というわけでひとしきりNYを楽しんだ後は、一路針路はニューオーリンズ、アメリカ東海岸をほぼ縦断する超ロングドライブに挑戦することになります。まずは西側へと車を走らせ、6時間ほど行ったペンシルバニア州ピッツバーグ近くの町で一泊。ホテルは最近覚えた Holiday Inn Express の Government rate でかなり割安。くそー、もっと早くから気付いて使いまくっとけばよかった! それにしてもこのお宿の周辺は、ゴルフ場が併設されていたりして素晴らしく美しい環境でした。それでもピッツバーグの都心まで車で15〜20分。いったいどういうわけだ?
そもそも、このNYからの道中、ずーっとなだらかにアパラチアの山が続いており、途中ぽちぽちと丘陵地帯に小さな街があったものの、めちゃくちゃ田舎でした。まあ、普段はだだっ広い平面の景色ばかり見ているので、このような坂に建物が建っているというのはヨーロッパの田舎町みたいで非常に新鮮な感じには見えたのですが。
で、ピッツバーグも日本にいたときからよく聞いていた大都市なので、どんなにか大きな街かと思っていたら、、、なんと「ピッツバーグまで3マイル」の標識が出てもまだまだ景色はどっぷり山の中。ホンマかいな?と思っていると、本当に本当に最後の土壇場になって、一山越えたところにやっとピッツバーグの街が顔を出しました。おかげで「山合いの小さな盆地にひそむ秘境」のようなイメージが植え付けられることに。秘境ピッツバーグ、ってあーた、そんなわけないのに!
というわけでピッツバーグのダウンタウンエリアを軽く散策。
モダンアートに疎い、というより芸術だとは認めていない(ひ)でもアンディ・ウォーホール博物館はかなり楽しめました。アンディくん、君のことはアーティストとして認めてやってもいいゼ。
それからピッツバーグと言えば、2本の川が合流してオハイオ川になる地点として有名ですが、それらの大きな川沿いは公園としてきれいに整備されており本当に気持ちよかったです。川の向こう岸に見えた野球とフットボールのスタジアムもたいへんご立派でした。川としてはまだ上流なので流れも速く、したがってもう一本の川の向こう岸はお見事な河岸段丘で地理の教科書に載せたいくらい。あの段丘の上に絶景ポイントがあるのも頷けます(そこまでは行きませんでしたが)。
しかしこんな山間の都市が、かつては一大製鉄の町だったなんて、すぐには信じられない感じです。やっぱり水運によるコストが安かったのでしょうか? 古くて立派な鉄製の橋などに、その面影の跡を見ることはできました。
というわけでピッツバーグを後にすると、再びあっという間に山の中。やっぱり秘境だわ。。