堂崎自然公園より雄大な大村湾の風景を眺め、再びJの希望で業務用スーパーの見学。Jはどこも興味深そうに見てはいたが、買い物はあまりしなかった。もう荷物も随分大きいしね、と私は勝手に思っていた。

と・こ・ろ・が、最後の訪問先で豹変。「オーマイガッ!ここは世界で最も危険な場所だわっ!アメリカでは買えないような、欲しいものが多すぎる。」と言いながら、真剣に商品を物色。結局一時間以上かけて、23個の商品をお買い上げ。「ここはなんて素晴らしい場所なんだ!今度アメリカのショッピング好きな友人にも、この店のことを教えるわ!」と大満足で車に乗り込んだ。結局、このショッピングとその後の荷造りに時間がかかりすぎて、予定していた電車に乗り遅れたのだが、さてこのお店の正体はいったい何?

答えは、百円均一ショップでした。彼女が何を買ったかは、改めて書きますね。(ま)


2歳になりました!〜(K)くんの24ヶ月 8.25.2007

(ひ)(ま)家の息子(K)くんが、おかげさまで無事2歳になりました。少々遅くなりましたが、先の企画「(K)くんの12ヶ月」に続きまして、「NC27517 ミニアルバム 〜(K)くんの24ヶ月」<新しいウインドウで開きます> をお届けいたします。本当に親バカで申し訳ありませんが、やっぱりカワイイのです。こちら からどうぞ!<新しいウインドウで開きます>(ひ)(ま)


一階の洗礼 8.3.2007

梅雨のある日、寝室のベッドの下を覗いて(ま)は絶句した。畳一面にホンワリと抹茶色のカビが生えているのだ。ひえ〜〜〜っ。4畳半にクイーンサイズのベッドを置いているとはいえ、換気は十分しているはず。半泣きになりながら、畳屋のホームページで対処法を見つけて実行に移す。まずは掃除機でカビをそっと吸い取り、その後10倍希釈の酢にひたして固くしぼったぞうきんで拭いた後からぶき、を3回繰り返す。
思い返せば、独身時代はフローリングのワンルーム、アメリカでは湿気も少なく木造アパート、北九州では風が通り抜ける2階の部屋に住んでいた。そして今回の我が家は、「気密性の高いコンクリ集合住宅」の「建物床下の湿気が溜まりやすい1階」で「新しい畳」、とカビが生える条件が揃っている。その後も、他の部屋の畳や押し入れの中、服やバッグにまで、カビの攻撃は続いた。こうなると、部屋に畳なんか必要なのか?全部フローリングじゃダメなのか?!カビもダニも畳で繁殖するんだぞ!と叫びたくなる。件の畳屋のホームページによると、畳は本来、昔の木造日本家屋に適した建築素材らしい。現代の高機密・高断熱住宅では、その吸湿性の高さがカビやダニの問題につながることもあり…うんぬん。でも大丈夫!防カビ・防ダニ仕様など、新しい畳も開発されています!・・・と畳屋は明るい展望とともに商品の売り込みへと入るが、ここでふと我に返る。社宅の畳なんて、一番安い畳以外使用する筈が無い。カビの生える条件が整った部屋に、カビの生える条件の整った畳のある我が家って……救いようが無いではないか。嗚呼、今日も床に目を凝らしながら掃除機を握りしめるのであった。(ま)


オバマ 7.31.2007

少し前から(ま)が気になってしょうがない人がいる。それは、2008年のアメリカ大統領選の民主党の有力候補者オバマ氏である。ご存知の読者は少ないと思うが、長崎県は島原半島にある小浜(オバマ)という温泉地と同名なのだ。オバマ氏が大統領になったら、訪日の際には話題作りに小浜を訪問するに違いない。少なくともワイドショーでは小浜が取り上げられ、地元のおばあさんが「よう知らんけど、外国のお偉いさんとおんなじ名前なんてねぇ。ガハハ…」なんて答えるのだろう。『小浜名物 日米友好オバマ饅頭』が発売されるのは確実だ…と、(ま)の妄想は膨らむ。
ちなみに、この小浜、いやオバマ氏。黒人と白人のハーフで、俳優並みの整ったスタイルとお顔立ち。ヒラリー・クリントン氏と候補者の席を争う予定。今後も注目である。(ま)


ついに入手 7.30.2007

〜〜プロローグ〜〜 石焼きビビンパは(ひ)大好物である。しかし焼肉店で注文すると 1,000 円に近い贅沢メニューだ。あの「石焼き石」さえあれば自分でも作れるのだろうか? そうだ、韓国に行く機会があったら「石焼き石」を買ってこよう!〜〜
と、意気込んで最初に韓国に行ったのが 1999年。しかし市中で「石焼き石」を見かけることはなかった。正確に言うと一度だけ見つけたけれど、それは日本人向けの免税店でのこと。4,500 円という驚くべき値段設定に、「誰がこんなん買うかい」との捨て台詞のみにて終了した。
2度目の韓国訪問は 2004年。4泊5日の旅程で自由時間は1時間のみ。「石焼き石」を探している余裕はなかったけど、その貴重な1時間を使って食べた石焼きビビンパは美味しかったな〜。詳しくは
(ま)のレポート をどうぞ。ちなみに一杯 3,000 ウォン也(当時のレートだと約300円)。それでもその食堂では最も高価なメニューだった。
そして先日、前回と同じ学会での韓国訪問ながら、今回は割と時間的な余裕に恵まれた。そして、ジャンジャジャーン、ついに見つけたぞよ!。釜山の市場で、なんと一個 5,000 ウォン也。レートは微妙に変わっているけど前回交換したウォンが残っていたので、約 500 円相当にて購入できたのだ、なんと素晴らしい。早速ゴマ油を塗り込んで(ま)が作ってくれたのが こちら ( 結局やっぱり自分で料理できない(ひ))。問題は、重かったので1個しか買ってこなかったこと。したがって食事の時間に時間差が生じてしまうのが難点だけど、美味しいので許してしまいましょう。それでは、ボナペティ〜 (ひ)


Can you see me? 7.30.2007

今年も年に一度の「健康診断」だ。健診を受ける度に、毎年複雑な気分になることがある。
アメリカでも年に一度の健診は義務づけられていた。とはいえ日本のような流れ作業ではなく、ドクターが結構な時間をかけて診察してくれることが大きな違いだった。そしてなんと、それ以上に最も大きく違っていたのは、実は「視力検査」なのであった。
アメリカでの視力測定には「Long distance vision」(遠くを見る視力)と「Close distance vision」(近くを見る視力)の2種類がある。それぞれについて1点から10点までの10段階で評価され、「7点」以上で合格「6点」以下だと指導の対象となる。(ひ)の場合、健診を受けた3回とも全く同じで、「Close distance」が「7点」、そして「Long distance」の方は「3点」という結果だった。この「Long distance 3点」というのがいつも大問題として取り上げられ、ドクターから「今夜にでも新しいメガネを作りに行くんだ、いいな!」という熱血指導を受けることになるのである。「3点」では障害者並みという評価らしい。
確かに(ひ)は目が悪い。が、障害というほどではない。現にこのメガネで何年も生活していて支障はない。しかし今の問題は如何にして目の前の熱血ドクターを納得させるかどうかだ。そして口から出まかせに出た言い訳は「(ひ)の仕事は近いところを見て作業する仕事なので、あえて Close distance を重視したメガネを作っている。別にコンタクトレンズも持っているので、Long distance はコンタクトにすれば問題ない」というもの。これで不思議とドクターは納得した。3回とも同じだった。
考えてみよう。その場は体の良い言い訳で切り抜けられたにしても、目が悪いのには変わりない。それから、確かに2種類を区別するアメリカ式の視力測定は合理的だ。以来、このメガネでは遠くは見えないものだと認識するようになった。しかし(ひ)の仕事にとって目は腰と並んで最も大切な臓器なので、やっぱり新しい度のメガネを新調するのは躊躇してしまう。
さて、今年も年に一度の「健康診断」を受診した。「はい、両眼とも 1.2 ですね」という看護婦さんの無機質な声とともに、視力検査を軽く通過したのも帰国以来もう4度目になる。言い訳を考える必要がないのは好都合だが、こんなんで本当によいのかと、毎年複雑な気分になるのだった。(ひ)


究極のエコロジーカー 7.25.2007

ここ数年で、街中でトヨタのプリウスを見ることが多くなった。言わずと知れた「環境に優しい」ハイブリットカーのハシリである。今年で発売10周年だそうだ。同様に、ここ数年で「環境に優しい」と言われる様々な商品や活動が一般化されたとも思う。私もエコバックを使うし、ゴミ分別はお手のものだし(みかん町のゴミ分別は18種類なのだ!)、新しく買った家電は省エネタイプだし(本当に電気代が安い!)、洗濯はお風呂の残り湯を利用する。でも実は、アメリカ人がカンもビンも家具も家電も一緒のゴミ箱に放り込んで穴に埋めている限り、日本人のささやかな努力は限りなく無力である、と思っているんだけどね。
話を戻す。「環境に優しい」車の話である。(K)が生まれてから、チョロQという物体を手にすることが多くなった。「すごい」と思う。だって、軽く後ろに引くだけでその10倍以上の距離を走るのだ。もちろん電池など入っていない。詳しい構造は知らないが、この原理を応用すれば、ガソリンなしで動く車も夢ではないのではないか。ただ、「前に進むために、一旦後ろに引く」というのが、ちょっと難点のような気がしていた。
ところが先日、この悩み(?)を吹き飛ばす、すごいチョロQと出会った。何と、前に少し動かすとそのまま前進し、後ろに少し引くとそのままバックするのだ。世界の工学はここまで進歩していたか!この原理を使えば、究極のエコロジーカーも夢ではない!!でもまあ、実現化した暁には、テキサスあたりの石油会社が黙っていないだろうな。(ま)

注)ちなみに、正式には「チョロQ」というのは商品名で、一般名称は「プルバック・カー」です。ま、誰も使っていないけれど。


目を合わせるな! 7.21.2007

♪キンコンカンコーン♪また大音量のチャイムが聞こえて来た。「今度は何だ!?」腹が立つ。(ひ)(ま)家の住むアパートは崖の下にある。で、その崖の上にそびえ立つみかん町の「防災無線」が、ここ数週間やたらとうるさいのだ。真夜中や明け方に起こされて、聞いてみれば「暴風警報は解除されました。」「球技大会は延期です。」「ペーロン大会は中止です。」などなど。さて、今回は。。。
「最近、町内でサルが出没しています。出会っても目を合わせるなど刺激を与える行為は避け、十分注意してください。」
それは大変だ!注意しなければ...。最近の放送の中で、最も身近に役立つ防災情報だったと言えよう。(ま)
なるほど、ヤンキーへの対応法はサルと同じだったのね。(ひ)


握手のヒミツ 7.14.2007

6月末のある夕方、玄関のチャイムが鳴った。(ひ)(ま)家の住む「みかん町」の福祉委員の女性の、突然の訪問である。子連れが転入した場合は必ず一度訪問があると、転入届を出した際(4月)に聞いていたので驚きはしなかったが、電話くらいして来てくれればいいのに、と昼寝から起きたばかりの(K)の洋服を着替えさせながら対応を始めた。「少し話を聞かせてください。」とのことで、「子育ては大変か?」とか「子育てについて相談する人はいるか?」とか、当たり障りの無い質問を(ま)にした後、最後に「じゃあ、今度は(K)君が2歳半になった頃に来るね。はい、さようならの握手して。」と(K)に向かって手を差し伸べた。この瞬間、私は内心で「おおっ!突然の訪問の目的はこれだったのかっ!!」と声を上げた。
この握手は、子どもが虐待されていないかのチェックなのだ。
北九州に住んでいた頃、『ぽっかぽか』という人気漫画をご近所さんから借りて(ひ)(ま)共にハマって読んだことがある。その中で幼稚園の園長先生が虐待を疑われる子どもの家を訪問しては、最後に「またね」と子どもを抱きしめて、家を出た後「大人との接触による、体の緊張は無し。虐待の心配はなさそうだ。」とメモに書き込むシーンがあった。この「握手」も、同様の目的なのだろう。で、(K)の反応はというと、人見知りにしてはめずらしくトコトコと前に進み出て、出された手を触っているではないか。(K)よ、母親に変な疑いをかけさせない立派な態度には感心したぞ。それにしても、世間一般に子どもの虐待が急増しているとはいえ、転入者への訪問は決まり事とはいえ、自分にその疑いが及ぶというのは気分の悪いものである。何だかどっと疲れて、そっとドアを閉めた夕方だった。(ま)


An excellent idea occurred to me strikingly  7.4.2007

7月を迎え、季節は夏である。私(K)・2歳になりました・にとっては、私本来のユニフォームであるでいるべき季節だ。ところが、着衣を好まない私に衣服のみならずオムツの着用まで両親に強要されている状況は、 以前 と何ら変わっていない。こんな自由の抑圧がまかり通ってもいいのだろうか。まったくやりきれない。
一方、少々変わってきたのは私の方である。ここ2ヶ月ほどの間に、ある能力が加速度的に身についていることを自分でも実感できている。それは「言語」だ。すでに「パパの ビール で〜す」くらいの文章構成ならお手のものだ。先日はトイレで遊んでいて、「うんち」と言ってみた後にたまたま本当にうんちが出た。すると、父親も母親も大喜びで私をほめてくれた。実は本当に偶然だったので、そこまでほめられると少々照れくさい思いだったのだが。兎にも角にも私の大好きな両親が喜んでいたので、それはそれで良いことにしていた。
ところが、ここで私の頭の中で「カーン」と鐘が一つ鳴った。妙案がひらめいたのだ。
その妙案とはこうだ。とりあえず、両親に向かって「うんち」もしくは「うんち 行く」と言ってみる。すると両親は自動的にズボンとオムツを脱がせてくれる。そしておもむろにトイレに行き、とりあえず便器に座ってやるのだ。本当にうんちが出なくても、両親から怒られることはない。むしろほめてくれる。ここで冷静に自身を眺めると、ズボンとオムツは脱がされており、したがって理想に近い状態だ。この心地よい状態から、わざわざ不快な状態に逆戻りすることはない。残るプロセスは逃げるのみである。再びオムツの着用を強要されても、2足歩行をもって逃げ、四肢の力の限りディフェンスし、最後は泣いてやることは 以前 と変わらないが、パワーアップした今の私なら逃げ切りが可能のようにも思える。
かくして実行の日がやってきた。「来た 見た 勝った」のユリウス・カエサルの如く戦術は完璧だった。一点の曇りもない大成功だったのだ。会心の一撃とはこのことである。危惧していたオムツの再着用も、思いのほか強要されることはなかった。正直かなり驚いたが、こんな嬉しい予想外なら大歓迎である。余談であるが、本件に関連して「スッポンポン」「フルチン」という単語を学習した。また両親によると、以来時折私は家の中に池を作っているらしいのだが、私には土を掘った覚えもなければ水を運んだ覚えもない。時々おかしなことを言うのが大人達の常である。
兎にも角にも、私は合法的に衣服を脱ぐ術を見いだした。穏健派の私としては何とも心地良い。次は如何にして上半身の衣服を合法的に脱ぐか、目下のところ頭を回して考えている。(K)


Imperfect consistency 7.4.2007

私(K)には、アパッチ野球軍のように裸がユニフォームであることは上の記事や 以前 の記事で述べた。そもそも記憶に懐かしい母の胎内では、10ヶ月近くも裸で過ごした私である。特に暑い季節になると、衣服やオムツは私にとって足かせ以外の何物でもない。
と、カッコよく断言したいところであるが、こんな私にも逆に裸になりたくない時というものがある。それは「お風呂」に入る時だ。
元来、母の胎内のぬくもりにも似たお風呂は大好きであった。ところが最近では、無理矢理に頭からはお湯をかけられるし、父親には例の ゴシゴシ されるしで、できればご遠慮願いたいのだ。お風呂に連行されそうになると、最近覚えた「ノン」という単語で反対の意を示し、2足歩行をもって逃げ、四肢の力の限りディフェンスし、最後は泣いてやるのだが、やっぱり結局は身ぐるみを剥がされ風呂場に連行される。これが欠かさず毎日続けられるのだからやりきれない。
しかし、ふと冷静になって客観的に眺めてみると、これでは着衣を拒否して常に裸でいたいという私のポリシーとの一貫性を欠いている。私が大人達の一貫性のなさに納得できないように、私の一貫性のなさに大人達が納得できないこともあり得るということだろうか。あんまり難しいことを考えるのは今日はよしておくが、大人達が時々理不尽なことを言っていたワケが垣間見えたような気がする夏の日々であった。(K)


黄金の足跡 7.2.2007

最近、お土産として「手のひらサイズの黄金色の豚の人形」を頂いた(出所不明)。ユーモラスな表情も愛らしく、きっと中国とかではお金が貯まるマスコットだったりするんだろうな〜と眺めていた。ある日、最近とみにオムツ着用をいやがる(K)に悪戦苦闘の末オムツをはかせた後、「ここ、豚さんのお家にしよーっと。」と例の豚の人形をオムツに入れたところ、すっかりご機嫌に。「これは使える!」と、手の届きやすい洗面所に豚を置いておくことにした。
さて、数時間後。何気なく豚を持ち上げて、異変に気づいた。何と、陶器の洗面台の上に、くっきりと黄金の足跡が。洗面所の水分を含んで、塗料が流れ出したらしい。慌ててブラシでこすっても一向に消えない。どんな塗料を使っているんだ?!頭をよぎるのは、中国発の有毒化学物質入りの歯磨き粉に、鉛入り塗料の機関車トーマス。毒入りペットフードってのもありましたな。これは(K)に遊ばせる訳にはいかない。このことを(ひ)に話すと「ここまでくると、もう中国製品はバイオテロだな」とのコメント。食品を含め、安全に対する意識が低い中国製品は本当に怖い(ま、日本の製品も、生協だって信用できない世の中ですが)。確かに中国製品は安い(特に食品)。でも、そんな誘惑にグラリと来そうな時は、思い出そう。今も我が家の洗面所に輝く黄金の足跡を…。(ま)

後日談・韓国には金豚がうじゃうじゃ! 7.13.2007
驚くなかれ、(ひ)が韓国を訪れると、そこにはいたるところに金の豚が。中には直径1メートルに達するつがいの金豚まで。聞けば今年の干支「亥」は、中国や韓国では「イノシシ」ではなく「豚」だとか。さらに今年は200年に一度の「金の豚」の干支に当たるらしい(200年が12の倍数でない、とかそんな疑問は軽くスルーしてください)。そしてこの「金の豚」の年に生まれた子は、「人生を生き抜く力を持って生まれてくる」と言われているそうです。そういうわけで、近年 日本の比でなく出生率が低下している韓国でも、今年は例年にないほど子供がたくさん産まれているらしい。なるほど、そういうわけだったのですね。そういえば友人の サン フーン ハ 君にも、今年2人目の子供が産まれると言ってたっけ。それにしても、「いのしし年」生まれと思っていたのに、実は「ぶた年」生まれだったとは、ちょっとショックな(ひ)(ま)なのでした。(ひ)


君は シャロン・マン を知っているか? 6.21.2007

巷では「Billy's Boot Camp」というのが話題らしい。またいつもの報道に乗せられたブームに過ぎないので、全く興味はない。そもそもコレ系の名物キャラならアメリカにはゴマンといるし、わざわざDVDなど買わなくても、Fit TV にチャンネルを合わせれば24時間いつでもお茶の間エクササイズができる仕掛けだ。(ひ)(ま)家でも時々利用していたのだが、ある時、恐るべきおばさん(おねえさん?)の存在に気が付いた。彼女の名は Sharon Mann。さわやかな笑顔で、特に仰々しい演出もなく、Sharonねえさん(こう呼ばさせていただく)の歯切れの良いトークとともに、静かにエクササイズはスタートする。(ひ)を含む多くの視聴者が、この段階で騙される。彼女の笑顔と軽やかな動きを見ると「これならできそうだ」と誰もが思うのである。Sharonねえさんは、はちきれんばかりの笑顔で軽々とエクササイズをこなしている。確かにできそうだ。ところが、である。これが実際にやってみるとハードなのだ。しかも番組が進行するにしたがって、ぐんぐんとハードさのボルテージはアップしていく。ついにダウン寸前の(ひ)、しかし変わらぬ笑顔の Sharonねえさん。とうとうダウンしてしまった(ひ)、それでも変わらぬ笑顔の Sharonねえさん。ダウンして天を仰ぐ(ひ)、横目でちらりテレビを見れば変わらぬ笑顔の Sharonねえさん。もうだめだ、ごめんなさい、許してください!となりその日のお茶の間エクササイズは終了する。テレビでは変わらぬ笑顔の Sharonねえさんが、いかにも軽やかな動きでエクササイズを続けている。
楽器の演奏と同じで、いかにも簡単そうに見せる人ほど達人なのだ。そんなシャロンねえさんのお姿を、Fittv.com の中で見ることができる(
こちら からどうぞ)。しかし本当のシャロンねえさんの恐ろしさは、こんなものではないことをここに書き添えておきたい。(ひ)
追記・後から知った話によると、ビリー何某のDVDは14800円もするそうだ。こんな買い物をするとは、よっぽどお金が余ってしかたがないのだろうか。


(ひ)、市長と語らう 6.10.2007

ちょっと自慢の種ができてしまいました。なんと、駅前広場で開催されたとあるイベントで、(ひ)はカステラ市の市長と仲良くおしゃべりしちゃったのです。T上市長と言えば、選挙期間中での現職市長銃殺事件の後、3日間の選挙戦で新市長に就任した「地元では時の人」。時間にして約2分ほどだったでしょうか。普通の感じのよいおじさんだったので、身構えることもなく、普通のおしゃべりでした。イベント開会式のスピーチでは、軽快で明快で誠実な語り口が、この手のイベントには必ずいる、リボンを付けて並んでいるよく分からない来賓のおっちゃん達の退屈な話とは大違いでした。テレビでは反対咬合が気になっていたくらいの印象だったけど、これで一気に好感度アップ。「で、次の選挙は入れるの?」という(ま)の質問に、「もちろん」と答えた後、そういえばカステラ市民ではなかったことに気が付いた(ひ)(ま)家なのでした。(西そのぎ郡みかん町在住)
その晩のニュースによると、T上市長はこのイベントの後にも、自ら手がけた「さるく博」のガイド役を務めたとか。お忙しいですね。お身体壊さないように。(ひ)


ハネケンおじさん、さようなら 6.4.2007

〜本日のニュースより〜
テレビ番組「題名のない音楽会21」の司会などで親しまれた人気ピアニストで作曲家の羽田健太郎(はねだ・けんたろう)さんが、2日の午後11時53分に肝細胞がんのため死去していたことが4日、明らかになった。58歳だった。

そういえば最近(というよりアメリカに行ってから、つまり6年以上)「ハネケン」の姿をテレビで見ていないな〜、と思っていたら、病気だったのですね。お気に入りだった番組「タモリの音楽は世界だ!」によく出演していて、ピアノで人を楽しませてくれる、とても楽しいおじさんでした。他にも数々の伝説を残した人だけれど、個人的には憂歌団との共演が一番印象に残っています。ハネケンおじさん、さようなら。天国でも周りの人たちに、ピアノを聴かせてあげてください。(ひ)


Most outstanding device for all the babies 5.19.2007

朝起きると、両親はいつも私(K)・もうすぐ2歳・のお気に入りの音楽をかけてくれる。それ以外の楽しい音楽をかけるときにも、いつでも両親が操作するのは手の平サイズの四角い黒い物体である。私の観察によると、この黒い物体からはヒモが伸びていて、それが音の出るコンポ(以前に 学習 済み)につながっているようだ。とっても楽しそうなアイテムだが、決まってそういう魅力的なモノには私は触らせてもらえないのが通例となっている。まったく、両親は私からいくつ自由を奪ったら気が済むのだろうか? 一度逆の立場を味あわせてやりたいものである。
そんなやりきれない気持ちで、父親が四角い小さな黒い物体を操作しているのを眺めていたある日のことである。どいうわけか、父親はその黒い物体を私に与えてくれた。正直、かなり驚いたが、こういう嬉しい予想外なら大歓迎である。一通り触り倒してみると、きれいな絵は出るし、チッチッチと軽快な音は鳴るし、思った通りのかなり楽しいアイテムだった。私は1歳にして、この「アーイポッ」とかいう魅力的な物体の使用法を会得した。
何でも父親によると、この「アーイポッ」に収まっているデータは、パソの中身と同期してあるものなので、私が変な操作をして動作不良になっても、パソで出荷状態に戻して同期しなおせばすぐに復旧できるらしい。何とも頼もしい画期的なデバイスではないか。こんなスグレモノを世に送り出してくれた人々に、大人達による自由の抑圧に悩む全ての赤ちゃんを代表して、私(K)から感謝の気持ちを捧げたいくらいである。まさに Outstanding だ。
ある日、今度は母親がまた目新しい機械を使い出した。母親の足下には、ヒモが伸びている四角い小さな黒い物体が転がっていたので、私はてっきりそれも「アーイポッ」だと思って手を伸ばしてみた。しかし、母親が使っていたのは「ミシン」とかいう機械で、黒い物体の正体は「ペダル」であった。したがって、私にはその黒い物体を触ることは許されず、私の手の届かないところへと遠ざけられてしまった。ああ、全部アーイポッみたいだったらいいのに。まったくやりきれない。(K)


ミーズゥズゥ 5.17.2007

もう6年も前のことになってしまったが、(ひ)がノースカロライナに行ってまだ間もない頃、日本から行きの便に使ったアメリカン航空から電話がかかってきた。その内容はというと...
 (AA)「(ひ)さんですか? 実はあなたが搭乗した1月22日の成田ーシカゴ便の搭乗客の中から、2人の ミーズゥズゥ 患者が出ました。費用は全てこちらで負担しますので、すぐにダーラムの保健所を受診して、ショット(注射)を受けてください」
何やらただならぬ雰囲気だ。アメリカで病院に行くのは大変なので、できれば避けたいと思っていた矢先にいきなりこのハプニングである。しかしここで問題なのは、肝心の ミーズゥズゥ が何のことやらさっぱり分からない。
 (ひ)「え? ミーズゥズゥ ?」
 (AA)「そう、ミーズゥズゥ 」
 (ひ)「ミーズゥズゥ??? うーむむ、すんません、スペルアウトしてもらえますか?」
 (AA)「オッケー。エム・イー・エー・エス・エル・イー・エス、MEASLES!」
 (ひ)「ちょ、ちょっと待っててください」
と、(電話はボスS氏の部屋にかかってきていたので)走って自分の机に戻り、電子辞書で調べてみると、「ミーズゥズゥ」とは、なんと「はしか(麻疹)」のことだった。一安心して平常心に戻った(ひ)、
 (ひ)「あーあーあー、ミーズゥズゥですね。自分は子供の頃に予防接種しているから大丈夫です」
 (AA)「でもちゃんと保健所で受診してね。事情は話してあるから。ちゃんと警告したわよ、いい? じゃ、バーイ!」
仮にも医療従事者のはしくれとして、はしかの英単語が分からなかったのは不覚であったが、兎にも角にも大した問題ではなさそうである。結局保健所には行かなかったし、その後(ひ)がミーズゥズゥを発症することもなかった。つまり、笑い話のネタと化した。
(ひ)の場合は笑い話で済んだが、聞けば今、このミーズゥズゥが10代・20代に大流行しており、全学部で休講措置をとる大学まであるそうである(彼らは予防接種を受けていない世代らしい)。人類の医学の歴史は感染症との戦いであり、それがまだ続いていることを忘れてはならないと再認識させられる。お腹の胴回り85センチ以上とか、そんなことが医学であるとは思えないのだが、偏見だろうか?(ひ)


週に一度?3年に一度? 5.9.2007

詳細は CNN.co.jp の 記事 を読んでもらうとして、発表しているのがサウスカロライナ大学の先生であることから、ここで言うBBQとは肉を焼く行為を示しているのではなく、豚肉を使用した南部風の料理を指しているものと思って間違いないでしょう。ちなみに、カロライナ風のバーベキューは こちら 、メンフィス風のバーベキューは こちら からどうぞ。何はともあれ、このバーベキューを週に一度以上食べていると、乳ガンのリスクが高くなる可能性が示唆されました。南部の女性陣には聞き捨てならないデータだとは思います。
ところで、先の連休中に福岡ドームへ野球を観に行った(ひ)(ま)家。試合後にホークスタウンの Hard Rock Cafe にて、メニューに Southern Style の Pork Barbecue Sandwich を見つけた(ま)は迷わず注文。帰国以来約3年ぶりのバーベキューの味に舌鼓を打ったのでした。確かに今一つ健康に良くなさそうなメニューではあるけれど、3年に一度なので許してもらいましょう。ちなみに(ひ)も好物の Fish and Chips を久しぶりに堪能。加えて、日本で最も身近にアメリカンなレストランの雰囲気を味わえる店であることを反映してか、外国人のお客様も多数、テーブルに恐ろしいほどどっさりの食べ物に食らいついている白人の若者2人など、懐かしい光景を見させてもらいました。(ひ)


人類の最も原始的な娯楽 4.22.2007

父親と母親がやたらと段ボール箱に物を詰め込んでいると思ったら、いつの間にか私(K)・1歳10ヶ月・も新しい家へと連れてこられた。今度の家も前と同じでダンチだが、板の間を走り回るとより大きな音で自分の足音が響くので楽しさ倍増だ。そんな私を見て「ホント、1階で良かった...」とは両親の弁だが、私には知ったことではない。
前の家の周囲も静かだったが、これまた今度の家も、人や車がたくさんいる賑やかなところからは山を一つ越えてさらに登った頂上付近にあるので、静かなことではこの上ない。何でも市長が銃撃された市ではなくて、私たちは郡の住民になったのだそうだ。バスや工事車両や消防車やゴミ収集車を観察するのが大好きな私には少々退屈だったが、ある日、外ではとても楽しいことが起こっていることに気がついた。

窓から見える前の道を、数10分に一度くらいの割合で、楽しそうな大声とともにゆっくりと数台の車が通っていくのだ。それだけでも見ていて結構楽しいのだが、車の中にいる人たちは明るい色で揃えたパーカーを着て、窓から半身乗り出してはにこやかに手を振っている。これは私が最近覚えた「バイバイ」のアクションだ。さらに、1人スーツにタスキ掛けで一際目を引くおじさんは、ペコペコと頭を下げなから手を振っている。これまた私が最近覚えた「ありがとう」のアクションだ。この2つのアクションには、こちらからも同じアクションを返さなければならないことも学習済みだ。ある時、実行のチャンスだとばかりに、おじさんに向かってペコリと頭を下げ、バイバイと手を振ってみた。
すると、車の中からワラワラと満面の笑みをたたえた人々が降りてきたかと思えば、両親の手を握り私の周囲で一通り騒いで行った。私は聖徳太子ではないので、そんなに一度に大声で話しかけられると、彼らが何を言っているのか理解できなかったことが残念至極である。一度、一人ずつゆっくりと話を伺いたいものだ。
さて、それから日を追う毎に、彼らの声の音量も 車の通る頻度も上昇していった。昨日などは5分置きには来ていただろうか。あるおじさんは最後のお願いと言った後にも3回ほど来ていた。私はベランダから全ての車を観察し、手を振った。全ての車の人たちが、手を振り返してくれた。何と楽しいことか。ところが、こんなに楽しいことが毎日続くのなら悪くないと思っていた矢先の今日になって、彼らはパッタリと来なくなってしまった。どういうわけだ?!昨日まではあんなに賑やかだったのに。大人のすることは理解に苦しむことが多いとは、私が常々感じていることである。

「(K)でもこんなに楽しんでいるのだから、町会議員の選挙なんて人類の最も原始的な娯楽の一つだね」とは父親の言葉である。私には理解が不能だ。楽しいことを楽しんでいただけだ。彼らは退屈だった私の日常に愉快な彩りを添えてくれた。「いろんな人が手を振ってくれたけど、実は投票権ないのにねぇ(注・引越して間もないので)」とは母親の言葉である。この言葉に周囲の大人は全員声を揃えて笑っていたが、やっぱり私には何がおかしいのか理解不能である。(K)



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