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カステラ新幹線 2022. 9. 23

ついにカステラ市に新幹線が開通!! 市内が大混乱した開業初日に(K)と乗り鉄しました。(ひ)
 The Railbook 
【さようなら かもめ号・こんにちは かもめ号】
 Zero mile 【カステラ新幹線】


Old vinyl, I like it 2022. 9. 18

かつて、義父がレコードで「カルメン」を聴かせてくれて、幼かった(K)がキャッキャと喜んで拍手したことがありました(もちろん 超カワイかった!)。先日、そのレコードプレーヤーとレコード約20枚を、「もう聴かなくなったから」と義父より譲り受けました。プレーヤーを自室のアンプに接続して、選曲センスの良いクラッシックやジャズのレコードはすいぶんカビていたけれど ヘッド部5連の歯ブラシとOYAGクリーナーでゴシゴシ洗浄して、それなりに大変でしたが一連の作業を楽しみつつ環境を整えました。中学生くらいまでは普通にレコードを聴いていた世代の(ひ)、デジタル音源の方が音が良くて便利なのは分かっているけれど、当時の懐かしさや「学生時代にクラシック喫茶に通いつめては、緊張しつつ針を落として好きな曲を何度も聴いた」という先人の苦労話の追体験を、大きなレコード盤を扱いながら楽しんでいます。時にパチパチ鳴る静電気の音もアナログ感があっていいものです。幸運なことにかなり品揃えが豊富な中古レコード店がカステラ市中心部にあって、機を見て出向いては宝探しのような気分でレコードを選んでいます。オイストラフ演奏のクロイツェルと春のソナタ集を見つけたときには感激しました。少し怖いけど次は思い切って店長さんに質問して、ニューオーリンズ・ジャズのレコードを探そうと思っています。1枚 数百円〜1000円くらいなので、ちょうどよくお楽しみにお釣りが来る感じです。(ひ)


ラヴェルの「ボレロ」をレコードで鑑賞中。iTunes のライブラリーをそのままネットワーク経由で再生できるように購入したアンプの、まさか「Analog in」をしかもこんなに頻繁に使うとは思ってもいませんでした。


(K)とみんなの九州きっぷ 2021.12.12

進学やコロナウィルス感染拡大の影響で、(K)とはなんと4年半ぶり!の
【テツタビ】です。(ひ)


石井 高 先生 2019. 5. 1

平成から令和を迎えている。この機に石井高先生の思い出を
【記事】に書き留めておきたい。(ひ)


ホームページ移転、ほか 2019. 1. 18

日本全国3人くらいの読者の皆様、お久しぶりでございます。いくつかお知らせです。
・2019年3月のジオシティーズサービス終了に伴って、ホームページを移転しました。まだ細かく不具合が残っているところもありますが、おいおい修正します。

・(K)の自由研究として取り組んだ「実写・ちんちんでんしゃのはしるまち」を、当HPにも掲載しました。我ながら自信作です。ぜひお楽しみください。
【実写・ちんちんでんしゃのはしるまち】

・例年通り2018年の10大ニュースも発表されました。しかし選者の(K)から無断転載と家庭内利用を除く撮影を禁じられたので非公表です。1つだけ、「(ひ)ビオラの一年 四重奏やオーケストラを経験」が6位にランクインしました。

というわけで、本年もよろしくお願いします。(ひ)


2017年 10大ニュース 12.31.2017

2016 日本全国3人くらいの読者の皆様、お久しぶりでございます。「3行みかん町」1年振りの更新は、昨年に引き続き(K)選の「十大 ニュース 2017」です。今年は1〜10位のランキングに加えて、<1年間のできごと>もあります。

1 (ひ)こつずいバンク
大きな問題はなく終了、患者さんから感謝の手紙が届く。
2 楽しすぎる夏休み
ヴァイオリン・プール・自由研究など、いそがしい日々を送る。
3 (K)(T)ピアノで入賞
みんなの努力の成果、3位は来年におあずけ。
4 50周年の人々
(ま)の実家 ○○家夫妻は80歳になった(と同時に金婚式)、(K)(T)が通う ○○小も50周年。
5 かわいいメダカ
新たな二匹が元気にくらす。
6 (T)県美でワークショップ
「チワワ笛」ではテレビにうつる。
7 工事現場見学
おでんやおかしをたくさん頂く。
8 大きいじいじ、○ちゃん、○ちゃん長崎へ
新しい家を見るのは初めて。
9 (T)念願の長ぐつこう入
これで雨の日もだいじょうぶ。
10 (ま)NHKのモニター
月に12本ほどを観て感想を送る、得た収入でエアウィーブを買う。
特別ニュース ○子おばちゃん亡くなる
関係があるのか!?(ま)のけいたい電話事件

<1年間のできごと>
1月 (ま)結石出る。
2月 南交流センターでお茶会。
3月 (K)「平和のしゃべり場」に出演。
4月 庭をほって排水管工事。
5月 運動会でベビーカーが活やく。
6月 (K)ペーロン大会
7月 (K)(T)ビアノオーディション。
8月 (K)くま村交流に参加。
9月 (K)修学旅行を楽しむ。
10月 西川先生がジュネスを引退。
11月 ふるさと納税で唐津から返礼品。
12月 (ひ)(ま)けっこん17周年。

どのニュースもいい思い出の、穏やかな1年でした。(ひ)個人的には、小さい頃からずっと(ま)や(K)(T)を可愛がってくださった叔母様が旅立たれたのが寂しくてしかたがないです。おばちゃんの悪戯か最後に連絡しようとされたのか、同日に(ま)のiPhoneが壊れました。
ピアノのコンクールでは我が家にトロフィーが未だない3位を狙いに行きました。その結果(K)が1位、(T)が2位を取って来年におあずけです。5月には(K)が生まれた時に購入して(T)にも使ったベビーカーが、運動会にテントや椅子などの荷物を持っていくのに最適なツールだということを再発見しました。
2018年も、楽しい1年になりますように。(ひ)


2016年 10大ニュース 12.30.2016

2016 「3行みかん町」は久しぶりの更新です。昨年から(K)が考え始めた「10大 <重大> ニュース」を記録します。

1 お母さん結石
 2年連続病気に。新年は無病息災を願う
1 冷ぞう庫故しょう
 冷ぞう庫のない状態で10日間のサバイバル
3 メダカ飼う
 7匹死んでしまうも、元気な1匹残る
4(K)(ひ)九州鉄道全線せいは
 10月にはついに運転も行った
5 (T)手芸に夢中
 ミシンも買ってもらって、さらなる成長が期待
6 (K)視力↓↑
 山田眼科でワックに通い、V字快復
7 (K)(ひ)東京へ
 N響コンサートや寄席など、じゅう実した旅行に
8「真田丸」ブーム
 毎週欠かさず観る。解説本も買う
9 (K)新聞けいさい
 「若い世代」「はてなTV」と続けて掲さいされる
10 お母さん着物着る
 茶道・着付でかつやく
その他のニュース
 ・すいはんきこう入
 ・エクササイズボールがやって来た
 ・NASで水泳をする
 ・お母さんウクレレをひく
 ・おばあちゃん入院

今年は比較的平穏な1年でした。(ひ)は九州の鉄道全線乗車と、指揮のパーヴォ・ヤルヴィ氏に「(K)のことは覚えておくよ」と言っていただいたのが嬉しかったです。それと(K)のヴァイオリンは3本目を購入し、腕前の方も(K)に抜かれてしまいました。

ついでに、2015年の10大ニュースです。
 1 お母さん入院(9月、10月)その後無事たい院
 2 新きょ完成(3月)
 3(T)小学校入学 ようち園そつ園(4月、3月)
 4 入賞、書物けいさい相次ぐ(年間)
 4 お父さんお母さんけっこん15年(12月)
 4 JR九州全線せいは(7月)
 7 (T)ずいまくえんに(7月)
 7 オリンピックエンブレムにおうぼ(12月)
 9 大分旅行 下道で帰るはめに(8月)
 10 お父さんヴィオラ買う(11月)

2017年も、楽しい1年になりますように。(ひ)


ライバル出現!? 7.17.2013

pinman ご存知、(ひ)の趣味は ピンバッジの収集(2013年7月現在、548個)だ。魂のピン・コレクションは(ひ)の人生の足跡を刻んだ記録であり、他のほとんどのピンバッジ収集家とは以前の記事(こちらこちら)にも述べた通り全く趣を異とする。そんな孤高の収集家(ひ)が、「おっ?!」と気になる人物が出現した。今年のメジャーリーグ・オールスターの記事の中で見つけた、その名も「PIN MAN」氏である。

氏のピンバッジをちょっと詳しく見てみよう。どうやら氏はメッツファンのようだ。メッツと同じスタジアムを本拠地にするジェッツのピンは少しあるらしいが、同じニューヨークでもヤンキースのピンは1つもない。この一貫性はデュークやNCステートやWFやレッドソックスのピンまで所有している節操のない(ひ)は大いに見習う必要がある。
それから約280個あるというピンの中には、一見同じようなデザインのものが多く見られるけれど、実はそれらは違う年に発売されたものが毎年分あるのだそうだ。一番のお気に入りは1986年のワールドシリーズ優勝のピンというからには、少なくともコレクションを27年以上続けていることを意味し、したがって1999〜2000年頃に始めた(ひ)と比べてキャリア倍以上の大ベテランということになる。これは本物だ!

と思って感心していたら、なんと PIN MAN 氏本人による 自己紹介文 をウェブで見つけてしまった。それによると、コレクションを始めたのは 2006年で、ほどなくその数は10,000に達したという。「PIN MAN」 というニックネームはたいそう気に入っていて、声をかけてきた PIN MAN ファンにはランダムにピンをプレゼントしているそうだ。
なーんだ。というわけで PIN MAN も「数まかせ&トレード」な、その他大勢の「ただの収集家」だったことが判明した。安心やら残念やら。(ひ)


ハニホのうた 6.8.2013

ハニホの歌 かの傑作ミュージカル映画「Sound of Music」を、最近になって初めて見た。そして恥ずかしながら、かの「ドレミの歌」は「Doe, a deer, a female deer. Ray, a drop of golden sun. Me, a name I call myself...」という具合に、ド・レ・ミ… に発音が似た単語を連想させながら歌っていることを初めて知った ※したがって「ラ」だけは似た単語がないので「ソの次の音 a note to follow saw」となっている 。そういえば英語圏では「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」ではなく「C・D・E・F・G・A・B」と言うのが一般的である。アンドリューくん にバイオリンを教わった時もそうだった。
そして我が国の場合は、ご存知「ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロ」。早速、我が家の知恵袋(K) ・8歳になりました・が「ドレミの歌」ならぬ「ハニホの歌」を作詞した。

 ハ は はいしゃのハ、ニ は にぼしのニ、ホ は ほくろのホ、ヘ は へちまのヘ、
 ト は とくいわざ、イ は いすずのイ、ロ は らりるれろ、さあうたいましょう
 トー、ハー、イー、ヘー、ホー、ハー、ニ、
 トー、ハー、イー、ロー、ハー、ニー、ハー
 はいしゃおわったら、にぼしをたべて、ほくろさがして、へちまかんさつ、
 とくいわざみせて、イスズにのって、らりるれろ言い、さあ出かけましょう
 ハニホヘトイロハ、ハロイトヘホニハ、トハ。

なんと楽しい歌だろう。トはミニトマトのままでもよかったような気もするが、得意技も是非見てみたい。
それはそうと、偶然ながらつい最近「聖ヨハネ賛歌 Ut queant laxis 」という歌の歌詞が「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の語源だということを初めて知った。それぞれの音階で始まる歌詞の頭文字なのだそうだ。まさに「ドレミの歌」である。奥深い。
それから そういえば、絶対音感がある人は「ドはドーナツのド〜」の「ド〜」の部分の音階が「ド」ではなく「ミ」なのが気持ち悪いらしい。「ソは青いソラ〜」の「ソラ〜」の部分だけはちゃんと音階も「ソ・ラ」なのだそうだ。ただし冒頭のような英語の歌詞で歌えば全く問題ない。
ドレミって面白い。(ひ)


あけましておめでとうございます 1.7.2013

日本全国おそらく3名以下の読者の皆様方、新年あけましておめでとうございます。当ホームページは、本年も・これまで通り・のんびりと・時々・少しずつ・更新するつもりでおります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、2012年の(ひ)(ま)家は、おかげさまで何事もなく無事・平穏に過ごすことができました。いくつかハイライトをピックアップしてみると…

new year ・(K)が小学校に入学、(T)が幼稚園に入園した
 特に高低差のある片道45分を歩く(K)はとても心配でしたが、一緒に通学してくれる上級生や通学路を見守ってくださる地域の方々の存在によって、そんな心配もいい意味ですっかりと忘れてしまいました。おかげで(K)自身も成長できたと思います。ありがたい限りです。(T)は残念ながら体力が続かずバレエのレッスンは中断してしまいましたが、運動会の「がんばりの言葉」では学年代表の役目を見事に果たしました。
・(ひ)と(K)がバイオリンを始めた
(ひ)にとっては、夢を叶えることができた思い出の年となりました。
【mo41057】にも記述していますが、(K)も一緒にバイオリンを始めることができて、みかん町の環境にとても感謝しています。お正月には実家の祖父母の前で弦楽2重奏を披露することができました。ああ、なんて幸せ♡♥♡
・(ま)がパン作りに目覚めた
 主に恩恵を受けているのはおいしい手作り焼きたてパンを存分に食べられる(ま)以外の家族ですが、もうパン屋でパンを買うのがバカらしくなるくらいのクオリティの高さです。(ひ)のランチのサンドイッチも、ほとんど(ま)の手作りパンになりました。なぜか近年サンドイッチパンは入手困難なのですが、すっかり問題解決です。ありがとう!

というわけで、たいへん充実した一年でした。
 さてさて、今年も新年の恒例で(K)・7歳7か月・による「どうぶつオーケストラ・ニューイヤーコンサート」が開催されました。驚いたことに、今年のテーマは「NO、シュトラウス!」。まるで「守・破・離」の「破」のレベルに達したかの如きテーマ設定ですが、そのプログラムをご紹介しましょう。

どうぶつオーケストラ ニューイアーコンサート
テーマは、「NO、シュトラウス!」
1ぶ
(1)ハンガリーぶ曲だい五ばん
(2)コペンハーゲンのじょうききかん車→日本のでんききかん車(交りゅうしき)のギャロップ
(3)シルバニア村村か(シルバニア村のみなさんのがっしょうつき)
2ぶ
(4)ベートーベンのこうきょうきょくだい九しゅだい(がっしょうなし)
(5)メヌレット(バッハ)
アンコール
どうぶつオーケストラよりしんねんのあいさつとねんがじょうふるまい
(6)もーいくつねるとぉぉぉ お正月(どうぶつオーケストラバージョン)
「どんなバーションかはオタノシミ!」
うらもアリ
-------
日じ・2013年1月5日(土)
ばしょ・どうぶつじまとうみん会かん 大ホール(310人ずめ)
かいじょう・AM 9:30
かいえん・AM 10:00
えんそう・どうぶつオーケストラ
-------
とうじつけんはありません。
5にんはさつえいの人がいて、かんきゃくは305人です。

なんと魅力的なプログラムなのでしょう。「日本の電気機関車(交流式)のギャロップ」なんか最高です。団員による年賀状のふるまいも大サービスでした。それから「シルバニア村村歌」は(K)による作詞作曲で、オリジナル曲としては記念すべき第一号のお目見えとなりました。そうそう、そういえば昨年の(K)は弦楽四重奏の第一番も作曲したのでした ※ちゃんと第四楽章まであります

と、ここで唐突ですが、(ひ)の new-year resolution を述べたいと思います。それは「バイオリンを作る」です。もちろん素人がおいそれとできることではありませんが、どのような形であれ、今年中に1本バイオリンを作ります。バイオリンを始めてみて、もともと作り手気質の(ひ)はどうしてもバイオリンを理解するためにバイオリンを作りたくなってしまったのです。金属材料や有機材料なら得意ですが、木材の扱いには慣れていません。むしろ、一度(K)の木のおもちゃを加工しようとして思いきり苦労したことがあります。ワイヤーならいくらでも意のままに曲げることができますが、木材を曲げたことなど一度もありません。ニカワなんて見たこともなければ、ニスなんて小学校の夏休みの宿題で使った記憶がブレインの片隅にあるだけです。でも、作りたくなってしまったからには、もうどうにも止められません。少々の切り創や火傷は覚悟の上、細かく手を使う本業の支障にならない程度に取り組もうと思います。詳しくはいずれ mo41057 に記述しますので、どうぞオタノシミに!(ひ)


Improper misconduct 12.20.2012

2年ほど前のある日、とある小児科医院で(K)と(T)が診察を受けていた時、当時落選中のジミン党元議員がズカズカと入ってきたと思ったら、大声で数分間院長と話して帰っていった。我々には一言の断りもなく診察の真っ最中に、である。
返り咲き当選を果たした先日の総選挙の翌日、(ひ)が非常勤を勤める医院で このジミン党元議員が挨拶もなしに診察室にズカズカと入ってきたと思ったら、院長に向かって大声で当選の報告を始めた。もちろん診察の真っ最中に患者さんには一言の断りもなく、である。おそらく表の駐車場では
ルールを守らず駐車していたに違いない。
このジミン党議員の態度、仮にも医師であるという人間の振る舞いではない。それとも国会議員サマというのは、最低限の常識すらも守る必要がないほどの特権階級なのだろうか? 大脳の組織がツラの皮に異形成して、正しい思考ができなくなっているとしか思えない。そんな人間が政治などできるはずがないが、そんな人間だからこそ原発推進や諫早湾干拓等の信じられない愚行を正当化できるのだろう。(ひ)


序章・そろそろ段ボール楽器は卒業したくありませんか? 11.30.2012

cavani

いい年こいてきたからか、音楽といえばほぼクラシックしか聴かなくなった(ひ)。とりわけ String Quartet に代表される室内楽が大好きだ。OMURA室内合奏団のアウトリーチコンサートなどで、弦楽器の響きの中にいるとたまらなく幸せな気分になる。なので自分でも演奏したくなるのが自然な流れだけれど、これがなかなか敷居が高い。実は「バイオリンを弾いてみたい」というのは長年の夢だったのだが、それと同じ年数だけ実際に弾いてみようという行動に移れなかった。その理由を考察すると、簡単に思いつくだけでも…
 ・演奏するのが難しそう
 ・楽器の扱いが難しそう
 ・小さい頃から習ってないと無理そう
 ・上手くなるまで時間がかかりそう
 ・楽器の値段が高そう
 ・レッスン料が高そう
 ・音がでかいのでアパートでは練習できなさそう
 ・練習する時間がなさそう
と列挙することができる。これだけ「一歩目を踏み出せない理由」があれば、なるほど敷居は相当に高い。
しかし、よくよく見てみると、どれも末尾が「…そう」という想像に過ぎない。つまり、想像だけで何年も夢をあきらめていたわけだ。もったいなくないか??
忙しいやら時間がないやら言っていたら、いつまでたっても一歩目が出るわけがない。このままでいいのか??
 ・もうそれほど若くない
 ・お金なら 少しは ある
 ・ギターを弾いていた経験から、ある程度 指は動く
 ・息子(K)もバイオリンを弾きたがっている
ほら、少しは「踏み出す一歩目の背中を押ししてくれる理由」だってあるじゃないか。もう一つ、ほんの少しの勇気があれば、それで十分。
今がその時。さあ、夢の世界へと第一歩を踏み出そう!
Cardboard Ensemble」の 新コーナー「Mo 41057 〜父と子のバイオリン〜」へ(ひ)


Different as day and night, even more 11.21.2012

earthquake 先日、東京大学を訪れた際に、東京大学地震研究所による「世界の震源分布」というポスターを売店で購入した。これまでに起きた地震を世界地図の上にプロットしたもので、直径は地震の規模、色は震源の深さを表しているという。(ひ)は元来地図好きだが、この地図は見た瞬間に思わず言葉を失ってしまった。
 東京電力の原発事故を受け、ドイツ政府は原発廃止、フランス政府は原発政策継続の方針という。同じ工業先進国という土俵で日本と比較されている訳だが、この地図を見ても分かるように、日本とドイツ・フランスを、同じ土俵で語ることは無意味に近い。高校時代の地理の授業でも「ヨーロッパは安定陸塊で地震は少ない、日本は新山系で地震が多い」とは教わったが、そんな生ぬるいものではない。雲泥の差、それ以上。ちなみに右の2つの地図は同縮尺である。
 なあんだ、東大さん、知ってたんじゃないですか。知ってたのに何故教えてくれなかったんですか? 知ってるのに何故原発再稼働なんて恐ろしいことを止めてくれないんですか? 取り返しのつかない失敗よりも、経済の方が大切なのですか? 政治や経済とは、明らかに正しくないことでも正しいと偽るための都合のよいツールなのですか?(ひ)


ワルツ町歌 9.25.2012

(ひ)(ま)家が住むみかん町には、町内在住音楽家による作曲の「 明日をひらく 」という町歌がある。さすがに親しみやすいメロディで、ピアノで弾いたりバイオリンで弾いたり時には転調させたりと、我が家のチビ音楽家(K)も大のお気に入りだ。先日、幸運なことにこの町歌を演奏する機会に恵まれたのだが、楽譜には聞き慣れない4分の3拍子の部分が含まれていて驚いた。他のパートと一緒に演奏してみると、町歌が4分の3拍子に乗ってまるでワルツのように楽しく踊り出したのでさらに驚いた。いっそ全部ワルツ調にしたら、みかん町がウィーンみたいになって楽しいと思うのだがどうだろうか? 毎年元旦にニューイヤーコンサートとかあったらもっとうれしいなぁ。(ひ)


トマト島 5.27.2012

 船に興味を示すようになった(K)と一緒に、命名進水式を一般に公開しているというトマト島の造船所へ向かった。ちゃんぽん県には多くの島があり、(ひ)は仕事でいくつかの島に行ったことがある。そこに住んでいるのは同じちゃんぽん県民だけど、島には明らかに本土(という表現でいいのかなあ?)とは異なる生活・文化があって、島にいる間はその興味深い非日常を体験するのが楽しい。
 ところがこのトマト島は、これまでに行ったどの島とも違っていた。確かに、島とは言ってもトマト島には橋が架かっていて、本土とはほぼ陸続きである。実はトマト島から、はるばる(ひ)のところまで通院してくれている患者さんもいる。なので、いわゆる「離島」的な雰囲気ではないことは事前に十分予想できてはいたが、そんな予想は軽く吹き飛ばすほどに、トマト島では驚きの連続だった。順を追って挙げていこう。

・橋の上では・ 島方面へ車の大渋滞。本当にみんな島に向かっているのだろうか? 普通に考えたら、方向逆じゃん
・島に着いたら・ さらに桁違いの自転車・バイクで大渋滞。え、ここ島じゃん、こんなに人がいるわけないじゃん。実は車も含めて、全てトマト島造船所の従業員。
・左折なのに右折・ 事前に調べていた目的地は左折の方向にあるはず。だけど標識や看板には右折の指示。実は最も普通な驚きで唯一想定の範囲内。
・超親切・ 造船所へ向かうバスの出発地点に着くと、数多のおじいさん・おばあさんが。しかも皆まるで身内のようにフレンドリーで、「ここで待っとけばよかよ」「もうすぐバスが来るよ」「ほらバスが来たけん乗らんね」と、初心者でちょっぴり不安な我々を完璧にガイド。
・超満員・ バスはそんな老人たち、小さな子ども連れのお母さん、そしてなぜか外国人のお姉ちゃんで超満員。旗も配られて車内の熱気は最高潮に。道を間違えた運転士には、乗客全員から「ほら、違うばい!」と大ブーイング。
・命名進水式・ いよいよ本日のメインイベント。オーナー会社の来賓を迎え、司会のおじさんは英語混じりで軽やかに式を進行する。園児が太鼓を叩き、鳩は舞い、祝砲が高らかに響き渡る。見送られる船は超巨大な貨物船「ULTRA GUJARAT」。それにしても、超満員のバス5〜6台がピストン輸送した一般客の数がハンパではない。聞けばあの谷村新司氏が、このほとんど島民総出で祝う進水式に感銘を受けてテーマソングを作曲したらしい。
・そしてオチ・ そんな一般客のお目当ては、式の後に配られる サラダ油 1.8リットル のお土産だったことが判明(子どもにはお菓子)。それまでも相当に熱い一日だったけど、本日最も熱かった瞬間がこのお土産タイムでした。そういえばバス停で、親切なおじいさんが「油がもらえる云々」みたいなこと言ってたっけ。トマト島では年間約30回の命名進水式が行われているそうなので、自費でサラダ油を購入する島民はいないと思われます。

 Wikipediaによると、このトマト島造船所の従業員数は1123人、単ドックでの年間製造隻数 世界一(!)、2007年の年間売上 965億8500万円(!)。かつて炭坑の島だったトマト島に造船所ができたのは約40年前。つまり、バスの中にいた老人はそれ以前から住んでいるネイティブか元炭坑夫、子連れのお母さんは造船所従業員の家族、そして外国人のお姉ちゃんは独身従業員向けの飲み屋の店員と考えれば矛盾しない。というわけで、トマト島は間違いなく造船所を中心に動いており、したがって それまで抱いていたいわゆる島のイメージ(島民は漁業か農業か公務員)と全く違っていたというわけだった。同じ島でも、核となる産業があるのとないのとでは、かくも異なるということを実感した。かつての軍艦島や池島も、石炭が巨大産業だった頃には、おそらく今のトマト島以上に活気に満ちていたに違いない。実は池島ネタを豊富に持っている(ひ)。トマト島に行ったおかげで、もっと具体的にイメージできるようになりました。(ひ)


欲しいものは… 5.10.2012

ある日のこと、数メートル前を歩く女の子2人組が、キョロキョロ周辺を見回しながら「このへんで欲しいよねぇ」と話していた。「へえ、この人たちも土地を探してるんだ」と思っていたら、彼女たちが欲しかったのはアイスクリームで、コンビニが近くにないか探していたのだった。よく考えたら、二十歳そこそこの女の子が土地なんか探しているワケがない。でも、ごく自然にそう聞こえたのだ。同じ言葉でも、聞く側の意識によってかくも違って聞こえるということを学んだ。ミスコミュニケーションなんて、半ば起こって当たり前なのかもしれない。(ひ)


ラジオ講座 + ソドレミ = ブラームス 1.17.2012

(K)と一緒にクラシックの演奏会に行くことが、ここ最近の(ひ)の楽しみの一つだ。曲を知らないと寝てしまうので(高校生の時に前科あり)、演奏される曲はなるべく iTunes Store でダウンロードして予習するようにしている。聞くのはもっぱら通勤のバスの中。(ひ)はバスの中で本を読むと気分が悪くなってしまうので、ちょうどよい時間の使い方だと思っている。
 さて、次に行く予定の演奏会のプログラムに、ブラームスの「大学祝典序曲」という曲が含まれていた。以前、別の演奏会のためにダウンロードしていたアーノンクールのブラームス交響曲集の中に、オマケで「Academic Festival Overture in C major」というのがあるのを見つけ、日本語訳すればおそらくこの曲で間違いないだろうと、早速 iPhone に仕込んでバスの中で聞いてみた。
 すぐに、マイク何某の「バラが咲いた」は このブラームスのパクリだったことに気がついた。歌謡曲がクラシック音楽をパクっているのはしばしば見られる現象で、特に珍しいことではない(槇原何某など)。気にせずにもうしばらくこの「バーラが咲いたー バーラが咲いたー」と聞こえる主題を聞いていると、(ひ)のブレインの片隅からかすかな記憶が呼び戻された。このメロディ、どこかで聞いたことがある(もちろんバラが咲いた以外で)… あああ、そうだ、これは確か「旺文社 大学受験ラジオ講座」のイントロの曲だ!
 なんでも、曲の構成の中でも「新入生の歌」と呼ばれている部分のメロディを引用しているらしく、したがってかのラジオ講座は、適当な曲ではなくそれなりに主旨に合う選曲をしていたことを知った。しかもアキラさんの言う「ソドレミ」なメロディでもあり、アキラさん大好きな(K)に聞かせたら大喜びしそうだ。
 そういえば先週末はセンター試験だった。(ひ)が受験生だった頃からはすでに長い年月が経過しているが、やがてその3分の2程度の時間で(K)や(T)が大学受験を迎える。少々気が早いかもしれないが、この「大学祝典序曲」をイメージして応援してあげようと思っている。(ひ)


あけましておめでとうございます 1.3.2012

日本全国数名の読者の皆様方、新年あけましておめでとうございます。昨年は念願かなってトップページをほんの少しですがリニューアルすることができました。仕上がりに非常に満足しているので、本年もこれまで通り のんびりと・時々・少しずつ更新していきたいと思っています。

さてさて 2011年は(ひ)の厄年だったにもかかわらず、おかげさまで何事もなく無事・平穏に過ごすことができました。ハイライトをいくつかピックアップしてみると…
・2か月間のノースカロライナ生活
 やはり2011年一番のハイライトでしょうか。かつて新婚の(ひ)(ま)が3年間過ごしたノースカロライナに、今度は(K)(たま)も一緒に滞在できたのは良い思い出になりました。無事に帰ってこれて何よりです。7年ぶりのノースカロライナ生活は「
3行アメリカふたたび」にも記録しています。
・(K)が船の工作に目覚めた
 「あそボーイ」に乗るための熊本旅行でフェリーを利用して以後、(K)が食品のプラスチック皿で「船」を作るようになりました。そのままゴミ箱に捨ててしまいそうな素材を使って、実に自由な発想で工作し、すでに数十隻の船を作っています。自らを「(ひ)(ま)家フェリーみかん町造船所」と名乗って、作品の各々にも名前を付け、完成するとお風呂で「進水式」をして遊ぶという本格さ。子どもの想像力は無限です。
・(T)がバレエに目覚めた
 昨年のお正月、テレビでニューイヤーコンサートを見ていると、「美しく青きドナウ」に合わせて流れていたバレエの映像を見て(T)が踊りはじめました。以後、ほぼ毎日のようにこのバレエ映像をテレビで流すことをリクエストされ、ついにレオタードを購入してバレエを習うようになりました。驚いたことに身体が信じられないほど柔らかく、開脚してそのままベタッと前屈できるので、ストレッチも全く苦にならないようです。

new year というわけで、今年も子どもたちの成長を実感できた楽しい一年でしたが、新年の恒例で(K)・6歳7か月・が2012年ニューイヤーコンサートのプログラムを考えました。今年は「どうぶつオーケストラ」のニューイヤーコンサートだそうです。その内容は・・・

(1)こうていえんぶきょく
(2)アンネン・ポルカ
(3)じょきょくしゅう「こうもり」じょきょく
<(4)〜(7) は ほかのさっきょくか>
(4)ハンガリーぶきょくだい5ばん(ブラームス)
(5)てんごくとじごく(オッフェンバック)
(6)ラバーズコンチェルト(バッハ)(メヌエット・バッハ)
(7)トランペットふきのきゅうじつ(アンダーソン)
しきしゃオカピとだんいんのしんねんのあいさつ
アンコール
(1)うつくしくあおきドナウ(バレエつき)
(2)ラデツキーこうしんきょく
<ヨハン シュトラウス1・2せい>

と、今年も本格的で魅力的なプログラム。バッハとアンダーソンが共存するあたりが子どもならではの自由な発想で、こんな演奏会があったら是非とも聞いてみたいです。
というわけで、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。(ひ)


3行アメリカふたたび 10.16.2011

(ま)のブログ「 3行アメリカふたたび 」を、HTMLに書き出しました。 こちら からどうぞ。写真はすべてクリックで拡大します。(ひ)


= てをつなごうよ 9.13.2011

(K)・6歳2か月・が 前作「さくらのちるひのさくらあめ」に続いて、新作を作詞作曲した。タイトルは「(手)+(手)= てをつなごうよ」。なんと、東日本大震災の被災地に対して書かれた曲だ。(右の楽譜はクリックで拡大します)

楽譜は「ビオラ パートふ」として書かれており、したがってハ音記号になっている。
スケールは「Cメジャー(ハちょうちょう)」で、「げんきに」という指示がある。
「ABは4/1にきる」というのは今一つ不明だが、(K)のことだから何か理由があることは間違いない。
4分の3拍子なので、やはりワルツ調か。ただし途中で4小節だけ4分の4拍子にテンポが変わっている。
そして「かしをひさいちにおくる」という詞が、とても6歳の幼稚園児が書いたものとは思えないので、ここに書き留めておきたいと思う。

「(手)+(手)= てをつなごうよ」
 みんな みんな てをつなごうよ ああ
 タララー タララー みらいへいこうよ
 やっぱり ひがしにっぽん大しんさい ふっきゅうしよう(してね)
 みんな ちから 入(いれ)てゆけばいいよ
 TA(た)DO(ど)RI(り)TU(つ)KE(け)BA(ば)I(い)I(い)な
 しあわせに タララー
 てをつなごうよ! みんなで てをつなごう!

実際に演奏したら、どんな曲になるのだろうか?(ひ)


Thoughts on Pin-Badge Collections 7.20.2011

当HPのライブラリー、ピンバッジ にもまとめていますが、このピンバッジ収集は、(ひ)が大学院も後半になってぼちぼち海外へ行く機会が増えた頃に始めた趣味です。以来旅先などで買い求め、その数は430個(2011年8月現在)にも増えました。少し大袈裟かもしれませんが、一つ一つに思い出が詰まった(ひ)の人生の足跡のようにも感じて大切にしています。もちろん、今後もライフワークとして生涯続けていくつもりです。

 ところが実は、ピンバッジ収集はなかなかどうして簡単な趣味ではありません。見つけるのが意外と困難なのです。これはアメリカでも同じで、例えばマグネットや絵ハガキのようにどこにでも売っている訳ではありません。ニューオーリンズやハウステンボスのような「ピンバッジ不毛の地」もありますし、かつては「武器になるから空港では売っていない」と本気で信じていました。したがって見つけた時の喜びは何事にも代え難く、結果やめられずに続いているわけです。長年の経験によって、近年はピンバッジが売っていそうな「におい」を感じることができるようにもなってきました。時にファインプレーでピンポイントで見つけたりすると、我ながら感心&感動します。

 その一方で、例えば オリンピック の大会や、ディズニーワールド、ユニバーサルスタジオ等の大規模施設では、ワゴンが何台も並んで驚くべき数のピンバッジが売られていることがあります。そのような場合は「トレード」と言って持っている者同士が交換しあうシステムの対象となっているのだそうです。元来へそまがりな性格ではありますが、上記のような状況で細々と趣味を続けている(ひ)にとって、これはあまり好ましいシステムではありません。(ひ)の興味の対象は数を集めることではなく、そもそも大切な思い出が詰まっている大切なコレクションを人にあげられるわけがないので、ピントレードは御法度。他のものと同様、思い出程度に1つ2つ所有するのみにとどめています。

 そんな(ひ)の趣味をご存知の方々が、時にピンバッジをお土産にくださることがあります。(ひ)自身の足跡ではありませんが、思い出を共有することができるので、好意に感謝し自分で購入したものと同様に大切に保管しています。

 また近年の日本国内では、さらに輪をかけてピンバッジを発見することが困難になってきました。その代わりによく見かけるようになったのが「缶バッジ」です。ピンバッジは金属製の質感も好きなポイントなので、缶バッジだとチープ感は否めません。そのチープ感という文字通り、おそらくピンバッジよりも缶バッジの方が生産コストが安いのだと思います。当初は敬遠していた缶バッジですが、近年の状況ではそんなことも許されず、選択の余地がない場合も多いので、加工してコレクションに加えることも度々です。

 この非常に厳しいピンバッジ事情と相反して、日本国内ならどこにでもほぼ必ず売っているアイテムがあります。それは「携帯電話ストラップ」。何事も需要があれば供給もついてくるようです。「こんなデザインのピンバッジがあればいいのに」と思ったこともしばしばでしたが、ならばいっそピンバッジ様に加工すればよいと考えを改めるに至りました。ピンバッジがなかった場合のオプションとしてのメリットの方が遥かに大きいと思います。

というわけで、このような(ひ)の Life-long interest であるピンバッジ収集に関する思考を記した機に、レギュレーションとしてまとめることにしました。もちろん、状況が変化したらレギュレーションにも変更を加える予定です。(ひ)

「ピンバッジ収集家局中七箇条」 (2011年7月20日策定)  
 一、旅先などで見つけた場合は、惜しまずに購入する(ただし節度を持って常識の範囲内で)
 一、トレード行為は決して行わない。
 一、おみやげは感謝して受け入れる。
 一、缶バッジその他類似品の加工を許可する。
 一、良いデザインのものがあった場合には、携帯電話ストラップの加工を許可する。
 一、コレクションは生涯大切に保管する。
 一、趣味は生涯継続する。


The Railbook 7.7.2011

期せずして見事なチビテツに育った(K)。(K)と一緒にいろいろと列車に乗っているうちに、とても楽しいことに気がつきました。(ひ)との父子旅行にはじまり、最近は(ま)や(T)を含めた家族全員で楽しんでいます。そこで、我が家のアルバムの中から「The Railbook」と題して列車の写真を抜粋してご紹介します。
ちなみに(K)は鉄道の中でも「連結」に最も興味があるようです。(ひ)は列車に乗りながらビールを飲む「飲み鉄」がたまらなく幸せです。(ひ)


Cardboard Ensemble 6.29.2011

ゆうがたクインテット」や「OMURA室内合奏団」のおかげで、クラシック音楽に親しみ、よく聴くようになった(K)。次は当然「演奏する」というステップに興味が移るわけですが、実際に楽器を演奏するとなるとなかなか敷居が高いものです。なので、単純に段ボールで楽器を作ってみました。子どもたちの頭は創造力のかたまりなので、そんな音の出ない段ボールの楽器でも、実に楽しそうに演奏の真似をして遊びます。新コーナー「Cardboard Ensemble」では、そんな段ボール楽器を簡単に紹介します。(ひ)


緊急告知!! 5.25.2011

「3行アメリカ」ふたたび!。とりあえず ブログ でスタートです。(ま)
いずれ html に書き出す予定。あと、絵本のコーナーもね。(ひ)


夏は名のみの… 4.24.2011

早夏賦 なんと本日、(K)・5歳10か月・の乳歯が初めて抜けた。もちろん抜いたのは(ひ)だが、我が息子の歯を抜く日が実際に来たかと思うと、非常に感慨深い。そんな日に(K)が、お気に入りの歌「早春賦」の替え歌「早夏ふ」を作った。乳歯が抜けた記念日に合わせて、その歌詞を記録しておこう。

 早夏ふ

 なつは(わ)なのみの あめのひどさや
 せみのなきごえ うるさいよ
 なつわぷーるが たのしいな
 なつわぷーるが たのしいな

 おはなかれさり あめがふるふる
 たたたたたたーたー おもうプール
 きょうもきのうも あめのそら
 きょうもきのうも あめのそら

いつの間にか漢字を書くようになった。夏の前に梅雨があるのは認識しているらしい。そしてよほどプールが好きなようだ。(ひ)


満開の桜を見て 4.8.2011

sakura おそらく「親バカ」の類に含まれるものだと思うけれども、子の成長に幸せを感じると同時に、驚かされることも多い。特に(K)・5歳10か月・が音楽に取り組んだ時の生産性は特筆に値すると思う。
ここ数日は、その名も「さくらのちるひのさくらあめ」という曲を作詞作曲している。現在のところ詞は完成しているが、曲の方はまだ途中なのだそうだ。楽譜の冒頭にある「さくらがまうように」「ハモンドオルガンそうほうで(※注)」という指示がとてもかわいい。3/4拍子なのでワルツ調か。窓から見える満開の桜の木が創作のきっかけになったようだが、クラシック音楽では季節をモチーフにした曲も多いので、自然とそのような思考が(K)の頭の中でできているのかもしれない。

ちなみに、(K)の処女作は「しアワセノユメノさっ曲カ」(幸せの夢の作曲家)という曲で、1日であっという間に書き上げた。2010年10月といえば5歳4か月、やっと字を書き始めたそこそこの頃の作品だ。次の日には2作目となる「バスーん3ダイキョく」を作曲した。「く」の字が左右反対になっているのは笑ってスルーしてもらうとして、バスーン(ファゴット)のために楽譜がちゃんとヘ音記号で書かれているから感心である。テンポを示す数字やフェルマータも見える。末はモーツァルトか キダ・タローか?? ひらがなよりもカタカナを先に書き始めたので、そんな名残りが見えるタイトルの仮名つづりがとてもかわいらしい。

もっとも、作曲とはいっても、いずれも本人が5線譜に音符を好きに書き込んだだけで、未だ誰も演奏したことはない。何か楽器を練習して、いつか演奏してみたいと思う。ワルツを桜が舞うように演奏したら、さぞ楽しいに違いない。(ひ)

※注・ハモンドオルガン奏法:アキラさんによると、ピアノで右手と左手を1オクターブ半(もしくは2オクターブ半)ずらしながら弾くと ハモンドオルガンのように響いて聞こえる奏法だそうです。(K)の楽譜をよく見てみると、驚くべきことに本当にそんな感じでずれているようにも見えます。


足し算ってすごい 4.7.2011

少しずつ数字に興味を持ち始めている最近の(K)・5歳10か月・。昨日は、「お父さん! 1+8も、2+7も、3+6も、4+5も、5+4も、6+3も、7+2も、8+1も、ぜーんぶ9だよ! 足し算って、すごいねー!」
こんな気持ちを忘れずに生きたい。(ひ)


May the world be happy 3.14.2011

ぽかぽかと春の陽気になった日曜日、「クリスマスコンサートで「そりすべり(アンダーソン)」を聴いてから、ずっと行きたかったとさ」という(K)・5歳9か月・の可愛いリクエストに応えて、となり町の自然公園へ出かけて草スキーをした。今まで必ず親との同乗だったのが、いつの間にか1人で滑れるようになっている。滑った後もそりを担いで登ってくる。草スキーに限らず、ほとんどのアスレチック系遊具で親の補助なしに遊ぶことができた。この公園には何度も遊びに来ているが、いずれも初めてのことである。子の成長に幸せを実感した春の週末となった。
我が国の全員に、こんな幸せを感じられる穏やかな日が戻りますように。「いっぱい食事して、ゆっくりシャワーでも浴びたいですね」という仙台在住の尊敬する知人の言葉に、そう願わずにいられない。(ひ)


祈りが届きますように 2.15.2011

数年前、見覚えのある名前を新聞記事で見つけた。とある地方の市長選挙で、現職のジイさんを破って当選し、全国最年少の市長(当時)となったN氏がその名の主である。中学生の頃に1年半ほど在住したその市には、正直言って良い思い出は全くない。わずかにN氏を含むごく一部の友人との思い出のみが、今でも良い記憶として残っているだけだ。おそらく名前を出せば、N氏も(ひ)のことは覚えてくれていると思う。
余談だが、この市は2度も逮捕歴があるのに支持率だけは妙に高かった元タレント知事の出身地でもある。このタレント知事の顔を見ると、何故だか悪い方の記憶ばかりが思い出されるので、テレビに出たら即刻電源を切っていた。イラスト入りの土産物なんてもってのほかの極悪品で、見ても気分が悪くなるだけだった(注・(ひ)の個人的な意見です、ご勘弁ください)
話を戻そう。そんな2度と近寄りたくもないと思っていた市が、下の(ま)の記事にもある火山の噴火で大変なことになっている。連日ニュースで報道され、中でN氏の顔も何度か見かけた。確かN氏のお父さまも県会議員か何かだったので、N氏が政治の道を志したのは自然なことだったと想像する。そして若くして市長という大役を託されたわけだが、若くても市長であるからには、N氏にはこの大変な災害から市民を守らなければならないという義務がある。それが市長の責任だ。
しかし、いくら市長の責任とはいえ、並大抵でなく大変なことだというのは想像に難くない。先代のジイさんやテレビ出演に忙しかった元タレント知事では絶対にその責任は果たせない。でもN氏だったら、この大変な災害から、市民を守れるのではないかと思えてならない。N氏が市長に選ばれたのは、この大変な災害から市民を守るために、導かれた結果だったのではないかとさえ考えてしまう。
しばらくは寝る間もないほど大変だと思う。でも、まこっちゃん、がんばれ! 全然力にはなれないけど、まこっちゃんがこの困難を乗り越えられますようにと、毎日お祈りしています。(ひ)


窓が揺れて。。。 1.29.2011

 2日前の深夜、窓ガラスをガタガタと揺らす音で目が覚めた。しばらく続く。隣に寝ているのは、子ども二人。怖いが、私がどうにかしなければ。カーテンを開けて人の顔があったらどうしよう。えいっ!と開けると何もない。一度ベランダのゴミを漁りにきた野良猫が逃げたことがあったけど、今回はそれでもなさそうだ。二重鍵のネジをしっかり閉めると、音は止んだ。寝る。

 その前日の午前中は地震もあった。(T)と二人で家にいるとガタガタと窓が揺れる。数秒間で止んだので、慌ててテレビをつけるが地震速報はない。これくらいの揺れでは速報は出ないのか? 地震じゃないとしたら、何だ? 独身時代に住んでいたマンションでは、ある時からガタガタと窓が鳴り続け、管理会社に調べてもらったら、上階のエアコンの室外機の震動が伝わっていたこともあった。そんなのだったら面倒だ。

 そして今朝、新聞を読んでいた(ひ)が言った、「へえ〜、ちゃんぽん県カステラ市でも新燃岳(しんもえだけ)の噴火による空震が観測されたらしいよ」と。全ての謎は解けた。あれは全て、遠く離れた宮崎の火山の噴火の衝撃だったのだ。「ああ、それだ!」と私が膝を打つ。私がここ数日の不審な体験を話すと(ひ)は一言。
「いいなあー。僕もそんな自然の息吹を感じてみたい。」
そんなに自然の息吹を感じたかったら、夜中起きてみたら。まあ、熟睡型の君には無理だろうねぇ。

 自然のエネルギーの大きさには、驚くしかない。仕事の恩師(高校の先生)の「九州は、地下で熱いマグマで繋がっとるとです!」という言葉を思い出す。一方、大変そうな宮崎の街の様子や灰をかぶった畑の映像を見ると、いたたまれなくなる。おまけに鹿児島と宮崎は鳥インフルエンザだ。九州に住む我が家の食卓にも影響が出てくることだろう。せめて、野菜に灰がついていても文句を言わずに洗い流すとしよう。(ま)


あけましておめでとうございます 1.3.2011

日本全国数名の読者の皆様方、新年あけましておめでとうございます。本年も当HPは、これまで通り・時々・少しずつ更新する予定です。マイナーなリニューアルの構想が頭の中に若干ありますが、今年中に実行に移せるかどうかは不明です。そんな感じで、ぼちぼちと継続していきたいと思っています。

new year さて(ひ)(ま)家の2010年ですが、やはり(K)と(T)の成長を実感できた楽しい1年でした。ハイライトをいくつかピックアップすると、
・(T)が言葉をしゃべりはじめた
 最初の2語文は「おとうさん・すき」と言わせようと訓練していたものの、実際のところは「アイフォン・かして」。父親に対する強い要求を必死に表現した魂の言葉でした。
・(K)がクラシック音楽に目覚めた
 昨年も
記事 にした「ゆうがたクインテット」の影響ですが、おかげで親もクラシックをよく聴くようになりました。ちゃんぽん県カステラ市周辺は、質の高い演奏に身近に触れられる環境が充実していて、ずいぶんたくさん演奏を聴きに行きました。また、数か月前からピアノを習い始め、その上達の速さに親は驚いていますが、本人はフルートやクラリネットを演奏したい様子です。(手が小さいのでまだ当分はムリ)
・(K)が字を書きはじめた
 横で見ていると書き順はデタラメだけど、楽しみながら書いているようなので、今は書きたいように書かせています。同時に読む方の能力も飛躍的に向上していて、どこで学習したのか漢字混じりの文でも普通に読んでいます。

そんな(K)5歳7か月 が、我が家のニューイヤーコンサートのプログラムを書きました。気になるその内容は・・・
 (1)セレナード+おもちゃの協奏曲
 (2)「こうもり」序曲
 (3)新年の挨拶
 (4)ワルツ・美しく青きドナウ
 (5)アンコール !!!(実際はラデツキー行進曲)
と、なかなかに本格的で魅力的なプログラム、まるで本当のニューイヤーコンサートのよう。こんな演奏会があったら是非とも聞いてみたいです。
というわけで、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。(ひ)


価値ある1365円 12.17.2010

cool 無駄なものに投資はしたくないが、価値のあるものであれば出費を惜しまない。価値のあるものが安価であることに越したことはないが、現状の経済ではこの図式はたいていの場合において成立しない。そんな世知辛い世の中にあって、わずか1365円という価格で素晴らしく価値のある商品に出合う幸運に恵まれたので是非とも紹介したい。その名も「クール・クール」という商品がそれである。
驚くなかれ、室温のビールがわずか90秒でキンキンに冷えるのだ。このような過大広告はたいていの場合において偽であるのが世の常なのだが、驚くべきことに、この「クール・クール」は本当に間違いなく90秒でビールが冷える。冷却のメカニズムも理にかなっている。PhD を持つこの(ひ)が言うのだから正真正銘に真である。もちろんこの急冷には氷が必要なのだが、(ひ)(ま)家の冷蔵庫には自動製氷機能が含まれており、給水さえ怠らなければ何時でも十分な量の氷が自動的に用意されている。この「自動製氷冷蔵庫」と「クール・クール」の組合せは、近年稀に見る奇跡のコラボレーションではないだろうか。さらに驚くべきことに、(ひ)(ま)家には 90秒間ハンドルを喜々として回してくれる(K)という便利な少年も存在する。なんと素晴らしい環境ではないか。
今日も美味しくビールが飲める幸運に感謝したい。(ひ)


『長崎サラダ』を食べてみる 9.30.2010

『長崎サラダ』をご存じだろうか。数年前、初当選した長崎市の田上市長が「好きな食べ物」として挙げて以来、突如浮上してきた新興長崎B級グルメである。(ま)は、長崎出身であるが、そんなものは聞いたこともなかった。それもそのはず、これは市役所の地下の食堂のシェフが開発したメニューだとか。

 そんな『長崎サラダ』を初めて食べたのは今年に入って、(ひ)の職場の社員食堂であった。新装開店したこの食堂、(ひ)の愛する「トルコライス」が美味しいというので、連れて行ってもらったのだ。週末の、お客もまばらな食堂の食券売り場で、(ま)の指が止まった。
「長崎サラダ 550円」
 社員食堂である。主食のトルコライスでも550円である。迷ったが、ここはひとつ挑戦である。ポチッとボタンを押す。(と言いつつ、ちゃっかりトルコライスも購入。)

 やってきたのは、値段を裏切らない大盛りの物体。山盛り野菜に錦糸卵が飾ってあり、赤いトマトがトッピング。「そんじょそこらのサラダと一緒にしないでちょうだい!」と言わんばかりの雰囲気。早速、箸を入れると「バリッ」と音がして中の皿うどん細麺が出てくる。あ、言い忘れていました。このサラダの特徴は「中に皿うどんの細麺(揚げたパリパリ麺)が入っている」ことなのです。おそるおそるひとくち食べると
長崎サラダ 「お、おいしい・・・。」
細切り野菜の冷たさ、皿うどん麺のパリパリ感と、ドレッシングのトローリ感。 それが口の中で一体となる瞬間は、まさに前代未聞の食感と味わい。 その後も、パリパリ麺がドレッシングを吸収してシナっとなるころには、ゆがいた小エビやイカのコリッとした食感が出てきて、飽きさせません。「コンビネーションの妙」という言葉がこれほど似合う料理を私は知りません。開発した人は偉い!さすがはシェフ!!

 さて、食べ終わった皿を見ると、深皿はドレッシングの海。とろーり、クリーミーなごまマヨネーズドレッシングの中にフォークが沈んでいる。どう見ても、超・高カロリー。「サラダは野菜の摂取量は案外少ない上に、ドレッシングでカロリーが高くなりがちです。」という、よくあるダイエット指南を具現化したような光景がそこにあった。そう、これはサラダと名がつく主食なのだ。皿うどんの麺は炭水化物。野菜でビタミン。シーフードでタンパク質。九州人なら、ここでおにぎりなど添えたい気分であるが、間違ってもトルコライスを添えてはいけない。  しかし、カロリーオーバーもなんのその、新しい味との出会いに感激しつつ社員食堂を後にしたのであった。(ま)
※おまけ情報:数ヶ月後、同じものを注文をしたら具のイカが省かれていました。


Hawks Hopeless 6.24.2010

久しぶりに福岡ドームまでホークス戦を見に行った。そして、たいへん驚いた、というか信じられなかったことがある。「ALL THAT'S HAWKS」とかいう、現役選手によるトークショーをPRしていたのだ。聞けば、一緒に観戦していたホークスファンの女の子も、毎回見に行っているという。ウソだろ?!
断っておくが、現在はシーズン真っ最中である。出演は当日登板が予想されない先発投手2名だったが、シーズン中に、現役選手に、本業以外のこんな仕事をさせるなんて、論外中の論外だ。話にもならない。そんなものファンサービスでも何でもない。入場料2000円?? 単に売り上げのために現役選手が利用されているだけだ。
現場の監督・コーチや選手達は抗議すべきだ。シーズン中は勝負に徹して、登板のない投手でもコンディショニングに100%集中しなければ勝てないはずだ。なぜ抗議しないのか? 意見は柔軟に聞く耳を持つとかいう社長に、即刻中止するよう twitter ででもお願いしたらどうだ??
「タカ投壊 6連敗」という今朝の新聞記事を読みながら、さもありなんと納得した。かの携帯電話会社が親会社である限り、ホークスが優勝できる望みは極めて薄い(ただし売り上げは伸びるだろう)。(ひ)
後日談・ホークスはその後見事に奇跡の優勝を成し遂げました。こういう嬉しい誤算ならば大歓迎!(ワールドカップの日本代表も)(結局日本シリーズには行けませんでしたね)


新しいコーナー始めます 3.22.2010

ご無沙汰しています、(ま)です。こんなに更新の少ないHPでも、時に訪れてくださる奇特な読者(失礼!)がいらっしゃって、そして年に1本程度しか記事を書かない(ま)にも「そろそろ(ま)の記事も読みたいなあ。」などと言ってくださる更に奇特な読者もいらっしゃって。そんな方に朗報です!(ま)が、新しいコーナーを始めます。タイトルは「(K)の絵本熱中時代」
そもそも、(ま)が最近まで何していたかと言うと、結構気まじめに育児をしていました。現在4歳の(K)の育児方針は、

「甘いものを食べさせない、テレビを見せない、絵本をたくさん読む」

というストイックなモノ。これが3歳まで続きました。で、現在1歳半の(T)はどうかというと、イチゴジャムのついた食パンを朝食に与えられ、(K)と一緒に「ゆうがたクインテット」を見て踊っているのを見ても明白です。かなりテキトーになってきました。でも、不思議なもので「〜しない」というルールは、いつかは破ってしまうものですが、「〜する」というルールは習慣にすると長続きするものです。(K)は今でも絵本が大好きで、かなりの読書家です。大人が読んでも面白い本もあり、(ひ)(ま)家にとって、今や絵本は生活必需品といっても過言ではありません。
そんな絵本を紹介するのが、このコーナー。しかし、ホームページにコーナーを新設して、毎回写真を加工して、、、と思うと、やっぱり荷が重い。なので、「ジオログ」というブログ形式のページを「NC27517」にリンクして使うことにしました。といっても、ブログのゴチャゴチャ感が苦手なので、限りなく我が家のホームページに近い、素っ気ない作りにしています。それでも、アンチブログ派の(ひ)からは冷たい視線で見られていますが、致し方なし。まずは、週に1度の更新が目標です。どうぞ、お楽しみに。(ま)

新コーナー「
(K)の絵本熱中時代


はにほへといろはにほへと 3.11.2010

すっかりテレビを見なくなって久しい(ひ)(ま)家だが(せっかく 新しいテレビ を買ったのに...)、(K)を筆頭に、家族全員がとにかく大好きなテレビ番組がある。その番組とは、教育テレビ夕方5時50分から始まるゆうがたクインテット。たかが10分間の子供向け人形劇と侮るなかれ、これが本当に良くできた番組なのだ。簡単に見どころを列挙してみよう。

一粒で2度おいしい
・前半の「オリジナル」〜 劇と歌、歌は既存のものとアキラさん作曲のオリジナル曲あり。
・後半の「クラシック」〜 コンサート形式、演奏する曲はとにかくゴールデンスタンダードなクラシックの名曲。
この絶妙な構成の10分間は、決して視聴者を飽きさせない。

奇跡の声優陣
「オリジナル」部分で劇や歌を披露する4人の声優陣。この組み合わせを奇跡と呼ばずして何と表現しよう。
・アリアさん(バイオリン)「団子3兄弟」でお馴染み、元「うたのおねえさん」の茂森あゆみ氏。歌声の美しさはほぼ奇跡。
・シャープくん(トランペット他)もしかしてメンバーの中では最も有名人?な大澄賢也氏。侮るなかれ、なかなかの芸達者。
・フラットさん(クラリネット)(ひ)にとってはドカベンの「岩鬼」とスタートレックDS9の「シスコ司令官」、そして風間杜夫・萩原聖人と並んで芸能界屈指の雀士。超有名声優・玄田哲章氏。芸達者は名人級。
・スコアさん(チェロ)知る人ぞ知るクラシック歌遊びの達人、斎藤晴彦氏。「スコアは歌う」は氏の持ち込みネタ。芸達者は名人級。
※ チーボー(打楽器)愛すべき脇役。しゃべらないので、名前が判明するまで(ひ)(ま)家での呼び名は「小僧さん」だった。

「天才」アキラさん
上の4人に、アキラさん(ピアノ)を加えた5人組が「クインテット」。某有名作曲家のドラ息子と侮るなかれ。オリジナル曲の作曲、「クラシック」部分の編曲、ピアノの演奏、実はおしゃべり名人だが「ノッポさん」の如きサイレント演技、どれも天才級。

アンサンブル・ベガ
「クラシック」でも「オリジナル」でも演奏を担当する8人の超プロ集団。アキラさんによると、「全国からこのメンバーが集まるのは奇跡」。

人形劇・木ぐつの木
「クラシック」部分での人形の演奏は、運指など実際の演奏者の動きとほぼ同じで、まるで人形が実際に演奏しているかと見紛うほど。これほどに質の高い人形劇がかつてあっただろうか。
# 演奏中の動きから察するに、少なくとも2人以上<身体部分・両手+楽器>で人形一体を動かしている。この2名は相当息が合ってないとこれほどの自然な演技にはなるまい。また、チェロを演奏するスコアさんの右隣には、弓を引くため必ず目隠しの壁がある。壁の向こうを見てみたい。

作家・下山 啓氏
オリジナル曲の作詞も担当。天才アキラさんとのコンビはほぼ奇跡。「木ぐつの木」との組み合わせは、前作「ハッチポッチステーション」から継続。

育児に役立つ?!オリジナル曲
帰宅して手を洗うときには「手洗い数え歌」。うがいをするときには「ウガイ国のウガイさん」。おもちゃを片付けるときには「ちゃんとシマウマ」。謝るときには「おわびのスキャット」。歌をうたえば自然と(K)が動く。「クインテット雑唱団」様々。

K アキラさん、実は鉄?
「鉄道唱歌」や「シロフォン・アコーディオン・ハーモニカ」などの鉄ネタが、チビ鉄(K)と絶妙にシンクロ。

というわけで、少々マニアックな部分があったかもしれないが、それはつまり「知れば知るほど」質が高くて面白いということだ。
「はにほへといろはにほへと・・」とオープニングテーマが流れると、(K)はもちろん、1歳半の(T)も(ひ)(ま)もテレビの前で胸躍る。この番組の影響か、(K)は遊びながらクラシック音楽を口ずさむ。(ひ)が作った段ボールのバイオリン(柄の部分はサランラップの芯、弓はバット)を弾く真似をして、楽しそうに遊ぶ。間違いなく家族に幸せをもたらしてくれている。面白くもない番組ばかりを垂れ流す昨今のテレビの中にあって、何と素晴らしい番組だろうか。この「クインテット」に出会えた幸運を神に感謝したい。(ひ)


はた迷惑 2.15.2010

(ひ)(ま)家では2週間に一度、「ふれあいセンター(市の施設)」に付属の図書館で本や絵本を借りる。昨日も(ひ)(ま)家にとっては通常の2週間に一度の日だったのだが、いつも通りでなかったのは、県知事選挙期間中で、土建屋の親玉のような候補者(前副知事)支持の集会が行われていたということ。駐車場は3台分しかないのだが、やたらとデカい高級車がルールを守らず駐車して通路まで占拠し(愛車HRVが出庫不可能だった)(歩いて来い!)、集会出席中の土建屋社長の運転手or鞄持ちのお供ども(おそらく)は、いい大人がたむろしてプカプカとタバコを吸っていた(極めて臭く不快。屋根付きのほぼ室内駐車場なので子どもには間違いなく有害)。これを「はた迷惑」と呼ばずして何と呼ぼうか。この県知事候補およびその支持者たちは、市が作った施設を我がモノ顔で占拠して、市民生活の邪魔をしたり市民に害を与えたりしても平気な男たちのようだ。(こんな人間たちだから、諫早湾干拓なんて恐ろしい自然破壊をしても平気なのだろう。)(結局この候補が当選。)(ひ)


kka

TSPO meets Hymne à L'amour  12.2.2009

小学校6年生の時に、図画工作の授業でオルゴールを作ったことがある。もちろん、工作したのは箱部分で、心臓部のオルゴール本体は購入したものだった。このとき、約10曲の中から自分の好きな曲を選ぶことができたので、先生によるデモ演奏をドキドキしながら聞いたことをよく覚えている。
「太陽がいっぱい」「ゴッドファーザー」「ムーンライトセレナーデ」「いい日旅立ち」さらに一番人気の「コンドルは飛んでいく」などなど蒼々たる名曲の中から、11歳の幼い(ひ)が「この曲が一番いい」と選んだのは、なんと「愛の讃歌」だった。「愛の讃歌」を聞いたのはその日が初めてで、この曲がフランスのシャンソンだとか、越路吹雪が歌ったとか美輪明宏が歌ったとか、梅ちゃんが鼻からピーナツを飛ばしながら歌うとか、そういうことは全て後から知った。ちなみに「愛の讃歌」を注文したのはクラスで(ひ)ただ一人のみだったが、それでも「この曲が一番いい」という気持ちは揺らがなかったのだから、純粋な幼心によっぽど気に入ったのだろう。よっぽど気に入ったのだ、間違いなく。
さてさて、それから時は流れて27年。今年の秋、東京スカパラダイスオーケストラの「KinouKyouAshita」というシングルの中に、なんと「愛の讃歌」が収録されて発売された。何を隠そう(ひ)は大のスカパラ好きで、iPhone にはデビューからほぼ全曲が入っており、通勤のバスの中で聞くのはほぼスカパラかクラシックのどちらかだ。したがって、この「愛の讃歌」と「スカパラ」という組み合せは、(ひ)にとっては夢のような大事件だったのである。もちろん即決で購入した。(最近の欣ちゃんは長ズボンなのね)
ちなみに、10月の運動会で年中組が踊って以来、(K)のお気に入りは The Boom の「風になりたい」である。この「風になりたい」も、スカパラがカバーして演奏している。iPod から流れる「風になりたい」と「愛の讃歌」に、父子してノリノリの2009年の秋である。(ひ)
追記・さらに小さい頃に好きだったYMOの「Absolute Ego Dance」もスカパラが演奏していることが判明。もちろん iTunes Store で入手。


バスにまつわる2題 11.2.2009

(1)バス通勤の途中に、決まって渋滞する交差点がある。ある朝、その交差点で信号の待ち時間に、前方の回送バスから運転手さんが降りてきた。そして(ひ)の乗っているバスまで走って来て、運転手さんに話しかけた。
「すみません、携帯電話ば貸してもらえんですか?」
「どうしたとね?」
「自分のは 落としてから 壊れてしもうとるとですよ」
と携帯電話を受け取り電話をかけている。どうやらバスの営業所に電話しているようだ。
「あ、○○ですけど。さっきですね、バスに乗り間違えたという小学生ば水源池前で下ろしたとですよ。学校まで歩いていくって言いよったばってんが、心配やけんちょっと学校に電話して、着いたかどうか確認してもらえんですか? ○○小の○○くんという男の子です。よろしくお願いします。」
こんな運転手さんが運転するバスなら、安心して子どもをバスに乗せることができる。

(2)仕事で大浦天主堂前にあるという全日空ホテルまで出かける用事があった。こういう時にはチンチン電車を利用するのが常。その日もチンチン電車に乗り込んで、石橋行きに乗り換えるべく乗り換え駅の築町で降車した。
しかし大問題が発生!!シーズン真最中だったのか、築町電停は修学旅行の中高生で溢れていたのだ!しかもハンパな数ではない。一本分だけ電車を待ってみたが、一番大きな3000系が来たにもかかわらず、道路まで激しくはみ出していた行列は、ほんのわずかしか前進しなかった。
ここで(ひ)が考えた選択肢は次の2つ。
 (A) 一つ前の西浜町電停まで歩く。次の電車には乗れるだろうが、乗り換え後の運賃は通常通り課金され、車内は築町で飽和状態になることに変わりはない。時間もかかりそうだ。
 (B) バスで行く。(ひ)の住むエリアとは真反対なので、地理や路線に全く不案内である。バス代も別途かかる。(ひ)の性格的には、できれば避けたい選択肢だったが・・・
結局、(B) のバスで行くことを決断した。それほどに修学旅行生が大量だったのだ。
で、新地ターミナルのバス停にて。時刻表の行き先を見ても、予想通りさっぱり分からず見当もつかない。するとバスが来た。乗り込む人たちに向かって勇気を出して聞いてみた。
「すみません、このバスは 大浦天主堂まで行きますか?」
すると、バスに乗り込もうとしていたほぼ全員が振り返って、「行きますよ」と答えてくれた。
安心してバスに乗る。しかし今度は降りる停留所が分からない。
ホテルのHPからプリントアウトしておいた地図を取り出した。電停の記述はあるがバス停は書いていない。
「どうしよう」と思って地図を見ていたら、「ピンポーン」と合図が鳴り、バスはバス停に停車して前方の扉が開いた。
その瞬間、窓からそれらしい建物が見えたので、少々不安を覚えつつもバスを飛び降りた。
そして、驚いたことに、この「グラバー園入口」バス停で降車したのは(ひ)1人だけだったのだ・・・。
考えてみよう。これはつまり、「ピンポン」を押した人は、自分は降りないのに(ひ)のために降車ボタンを押してくれたということになる。たまたま(ひ)は気付いて降車したが、そうでなかったら「ここですよ」と教えてくれたのだろうか。
兎にも角にも「バスのピンポン・エンジェル」に(ひ)は静かに感謝した。そして、ますますこの町のことが好きになった。(ひ)


Enkatonic Pentatonic 10.6.2009

(ひ)(ま)家の長女(T)ちゃんが元気に1歳の誕生日を迎えた。病気のこと等あったので、これは本当に嬉しかった。※ 余談だが、1歳の誕生日を還暦と同じく大々的に祝う韓国の習慣が良く理解できた。 家族や友人からたくさん誕生日プレゼントをいただいたのだが、従姉妹のお姉ちゃんからはとてもきれいな音が出る素敵な鉄琴をいただいた。この鉄琴、「ペンタトニック」と言って ドとファの音を抜いた「レ・ミ・ソ・ラ・シ」の5音階のみが出るような構成になっている。何でも、こうすることで適当に弾いても「子どもに優しいメロディ」になるのだそうだ。
さっそく弾いてみよう。繰り返すがとてもきれいな音だ。通常の鍵盤とは異なるので最初は若干戸惑ったが、適当に弾いているうちに「アメイジング・グレイス」や喜太郎の「シルクロード」や「トンボのメガネ」が弾けることに気がついた。なるほど、確かに子どもに優しいメロディである。もうちょっと他に何か弾けないかな、といろいろ試しているうちに、(ひ)のブレインの片隅からかすかな記憶が呼び戻された。
確か中学校の音楽の授業で、音楽の先生が言っていたことだ。特定の音階のみを使うことで、特徴的なメロディになる。例えば「ド・ミ・ファ・ソ・シ・ド」だと沖縄風、ピアノの黒鍵だけで弾くと中国風、そしてこの「レ・ミ・ソ・ラ・シ」で奏でられるメロディ、それは「ザ・演歌」だったはずだ。
一度気付いてしまえばあとは早い。適当に3音もたたけば、それに続くメロディが自然と湧いてきて演歌のメロディになる。「北国の春」「星影のワルツ」「心のこり」「北酒場」「笑点のテーマ」「寅さんのテーマ」「長崎は今日も雨だった」「おやじの海」「上を向いて歩こう」などなど、何でも自由自在に弾くことができてしまう。特別な能力は何も必要ない。きっと誰でも弾けるはずだ。演歌とは、実は「子どもに優しいメロディ」だったのだ!。ということはつまり「人に優しいメロディ」とほぼ同義なわけで、したがって根強い人気が長く続くのも合点がいく。それどころか、演歌人気が下降することは決してないと断言してもよいくらいだ。なるほど、そういうカラクリだったのか!
ならばとアメリカのカントリーも試してみた。惜しいところまでは行くのだが、演奏できるメロディは「カントリーロード」だとAメロのみ、「I've been working on the railroad(線路は続くよ)」だと約80%、「My Old Kentucky Home」だと約70%といった具合に、微妙に音階が足りないケースが多い。したがって「人への優しさ」を尺度として比較した場合、日本の演歌の方に軍配が上がるという結論に至った。逆に考えると、演歌にはないがカントリーにはある音階が、メロディにカントリーな風味を味付けしているとも言える。ちょっと本気で分析したら、少しだけかっこいい演歌が作曲できそうだ(しないけど)。
ちなみに、我らが UNC ターヒールズのテーマソング「
Hark the Sound(University of North Carolina at Chapel Hill の校歌)も、続く「TAG」を含めてこのペンタトニックで90%くらい演奏することが可能だった。そういえばターヒールズの新しいシーズンも間もなく開幕。Go Tar Heels!(ひ)


ベビちゃん? 9.28.2009

先日、用事があって公民館に行ったら、見知らぬ女性から「あのぉ、今ベビちゃんの集まりがあっているんですよ。参加しませんか。」と声をかけられた。おお、ここまで来たか、、、という気分である。

4年前、いわゆる出産・育児系の記事で違和感を感じたのは、祖父祖母のことを「じいじ」「ばあば」と記していたことだ。「おじいさん」「おばあさん」じゃいかんのか?!赤ちゃんことばなのか? 私の違和感を横目に、今や小学生でも祖父を「じいじ」と呼び、自分を「ばあば」と呼ぶ女性も珍しくない。「おじいさん」「おばあさん」が一般の高齢者を指す言葉だから、あえて使っているのかもしれないが、やっぱり不思議だ。そんなある日、雑誌でモデルの出産日記に「私のベビちゃん」という表現を見つけた。察するに「あかちゃん」のことらしい。日本語的にはベビー、英語発言を意識したらベイビーだろうが、「ベビちゃん」はそのどちらにも属さない新語らしい。その時は、「さすがモデルは世界がも違うが、言葉も違うな。」と納得した。しかし、この田舎のみかん町でも新語「ベビちゃん」が確実に使われていたとは・・・。とまどう(ま)に、女性はさらに「よかったら「にいに」も一緒にどうぞ。」と声をかけてくれた。訳すると「赤ちゃんの集まりがあっているから参加しませんか。よかったらおにいちゃんも一緒にどうぞ。」ということらしい。(ま)は「ありがとうございます。でも、用事がありますので。」とニッコリと微笑んで、「ベビちゃん」と「にいに」ではなく、赤ちゃん(T)とおにいちゃん(K)を連れて、その場を立ち去った。(ま)


DeAAd HeAAt 9.24.2009

広く世間に名の知れた大企業でも、個人的にひどい目に遭ったのでビタ一文も払いたくない企業は誰にでも一つや二つはあると思う。(ひ)の場合だと、被害度の大きい順に「大型鳥類の名を冠し郵政と業務提携した運送会社」「日本では黎明期から中心的存在のコンピューター会社、アルファベット3文字」「白地に青の機体の航空会社」「今や世界最大規模の企業という元は衣類を生産していた自動車会社」等がそれにあたる。つまり、これらの代わりに「黒い愛玩動物が愛称の運送会社」「リンゴ印のコンピューター会社」「白地に赤い機体の航空会社」「セナやプロストを擁して技術力を世界に示した自動車会社」等を好んで利用しているわけだが、目下の関心は「白地に赤の機体の航空会社」の経営状態が雲行き怪しくなってきたことだ。
そんな「赤」の経営再建に、アトランタを拠点とする巨大航空会社が支援に乗り出すという。アトランタ上空では、空港の滑走路に向かって視界の限り際限なく等間隔に着陸待ちの航空機が並んでいたことを思い出す。数日後、今度は世界最大の航空会社「AA」も「赤」支援に参戦するとの報道が流れた。ワンワールドでアジアの核である「赤」は手放せないのだそうだ。なるほど。そういえばこの2社は、アメリカの数ある航空会社の中でも、未だ潰れていない優良企業だ。※ 裏を返せばそれ以外の航空会社は全て一度潰れている、何てこった
さて、(ひ)は「赤」を利用するが実は「赤」が好きなわけではない。その証拠に(ひ)は「赤」のマイル会員ではなく、「赤」に搭乗した際のマイルは「AA」のマイレージとして貯めている。アメリカ時代からの蓄積によって、片道なら日本-北米便のビジネスクラスへのアップグレードが可能なくらいにマイルが貯まっている。いつか利用するのがとても楽しみだ。ケチな「赤」や「青」とは違って、貯めたマイルに使用期限がないのも大きな魅力である。
兎にも角にも、世界に類を見ない高運賃を設定しているにもかかわらず巨額の赤字を計上しているような情けない企業「赤」に、優良航空会社2社が支援したいと申し出てくれているのだ。結構な話ではないか。個人的には「AA」の応援をしながら、この勝負を見守ることにしよう。ついでに「赤」の運賃が安くなると良いのだが。(ひ)


Magic Sox 9.10.2009

「家事にかける時間と手間は少ないほど良い(ただし調理以外)」という家訓にしたがって、(ひ)(ま)家では食洗機が食器を洗い、乾燥機が洗濯物を乾かす。インフラ代にしても電気代にしても少々出費がかさむかもしれないが、それでよいのだ。短縮できる時間の方がずっと貴重なのだから。とりわけ、物干しの手間を丸ごと省略でき、加えて冬場や梅雨時でも「洗濯物が乾かない」という悩みから解放してくれる乾燥機の貢献度は計り知れない。時々靴下が片一方行方不明になったりするが、そのくらいならばと(ま)から指摘されつつも笑ってスルーし続けていた。※ ちなみに、靴下が片方なくなることを、我が家では「乾燥機ペンギンに食べられた」と表現する。
ところがある日、(ひ)の頭の中でカーンと鐘が一つ鳴った。妙案がひらめいたのだ。
そもそも靴下は2つで1組だから片方が行方不明になるわけで、ならばこの「2つ1組」という枠を都合良く忘れてしまえばいい。つまり、全ての靴下を同一規格にすれば、どんな場合でも2つの靴下が必ずペアになる、という仕組みだ。どうだ!妙案だとは思わないかい?
かくして、(ひ)の靴下は全て「黒色無地」に統一された。洗濯・乾燥された靴下はペアリングされることなく、クローゼットの靴下置き場に収納される。毎朝(ひ)は、ここから2つの靴下を取り出して着用する。これでまた少し、家事の時間と手間が省けたのではなかろうか。投資もユニクロの4足1000円ポッキリで事足りた。非常にすがすがしい気分である。
#ちなみに、乾燥機は(ひ)(ま)家にとって不可欠なのだが、一般家庭での普及率は驚くほど低い。流行りの「ドラム式洗濯乾燥機」は単価が高く利益が大きいのでメーカー側は派手に売り込んでいるが、賢い消費者は
騙されたらダメ だ。普通の洗濯機+乾燥機だと、値段は半分以下で済む。買い換えも片方ずつでよいのでケタ違いに経済的だ。基本的に乾燥機は洗濯機の上に設置するので、スペースを取ることもない。賢い消費者を欺くために、そのうちメーカーが単体の乾燥機を販売しなくなるのではないかと危惧している。(ひ)


18年 7.17.2009

18年、といえば、いったいどれくらいの長さだろうか。18年経てば、おっぱいを飲んでいた赤ちゃんが18歳になる。6か月頃に生えたと喜んだ乳歯はすでに全て生え代わり、立派な永久歯の咬合が出来上がっているだろう。体重は3kg程度から20倍近く増え、身長は50cm弱から3倍以上大きくなる。その間、幼稚園を卒園し、小学校を卒業し、中学校を卒業し、高校まで卒業するわけだ。思春期の反抗期も経験するだろう。初恋も経験しただろう。多くのことを学んだだろう。小さい子どもがいると、18年といえば永遠にも近い長さに思われる。
さて、実は先月(ひ)(ま)家では、なんと18年ぶりにテレビを買い換えた。驚くなかれ(ひ)が大学入学時に購入したサンヨーのテレビを今までずっと使っていたのだ。数か月前から上下が縮んで細ーくしか映らなくなり、しばらくは側面を強打すると一時的にしても治っていたのだが、最後は縦幅が1センチ以下になったので「これは限界」とあきらめたのだった。新テレビは地デジ対応の20インチで約5万円。世間ではずいぶん前から地デジ地デジと騒いでいた割には、(ひ)(ま)家の住むみかん町では今年の4月に中継局が開局したばかりで、案外ギリギリのタイミングだった。なんだか「エコポイント」とかいうのも付くらしいのだが、今一つ理解できずにいる。
ところで新テレビは確かに映りはキレイだが、何というか、造作がいかにもちゃちである。まず18年は耐用しないだろう。半分の9年、(K)が中学生で(T)が小学校4年生になるくらいまで、持ちこたえてくれれば合格と思うことにしよう。(ひ)


おじさんのバス 6.22.2009

bus ぜひ紹介したい人物がいる。(K)を連れて近くの バス溜まり (終点の駐車場)までバスを見に行っているうちに、顔見知りになったバスの運転手さんだ。
 バス溜まりで運良くこのおじさんのバスが来ると、おじさんは次の出発の時間まで親切にも私たち父子をバスの中で遊ばせてくれる(右写真、マウスを乗せてみてください)。乗り物好きな(K)にとってはヒーローにも近い存在だ。聞けば私たちと同じニュータウン在住35年という、超ジモティのおじさんである。
 ところで(ひ)はバス通勤しているので、自然とこのおじさんが運転するバスに乗車する機会も多くなる。長年の経験に裏打ちされた実に滑らかなドライビング・テクもさることながら、特筆すべきはその軽快な車内アナウンスである。バス停の名前を、例えば「A中学校前」を「中学校前」、「B公園前」を「公園前」、「C町」を「C」、「Dニュータウン」を「ニュータウン」という具合に、実に軽快に省略してアナウンスするのだ。さすがは押しも押されぬジモティのおじさんだ。
 また、降りる際に挨拶して降車すると、おじさんは景気よくクラクションを鳴らして走り去っていく。バスのクラクションを間近で聞くと結構大きな音なのでいつもびっくりするのだが、走り去っていくおじさんの素敵な笑顔を見ると軽く笑って許せてしまう。さらに、顔見知りは(ひ)に限らず、「あ、どうも、こんばんは」のような挨拶を交わしているお客さんも多くいるようだ。
 さて、ある日の帰り道、またこのおじさんのバスに乗った。すると、やっぱり挨拶を交わして降りていく高校生の男の子に向かって、おじさんが声をかけた。
「あ、ちょっと待たんね。こないだ110円余計に(注・バスカードから)引いたっちゃんね。ほら、返すけん持って行かんね」
そして、前もって準備していたと思われる現金110円が入った小袋を彼に渡したのだ。
素晴らしい。こんな良心的なバスの運転手さんが他にいるだろうか? 地元の誇りと言っても過言ではない。
聞けばおじさんは御年取って65歳。実は昨年の5月ですでに定年退職となっており、現在はパートタイムで運転手稼業を続けているらしい。おじさん、いつまでもどうぞお元気で!!(ひ)


蒸気機関車から新幹線まで 6.22.2009

ぜひ紹介したい人物がいる。(ひ)の父の姉の旦那さま、つまり伯父なのだが、御年取って77歳。しかし頭髪が一本も認められない愛嬌のある風貌は、(ひ)の記憶にある限り30数年以上前から全く変わっていない。元国鉄マンの伯父は、車掌として蒸気機関車全盛の時代から 0系の新幹線まで、そして最後は2階建ての100系新幹線に2回だけ乗務して、国鉄の民営化に合わせて早期退職したという御仁である。乗り物好きの(K)にとってはヒーローにも近い存在だ。
 あまり詳しく書くと「鉄ちゃんネタ」になってしまうので割愛するが、さすがは長年の経験に裏打ちされたナマの鉄道ネタ話は圧巻である。また、その愛嬌ある風貌に加えて、メカに強く何でも修理してしまう器用さでご近所でも評判の人気者だそうだ。ちなみに、義歯の調整はクラスプ部分も床の部分も咬合調整も自分でしてしまうらしい。また(ひ)(ま)の結婚式のビデオを撮影・編集してプレゼントしてくれたのもこの伯父である。先日、NHKの「テツタビ」で「平成筑豊鉄道」が特集されたが、香春町在住の伯父が出演するのではないかと本気で期待したくらいだ。正直、実際に出演したボクシングジムの子どもたちやお好み焼き屋のおばさんよりも、よっぽど魅力溢れる愛すべき人物だと思う。一家の誇りと言っても過言ではない。
 さて、実は(ひ)が喫煙習慣を quit してから(つまり禁煙してから)約1年が経つ。おそらくもう煙草を吸うことは2度とないと思うが、不思議と未だに喫煙している夢を見る。しかもおそらく1週間に1回以上なので、結構な頻度だと思う。先日、伯父に会った際にこの話をすると、「わしゃあ、禁煙してから20年以上経つがのう、まだ煙草吸いよる夢を見るぞ」とのこと。さすがは年季の入った深いお言葉だが、この先20年以上も同じ夢を見続けるかと思うと少々気が重くなってしまった。兎にも角にも、伯父さん、いつまでもどうぞお元気で!!(ひ)


Is this truely a sport? 6.8.2009

もちろん、サッカーの日本代表は(ひ)も応援する。4大会連続でワールドカップ出場を決めたのも、大変に結構なことだ。しかし、そのW杯出場を決めたウズベキスタン戦の審判には到底納得できない。聞けば、このようなことは「アウェーの洗礼」であり「よくあること」なのだそうだ。確かに、相手チームのゴールを全て「オフサイド」と判定して、韓国は日韓W杯でベスト4まで勝ち上がった。しかし果たして、そんなアンフェアなことが「よくあること」としてまかり通ってしまうような競技を、国を挙げてまで応援することに意義があるのだろうか? 岡田監督や選手に罪はないのだが、サッカーという競技に急に興味を失った夜となった。(ひ)


16 meters above 4.28.2009

私(K)・3歳10か月・は、乗り物が好きである。車・電車・飛行機・船、ブームの波があったりもするが、基本的にどの乗り物も大好きだ。そんな私を両親はよく乗り物に乗せてくれる。母親が買い物をしている間に、父親と市街地巡回バス「らんらん」に乗ってぐるっと一周する(約45分)というのも大変楽しいパターンだ。おかげで「らんらん」の停留所は全て暗記してしまった。その途中、市役所の建物の横で消防車が訓練していたのを何度か目撃した。乗り物好きの私としては、できればゆっくり見物したいと常々思っていた。
 普段からこのようなアンテナを張っておくと、その場面に出くわした時に素早く反応することができる。そして先日、そのチャンスが訪れた。
 父親と「らんらん」に乗って市役所前にさしかかると、消防車が訓練していたのだ。私と父親は、とっさに停車ボタンを押して降車した。空は晴天で、ゆっくりと消防車を眺めるのにはもってこいの日和だ。しかも今日は、消防車の「はしご」が上空で動いている。父親と並んで感心しながらしばし見上げていた。
すると、向こうから消防士のおじさんがこちらへ向かって歩いてきた。これは「乗るね?」と声をかけてくれて消防車に乗せてくれるパターンだ。今までも2度ほど経験していたので、今回も期待してよさそうだと直感した。
 案の定、おじさんは消防車に乗せてくれるという。喜び勇んで消防車へ向かうと、おじさんが私の腰のあたりに何やら大袈裟なベルトを装着しはじめた。父親にも同じベルトを着けている。そう、消防士のおじさんが乗せてくれると言ったのは、消防車の運転席ではなく、「はしご」の方だったのだ!!
 これにはさすがの私も驚いたが、こんなチャンスは滅多にない。聞けば上空16メートルまで上がれるそうである。これより高い消防車は、県内には40メートル級が1両のみ。しかし下の車両部分がバカでかいのであまり稼働していないという。それにしても16メートルの上空というのは高い。狭い土地に建物が林立している地域なので、横方向を見ている限りはあまり高さは感じなかったが、下を見ると恐ろしく高く感じた。このはしごを利用して高所放水も可能という。倒れるわけじゃないし、命綱があるのも分かるのだけど、こんな場所で平常心を失わず冷静に救助作業をするには、やはりそれなりの訓練が必要のようだ。横を見ると父親は手すりを持って固まっている。やっぱり消防士さんはエライ。
 というわけで、非常に貴重な体験をさせてもらった。ご丁寧に、地上の消防士さんは父の iPhone で写真まで撮影してくれた。どうもありがとうございます。市民の安全を、どうぞよろしくお願いいたします。(K)

fire engine 1 fire engine 2


RENT 4.23.2009

rent (ひ)が大好きで、今までも何度か記事にしているミュージカル「RENT」。ブロードウェイでは昨年9月に惜しまれつつクローズとなったのですが、その千秋楽の模様を収録したDVDが発売されています。その名も「RENT Filmed Live on Broadway」(右の写真はアマゾンから引用)
幕間を含めて、ステージの始めから終わりまでばっちり収録されています。客席からの声も臨場感を引き立てます。役者さん達の表情が細かい部分までばっちり見えて、まるで最前列で見ているようにビシビシと気合いが伝わってきます。
 モーリーンがすごいです。エンジェルもかなりテンパっています。アンサンブルも含めてみんな歌が上手いです。ミミちゃんの顔が怖いです。もちろんロジャーもマークも素晴らしい歌声です。どの歌も聞き応えがありますが、やっぱり東の横綱「Seasons of Love」は世紀の名曲、後世に伝わる芸術となるでしょう。
特筆すべきは、結構ズームアップが多くてアングルも細かく切り替わるのですが、それが素晴らしく完璧なコマ割りで感心しました。きっと編集の人も RENT をこよなく愛していたのだと思います。このような素晴らしい映像を残してくれたことに本当に感謝します。
 さらに驚いたことに、アングルがどんどん切り替わっても、撮影しているカメラが全く写っていません。さっきまでその辺で撮っていたと思われるような場所が写っても、そこにカメラはいないのです。とても不思議なのですが、技術の進歩なのでしょうね。(観客を入れずに撮影したものと、最終日の撮影を編集でつないでいるようです。)
 とにかく、遠く日本にいる(ひ)のような RENT ファンにとっては「これこれ、こういうDVDが欲しかったのだよ!!」と大満足な一枚。日本のアマゾンでも購入可能
こちら からどうぞ)なので、みんなで観ましょう。観るのだ。聞けばブロードウェイ作品がこのように収録されるのは初めてだそうです。あ、そういえば映画もありましたが、もう忘れちゃいました。RENTに関してはこのDVDが一枚あったらそれだけで more than perfect。惜しむらくは、コリンズ役が Mark Richard Ford 氏で、ピアノの演奏が Boko Suzuki 氏だったらと思いますが、まあこれらを差し引いても満足度はマックス100%。最初のクレジットに出てくる「If you can't be there, be here」という言葉の通り、テレビ桟敷で毎日 RENT が観れるなんて、本当に幸せな気分。どうもありがとう!!
当HPのミュージカルのページ「525600」や、RENT特設コーナー「I love RENT!」も、どうぞよろしくお願いします。(ひ)


Guys, reckless riding on your own responsibility, please 12.18.2008

私(K)・3歳6か月・は、車に乗るのが大好きだ。我が家の愛車・赤いホンダ・には、私専用のスペシャルシートも完備されており、乗り心地も抜群だ。(T)ちゃん誕生後に、期間限定とはいえ保育所に預けられたのは本意ではなかったが、毎日朝と夕方に、父親と一緒に赤いホンダに乗って通園できたことは悪くなかった。
 さて、我が家が当地に移り住んで約1年半、坂道や独特の曲線や狭い駐車場など、当地ならではの道路事情には一通り慣れたと思っていた。しかし毎日通勤時間中に車に乗って観察してみると、もう一つ、特殊な事情があることに気が付いた。それは「原チャリ軍団」の存在だ。土地が狭く特に商業地での駐車場確保は難しいことから、通勤に2輪車を利用する人が多くなる理屈は理解できる。しかし、2輪車の乗り手、とりわけ「原チャリ軍団」の行動には理解できないことが多い。
 たとえば、信号待ちでは100%、「原チャリ軍団」は停止している4輪車の横や前をすり抜けて最前列までチョロチョロと進む。これは割り込みと同じでかなり姑息な行為だが、4輪車は停止しており危険度という意味では高値ではないため何とか許すことができる。ところが、恐るべきことに、「原チャリ軍団」は、4輪車が動いている状況でも、似たような行為を平然と繰り返すのだ。
 少しでも4輪車の流れが悪くなろうものなら、「原チャリ軍団」は右から左からヒュンヒュンと追い抜いていく。そして彼らは右へ左へと縦横無尽に進路を変えながら、巧みに4輪車をかわして縫うように走っていくのだ。まるで曲芸だが、驚くべきことに、この曲芸は片道1車線の道路であっても同様である。
 また4輪車は、迂闊に車線変更もできない。空いたスペースがあると見るや、瞬く間に「原チャリ軍団」がどわっと流れ込んで来るからだ。
 そして元来「原チャリ軍団」は、見るも冷えるほどの無防備な姿である。にもかかわらず、彼らはかなりのスピードを出している。繰り返すが、通勤時間帯で4輪車もかなりの数が走っている。少しでも接触しようものなら、転倒して一瞬のうちに後続の4輪車に次々と轢かれてしまうだろう。つまり上記のような運転は、「命懸け」にも思える、恐ろしいほど危険な行為だ。それを彼らは、毎日朝晩繰り返していることになる。彼らには、自らの生命を賭してまで先を急ぐ理由があるのだろうか。
 そんな「原チャリ軍団」の乗り手が、自らの危険運転によって負傷あるいは死亡するだけならば、それは「お気の毒」で済む。しかし、最も恐ろしいのは、その責任が4輪車の運転者側にも科せられる可能性が高いという点だ。無謀で命知らずな「原チャリ軍団」との接触を防ぐ、あるいは目の前で転倒した「原チャリ軍団」を轢かずにかわすような運転技術は、一般の運転者にはない。少なくとも父親と母親には不可能のように思える。ヒトの反射神経の度を越えている。いくら何でも無茶だ。したがって、普通に運転しているだけでも事故の加害者となってしまうような不測の事態の唯一無二の予防法は、通勤時間帯に車を運転しないこと、つまり車通勤をしないこと、となる。それとも、「バイクの諸君、危険運転行為は自己責任でお願いします」というメッセージを車の背面に掲げておけば、責任は逃れられるのだろうか? 逃れられるのであれば、今すぐ設置するように父親に勧めるのだが。
 さておき、父親は訳あって父親の父親(つまり祖父)から「バイクにだけは乗るな」という教育を受けて育ったそうである。同じように、父親も私や(T)ちゃんに「バイクにだけは乗るな」と言っている。このような親の教えというのは素直に守っていて損はない。私は2輪車には乗らないことにした。(K)


生きる力 11.28.2008

 今年の9月、私(K)・3歳5か月・の家に家族が増えた。元来、にぎやかな雰囲気を好む私としては大歓迎である。その新しい家族は私と違ってオチンチンがないので、生物学的には「女の子」というのだそうだ。父親と母親は、そんな「女の子」を「(T)」と名付けた。実は、事前に示された2つの候補のうち、私が選んだのとは違う方の名前だったので、「ならばはじめから私の意見など求めなければよいものを」と憤慨した。しかし、兎にも角にも私の大好きな両親が選んだ名であるので、百歩譲って受け入れることとした。このあたりの柔軟性が、私が最近つとに「大きくなった」と言われる所以であろう。
 さて、その(T)のことを、父親は「生きる力を持った子だ」と言う。何でも、よく寝るし、よくおっぱい飲むし、よくゲップするし、よく泣くし、よくうんちする というのがその理由だそうだ。特にうんちの勢いたるや凄まじく、父親はおむつ替えの最中に、何度か暴発した第2波の直撃を浴びていた。どうしてそんなことが「生きる力」なのか今一つ理解できないが、いつもおかしなことを言うのが大人たちの常である。
 さて、そんな(T)が、生まれて1か月あまりの間に2度も大学病院に入院した。もともと(T)ちゃん誕生にあたり、私は期間限定で大学キャンパス内の保育所に預けられるようになっていたのだが、加えて家でも父親と2人の生活となり、したがって私が世界で最も愛する母親と過ごす時間は非常に限られたものとなった。寂しくないわけがない。が、父親と2人での生活は(T)誕生の際にすでに経験済みであったし、それがさほど悪くないことも多少知っていた。少し前の私なら、「おかあさん、(T)なんかほっといて、(K)と一緒にお家に帰ろうよ」とゴネてやったのかもしれないが、その必要はなかった。そもそも(T)をほっとけるわけがない。母親に(T)のことを任せて、百歩譲って私は父親と一緒に家にいるのが最善の方策だ。周囲の大人が私のことをいくら子供扱いしようとも、それくらいのことは理解が可能だ。
 それから、これは余談なのだが、この間父親は、本人が「料理は全く苦手だ」と言っていたはずなのに、毎晩夕食を作って私に食べさせてくれた。「ヨシケイ」とかいう親切な会社が毎日食材を持って来てくれていたようだが。
なんだか私たちの方が(T)から「生きる力」をもらっているようだ。(K)


W is not my president 11.6.2008

vote

というバンパーステッカーを見たことがあるが、(ひ)も全く同感だ。どっちが勝ってもブッシュではないので楽観視していた今回の米大統領選だが、以前の記事 で(ま)が注目していた民主党のバラク・オバマ氏が見事当選した。ブッシュが始めたイラク戦争がこれで終焉に向かうだろう。それだけでも意義のあることだ。もちろん、ガソリンが安くなるのも歓迎だ。
 cnn.comで投票結果を見てみると、非常に面白い(右の図 11月6日現在)。まず、前回の大統領選と比較して、オハイオやフロリダが民主党勝利に転換している。これがすなわちオバマ氏の勝因、且つ両州が「激戦州」と言われる所以だろう。他の州の多くは、選挙人の数が少ないか、ガチガチの両党の基盤だったりするところだ。
 それから、オハイオ・フロリダ以外にも「battleground state」がいくつか設定されており、我が心の故郷ノースカロライナもその「激戦州」の中に含まれている。未だ投票結果が確定していないことからも激戦ぶりが伺えよう。投票日前の最後の遊説で、オバマ氏はフロリダからノースカロライナのラーレイを経由して、最後にワシントンDCに入ったという。最終日にラーレイに寄るとは意外だったのだが、そういうことなら納得である。そういえば、オバマ氏は選挙戦の最中に、我らがターヒールズとバスケットボールをプレーしていた が、それも激戦州へのアピールだったのかもしれない。
 余談だが、「もし今ノースカロライナに住んでいたら、多分この最終日のオバマ氏の演説を聴きに行ってたよね」とは、(ひ)(ま)の一致した意見だった。どんなに混んでいようとも、選挙権は無かろうとも、間違いなく行っていたと思う。
 それから、サウスカロライナからジョージア、アラバマ、ミシシッピといったいわゆる「Deep South」と言われる地域では、ズラリと共和党のマケイン氏が勝利している。ガチガチの共和党基盤なのである意味当然なのだが、その一方で、黒人比率が多い南部地域でありながら、オバマ氏ですら共和党の壁を崩せなかったというわけだ。実際、民主党予備選の時には、この南部で票を伸ばしたことでオバマ氏有利に展開してヒラリーを下した。実に面白い。ちなみに、クリントン氏の地元アーカンソーでも共和党が圧勝している。おそらく、ヒラリーでは民主党は勝てなかっただろう。
 兎にも角にも、ブッシュは終わりだ。イラク戦争も終わりだ。これ以上喜ばしいことはない。残りの任期の間に、ブッシュがとんでもない政策を強行しないか、それだけが目下の心配である。(ひ)
#ちなみに、「W」とはブッシュ息子のミドルネーム・イニシャルで、ブッシュ親父と区別するときなどに「W」と呼ばれます。


Live long and prosper 9.5.2008

star trek las vegas 「ラスベガスの「スタートレック」施設、10年で閉鎖へ」
実は「隠れスタートレックファン」の(ひ)でございます。(K)が産まれてからは時間がなくてとんと見ていませんが、7シーズン分の「Deep Space Nine」を、英語と日本語でじっくりと見るのが老後の楽しみだったりします(本気)(DVD買っとかなくちゃね)。そんな(ひ)のために、(ひ)(ま)家がラスベガスを訪れた際には、ヒルトン・ラスベガスの「Star Trek the Experience」へ立ち寄る計画を、(ま)が日程の中に組み入れてくれました。右の写真はその時の模様です。カプラ! (マウスを乗せると、本物だったらちょっと怖いボーグ)
さてさて、日本では「マニアックな人に好まれている」印象が強いスタートレックですが、実は日本のドラマは全く比較にならないほど非常によくできた質の高い作品です。したがって、本国アメリカでは広く一般に人気番組として受け入れられており、ラスベガスの巨大ホテルにアトラクションが作られ、それなりのお客が集まっていました。
と胸を張って言いたいところですが、CNN.co.jp に上のリンクのような記事が。(ひ)がアメリカに滞在していた頃に始まった新シリーズ「Enterprise」が見事にコケたのも影響しているのかもしれません。したがってアトラクションの内容が10年以上も前のものが中心となり、目新しさがなくなっていたのでしょう。
というわけで、老後の楽しみのためには「絶版にならないうちに早くDVDを買っとかなくては」と少々焦っている(ひ)でした(量が量なのでトータルするとかなり高額になってしまうのが欠点)。(ひ)


Wall Arch こわれる 8.12.2008

delicate arch 「アーチーズ国立公園の有名な砂岩アーチ崩れる 米ユタ州」
という CNN.co.jp の見出しに、「ついにデリケートアーチが壊れたか!?」と、北島康介選手の連続金メダルと同じくらい驚いてしまいましたが、崩れたのは Wall arch でした。 地図 で確認してみると、Devils Garden Trail の中程にあります。このトレイルは歩いたことがあるので(ひ)(ま)家所蔵のアルバムを探してみると、在りし日の? Wall arch の写真を見つけることができました。妙に迫力があったので、写真の向きは変えずにそのまま掲載しております。
ちなみに、右の写真にマウスのポインタを乗せると、(ひ)が壊れたかと勘違いしたデリケートアーチの写真です。「有名なアーチ」といえばコレですから。壊れる前に行っておくべし。(ひ)


Say Good-bye to エヌ 4.9.2008

  さらば「鶴丸」5月で見納め、日航半世紀の象徴  (アサヒコムより)
私は飛行機が大好きだ。飛行機をたくさん見れる空港も好きだ。こんな私(K)2歳10か月 を、両親はよく空港に連れて行ってくれるし、飛行機にも何度か乗せてくれた。羽田空港のラウンジでは、驚くほど多くの航空機、および トーイングトラクター や ハイリフトブリッジ や にょろにょろ(注・コンテナ車のことです)を目の前で観察することができて、ひどく興奮したのを覚えている。祖父母が買い与えてくれた「飛行機と空港で働く車セット」は私のお気に入りのおもちゃで、父親が居間の床に白テープで作ってくれた滑走路で遊ぶのが大好きだ。皆におもちゃを選んでもらいながら配る「オペレーション・キャベツさん(注・CAのことです)」も、私のお気に入りの「シミュレーション遊び」の一つである。
ところで私は、「ジャル」「アナ」「アメリカンエアライン」「スターフライヤー」「キラキラ(注・スカイマークのことです)」「オリエンタルエアブリッジ」の機体を見分けることができる。それから、尾翼に円い鶴の絵が描かれている航空機のことを、私は「エヌ」と呼ぶ。両親は、なぜ「エヌ」なのか分からないと言うが、エヌはエヌである。父親が集めている ピンバッジ の中にも、エヌの機体と同じ字が書いてあるピンがあり、やはり私は「エヌ」と呼んでいる。「エヌ」と「ジャル」とは異なる機体である。エヌはエヌだ。
さて、報道によると、この「エヌ」が近々なくなるらしい。驚くことに、すでに残っているのは3機のみで、国内線で運用されているのは1機のみとのことである。エヌを羽田空港で見たのは貴重な経験だったのか。実機はなくなったとしても、父親のアッポー(注・Mac のことです)の中にはビデオが残っている。私はいつもの如く、「ちょっとエヌの飛行機みせてくれませんか」と父親に頼むだけである。(K)


RENT、クローズへ 1.25.2008

rentcountdown 来る2008年6月1日にて、ミュージカル「RENT」の公演が終了することになりました。ブロードウェイとはそういうところなので、今まで12年も続いたのが奇跡。そして(ひ)(ま)がこの「RENT」を見ることができた幸運に心から感謝します。
右のようにオフィシャルサイトのトップページはクローズまでのカウントダウンになっており、こういうのを見ると寂しさがこみ上げてきます。が、公演終了といってもそれはブロードウェイでの話しで、地方公演部隊は折に触れて組織されるだろうし、いつかはブロードウェイでもリバイバル公演があるでしょう。「RENT」を見る機会がなくなったわけではありません。いつかまた見れることを信じて、RENTファンを続けていきたいと思います。
意外にも、朝日新聞にも記事が出ていました。「公演終了」は報道されましたが、公演中に「RENT」の良さを伝える記事はありませんでした。フツーのメディアとは、そういう報道のしかたしかしないものなのだろう。(ひ)
後日談・とりあえず9月まで、クローズは延期されました。


海を渡った品々 9.16.2007

(前回アップの話題の続きです。)
いやはや、百円均一ショップで買いまくったJは、車中でも上機嫌で、助手席で収穫物を披露しはじめた。(ま)も、アメリカ人はこういうものがうれしいんだなーと、興味深く見せてもらう。

中身は大きく3つに分類できた。一つめは整理整頓グッズ。A4が入るプラスチックの書類ケースを複数購入していた。フリージング用の小分けタッパーなど、とにかくアメリカにはないneatな(キチンとした)整理整頓グッズがJのハートをつかんだらしい。
二つめはキティちゃんグッズ。キティちゃん好きの友人に、と複数購入していたが、実はJもキティちゃんが嫌いでないのを、私は知っている。
そして三つ目は、日本ならではグッズ。筆ペンに、お弁当箱にお箸&箸ケース。くまさんの顔のおにぎり型にビニールの醤油入れ…etc。筆ペンはカリグラフィー(装飾的文字の筆記)にいいんだとか。

実は、アメリカ人を百円ショップに連れて行くことは、(ま)の長年の野望であった。というのも、(ひ)(ま)が3年半前にアメリカから帰国した時、日本の百円均一ショップの、あまりの品揃えの豊富さに驚いた記憶がある。アメリカにもダラーショップ(1ドル均一ショップ)があるが、そこの、いかにも「売れ残りを並べています。」的な貧相な品揃えとは大違いだ。で、いつかアメリカ人を連れて来て驚かせようと企んでいたのだ。結果は「友人たちへのお土産は、もう全て買っちゃった。」と言うJの嬉しそうな横顔を見れば、大成功。まあ、百円均一の商品のクオリティについては様々ご意見ありましょうが、折しも円高で、タダでさえ物価の高い日本において、出費を押さえるのは外国人観光客にとっては重要な課題と言えよう。そんな時、1ドル以下で、かのようなショッピングが楽しめるスポットは大変ありがたいものである。(ま)


カロライナより友、来たる 9.10.2007

カロライナの友人Jが長崎まで遊びに来た。何でも東京で行われたイベントに参加した後、日本各地の友人を訪ねているらしい。そもそも「私、今、長崎に住んでいるの。」と言った時点で「じゃあ、今回は残念だけど。」となることを予想していたのだが、いやはやアメリカ人にとっては、日本なんて小さいものらしい。東京から長崎まで、新幹線と特急を乗り継いで7時間かけて、日本の西の端までやって来てくれたアメリカ人をどうやってもてなすべきか。1泊2日、我が家に泊まったJは久々にHPネタを提供。やっぱり文化の違いって面白い。以下、その時の話題をいくつかご紹介。(ま)


世界で最も危険な場所 9.10.2007

1泊2日の長崎滞在の中で、(ま)はJを、目一杯色んなところに連れて行った。本人の希望もあって、一日目はスーパーマーケットの食品売り場探検、お土産物屋さんが立ち並ぶストリートでの試食三昧、大型書店、長崎の代表的神社・諏訪神社(英語のおみくじが有名。この日は訪問時間が遅かったため買えなかったが、10月のおくんちに向けて踊り町の浴衣姿の女の子たちの練習風景がみれてJは大満足)、お白砂がある長崎歴史文化資料館。二日目は、堂崎自然公園より雄大な大村湾の風景を眺め、再びJの希望で業務用スーパーの見学。Jはどこも興味深そうに見てはいたが、買い物はあまりしなかった。もう荷物も随分大きいしね、と私は勝手に思っていた。

と・こ・ろ・が、最後の訪問先で豹変。「オーマイガッ!ここは世界で最も危険な場所だわっ!アメリカでは買えないような、欲しいものが多すぎる。」と言いながら、真剣に商品を物色。結局一時間以上かけて、23個の商品をお買い上げ。「ここはなんて素晴らしい場所なんだ!今度アメリカのショッピング好きな友人にも、この店のことを教えるわ!」と大満足で車に乗り込んだ。結局、このショッピングとその後の荷造りに時間がかかりすぎて、予定していた電車に乗り遅れたのだが、さてこのお店の正体はいったい何?

答えは、百円均一ショップでした。彼女が何を買ったかは、改めて書きますね。(ま)


一階の洗礼 8.3.2007

梅雨のある日、寝室のベッドの下を覗いて(ま)は絶句した。畳一面にホンワリと抹茶色のカビが生えているのだ。ひえ〜〜〜っ。4畳半にクイーンサイズのベッドを置いているとはいえ、換気は十分しているはず。半泣きになりながら、畳屋のホームページで対処法を見つけて実行に移す。まずは掃除機でカビをそっと吸い取り、その後10倍希釈の酢にひたして固くしぼったぞうきんで拭いた後からぶき、を3回繰り返す。
思い返せば、独身時代はフローリングのワンルーム、アメリカでは湿気も少なく木造アパート、北九州では風が通り抜ける2階の部屋に住んでいた。そして今回の我が家は、「気密性の高いコンクリ集合住宅」の「建物床下の湿気が溜まりやすい1階」で「新しい畳」、とカビが生える条件が揃っている。その後も、他の部屋の畳や押し入れの中、服やバッグにまで、カビの攻撃は続いた。こうなると、部屋に畳なんか必要なのか?全部フローリングじゃダメなのか?!カビもダニも畳で繁殖するんだぞ!と叫びたくなる。件の畳屋のホームページによると、畳は本来、昔の木造日本家屋に適した建築素材らしい。現代の高機密・高断熱住宅では、その吸湿性の高さがカビやダニの問題につながることもあり…うんぬん。でも大丈夫!防カビ・防ダニ仕様など、新しい畳も開発されています!・・・と畳屋は明るい展望とともに商品の売り込みへと入るが、ここでふと我に返る。社宅の畳なんて、一番安い畳以外使用する筈が無い。カビの生える条件が整った部屋に、カビの生える条件の整った畳のある我が家って……救いようが無いではないか。嗚呼、今日も床に目を凝らしながら掃除機を握りしめるのであった。(ま)


オバマ 7.31.2007

少し前から(ま)が気になってしょうがない人がいる。それは、2008年のアメリカ大統領選の民主党の有力候補者オバマ氏である。ご存知の読者は少ないと思うが、長崎県は島原半島にある小浜(オバマ)という温泉地と同名なのだ。オバマ氏が大統領になったら、訪日の際には話題作りに小浜を訪問するに違いない。少なくともワイドショーでは小浜が取り上げられ、地元のおばあさんが「よう知らんけど、外国のお偉いさんとおんなじ名前なんてねぇ。ガハハ…」なんて答えるのだろう。『小浜名物 日米友好オバマ饅頭』が発売されるのは確実だ…と、(ま)の妄想は膨らむ。
ちなみに、この小浜、いやオバマ氏。黒人と白人のハーフで、俳優並みの整ったスタイルとお顔立ち。ヒラリー・クリントン氏と候補者の席を争う予定。今後も注目である。(ま)


ついに入手 7.30.2007

〜〜プロローグ〜〜 石焼きビビンパは(ひ)大好物である。しかし焼肉店で注文すると 1,000 円に近い贅沢メニューだ。あの「石焼き石」さえあれば自分でも作れるのだろうか? そうだ、韓国に行く機会があったら「石焼き石」を買ってこよう!〜〜
と、意気込んで最初に韓国に行ったのが 1999年。しかし市中で「石焼き石」を見かけることはなかった。正確に言うと一度だけ見つけたけれど、それは日本人向けの免税店でのこと。4,500 円という驚くべき値段設定に、「誰がこんなん買うかい」との捨て台詞のみにて終了した。
2度目の韓国訪問は 2004年。4泊5日の旅程で自由時間は1時間のみ。「石焼き石」を探している余裕はなかったけど、その貴重な1時間を使って食べた石焼きビビンパは美味しかったな〜。詳しくは
(ま)のレポート をどうぞ。ちなみに一杯 3,000 ウォン也(当時のレートだと約300円)。それでもその食堂では最も高価なメニューだった。
そして先日、前回と同じ学会での韓国訪問ながら、今回は割と時間的な余裕に恵まれた。そして、ジャンジャジャーン、ついに見つけたぞよ!。釜山の市場で、なんと一個 5,000 ウォン也。レートは微妙に変わっているけど前回交換したウォンが残っていたので、約 500 円相当にて購入できたのだ、なんと素晴らしい。早速ゴマ油を塗り込んで(ま)が作ってくれたのが こちら ( 結局やっぱり自分で料理できない(ひ))。問題は、重かったので1個しか買ってこなかったこと。したがって食事の時間に時間差が生じてしまうのが難点だけど、美味しいので許してしまいましょう。それでは、ボナペティ〜 (ひ)


Can you see me? 7.30.2007

今年も年に一度の「健康診断」だ。健診を受ける度に、毎年複雑な気分になることがある。
アメリカでも年に一度の健診は義務づけられていた。とはいえ日本のような流れ作業ではなく、ドクターが結構な時間をかけて診察してくれることが大きな違いだった。そしてなんと、それ以上に最も大きく違っていたのは、実は「視力検査」なのであった。
アメリカでの視力測定には「Long distance vision」(遠くを見る視力)と「Close distance vision」(近くを見る視力)の2種類がある。それぞれについて1点から10点までの10段階で評価され、「7点」以上で合格「6点」以下だと指導の対象となる。(ひ)の場合、健診を受けた3回とも全く同じで、「Close distance」が「7点」、そして「Long distance」の方は「3点」という結果だった。この「Long distance 3点」というのがいつも大問題として取り上げられ、ドクターから「今夜にでも新しいメガネを作りに行くんだ、いいな!」という熱血指導を受けることになるのである。「3点」では障害者並みという評価らしい。
確かに(ひ)は目が悪い。が、障害というほどではない。現にこのメガネで何年も生活していて支障はない。しかし今の問題は如何にして目の前の熱血ドクターを納得させるかどうかだ。そして口から出まかせに出た言い訳は「(ひ)の仕事は近いところを見て作業する仕事なので、あえて Close distance を重視したメガネを作っている。別にコンタクトレンズも持っているので、Long distance はコンタクトにすれば問題ない」というもの。これで不思議とドクターは納得した。3回とも同じだった。
考えてみよう。その場は体の良い言い訳で切り抜けられたにしても、目が悪いのには変わりない。それから、確かに2種類を区別するアメリカ式の視力測定は合理的だ。以来、このメガネでは遠くは見えないものだと認識するようになった。しかし(ひ)の仕事にとって目は腰と並んで最も大切な臓器なので、やっぱり新しい度のメガネを新調するのは躊躇してしまう。
さて、今年も年に一度の「健康診断」を受診した。「はい、両眼とも 1.2 ですね」という看護婦さんの無機質な声とともに、視力検査を軽く通過したのも帰国以来もう4度目になる。言い訳を考える必要がないのは好都合だが、こんなんで本当によいのかと、毎年複雑な気分になるのだった。(ひ)


究極のエコロジーカー 7.25.2007

ここ数年で、街中でトヨタのプリウスを見ることが多くなった。言わずと知れた「環境に優しい」ハイブリットカーのハシリである。今年で発売10周年だそうだ。同様に、ここ数年で「環境に優しい」と言われる様々な商品や活動が一般化されたとも思う。私もエコバックを使うし、ゴミ分別はお手のものだし(みかん町のゴミ分別は18種類なのだ!)、新しく買った家電は省エネタイプだし(本当に電気代が安い!)、洗濯はお風呂の残り湯を利用する。でも実は、アメリカ人がカンもビンも家具も家電も一緒のゴミ箱に放り込んで穴に埋めている限り、日本人のささやかな努力は限りなく無力である、と思っているんだけどね。
話を戻す。「環境に優しい」車の話である。(K)が生まれてから、チョロQという物体を手にすることが多くなった。「すごい」と思う。だって、軽く後ろに引くだけでその10倍以上の距離を走るのだ。もちろん電池など入っていない。詳しい構造は知らないが、この原理を応用すれば、ガソリンなしで動く車も夢ではないのではないか。ただ、「前に進むために、一旦後ろに引く」というのが、ちょっと難点のような気がしていた。
ところが先日、この悩み(?)を吹き飛ばす、すごいチョロQと出会った。何と、前に少し動かすとそのまま前進し、後ろに少し引くとそのままバックするのだ。世界の工学はここまで進歩していたか!この原理を使えば、究極のエコロジーカーも夢ではない!!でもまあ、実現化した暁には、テキサスあたりの石油会社が黙っていないだろうな。(ま)

注)ちなみに、正式には「チョロQ」というのは商品名で、一般名称は「プルバック・カー」です。ま、誰も使っていないけれど。


目を合わせるな! 7.21.2007

♪キンコンカンコーン♪また大音量のチャイムが聞こえて来た。「今度は何だ!?」腹が立つ。(ひ)(ま)家の住むアパートは崖の下にある。で、その崖の上にそびえ立つみかん町の「防災無線」が、ここ数週間やたらとうるさいのだ。真夜中や明け方に起こされて、聞いてみれば「暴風警報は解除されました。」「球技大会は延期です。」「ペーロン大会は中止です。」などなど。さて、今回は。。。
「最近、町内でサルが出没しています。出会っても目を合わせるなど刺激を与える行為は避け、十分注意してください。」
それは大変だ!注意しなければ...。最近の放送の中で、最も身近に役立つ防災情報だったと言えよう。(ま)
なるほど、ヤンキーへの対応法はサルと同じだったのね。(ひ)


握手のヒミツ 7.14.2007

6月末のある夕方、玄関のチャイムが鳴った。(ひ)(ま)家の住む「みかん町」の福祉委員の女性の、突然の訪問である。子連れが転入した場合は必ず一度訪問があると、転入届を出した際(4月)に聞いていたので驚きはしなかったが、電話くらいして来てくれればいいのに、と昼寝から起きたばかりの(K)の洋服を着替えさせながら対応を始めた。「少し話を聞かせてください。」とのことで、「子育ては大変か?」とか「子育てについて相談する人はいるか?」とか、当たり障りの無い質問を(ま)にした後、最後に「じゃあ、今度は(K)君が2歳半になった頃に来るね。はい、さようならの握手して。」と(K)に向かって手を差し伸べた。この瞬間、私は内心で「おおっ!突然の訪問の目的はこれだったのかっ!!」と声を上げた。
この握手は、子どもが虐待されていないかのチェックなのだ。
北九州に住んでいた頃、『ぽっかぽか』という人気漫画をご近所さんから借りて(ひ)(ま)共にハマって読んだことがある。その中で幼稚園の園長先生が虐待を疑われる子どもの家を訪問しては、最後に「またね」と子どもを抱きしめて、家を出た後「大人との接触による、体の緊張は無し。虐待の心配はなさそうだ。」とメモに書き込むシーンがあった。この「握手」も、同様の目的なのだろう。で、(K)の反応はというと、人見知りにしてはめずらしくトコトコと前に進み出て、出された手を触っているではないか。(K)よ、母親に変な疑いをかけさせない立派な態度には感心したぞ。それにしても、世間一般に子どもの虐待が急増しているとはいえ、転入者への訪問は決まり事とはいえ、自分にその疑いが及ぶというのは気分の悪いものである。何だかどっと疲れて、そっとドアを閉めた夕方だった。(ま)


An excellent idea occurred to me strikingly  7.4.2007

7月を迎え、季節は夏である。私(K)・2歳になりました・にとっては、私本来のユニフォームであるでいるべき季節だ。ところが、着衣を好まない私に衣服のみならずオムツの着用まで両親に強要されている状況は、 以前 と何ら変わっていない。こんな自由の抑圧がまかり通ってもいいのだろうか。まったくやりきれない。
一方、少々変わってきたのは私の方である。ここ2ヶ月ほどの間に、ある能力が加速度的に身についていることを自分でも実感できている。それは「言語」だ。すでに「パパの ビール で〜す」くらいの文章構成ならお手のものだ。先日はトイレで遊んでいて、「うんち」と言ってみた後にたまたま本当にうんちが出た。すると、父親も母親も大喜びで私をほめてくれた。実は本当に偶然だったので、そこまでほめられると少々照れくさい思いだったのだが。兎にも角にも私の大好きな両親が喜んでいたので、それはそれで良いことにしていた。
ところが、ここで私の頭の中で「カーン」と鐘が一つ鳴った。妙案がひらめいたのだ。
その妙案とはこうだ。とりあえず、両親に向かって「うんち」もしくは「うんち 行く」と言ってみる。すると両親は自動的にズボンとオムツを脱がせてくれる。そしておもむろにトイレに行き、とりあえず便器に座ってやるのだ。本当にうんちが出なくても、両親から怒られることはない。むしろほめてくれる。ここで冷静に自身を眺めると、ズボンとオムツは脱がされており、したがって理想に近い状態だ。この心地よい状態から、わざわざ不快な状態に逆戻りすることはない。残るプロセスは逃げるのみである。再びオムツの着用を強要されても、2足歩行をもって逃げ、四肢の力の限りディフェンスし、最後は泣いてやることは 以前 と変わらないが、パワーアップした今の私なら逃げ切りが可能のようにも思える。
かくして実行の日がやってきた。「来た 見た 勝った」のユリウス・カエサルの如く戦術は完璧だった。一点の曇りもない大成功だったのだ。会心の一撃とはこのことである。危惧していたオムツの再着用も、思いのほか強要されることはなかった。正直かなり驚いたが、こんな嬉しい予想外なら大歓迎である。余談であるが、本件に関連して「スッポンポン」「フルチン」という単語を学習した。また両親によると、以来時折私は家の中に池を作っているらしいのだが、私には土を掘った覚えもなければ水を運んだ覚えもない。時々おかしなことを言うのが大人達の常である。
兎にも角にも、私は合法的に衣服を脱ぐ術を見いだした。穏健派の私としては何とも心地良い。次は如何にして上半身の衣服を合法的に脱ぐか、目下のところ頭を回して考えている。(K)


Imperfect consistency 7.4.2007

私(K)には、アパッチ野球軍のように裸がユニフォームであることは上の記事や 以前 の記事で述べた。そもそも記憶に懐かしい母の胎内では、10ヶ月近くも裸で過ごした私である。特に暑い季節になると、衣服やオムツは私にとって足かせ以外の何物でもない。
と、カッコよく断言したいところであるが、こんな私にも逆に裸になりたくない時というものがある。それは「お風呂」に入る時だ。
元来、母の胎内のぬくもりにも似たお風呂は大好きであった。ところが最近では、無理矢理に頭からはお湯をかけられるし、父親には例の ゴシゴシ されるしで、できればご遠慮願いたいのだ。お風呂に連行されそうになると、最近覚えた「ノン」という単語で反対の意を示し、2足歩行をもって逃げ、四肢の力の限りディフェンスし、最後は泣いてやるのだが、やっぱり結局は身ぐるみを剥がされ風呂場に連行される。これが欠かさず毎日続けられるのだからやりきれない。
しかし、ふと冷静になって客観的に眺めてみると、これでは着衣を拒否して常に裸でいたいという私のポリシーとの一貫性を欠いている。私が大人達の一貫性のなさに納得できないように、私の一貫性のなさに大人達が納得できないこともあり得るということだろうか。あんまり難しいことを考えるのは今日はよしておくが、大人達が時々理不尽なことを言っていたワケが垣間見えたような気がする夏の日々であった。(K)


黄金の足跡 7.2.2007

最近、お土産として「手のひらサイズの黄金色の豚の人形」を頂いた(出所不明)。ユーモラスな表情も愛らしく、きっと中国とかではお金が貯まるマスコットだったりするんだろうな〜と眺めていた。ある日、最近とみにオムツ着用をいやがる(K)に悪戦苦闘の末オムツをはかせた後、「ここ、豚さんのお家にしよーっと。」と例の豚の人形をオムツに入れたところ、すっかりご機嫌に。「これは使える!」と、手の届きやすい洗面所に豚を置いておくことにした。
さて、数時間後。何気なく豚を持ち上げて、異変に気づいた。何と、陶器の洗面台の上に、くっきりと黄金の足跡が。洗面所の水分を含んで、塗料が流れ出したらしい。慌ててブラシでこすっても一向に消えない。どんな塗料を使っているんだ?!頭をよぎるのは、中国発の有毒化学物質入りの歯磨き粉に、鉛入り塗料の機関車トーマス。毒入りペットフードってのもありましたな。これは(K)に遊ばせる訳にはいかない。このことを(ひ)に話すと「ここまでくると、もう中国製品はバイオテロだな」とのコメント。食品を含め、安全に対する意識が低い中国製品は本当に怖い(ま、日本の製品も、生協だって信用できない世の中ですが)。確かに中国製品は安い(特に食品)。でも、そんな誘惑にグラリと来そうな時は、思い出そう。今も我が家の洗面所に輝く黄金の足跡を…。(ま)

後日談・韓国には金豚がうじゃうじゃ! 7.13.2007
驚くなかれ、(ひ)が韓国を訪れると、そこにはいたるところに金の豚が。中には直径1メートルに達するつがいの金豚まで。聞けば今年の干支「亥」は、中国や韓国では「イノシシ」ではなく「豚」だとか。さらに今年は200年に一度の「金の豚」の干支に当たるらしい(200年が12の倍数でない、とかそんな疑問は軽くスルーしてください)。そしてこの「金の豚」の年に生まれた子は、「人生を生き抜く力を持って生まれてくる」と言われているそうです。そういうわけで、近年 日本の比でなく出生率が低下している韓国でも、今年は例年にないほど子供がたくさん産まれているらしい。なるほど、そういうわけだったのですね。そういえば友人の サン フーン ハ 君にも、今年2人目の子供が産まれると言ってたっけ。それにしても、「いのしし年」生まれと思っていたのに、実は「ぶた年」生まれだったとは、ちょっとショックな(ひ)(ま)なのでした。(ひ)


君は シャロン・マン を知っているか? 6.21.2007

巷では「Billy's Boot Camp」というのが話題らしい。またいつもの報道に乗せられたブームに過ぎないので、全く興味はない。そもそもコレ系の名物キャラならアメリカにはゴマンといるし、わざわざDVDなど買わなくても、Fit TV にチャンネルを合わせれば24時間いつでもお茶の間エクササイズができる仕掛けだ。(ひ)(ま)家でも時々利用していたのだが、ある時、恐るべきおばさん(おねえさん?)の存在に気が付いた。彼女の名は Sharon Mann。さわやかな笑顔で、特に仰々しい演出もなく、Sharonねえさん(こう呼ばさせていただく)の歯切れの良いトークとともに、静かにエクササイズはスタートする。(ひ)を含む多くの視聴者が、この段階で騙される。彼女の笑顔と軽やかな動きを見ると「これならできそうだ」と誰もが思うのである。Sharonねえさんは、はちきれんばかりの笑顔で軽々とエクササイズをこなしている。確かにできそうだ。ところが、である。これが実際にやってみるとハードなのだ。しかも番組が進行するにしたがって、ぐんぐんとハードさのボルテージはアップしていく。ついにダウン寸前の(ひ)、しかし変わらぬ笑顔の Sharonねえさん。とうとうダウンしてしまった(ひ)、それでも変わらぬ笑顔の Sharonねえさん。ダウンして天を仰ぐ(ひ)、横目でちらりテレビを見れば変わらぬ笑顔の Sharonねえさん。もうだめだ、ごめんなさい、許してください!となりその日のお茶の間エクササイズは終了する。テレビでは変わらぬ笑顔の Sharonねえさんが、いかにも軽やかな動きでエクササイズを続けている。
楽器の演奏と同じで、いかにも簡単そうに見せる人ほど達人なのだ。そんなシャロンねえさんのお姿を、Fittv.com の中で見ることができる(
こちら からどうぞ)。しかし本当のシャロンねえさんの恐ろしさは、こんなものではないことをここに書き添えておきたい。(ひ)
追記・後から知った話によると、ビリー何某のDVDは14800円もするそうだ。こんな買い物をするとは、よっぽどお金が余ってしかたがないのだろうか。


(ひ)、市長と語らう 6.10.2007

ちょっと自慢の種ができてしまいました。なんと、駅前広場で開催されたとあるイベントで、(ひ)はカステラ市の市長と仲良くおしゃべりしちゃったのです。T上市長と言えば、選挙期間中での現職市長銃殺事件の後、3日間の選挙戦で新市長に就任した「地元では時の人」。時間にして約2分ほどだったでしょうか。普通の感じのよいおじさんだったので、身構えることもなく、普通のおしゃべりでした。イベント開会式のスピーチでは、軽快で明快で誠実な語り口が、この手のイベントには必ずいる、リボンを付けて並んでいるよく分からない来賓のおっちゃん達の退屈な話とは大違いでした。テレビでは反対咬合が気になっていたくらいの印象だったけど、これで一気に好感度アップ。「で、次の選挙は入れるの?」という(ま)の質問に、「もちろん」と答えた後、そういえばカステラ市民ではなかったことに気が付いた(ひ)(ま)家なのでした。(西そのぎ郡みかん町在住)
その晩のニュースによると、T上市長はこのイベントの後にも、自ら手がけた「さるく博」のガイド役を務めたとか。お忙しいですね。お身体壊さないように。(ひ)


ハネケンおじさん、さようなら 6.4.2007

〜本日のニュースより〜
テレビ番組「題名のない音楽会21」の司会などで親しまれた人気ピアニストで作曲家の羽田健太郎(はねだ・けんたろう)さんが、2日の午後11時53分に肝細胞がんのため死去していたことが4日、明らかになった。58歳だった。

そういえば最近(というよりアメリカに行ってから、つまり6年以上)「ハネケン」の姿をテレビで見ていないな〜、と思っていたら、病気だったのですね。お気に入りだった番組「タモリの音楽は世界だ!」によく出演していて、ピアノで人を楽しませてくれる、とても楽しいおじさんでした。他にも数々の伝説を残した人だけれど、個人的には憂歌団との共演が一番印象に残っています。ハネケンおじさん、さようなら。天国でも周りの人たちに、ピアノを聴かせてあげてください。(ひ)


Most outstanding device for all the babies 5.19.2007

朝起きると、両親はいつも私(K)・もうすぐ2歳・のお気に入りの音楽をかけてくれる。それ以外の楽しい音楽をかけるときにも、いつでも両親が操作するのは手の平サイズの四角い黒い物体である。私の観察によると、この黒い物体からはヒモが伸びていて、それが音の出るコンポ(以前に 学習 済み)につながっているようだ。とっても楽しそうなアイテムだが、決まってそういう魅力的なモノには私は触らせてもらえないのが通例となっている。まったく、両親は私からいくつ自由を奪ったら気が済むのだろうか? 一度逆の立場を味あわせてやりたいものである。
そんなやりきれない気持ちで、父親が四角い小さな黒い物体を操作しているのを眺めていたある日のことである。どいうわけか、父親はその黒い物体を私に与えてくれた。正直、かなり驚いたが、こういう嬉しい予想外なら大歓迎である。一通り触り倒してみると、きれいな絵は出るし、チッチッチと軽快な音は鳴るし、思った通りのかなり楽しいアイテムだった。私は1歳にして、この「アーイポッ」とかいう魅力的な物体の使用法を会得した。
何でも父親によると、この「アーイポッ」に収まっているデータは、パソの中身と同期してあるものなので、私が変な操作をして動作不良になっても、パソで出荷状態に戻して同期しなおせばすぐに復旧できるらしい。何とも頼もしい画期的なデバイスではないか。こんなスグレモノを世に送り出してくれた人々に、大人達による自由の抑圧に悩む全ての赤ちゃんを代表して、私(K)から感謝の気持ちを捧げたいくらいである。まさに Outstanding だ。
ある日、今度は母親がまた目新しい機械を使い出した。母親の足下には、ヒモが伸びている四角い小さな黒い物体が転がっていたので、私はてっきりそれも「アーイポッ」だと思って手を伸ばしてみた。しかし、母親が使っていたのは「ミシン」とかいう機械で、黒い物体の正体は「ペダル」であった。したがって、私にはその黒い物体を触ることは許されず、私の手の届かないところへと遠ざけられてしまった。ああ、全部アーイポッみたいだったらいいのに。まったくやりきれない。(K)


ミーズゥズゥ 5.17.2007

もう6年も前のことになってしまったが、(ひ)がノースカロライナに行ってまだ間もない頃、日本から行きの便に使ったアメリカン航空から電話がかかってきた。その内容はというと...
 (AA)「(ひ)さんですか? 実はあなたが搭乗した1月22日の成田ーシカゴ便の搭乗客の中から、2人の ミーズゥズゥ 患者が出ました。費用は全てこちらで負担しますので、すぐにダーラムの保健所を受診して、ショット(注射)を受けてください」
何やらただならぬ雰囲気だ。アメリカで病院に行くのは大変なので、できれば避けたいと思っていた矢先にいきなりこのハプニングである。しかしここで問題なのは、肝心の ミーズゥズゥ が何のことやらさっぱり分からない。
 (ひ)「え? ミーズゥズゥ ?」
 (AA)「そう、ミーズゥズゥ 」
 (ひ)「ミーズゥズゥ??? うーむむ、すんません、スペルアウトしてもらえますか?」
 (AA)「オッケー。エム・イー・エー・エス・エル・イー・エス、MEASLES!」
 (ひ)「ちょ、ちょっと待っててください」
と、(電話はボスS氏の部屋にかかってきていたので)走って自分の机に戻り、電子辞書で調べてみると、「ミーズゥズゥ」とは、なんと「はしか(麻疹)」のことだった。一安心して平常心に戻った(ひ)、
 (ひ)「あーあーあー、ミーズゥズゥですね。自分は子供の頃に予防接種しているから大丈夫です」
 (AA)「でもちゃんと保健所で受診してね。事情は話してあるから。ちゃんと警告したわよ、いい? じゃ、バーイ!」
仮にも医療従事者のはしくれとして、はしかの英単語が分からなかったのは不覚であったが、兎にも角にも大した問題ではなさそうである。結局保健所には行かなかったし、その後(ひ)がミーズゥズゥを発症することもなかった。つまり、笑い話のネタと化した。
(ひ)の場合は笑い話で済んだが、聞けば今、このミーズゥズゥが10代・20代に大流行しており、全学部で休講措置をとる大学まであるそうである(彼らは予防接種を受けていない世代らしい)。人類の医学の歴史は感染症との戦いであり、それがまだ続いていることを忘れてはならないと再認識させられる。お腹の胴回り85センチ以上とか、そんなことが医学であるとは思えないのだが、偏見だろうか?(ひ)


週に一度?3年に一度? 5.9.2007

詳細は CNN.co.jp の 記事 を読んでもらうとして、発表しているのがサウスカロライナ大学の先生であることから、ここで言うBBQとは肉を焼く行為を示しているのではなく、豚肉を使用した南部風の料理を指しているものと思って間違いないでしょう。ちなみに、カロライナ風のバーベキューは こちら 、メンフィス風のバーベキューは こちら からどうぞ。何はともあれ、このバーベキューを週に一度以上食べていると、乳ガンのリスクが高くなる可能性が示唆されました。南部の女性陣には聞き捨てならないデータだとは思います。
ところで、先の連休中に福岡ドームへ野球を観に行った(ひ)(ま)家。試合後にホークスタウンの Hard Rock Cafe にて、メニューに Southern Style の Pork Barbecue Sandwich を見つけた(ま)は迷わず注文。帰国以来約3年ぶりのバーベキューの味に舌鼓を打ったのでした。確かに今一つ健康に良くなさそうなメニューではあるけれど、3年に一度なので許してもらいましょう。ちなみに(ひ)も好物の Fish and Chips を久しぶりに堪能。加えて、日本で最も身近にアメリカンなレストランの雰囲気を味わえる店であることを反映してか、外国人のお客様も多数、テーブルに恐ろしいほどどっさりの食べ物に食らいついている白人の若者2人など、懐かしい光景を見させてもらいました。(ひ)


人類の最も原始的な娯楽 4.22.2007

父親と母親がやたらと段ボール箱に物を詰め込んでいると思ったら、いつの間にか私(K)・1歳10ヶ月・も新しい家へと連れてこられた。今度の家も前と同じでダンチだが、板の間を走り回るとより大きな音で自分の足音が響くので楽しさ倍増だ。そんな私を見て「ホント、1階で良かった...」とは両親の弁だが、私には知ったことではない。
前の家の周囲も静かだったが、これまた今度の家も、人や車がたくさんいる賑やかなところからは山を一つ越えてさらに登った頂上付近にあるので、静かなことではこの上ない。何でも市長が銃撃された市ではなくて、私たちは郡の住民になったのだそうだ。バスや工事車両や消防車やゴミ収集車を観察するのが大好きな私には少々退屈だったが、ある日、外ではとても楽しいことが起こっていることに気がついた。

窓から見える前の道を、数10分に一度くらいの割合で、楽しそうな大声とともにゆっくりと数台の車が通っていくのだ。それだけでも見ていて結構楽しいのだが、車の中にいる人たちは明るい色で揃えたパーカーを着て、窓から半身乗り出してはにこやかに手を振っている。これは私が最近覚えた「バイバイ」のアクションだ。さらに、1人スーツにタスキ掛けで一際目を引くおじさんは、ペコペコと頭を下げなから手を振っている。これまた私が最近覚えた「ありがとう」のアクションだ。この2つのアクションには、こちらからも同じアクションを返さなければならないことも学習済みだ。ある時、実行のチャンスだとばかりに、おじさんに向かってペコリと頭を下げ、バイバイと手を振ってみた。
すると、車の中からワラワラと満面の笑みをたたえた人々が降りてきたかと思えば、両親の手を握り私の周囲で一通り騒いで行った。私は聖徳太子ではないので、そんなに一度に大声で話しかけられると、彼らが何を言っているのか理解できなかったことが残念至極である。一度、一人ずつゆっくりと話を伺いたいものだ。
さて、それから日を追う毎に、彼らの声の音量も 車の通る頻度も上昇していった。昨日などは5分置きには来ていただろうか。あるおじさんは最後のお願いと言った後にも3回ほど来ていた。私はベランダから全ての車を観察し、手を振った。全ての車の人たちが、手を振り返してくれた。何と楽しいことか。ところが、こんなに楽しいことが毎日続くのなら悪くないと思っていた矢先の今日になって、彼らはパッタリと来なくなってしまった。どういうわけだ?!昨日まではあんなに賑やかだったのに。大人のすることは理解に苦しむことが多いとは、私が常々感じていることである。

「(K)でもこんなに楽しんでいるのだから、町会議員の選挙なんて人類の最も原始的な娯楽の一つだね」とは父親の言葉である。私には理解が不能だ。楽しいことを楽しんでいただけだ。彼らは退屈だった私の日常に愉快な彩りを添えてくれた。「いろんな人が手を振ってくれたけど、実は投票権ないのにねぇ(注・引越して間もないので)」とは母親の言葉である。この言葉に周囲の大人は全員声を揃えて笑っていたが、やっぱり私には何がおかしいのか理解不能である。(K)



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