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3行アメリカ Daily Life 2001年

暮らしの中のハプニング!



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三夜連続! 11.2001

日本のテレビ局の宣伝で「三夜連続大放送!」などと言えば、年末の忠臣蔵などシリーズ物が連続して放映される場合を指す。アメリカでも「三夜連続大放送!」は結構ある。大きな違いは、同じものを3日間、続けて放映することだ。多いのが映画。最近は"Mummy"(邦題:ハムナプトラの伝説)が金土日の夜8時から放送された。国内の時差に配慮して、夜11時からも同じ物が放送される。つまり、同じ番組が3日間に6回も見られるのだ。(見ないけど。)おまけに数ヵ月後には同じ映画が繰り返し「三夜連続大放送!」と銘打って放映される。平均60チャンネルのケーブルテレビが普及しているアメリカでは、こんなことでもやらないとネタ切れになるのだろう。映画好きの(ま)には魅力的にも聞こえるが、実はCMの長さと映画の古さとありがたみの無さで、ほとんど見ない。(ま)


弱いもの 11.2001

韓国人の友人ヨンヒが浮かない顔だ。訳を聞くと、子どものことで悩んでいるという。上の男の子は反抗期。学校にランチを食べに行っても(こちらでは親が学校に行き子どもと一緒にランチを食べることがある。)「お母さんは英語が下手だから、クラスメイトに恥ずかしいから来ないで。」と言われるらしい。そりゃあ、悲しい。下の女の子(幼稚園)は「みんなと同じように、私も髪の毛をブロンドに染めたいー。」と泣いて訴えるらしい。申し訳ないが、かわいい話に笑ってしまった。子どもの目にもブロンドは美しく映るのだろう。ブロンドに弱いのは、日本人だけではないらしい。(ま)


鬼門の郵便局 10.2001

アメリカでは、一本道路を間違えると、急に治安が悪くなることが多々あります。「自分の五感を信じなさい。ちょっとでもおかしいと思ったら、すぐに引き返しなさい。」とは友人JJのアドバイス。我々もあちこち出かけて、その感覚は少しづつ身に付いてきました。
ある日友人のヒョンジョンと、私の車で買い物に行く途中、彼女が郵便局に寄りたいと言いました。彼女の道案内で隣町ダーラムのその郵便局に着いた時、私はえもいわれぬいやな予感がしました。彼女の子供と私は車で待っていることになり、何気に横の車を見ていると、突然その無人の車が揺れだすではないですか!振り返ってみると、駐車場に入ってきた黒人のおじいさんの運転する古くて大きなオンボロ車が、私の隣の車にバンパーをぶつけて、ちょうど停車したところでした。ここはパリか?!(注;パリでは、縦列駐車の度にバンパー同士をぶつけてスペースを確保します。)おじいさんは何事もなかったように、さっさと車から降りて郵便局に入ってゆきました。普通のアメリカでは考えられないことです。治安が悪いと言うのかどうかは分かりませんが、この日以来、とにかくこの郵便局だけは避けています。(ま)


ただの飾り物 6.2001

友人のカナダ人Mが旅行に行くというので、愛犬のギネスを4日間預かった。部屋のシクラメンの花を食べた以外は特に問題もなく日々は過ぎ、愛着も沸いた頃にお迎えの日を迎えた。 サウス・カロライナの方でキャンプをしていたMが「はい、お世話になったお礼。」と大きな包みを差し出す。確かプレゼントはその場で開き、大げさに喜ぶのが礼儀だったよな、と考えつつ包みを開く。(ま)は絶句した。そこにあるのは、ハクション大魔王みたいな「顔」がついた土器みたいなツボだった(高さ30cm)。「うわー。」と無理やり喜びの声を上げてみたが、その後が続かない。「えー、えー、えーっと、これ花瓶?」「ううん、ジャスト・ア・デコレーション(ただの飾り物よ)」ええええっ、これを飾るの?一体どこに???という疑問を振り払いつつ、ニッコリとお礼を言うとMは満足して帰っていった。その後、この置物はMがノースカロライナにいた1年間以上にわたり我が家の暖炉の上に飾られ、来客を驚かせていた。「何、これ?」と聞かれるたびに「ジャスト・ア・デコレーション」と答えておいた。 Mが他州へ引っ越した現在、この壷はベランダで植木に囲まれ微笑んでいる。(ま)


涙がキラリ 6.2001

インターネットでニュースを読む以外は、基本的にテレビもラジオも新聞も、日本語が無い生活を送っている。渡米して3ヶ月、不思議なことに慣れるとそれほど苦痛でもない。そんなある日、日本から持ってきたMDプレーヤーを車に積んで、唯一日本から持ってきた東京スカパラダイス・オーケストラを聞きながら海までドライブに出かけた。ふと見ると、まぎれて1枚だけスピッツのベスト盤が。久しぶりに聞く日本語の歌に心を奪われた。社会人1年生だったときラジオでよくかかっていたデビュー曲の「君が思い出になる前に」、毎回涙したドラマ「白線流し」の主題歌「空も飛べるはず」、そして見えてくる広大な草原と一本まっすぐ続く道、先に見える青い海を運転しながらの「青い車」。草野ムネマサの持つ独特な世界観を表現する日本語の美しさ、言葉どおり胸に染み入んできて、思わず涙がキラリの(ま)であった。(ま)


馬鹿げた制度 5. 2001

日曜日の午前中、スーパーに買い物に行った。週末どっさりと食料品を買い込み、大きな冷蔵庫に詰め込んでおくのがアメリカ流である。レジで会計をしていると学生風の白人女性店員が、最近お気に入りのビール「スミノフ」の箱を指差し何やら説明している。ID(身分証明書)を見せろって?いいや違う。日曜日の12時過ぎたらセールになる、と言っているように聞こえるけど。親切だなあ。でも今買いたいのよ。え、とにかく今は売ることが出来ないって?そして、付け加えるように店員が言う"Stupid"(馬鹿)という言葉が聞こえた。
ビール以外の食料がいっぱいのカートを押しながら「日曜日の午前中は、教会に行く時間帯だからアルコールは販売できないんだってさ。」と(ひ)が私に説明する。私はマジで怒っていた。「でもさあ、いくら知らないからって馬鹿呼ばわりすることはないよねぇ。」「?」  (ひ)の解説によると、彼女は" Stupid law"(馬鹿げた制度)と言っていたのだ。あああ、誤解してゴメン。法律の背景も分かったし、教会に行かず働くあなたがそう言いたくなる気持ちも分かりました。

後から知るところによると、ノースカロライナ州含め東海岸南部から西にかけては"Bible Belt"(聖書ベルト地帯)と呼ばれるほど熱心なキリスト教信者が多いエリアなのだ。そういえば、西海岸在住経験者が教会の多さに驚いていたっけ。数ヵ月後の日曜日の午後、立ち寄ったサウス・カロライナのガソリン・スタンドでビールを買おうとしたら「サンデー、ノー、アルコール!」と言われた。ここでは終日ダメらしい。件の彼女が聞いたら何と言うだろうか。(ま)



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