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![]() 3行アメリカ English アッと驚く勘違いの数々… 英語は最大のハードルだ! ![]() |
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ステューピッド・ワイフ 6.7.2004英語のクラスに通っていたとき、担任のおばあちゃん先生が、毎日飽きもせず家族の自慢話をしていた。ご主人は地元有名大学の教授(すでに他界)、息子は結婚したばかり、娘は小学校の先生で、地元の自転車屋のオーナーとお付き合いしているのだとか。うんざりの毎日だったが、これは極端な例として、アメリカ人は自分の家族を誉めることが多い。最初は「何をそんなに自慢しているんだ?」と思っていたが、最近は程度が過ぎなければ「微笑ましい話」として聞けるようになった。 すると気になるのは、日本人の「謙遜」具合。自分のことを謙遜するのは勝手なのだが、家族もまとめて「下に下げる」必要ってあるんだろうか。日本人の「うちの愚妻」や「うちの豚息」を直訳して、「マイ・ステューピット・ワイフ(My stupit wife)」や「マイ・ピッグ・サン(My pig son)」などと言おうものなら、間違いなく言葉の家庭内暴力で、逮捕はされないでも一気に人間性を疑われるのは間違いがない。(ま) 複雑な関係 5.4.2004ペインティングのクラスは、いつも賑やかだ。おばちゃんたちのおしゃべりの中で自分の作品に没頭するのにも随分慣れた。さて、そんなある日、一人のおばちゃんの話の中に"ex-step-son"(エクス・ステップ・サン)と"ex-son-in-low"(エクス・サン・イン・ロウ) が出てきた。日本語に訳すと、どちらとも「昔の義理の息子」だが、のふたつの言葉からおばさんの波乱万丈の人生が読み取れる。まず、「エクス・ステップ・サン」は、「昔の、継子(息子)」であり、つまり、彼女は過去に、すでに息子のいる男性と結婚し、現在その結婚生活は続いてない、という訳だ。一方、「エクス・サン・イン・ロウ」は「昔の、子供(娘)のお婿さん」であり、すなわち、彼女の娘も一度は結婚して、離婚したことを意味している。うーむ、深いなぁ。と思いつつ耳をすませば、おばさんの話は、「そしたら、私のボーイフレンドがね…。」と続いている。この50歳台とおぼしき黒人のおばさん、まだまだ現役なのね、と尊敬の念は深まるばかりであった。(ま)英語の通じないサブウェイ 3.4.2004アメリカには『サブウェイ』という全国チェーンのサンドウィッチ屋さんがある。売り物は「サブ」と呼ばれる、ソフト・フランスパンに各種具をはさんだサンドウィッチ。「サブウェイ・ダイエット」という言葉もあるように、他のファーストフードに比べて比較的健康的(ローファット)とのイメージから、お昼時は「ちょっと体に気を使っている」っぽい人々で結構な混雑だ。 最強の英語教室 2.3.2004前から興味があった、ペイントのクラスを受講し始めた。アメリカで人気が高い、植物をモチーフにした、アクリル絵の具を使って木材などに描くペイントだ。クラスが始まる数日前、講師の先生より電話があった。今から言う絵の具を、当日までに買って用意しておいて欲しいという。ああ、いいですよ、とメモを片手にリスニングを始める。これがおそろしく難解なのだ。「ホワイト」(白)という単語ですら、3回も聞きなおしてしまった。先生も「私、山岳地域のなまりがあるのよ。ゴメンね。」と謝っていたが、その通り、すごい訛りなのだ。そして、絵の具の色の名前もすごい。「グラファイト」だの「ハウザー」だの「ロウシエナ」だの、素人にはどんな色かも想像がつかないような名前のオンパレード! スペルを聞きつつ、やっと13種類の絵の具の名前を聞き取り終えたときは、妙な達成感に浸ったものだ。 アナという名の女性 2.2.2004電話をつないだばかりの頃、男性の優しい声で「アナかい?」 とかかってくる電話がやたら多かった。そんな名前の女性は我が家にいない。「この番号にアナはいないよ。」 と言うと「そうか…。」 と残念そうに切れることが多かった。昔、この電話番号を使っていた女性はアナ(Anna)と言う名前で、どうやらモテモテだったらしい。こんな優しそうな男の人を振っちゃって、どうするんだよー、アナ!とひとりで想像を膨らませていたある日、(ま)は大きな間違いをしているのではないかと思い始める。どうやら彼らはセールマンで、「アナ(Owner,オーナー)かい?」、つまり「家の方ですか?」 と聞いているのではないか。「家の方ですか?」「この番号に家の人はいないよ。」 という間抜けな会話に「そうか…。」 と食い下がるしかなかったセールスマンを思うと、申し訳ない。同様に電話を受ける(ひ)によると、やはり「アナ」という女性宛ての電話だと思っていたそうだ。 風呂場のマイケル 1.27.2004自分の英語力が怪しいのは自覚しているので、時々英語を使って仕事をしている人が、すごい間違いを犯していると、「よく自分の英語力に自信が持てるよな。」と感心するとこがある。その一例を。 白黒つけない 1.21.2004日焼けを話題にするとき、日本語では「色が白い。」「色が真っ黒だ。」などと言うが、これを英語に直訳すると、とんでもないことになる。「海に行ったので、彼は黒くなった。」は "As he went to the beach, he became black."(海に行ったので、彼は黒人になった。)となる。アメリカでは、白黒は皮膚の色、つまり人種の違いであって、日焼けによる肌の色の変化ではない。「焼けたね。」は "You got a nice tan!" だ。 バイリンガルもつらいぜ 1.21.2004こちらでは、国際結婚カップルもよく見かける。で、両親の母国語が違うと、二ヶ国語が生まれながらに堪能になると思いがちで、我々からすると羨ましい限りだが、最近興味深い話を聞いた。英語を話す母親と、スペイン語を話す父親の間に生まれた一男一女。今は小学生の男の子の方には、小さい頃に言語障害があったという。何を話しているか親でも聞き取れず、お姉ちゃんだけがどうにか理解出来る状況。医者に連れて行くと、スピーチセラピストを紹介された。で、家での様子を話すと「今すぐ、その状況をやめなさい!」と一喝されたという。「その状況」というのは、母親は英語で話し掛け、父親はスペイン語で話し掛けていたこと。そりゃ、混乱するわな。それ以来、家では英語に統一し、スペイン語は彼が中学生になったらを教えよう、と決めたそうだ。日本でも幼児期からの英語教育など盛んで、それはそれで結構なのだけれども、ひとつの言語をきちんと喋れるようになることも、実は大変なことなのだ。(ま) Mr & Mrs 1.21.2004いつものランチでの雑談中に発覚した、驚きの事実。 言語習得と環境の関係 1.5.2004日本に数年住んでいたとかで、日本語が上手な若い中国人女性を知っている。彼女の日本語を聞いていると、若者イントネーションで「あれ、おいしくないよね。」「あれ、安物だよね。」「あの人、太っているよね。」と不平不満の言葉の連発なのだ。どんな日本人と接していたか、想像も出来るというもの。私は呆れるのを通り越して、妙に感心してしまった。言語の習得に当たっては、周囲の環境が多大な影響を与える。という訳で、自分の周囲を見回してみると、まあまあ大丈夫そうでホッとする。そんなある日「ジャマイカに10日間行くんだ。」と友人Jに言ったところ、一言 "I hate you!" (直訳「私あなたが嫌いよ!」 意訳「自分だけいい思いして!」みたいなもの?)と言われた。私の周囲も、結構マズイかも。(ま) 壊れた電子辞書 1.4.2004渡米の際に買った電子辞書。渡米当初は、いつもバッグに入れて持ち歩いていた。英語の勉強にもよく利用した。辞書(本)を引くより、大幅に時間が短縮できて大変便利。しかし恐ろしいことに、電子辞書で引いた単語はちっとも頭に残らないのだ。何故だ??「辞書は引いて、線を引いて、ボロボロになるまで使い込んでこそ。」なんて年寄りの英語の先生みたいなことを言うつもりはないけど、やはり苦労と成果は結びつくのだろうか。 (ひ)、講釈をタレる 3.15.2004今までのコラムを読んでもらっても分かるように、この「3行アメリカ English」では「こうすれば英語が喋れる!」みたいな講釈をするつもりはハナからありません。が、ネイティブ級にしゃべるのは無理としても、3年以上もたつと多少なりとも身に付いた「コツ」のようなものがあります。そんなテクニックのいくつかを恥ずかしながらちょこっとご披露しちゃいましょう。 エミネム・ファン 11.24.200366歳の知り合いのアメリカ人が「エミネム」の話をしていた。エミネムとは、白人の歌手(ラッパー)の名前である。黒人一辺倒のラップ界の中で(というかラップはもともと黒人音楽)、白人として初めてメジャーになり、人気も高く、そのどん底人生が映画化されたりもした。しかし66歳の人にも語られるほど人気絶大なのね、と「エミネムはアメリカを代表する…」という説明を聞きながら思っていたら、何かおかしい。よく聞くと、「エミネムはアメリカを代表するチョコレートであり…」と言っている。何と「エミネム」は「m&m's」(エムアンドエムズ)のことだったのだ。確かによく聞くと「エメネム(ズ)」と発音している。ちなみに「m&m's」は、日本でいうところのマーブルチョコレートで、アメリカのいたるところで売られている。これで納得。ちなみに「ラッパーのエミネムの話をしているのかと思ったよ。」と言うと、66歳の彼女は顔をしかめて「あの人の口から出てくる言葉は、みんなBAD(最悪)だわ。」とのこと。若者文化に対する理解は、どこの国も同じようで。(ま) 謎のオーダー 11.8.2003お気に入りのイタリアンレストラン「マジアーノ」でランチ。(ひ)はお気に入りのクラムミート(ハマグリの身)スパゲッティーを注文。「ラージ<大>サイズにしてね。」と言うと「ミートは上に載せるか?それとも別の皿に持ってくるか?」と聞くので「上でいいよ。」と返事。やってきたスパゲッティは大きなボールにハマグリの身もいっぱい。直径7cmあるミートボールも乗っていて、ボリューム満点。「以前より豪華になっているね。」と言いつつ大満足で食事を終え、お勘定を頼む。テーブルに来たレシートを見てビックリ。頼んだ品に加えて「ミートボール$2.5(300円)」とある。頼んだ記憶は無いが、スパゲッティの上に乗っていたのは、まさにこのミートボール。しかし「ラージサイズにしてね。」のどこが「ミートボールもお願い。」になるんだ。確かに「上に載せてね。」とは言ったけどさ、そりゃクラムのミートのつもりだったんだけど(byひ)。という訳で、久しぶりに「やられた!」ってなかんじの笑い話でした。(ま) 久保田利伸とタケカワユキヒデ 11.7.2003たぶん10年以上前の初期のベスト版でしょう、久保田利伸の「Baddest」というアルバムのMDが我が家にあって、極たまーにドライブ中にかけています。ある日、1曲目の「♪シートに抱かれて夜明けを待ってる。ルードにシューズを脱ぎ捨てる。」という歌い出しを聞いていてふと気がつきました。「このルードってもしかして"rude"のこと?!」日本語発音では全く通じない"R"の音を堂々と日本語発音しているのもさることながら、「靴を、無礼に/失礼に/無作法に(結構強い非難のニュアンス)脱ぎ捨てる」ってどんな意味?と言いたくなる不思議な英語に「彼ってNY在住じゃなかったかっけ?」と意地悪なツッコミをしていた(ひ)(ま)家、なぜか話の矛先ははタケカワユキヒデに。言わずと知れたゴダイゴのボーカリスト、英語ペラペラなお兄さんとして尊敬していた純粋な子供時代。西遊記のテーマソングも「♪ガンダーラ、ガンダーラ、They say it was in India(インドにあるらしい)」と意外に簡単な英語だと気づいたのは随分後のこと。でも「ビューティフル・ネーム」(♪今日も子供達は〜という歌いだしの国際児童年のテーマソング)のタイトルひとつとっても、子供達の名前が外面的に「美しい」というより「素晴らしい」という内面に迫った使い方をしているようで、センスあるよね。発音いいし。という結構な評判のよさで、この勝負、タケカワユキヒデの勝ち。(何の勝負か分かんないけど。)(ま) (1)好き?(2)嫌い?(3)どうでもいい? 11.7.2003今季は惜しくも優勝を逃して2位フィニッシュでしたが、(ひ)はラボの友人達とバレーボールのチームを作っています。いつも試合の後にも遊びでもう1、2セットプレーするのですが、その日は宿敵のライバル対決・ヤンキース対レッドソックスのプレーオフを見るために終了後すぐに帰りました。引き留める友人達にもそう話すと納得して、「おお、そうか。ところで(ひ)はどっちのファンなんだい?」。ここで「別にどっちも好きじゃないけど、松井選手がいるのでヤンキースを応援しているよ」と(ひ)。ところがここで(ひ)は猛烈に反省することになります。「どっちも好きではないけれど…」と言った瞬間に一斉に友人達の顔が曇ったのです。曇ったというより残念そうな表情、と言った方が正確でしょうか。しまったー、こういう場合は「どっちも好きだけれど…」と言わなくちゃいけないんだったー。以前にも「No と言っちゃう日本人」で書いたような経験はあった(ひ)ですが、なかなかとっさの場面ではこの「言葉の魔力」には勝てないようです。まあ、魔力というと聞こえはいいですが単なる知識不足と経験不足でしょうか。というわけで答えは (1)>>>(このへんに合格ライン)>(3)>(2)。(ひ) 我らゴーマンズ 11.6.2003日本人どうして世間話をしていたところに、噂をすれば何とやら、アジア系アメリカンのJがやってきた。彼女、旅行先を言えば必ずおススメのレストランを教えてくれる食通である。ってなことをちょうど喋っていたので「アナタのことをグルメ(英語ではgourmet 発音はゴーメィ)だって話ていたんだよ。」と言うと" No, I'm not a gourmet. I'm a ゴーマン" (私はグルメじゃないわ。ゴーマンよ。)とのこと。「傲慢?」そこにいた日本人全員が耳を疑った。ま、突然日本語が出てくるはずは無いわけで、ゴーマンgourmandとは「食い道楽」のことを指すらしいと判明。でも、日本語でゴーマンはプライドが高すぎることを言うんだ、と説明しても「プライドが高くて何が悪いのさ。」というアメリカ人の本質に迫る反論にあっけなく敗退。この言葉が妙に気に入ったらしいJは、その後我々の料理クラブの名前まで「インターナショナル・ゴーマンズ」に変えてしまった。という訳で、我らゴーマンズ、名前はゴーマンでも謙虚に活動に勤しみたいと思います。(ま) 英語ブラブラ 11.5.20033行アメリカの中でも「English」はちっとも筆が進まないのは自覚していました。もう英語はペラペラなので書くことがない、という訳では決して無いのですが、2年も住んでいると自分のボキャブラリーの範囲でコトが足りてしまうような生活パターンなのか、取り立てて書くこともなかったように思います。これではいけないと、たまには小さなことも書いてみることにします。 放送禁止なまり 6.24.2003英語圏以外の人が喋る英語には、多かれ少なかれ母国語のなまりがある。その人の英語を聞けば、母国語が分かるというものだ。もちろん日本人の英語にも99%の確率で日本語なまりがある。ところで、同じ国でも、アジア某国のある地方出身の人の英語には、非常に特徴があることに最初に気付いたのは(ま)だった。 ランチタイム英会話教室 6.12.2003最近ラボに加わったコリアンのJくん、まだ韓国から来たばっかりでちょっと英語に難ありなのですが、自分も最初はこんなんだったのかな〜、などと思うと胸が痛みます。そんなJくん、昨年11月に結婚したばかりという新妻のもとへ、家がすぐ近くということもあって毎日お昼ご飯を食べに帰っています。それ自体は大変微笑ましいことなのですが、「何ともったいないことを!」と何度言おうと思って言葉を飲んだことか。実はランチタイムにラボのメンバーと話しながら食事を取るのは、またとない最高でしかも無料の英会話レッスンなのですよ〜。 脱皮の季節 4.16.2003自分が脱皮しているのではないかと思うほど、頭皮が乾燥してきた。渡米直後に続いて2度目の経験だ。2年前のその時、驚いて慌ててフケ取りシャンプーを買いにスーパーへ行った(ま)は、ずらりと並ぶ100種類以上のシャンプーの棚の前に立ち尽くした。「「フケ」って英語で、何て言うんだっけ?」 サンキューと言われたら 3.2003日本語でお礼を言われたら何と返事をするだろう。改めて考えると、何も言わないことが多くはないだろうか。(うなずくだけ、微笑むだけ、など。)こちらでは、"Thank you."と言うと、必ず"You're welcome."(「ユア・ウェルカム」どういたしまして。)の返事が返ってくる。日本語の「どうも」感覚で「サンキュー」使っていると、言われるほうも大変だ。スーパーのレジで、渡したクレジットカードが返ってきて"Thank you.""You're welcome."、 荷物を受け取って"Thank you.""You're welcome."、レシートを受け取って"Thank you.""You're welcome." タイミングよく一度でよいような気もするが、悲しいかなサンキューを連発するのが日本人。まあ、悪い言葉ではないので、ここは良しとする。いずれにしても、「サンキュー」と「ユア・ウェルカム」は「山」と「川」並みの合言葉である。 多国籍アクセント 3.2003ヨーロッパ各国をはじめ中南米からアジア、アフリカまで世界中からポスドクが集まる研究所。皆さん母国語じゃないはずなのに驚くほどに英語がお上手。(ひ)がピカイチ一番へたくそで恥ずかしい限りです。そんな中珍しく(ひ)と同じレベルを誇る心強い味方、フレンチ・スピーカーのベルジアン、ザビ・サン夫妻。お互いできん子ちゃん同士ながら一生懸命会話しています。彼らのフランス語訛りは時々聞いて微笑ましくなることも。一例を挙げればマシーンを「マショーン」、エンジンを「アンジョーン」とまるでタモリの漫談のよう。しかし裏を返せば我がジャパニーズ・アクセントも同じような威力を発揮している可能性大。「(ひ)の英語おかしいわね、くすくすっ」と話のネタに挙げられているかと思うと深いため息が。がんばれ日本人!(ひ) 言葉の壁 2.2003仲良しのペルー人の家に遊びに行ったら、先にメキシコ人とコロンビア人が来ていた。そして、同じ言葉(スペイン語)でお喋りをしていた。もちろん私が入ると英語を話してくれるのだが、違う国の出身でも同じ母国語を使って気楽にお喋り出来るのは、何だか羨ましかった。そういえば、コリアンやチャイニーズと英語で話していると、不思議な顔をされることがある。お隣同士でも、日本と韓国と中国は全く言葉が違うのよ、と説明すると驚かれる。当り前と思っていたけど、確かに日本語は日本でしか使えない。 キュートのニュアンス 2.2003(ま)が夏に浴衣を着てパーティーに出かけたらやはり人気で、「奥さん、素敵ね!」と誉められ(ひ)が「うん、彼女は"cute"(キュート=かわいい)だ」と反応したところ、一気にその場にいた女性陣から笑顔が消えた。そして「"cute"じゃないでしょ!こんなときは"beautful"(美しい)と言うものよ!」と叱られた。どうやら、日本人が言うところの「かわいい」は、大人の女性に対して言うべき言葉ではないらしい。これ以降、注意深くなった(ひ)は犬や子供に対してもビューティフル!を使っている。(応用編で adorable なんてのもアリ。これ一つで何でもオッケー(ひ)) フリー・ミール 2.2003サウスカロライナのヒルトンヘッド・アイランドというリゾートで夕食を食べようと思い、地ビール・レストランに入った。たくさんあるビールの種類からひとつを選んで注文すると「ああ、それは昨日仕込んだばかりで、まだ飲めないよ。」と、オフシーズンゆえ飲める地ビールはたったの2種類。店の名物のチキン・ウイング(鳥の手羽先)をかじりながら、各自注文した食事を待った。(アメリカでは大皿料理をみんなで取り分ける、という概念はない。)(ま)の注文したバーベキュー・サンドイッチがやってきた。味はフツー。と、食べていると中から何と針金が出てきた。(ビニール袋の口を縛る、ビニールにカバーされたアレです。)ああ、パンを出したとき一緒に入れたんだなー、と思いつつおなかいっぱいになるまで食べて、ちょうど来たウエイターに「こんなもの入っていたよ。」と一応クレームを言ってみた。「何だこりゃ?」という顔で針金をまじまじと見た彼は、突然”That's a free meal!"(無料の食事!)と叫んだ。一瞬、針金を「無料の食事」と意味するギャグと思い「笑うべきか?でも面白くないぞ。」と考えたのもつかの間、彼は猛烈に謝りだした。つまり「この食事は無料になります。もちろん新しいのを用意します。」ということだったらしい。(ま)も文句を言った立場上、ニコニコするわけにもいかず「もう食べる気がしないので、新しいのは要りません。」と一言。それからあとはウエイターからのお詫び、シェフからのお詫び、支配人からのお詫びと続き、最後は「今日は俺のおごりだ、飲んでくれ。」となった。妙に安上がりな夕食だった。 ビア? 2.2003いきつけのちょっと田舎のBBQレストランでいつも決まって聞かれることがある。注文の最後にウエイトレスのお姉ちゃんが「ビア?」と言うのだ。ちなみにメニューにビールはない。(飲んだら美味しそうだけれど。) さよなら、あなた。 12.2002中南米南出身者の人口が多いため、スペイン語はほぼ第二外国語化している。そのスペイン語も地域(国)によって微妙に違うので、メキシコ人に習った片言のスペイン語を話すと「理解は出来るけど、その言い方はちょっとねぇ。」とコロンビア人に訂正されることがある。 つまらないものですが 11.2002日本語を直訳すると変な顔をされる言いまわしは多い。たとえば、贈り物を渡すとき「つまらないものですが。」などとは間違っても言わない。どんなに謙遜しても" I hope you like it."(気に入ってくれるといいな。)が関の山だ。割と上手くやってきたつもりの私も、最近大きな間違いを犯した。 一杯おごるよ 8.2002(ひ)と同じでビール好きのボスS氏。いい実験データを持っていった時の彼の口癖は「一杯おごるよ」。さてクイズ、「一杯おごるよ」を英語で言ってみましょう。答えは「I'll buy you a pint」。彼はイギリス人なのでこういう言い回しになるのでしょう。pint は大コップ一杯というイメージです(1/8ガロン=約500ml)。他に、例えばパブで3〜4人で飲んでいるとします。何故かこういう時は周りの人とペースを合わせて飲むのがマナー。そしてそのラウンドでは一人が全員分の支払いをします。自分の番が来たら「I'll take care of this round.」もしくは「It's my turn.」でOK。お試しあれ。(ひ) ボール替えよっか 8.2002(ひ)は研究所のバレーボール・リーグで我がチームのキャプテンをしてします(ちなみに昨季は見事優勝)。ある日試合をしていたら、雨でぬかるんでいたコートのせいかボールがべちょべちょに。そこでイギリス人Oくんの一言、「べちょべちょだよ、ボール替えよっか?」。さてクイズ、英語で言ってみましょう。答えは「This ball is very yucky. I can swap the ball」。何だか swap というと妙な想像を、、、いかんいかん、さらりと使いましょう。ちなみに女性プレイヤーがサーブをする際、ボールが濡れていると男性陣は自分のTシャツでボールを拭いて渡します。真似て僕もしてみたら何故か笑われました。失礼な。目指せ!騎士道精神(ひ) ツーユー 6.2002日本の6月と言えば梅雨。梅雨のないNCではもうTシャツでさえも袖がわずらわしく、ランニングシャツ姿で美味しくビールを飲んでリラックスするというスタイルになって久しい頃です。ちなみに「梅雨」というのは外国人達に説明するのにいつも苦労します。単に Rainy season と言うと熱帯の雨季を想像されて「ハリケーンがすごいのか?!」とか「サンダーストームか?!」といった調子です。しとしとと雨が降るというのはなかなか想像できないようですね。そんなある日、折しも始まったワールドカップ、その中継で典型的な梅雨のしとしととした当日の天候を説明するのに実況アナウンサーは「日本は今、ツーユー(Tsu-yu)です」。なーんだ!そのまんまじゃんかー!ツーユーでいいんだ〜、と狐につままれたような気分になりましたが、果たしてそのまんまツーユーで世界の何人の人が理解したか、やっぱり疑問は解けない6月の日々でした。(ひ) 「No」と言っちゃう日本人 6.2002(ひ)の恩師H田先生がNCへみえられました。日本にH田先生を訪ねたこともあるボスS氏、デューク大J氏両氏ご夫妻に(ひ)(ま)を加えた計7人で食事となりました。H田先生にNCの良さを一生懸命説明するJ氏。スポーツに話題が及んだ際、「ゴルフするにも天国のようなところさ!ところで(ひ)はゴルフするかい?」。訳あってゴルフクラブは一生握らないと誓っている(ひ)、何気なく「No」とだけ応えました。すると途端にその場が静まり返り気まず〜い雰囲気に。何気ない No が引き起こした気まずい雰囲気は初めてではなく、薄々とこの「言葉の魔力」には気がついていましたが、どうも、一言だけ、特に日本人式のはっきりした発音でノーというのはかなり強い否定を意味することになるようです。このケースでは「NCでゴルフするのはホントにいいからオススメさ。(ひ)ももうゴルフはしたかい?」「するわけないっしょ」のようなやり取りとなってしまったのでしょうか。気まずくなるのも当然、まさに言葉の魔力です。「うん、本当はしたいんだけどね。残念ながら今までする機会がなかったんだよ」とできるだけ相手を立てるか、もしくはせめて「あー、あんふぉちゅねとりー、のーう」(のーうと2音節になるのがポイント)と答えておくと、とりあえずその場は回避できそうです。ほんとに言葉って難しい。(ひ) 「No」と言えない日本人 5.2002他人に平気で"No"と言えるようになるまで少々時間がかかった。日本人の優柔不断さの話ではなく、文法上の問題なのだ。英語では何気に「雨じゃないよね。"It doesn't rain."」「うん。"No"」と「ノー」を言う機会があるが、日本語では通常相手を否定する場合のみ「ノー(違います)」となる。故に、タダでさえ何を言っているかよく分からないのに、間違って相手を否定しようものなら大変申し訳ないような気がして、何気ない"No"を言うときも内心ドキドキなのである。(ま) 食べたいくらいカワイイ 5. 2002英語が母国語でない人と英語で話していて面白いのは、その人の母国語での言い回しがそのまま英訳されて出てくる時である。日本人なら「トイレを借りていいですか。」のつもりで"Can I borrow a toilet?"(便器を無料で借りて(持っていって)いいですか?)となる場合がこれに当たる。 ミャーッツプ 2. 2002かなり強行軍のテネシー旅行、疲れ果てて午後7時頃ナッシュビルのホテルにたどり着き、明日に備えてフロントで地図をもらうことにした。"Do you have any map near here?" (この辺の地図ありますか?のつもり。本当はちょっと間違い。)フロントの答えは"Ask a maid."(メイドに聞いて。)「???」3秒後、こんなシュチエーションには慣れっこの(ま)はピンときた。これは床を拭く「モップ」と完全に間違えている、と。「ちがーう!エム・エー・ピー。マップ!!」大声で言うと、フロントの黒人女性はすごい南部訛りでこともなげにこう言った。「ああ、ミャーッツプね。はいどうぞ。」 恋に落ちて 1.2002普段はキャラ物など見向きもしない(ま)だが、ひとつだけ例外がある。それはディズニーの二匹組のリス「チップとデール」の着ぐるみだ。数年前友人Aと行ったディズニーワールドで一目見てあまりのキュートさに大ファンになった。 なまりつながり 12.2001標準語を話そうとしても出身地のなまりが残るように、外国人が話す英語にも母国語のなまりが残る。フランス人の英語はフランス語に、中国人の英語は中国語に聞こえる。非常に聞きづらい。面白いのは、お互い相性のよいなまりと悪いなまりがあること。例えば日本人にとって妙に聞きやすいのは、韓国語なまり。使っている「音」が同じなんだろうな。おまけに韓国語と日本語は単語の並び方も似ているらしく、この両者が片言の英語で話している場面を見たアメリカ人がまったく理解できなかった、という不思議な話も聞く。さらにこの両者は顔立ちも似ているので、白人コンプレックスも無く妙に話し易かったりする。こんなことでは国際人にはなれない、のだけどね。(ま) カイヨスキー 12.2001フロリダはオーランドで泊まったホテル「ハイアット・オーランド」での話。まずは到着後、駐車場の入り口で警備員のおっちゃんにラスト・ネームを告げました。すると宿泊者リストをぱらぱらめくり、「おお、カイヨスキーか、よく来たな」。??ちょっと待った、カイヨスキーって、誰やねん??これが他でもない(ひ)自身のことだと気付くまでしばらくかかりました。確かに、ファースト・ネームのアルファベット1文字を似ている字に読み間違えたら読めなくもないですが、あんた、カイヨスキーって、わしゃロシア人かい??(ひ) ペットのコアラ 10.2001州都ラーレーで開催中のステート・フェア(移動遊園地なども来る巨大なお祭り)に遊びに行った。と、ある黒人女性に話し掛けられた。" Do you have any koalas?" (コアラ飼ってる?)変な質問だなーと思いつつ、生涯一度も飼ったこと無いから現在完了形で答えなくっちゃね、と思って"No, I have never had koalas."(私はコアラは飼ったことがありません。)と答えると彼女は不思議そうな顔をして(ひ)と二言三言交わして去っていった。あとで判明したことだが、彼女は小銭をせびっていたのだ。彼女が欲しかったのは「コアラ」ではなく「クオーター(25セント硬貨=30円)」だった。 免許証取得までの道のり 5.2001この街に住むには、どうしても運転免許がいる。車を運転しないことにはどこへも(買い物さえも)行けない。そのためには筆記と実技試験のテストをクリアすることが必要なため、早速勉強に取り掛かった。教則本を読み出す。"vehicle"という単語が頻繁に出る。これは何を意味する?辞書を引くと「車」だった。先が思いやられる。 恐怖のハワユー? 5.2001ほとんどの日本人は“Hello.How are you?"(こんにちは。ご機嫌いかが?) と聞かれれば" I'm fine, thank you. And you?" (いいですよ。ありがとう。あなたは?)と答えると知っているだろう。幼稚園児の英語教室でも習う基本中の基本だ。しかし、日本語で「こんにちは」の後に「ご機嫌いかが?」と聞かれる機会がほとんど無いのと正反対で、アメリカで「こんにちは」の後に「ご機嫌いかが」と聞かれない機会はほとんどない。 みんなやさしい 4.2001(ま)がアメリカに到着して初めての週末、メリッサの家のイースター・パーティーに招かれた。その帰り道(ひ)が深いため息をついている。理由はふたつ。1)(ま)の英語が本当にメチャクチャだったこと。「これは、マジでマズい。」と真剣に思ったそうだ。2)メチャクチャな英語を話す(ま)にみんなが「あら、そうなのぉ。」とさも理解できているかのようにやさしく接していたこと。それは(ひ)が渡米直後に受けたのと同じ扱いで、これにより(ひ)は「ボクの英語は通じている!」と納得していたということ。(ま) 「彼はよいスタッフです。」4.2001(ひ)のラボを初めて訪問。ボスのS氏に「(ひ)からいろいろ聞いています。」とご挨拶をすると"He is a good staff."(彼はいいスタッフだよ。)と言う(そう聞こえた)。ほぉ、と思いつつ"I'm glad to hear that." (それを聞いて嬉しく思います。)と一口英会話みたいな返事をしてその場を離れた。と、(ひ)が横でため息をついている。(ひ)訳によると、S氏は「そりゃ、いいことかい?」"He says good stuff?"と聞いていたらしい。部分的な単語以外聞き取っていない、日常会話で使われる単語を知らない、という見本のようなヒアリングであった。しかし、とんちんかんな(ま)の答えを聞いたS氏の動揺の隠し方はなかなか上手かったぞ、さすがインターナショナルに活躍する研究者は違うな、と妙に感心した(ま)であった。(ま) アーハー 1.2001会話にはリズムが命。ポン、ポン、とテニスのラリーのようにリズムに乗れると相変わらず拙い表現なのも忘れて「おおお、オレも英語を話してるぞ〜」と自惚れてしまいますが、まあそれほどに大事ということなのでしょう。 一口に英語と言っても 2.2003カナダ人のヨアフ君がフィアンセを連れて遊びに来ました。話しているうちに「彼女の祖父母はイングランドから来た。彼女は本場のイギリス英語が話せるんだぜ」と得意顔。そういえば階級意識はいまだ根強く残っているという白人社会、階級を如実に反映するのは言葉だと聞いたことがありましたっけ。ちなみに聞けばカナダのアクセントというのもちゃんとあるらしく、(ひ)(ま)にはアメリカ北部のアクセントとの違いはよく分かりませんでしたが、とりあえず語尾に「.....,ei!」アーイと勢いよくつければカナダ訛りらしくなるようです。 研究者としての壁 3.2003手前ミソですが(ま)がホームページを作ると宣言して以来、(ひ)も執筆活動?に余念がありません。渡米後2年も経ってからホームページを作り出すことが好例を示しているように、もともと腰は重いながらしかしいざエンジンがかるとのめり込んでしまうタイプの(ひ)(ま)、「こういうことを書こう」「こういう表現にしたら面白いかも」と頭を巡らし、寝ている間すらも夢の中で考え出す始末です。 |