New York, NY(4/5-9/2004)

さてさて、そしていよいよ摩天楼のニューヨーク・ニューヨーク!に到着。この街にもう一度来たかったのだよ。ウフッ。2度目なのでマンハッタンのドライブも小慣れたものでした。
去年のニューヨーク旅行と同じく、今回も最大の目的は何はなくともブロードウェイのミュージカルを見ることでした。やっぱり去年と同様にまずはクーポンをゲットしてチケット確保にいざ出発。しかし去年と違ったのは季節が折しもイースター休暇の真っ直中で、ヨーロピアン達が大挙して押し寄せており、なかなか良い席が取れなかったことでした。ヨーロッパでは年に3回あるゴールデンウイークのうちの一つのようなものですが、アメリカではイースターは休みにならないので行ってみるまで全然気付きませんでした。そんな苦境の中でもどうにかこうにか2時間ほどの格闘で4公演分のチケットを確保というまずまずのパフォーマンスを発揮。最後にもう1本分ゲットして<後述>、またまた5本もブロードウェイ・ミュージカルを見ちゃいました。ウフッ
RENT(4/5 8:00-)
また行っちゃいました、ラーレイの地方公演も合わせて3回目です。実はそもそももう一度 RENT を見たいがためにまたNYまで来たようなものですから。月曜日は軒並み他のミュージカルがお休みだったので迷わず RENT に直行。しかし月曜日はお休みの役者さんも多いのか、アンダースタディを含めてキャスト陣は去年衝撃を受けた時と比べて結構変わっていました。メイン級で同じだったのはミミちゃん役のクリスタルとコリンズ役の Mark Richard Ford 氏のみ。それにしてもやっぱミミちゃん、反則なほどに脚長すぎるぞ!実は4月中旬からこのミミちゃん役がスパイスガールズのメンバー(誰かは知らんがベッカムの奥方でないことは確か)に変わるそうです。マークも何とかいうアイドル歌手に変わるらしい。なんともはや。キャスト陣を豪華にして客を集めるのは最近のブロードウェイの特徴だそうで、これも競争が激しい世界ゆえの一つの現象なのでしょうか。。
それにしてもやっぱり文句なしに素晴らしいぞRENT! チケットはインフォメーション・センターのクーポンを利用して、当日劇場窓口で90ドルの席を45ドルで購入(1階最後列の中央)。ブロードウェイの劇場は狭いので、最後列でも何とか役者さんの表情まで見えました。
The Phantom of the Opera(4/6 7:00-)
これもまたまた行っちゃいました、ブロードウェイのファントムはやっぱり最高ですから。RENTとは対照的にキャスト陣はほとんど変わらず。しかし微妙に演技が変わっていたりして、つくづく芝居は生き物だと痛感させられました。第一幕の終わり間近、ファントムが切なく「クリスティーン」とつぶやく台詞は、今回のパナロ氏よりは(ひ)の方がうまく言えるぞ(なわけないか)。
実はこのファントムと「The Producers」とで、どちらを見ようかとかなり迷ったのですが(劇場が向かいなのだ)、後から知ったところによると、The Producers はカムバックしていた伝説のオリジナルキャスト2人が前日で降板し、特別公演期間がちょうど終わっていたところだったそうです。ファントムにしておいてよかった。
チケットはインフォメーション・センターのクーポンを利用、前日に劇場窓口で100ドルの席を45ドルで購入(1階のT列中央右寄り)。
MAMMA MIA!(4/7 2:00-)
公演中、全ての曲をABBAの曲で通してしまうというロンドン発の人気ミュージカルです。(ひ)(ま)家ではABBAのベスト盤CDを購入してすっかり予習済みだったので存分に楽しむことができました。それにしてもこんなにもABBAの曲が歌詞も変えずに(本当に微妙に変わっていた部分が1%くらいありましたが)こんなにもストーリーにピッタリとはまってしまうのですね、驚きです。考えた人は楽しかっただろうなあ。まあ最後は役者さん達によるカラオケ大会状態でしたが、それもこのミュージカルの楽しみのうち。それにしても役者さん達のキャラの強さは際立つものがあります。<後日談あり。「3行にっぽん」でお楽しみください>
チケットは前々日に劇場窓口で、定価(100ドル)のはずが何故か一枚56ドル(1階のO列右側)で購入。
The Boy from OZ(4/7 8:00-)
OZ は「オズ」ではなく「オージー」と読みます。前回のバンちゃん(アントニオ・バンデラス)に続いて人気俳優をフューチャーした一本、今回はヒュー・ジャックマン主演の The Boy from OZ に挑戦しました。
ライザ・ミネリの最初の旦那さんで、離婚後は同性愛に走り最後はエイズに倒れたオーストラリア出身のシンガー・ソングライター Peter Allen 氏の生涯を、全て氏による曲を使ってやはりオーストラリア人の俳優ヒュー・ジャックマンが見事に演じています。素晴らしい、の一言。バンちゃんに比べたら知名度はまだまだかもしれませんが、ヒュー・ジャックマンかっこよすぎ!(ま)を含む全ての女性陣が彼の一挙手一動足にいちいちノックアウトされておりました。Peter Allen という名前にも聞き覚えがないかもしれないけれど((ひ)もそうでした)、必ず誰でも知っている曲が何曲かあるはずなので心配ご無用。When you get caught between the moon and New York City, the best that you can do is fall in love♪ とか、ほらね。
チケットはPlaybillのクーポンを利用、前々日に劇場窓口で102.5ドルの席を72.5ドルで購入(1階のR列右寄り)。
Hairspray(4/8 8:00-)
時は1962年のボルチモア、ショウビズに憧れる少女にはラジオとヘアスプレイがあればそれで装備は万全でした。ちょっとおデブちゃんな女の子がそんな時代を生きるストーリー、実はボルチモアという土地柄を反映してか白人社会対黒人社会という構図がストーリーの大部分を占めます。なんと男性の役者さんが演じているママの存在感は圧倒的。さすがは現在ブロードウェイNo1の人気を誇る旬なミュージカルだけあって大満足の一本でした。
チケットは到着した日(3日前)に劇場窓口に行ってトライするも一階最後列の一番左端しか残っていないと言われたので一旦断念(しかも定価100ドル、この値段を払うのにこの席はあんまりなので)。しかし窓口のおばちゃんのアドバイス通り、キャンセル・リリースが出る前日の午前10時に行ってみたらなんと1席ずつ別々ですが前から5列目と6列目の席が取れてしまいました。しかも当日行ってみるとやはり1人で見に来ていたおばちゃんが席を替わってくれて、5列目で並んで見ることができたので超ラッキー!これだけ近いと役者さんの演技がビシビシと伝わってきて本当に圧巻でした。定価でも払う価値ありです。
というわけで今回はろくに下調べもしていませんでしたがまたまた5本のミュージカルに大満足でした。やっぱりブロードウェイは素晴らしい! 反面、去年の夏から1年もたっていないのに結構ラインナップが変わっていて時の変化を実感したのも事実です。新しいミュージカルがいくつかあったり、Nine はバンちゃん降板後に新しい俳優さん(フルハウスや10-10-789のCMで顔は知っています)に変わったけれどすでに打ち切られていたり。本当にコアに楽しもうと思ったら半年おきくらいにはNYに来ないといけませんね。夢だけれどキリがないわぁ。
ビバ!ブロードウェイ!!
それからオフブロードウェイにもいろいろといいものがあるのは分かっているのですが、結局限られた時間の中ではブロードウェイもので手一杯、そもそもブロードウェイ近くに宿を取って歩いて劇場をめぐるのが我が家のNY攻略法なのでしかたないです。実際それが一番便利ですし。
ミュージカル以外では、やはり2度目ということでわりとのんびりNY観光を楽しみました。新しく行ったのはグッゲンハイム美術館と国連本部ツアーくらいでしょうか。SOHOやチェルシー周辺ものんびりと散策できました。Hell's Kitchenと呼ばれる各国レストランが軒を連ねるエリアは、お腹の数には限りがあるので網羅というわけにはいきませんが覗いて回るだけでもちょっとした冒険になります。ドイツ料理とか言いながら店員はメキシコ人とベトナム人でろくに英語も通じなかったりしますが(それもNYか)。というわけでやっぱり最後はこの一言にたどり着いてしまいます。
アイラブニューヨーク!!
新コーナー「525600」も合わせてお楽しみください。
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