3行アメリカ Sports 2003年

Ready to rumble!?

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おめでとうパンサーズ 12.29.2003

3行スポーツ久しぶりの更新です。さぼっている間に、我らがカロライナ・パンサーズが NFC South Division で見事優勝を果たし(11勝5敗)、チーム創設2年目で NFC Final まで進出した1996年以来、2度目のプレーオフ出場を決めました。やったー!!
思い返せば、シーズン前のプレビューでは、軒並みディビジョン最下位に予想されておりました。ディフェンディング・チャンピオンのタンパベイ、ウルトラQBマイケル・ヴィックを擁するアトランタ、手堅くいいチームを作るニューオーリンズという強豪3チームがひしめく激戦ディビジョンで、カロライナのみが一歩後退した位置に予想されたのは、ディフェンス重視で辛抱強くチーム作りを進めたカロライナに期待していたとは言え実は(ひ)も同感でした。申し訳ない。
で、シーズンはといえば、一言で言うと「とても胃が痛くなる」試合の連続でした。何しろ通算11勝のうち3点差以内で勝った試合が8試合、勝つときも負けるときも僅差僅差で、コーチ陣や選手達はよく辛抱が続いたなあ、と心から感心します。あっぱれ
とは言えこれでカロライナの試合運びに独自の色ができたと言えないこともないです。オフェンスに爆発力が無い分、ディフェンスで辛抱して辛抱してなんとか勝ち負けになるような試合を作るという、あんまり見る方はスカッとはしない色ですが、立派なチームカラーです。シーズン後半はさすがのディフェンスも息切れ気味ではありましたが、プレーオフではまたもう一踏ん張りお願いします。オフェンスもQBデローム選手は華こそありませんがコーチ陣の戦術を具現できる極めて優秀なQBです。プレーオフ初戦の相手は今シーズン1敗しているダラス・カウボーイズですが、決して勝てない試合ではなかったし今度はホームなので、また胃が痛くなるような試合で辛勝してください。(ひ)も胃薬を用意して応援させていただきます。がんばれ!パンサーズ!!(ひ)


Big Day at Chapel Hill 11.11.2003

11月8日土曜日、チャペルヒルではフットボールとバスケットの試合がダブルヘッダーで行われるビッグデイでした。まず、残念なシーズンが続いている UNC フットボールの方は、前評判の高かったNCステートから大金星をあげるなどそこそこの健闘をみせている Wake Forest を下すプチ金星!<相手のターンオーバーに助けられたりしたのですが> デュークにも負けちゃうかも、という仮定で ACC マッチ全敗というワーストケースシナリオが回避できたのでホッと一安心、本当によかったよかった。ところが実はデュークも同じ日にジョージアテックに勝ってしまったので最下位争いは相変わらず。。しかしことごとく接戦での敗戦が続いている UNC フットボール。敗因の一つは貧弱なディフェンスですが、そのディフェンス陣に向かって「ミニキャンプでも張って練習してこい」としかコメントしないヘッドコーチの方に、その全責任があるように思います。その練習を指示するのがヘッドコーチの仕事でしょうが。NFL のワシントン・レッドスキンズの監督が、来季 UNC のヘッドコーチに就任するなどという噂がありますが、それくらいの思い切った改革が今の UNC には必要でしょう。
そしてバスケットボール、エキシビジョンマッチとはいえシーズン初の対外試合のこの日、(ひ)(ま)もスミスセンターまで駆けつけました。正確には(ひ)がいやがる(ま)を引きずって行ったのですが。まあ、相手が相手(NC Central Univ)だったのでそうでないと困るのだけど当然の如く楽勝。ノエル選手の負傷(右手親指靱帯損傷で手術、全治6〜8週間)で選手層が薄くなってしまったところが気になるけれど、高校生時代からのチームメイトという一年生コンビ・レイショーン選手とジャスティン選手がそこそこの動きをみせてくれて、ノエル選手の穴を埋めてくれそうな期待を持てたのが大収穫でした。いよいよシーズン開幕、今年は行くで〜! Let's Go Heels!!!(ひ)
試合の模様は
こちらでどうぞ


クラシックもスポーツだ! 11.3.2003

<読者Sくんからのお問合わせがあったので、、、>前回のフィラデルフィア旅行でのフィラデルフィア・オーケストラ公演の演目は、前半が Messiaen の「L'Ascension」という曲と Berg の 「violin concerto」、後半がモーツァルトの交響曲第41番「Jupiter」。Sくんによると「好き嫌いが分かれる」Messiaen と「聞くに耐えられない」Berg の violin concerto という前半の2演目は(ひ)(ま)には正直ちょっと難しすぎたかな。Berg での Tetzlaff という弾き手のバイオリン独奏には本当に感激したのですけどね。
後半はさすがにモーツァルトということで(ひ)(ま)でも肩の力を抜いてゆっくりと楽しめました。「さっすがモーツァルト天才!」とそんなこと(ひ)(ま)から言われんでも分かっとる感想が本当に正直な感想でした。とは言っても前半の方が聴き応えがあったような気もしないではないです。聴いていた自分の方も緊張して聴きながら汗をかいたという初体験もしました。クラシックもスポーツだ。
指揮は今年から指揮を執る Eschenbach というお方でしたが、ピカード艦長みたいでとてもかっこよかったです。Messiaen でも盛り上がるところでは顔が紅潮していたのがはっきり見えました。デューク大オーケストラの指揮者ハリー・デビットソン氏は1曲目の第1楽章が終わったところですでに汗びっしょりでしたっけ。次第に興奮のボルテージが高まってきて、最前列でバイオリンやチェロを弾いている女の子達を指揮棒で突き刺しそうな勢いでしたし。やっぱクラシックもスポーツだと妙に納得する今日この頃。(ひ)


ミッドナイトマッドネス 10.19.2003

カレッジバスケット解禁日となる10月18日の午前0時に、ミッドナイトマッドネスと呼ばれる開幕お祝いのイベントがありました。聞けばいろいろな大学で同じようなイベントがあるそうです。待ちに待ったシーズン開幕ですからね、高ぶる興奮のボルテージも最高潮! 内容はまあ、子供の学芸会か飲み会の宴会芸と変わりない<by(ま)>程度のものでしたが、真夜中にスミスセンターを埋め尽くす2万人の観客が訪れるのですから選手達はシアワセですね。新監督のロイ・ウイリアムス氏もこれ以上ないくらいの歓迎ぶりでした。冷静な監督のうえに意外と小柄で、男ドアティほどの存在感はなく男ドアティ・ウォッチャーだった(ひ)(ま)は一つ見どころを失った感はありますが、今年のチームをどこまで磨き上げてくれるか楽しみです。選手達も一夏を越えて逞しくなったように見えました。今年はいくで〜 Let's go HEELS !!(ひ)
ミッドナイトマッドネスの模様はこちら


マスコット君 3.2003

長時間のスポーツ観戦で退屈しがちな(ま)の楽しみのひとつは、チーム・キャラクターの着ぐるみの観察だ。日本で言うとG球団のジャビット君みたいなものだが、アクションが桁違いにすごい。今までのベスト3は、カロライナ・カレッジ(女子プロサッカー)の「ローリー君」。試合の間ずっと客席を駆け回る体力もすごいが、背中で回転するブレイクダンスなど小技も光る。ダーラム・ブルズ(プロ野球AAAリーグ)の「ブル君」は、イニングの合間にゴーカートで球場を爆走しながら観客に向かってTシャツを投げまくる。そして、ジョージア・テック大の「蜂」。中に入っているのは女性だったが、試合の相手チームUNCのマスコットである羊の着ぐるみに本気で跳び蹴りをお見舞いしていた。敵ながら天晴れ。ちなみにそのUNCの羊君のダンスは、(ひ)が酔っ払ったときの踊りによく似ていた。(ま)


さよならカレッジ 9.29.2003

今回正式に活動停止が発表されたアメリカ女子サッカー・リーグ(WUSA)について、(ひ)(ま)家の思い出話を少し紹介します。(ま)
<<3行アメリカ Sports 特別編・WUSA活動停止記念・さよならカレッジ>>


WUSA 活動停止 9.22.2003

女子のサッカーW杯開幕を直前に控えて、女子サッカーのプロリーグ WUSA が活動停止を発表しました。アメリカが優勝した前回大会の成功を受けて開設されたこのリーグ、わずか3シーズンでの打ち切りとなってしまいました。報道によると、観客動員数とテレビ視聴率(最後はほぼゼロ)が年々下がっていったことに伴うスポンサー離れ、との理由だそうで、うーん、非常に残念ですが、と同時に(ひ)(ま)家にも責任の一端があるようで、少々心苦しくもあります。
(ひ)(ま)がちょうどアメリカに来た年に開幕し、地元チャペルヒルに「Carolina Courage」というチームがあったことに加えてアパートの向かいの部屋にも選手達が住んでいたので、それはそれは足繁く応援に駆けつけたものでした。2年目は車で30分以上かかる Cary に本拠地が移転したこともあって試合には行こう行こうと思いながら行きませんでしたが、優勝争いをしていて最後は実際に優勝したことからテレビで観戦はしていました。それが3年目の今年はテレビでも1試合も観ませんでした。おそらく、全米の多くの家庭で(ひ)(ま)家と同じようなパターンをたどったのでしょう。試合を観ながら「女子高生サッカー」などと半分ふざけて呼んでいましたが、彼女たちは立派なプロでした。今回の決定は完全な消滅ではなく活動停止なので、いつの日か再開されることを祈りつつ、せめてもの罪滅ぼしにW杯では球場でもらったうちわ<今でもキャンプファイアーで活躍中>を片手にアメリカ代表チームを応援しようと思っています。がんばれ!(ひ)

courage gals stadium
(ひ)(ま)と Courage のギャルズ達 * 最初の年は UNC のサッカー場が本拠地でした


Are you ready for some football?! 9.12.2003

さて、大学に続いてプロ・フットボールも開幕しました。なんと開幕戦の前にはブッシュ大統領もコメントを読み上げたほど、やっぱり国民的スポーツなのですね。そして最後には大統領自ら 「Are you ready for some football?!」。これは毎週月曜日の夜に ABC が全米中継するマンデーナイト・フットボールの合言葉です。翌月曜のマンデーナイト初戦では、フィラデルフィア戦とあってシルベスター・スタローンが登場し、やはりこの言葉で締めておりました。大学でもホームチームのチームカラー一色にスタンドが染まっていたりして、非常に盛り上がるこのシーズン。「ルールがよく分からん!」と食べず嫌いをしていてはもったいない限りです。そこでフットボールシーズン開幕を記念し、小学生の頃からのフットボールファン(ひ)が3行アメリカ Sports 特別編をお贈りいたします。第1部に続いて第2部もありますのでお見逃しなく。(ひ)
<<3行アメリカ Sports 特別編・フットボールシーズン開幕記念「(ま)でもわかるフットボール教室」>>


スポーツ三昧 9.6.2003

9月の声を聞いてにわかにスポーツ三昧の日々が訪れるようになりました。夏休みのバケーション・シーズンが終わった途端にこの有様、つくづく良くできているもんです。我が家でも((ひ)のみ?)この週末は右手にポテトチップス、左手にダイエットペプシでテレビ桟敷の前に張り付いておりました。
まず土曜日 カレッジフットボール。5試合くらい一度に生中継されていたのでちょろちょろ変えながらの観戦でしたが、UNC の試合は無かったのでずっと下のテロップに流れる他の試合の途中経過に注目しておりました。何だか高校の寮生時代にラジオ中継で他球場の途中経過を知らせる「ピロリロリン」という音楽を待ち続けていた切ない気持ちを思い出すようです(当時はライオンズファンだったのだ、元福岡)。で肝心の試合の方は延長の末にシラキュースに負けてしまった模様。ここは勝たねば、という試合だっただけにダメージは大きかったようで、その後買い物に行ったハリスチーターでも店員のおじさんが(ひ)(ま)に向かって突然「カロライナは今日勝たなかったらどの試合で勝つんだ?もうだめだ〜」と話しかけてきました。「今年はデュークにも負けるかもしれませんね」と応える(ひ)の言葉に、「まったくだ、(デュークの)ACC 連敗記録ストップに肩を貸すようでは情けない」とひどく落胆のご様子。まあ、確かにその通りですがこの2年間バスケットで味わい続けた苦汁に比べたら大したことないです。
続いてテニスのUSオープン女子決勝戦。フレンチ・オープンに続いてキムちゃん選手(フレミッシュ)とジャスティン選手(フレンチ・スピーカー)の両ベルジアン対決になりましたが、(ま)曰くいしだあゆみ似のジャスティン選手が準決勝での苦戦とは対照的に快勝しました。試合中の厳しい表情から勝負がついた途端にこぼれ出る笑顔は何事にも代え難く美しいものです<たとえそれがジャスティンちゃんでも>。ちなみにザビサン夫妻の息子ジャスティン君(Justin、フランス語読みでジュスターン)とは英語発音は同じでもフランス語読み(Justine、ジュスティーヌ)は違うそうです。最後に e がつくと女の子の名前になるらしい。なるほど、正夫と正子みたいなもんだね。
さらにその後はフットボールのマイアミ対フロリダ戦、この試合は本当に見応えありました。こんなチーム(30点差を跳ね返した横綱マイアミ)が ACC に入ってくると思ったら背筋がゾッとします。
明けて日曜日 NFL のカロライナ・パンサーズ。ここ数年成績の上では低迷していますが生でも見た印象として決して悪いチームではないカロライナ、地道にチーム作りも進めていたのが実って<スポーツ・イラストレイテッド誌の評価は低かったものの>プレシーズンマッチでは素晴らしいパフォーマンスを見せていただけに期待の一戦でした。ところが試合が始まってみると全くの鳴かず飛ばずで、まるでまた去年までのカロライナ猫に逆戻りしたような歯がゆい試合展開にがっかりの(ひ)。しかししかーし、後半に入って(オープニングセレモニーで素人とは思えない歌声で国歌を披露した奥さんの旦那)ベテランQBロドニー・ピート選手を控えQBジェイク・デルホム選手に代えた途端に(無謀なパスを2度もインターセプトされたりしながらも)目覚ましい快進撃を見せ何と27点差をひっくり返して1点差の大逆転勝利。控えとはいえプレシーズンマッチで結果を出していたデルホム選手、思い切って彼を起用したコーチ陣や彼のプレーに応えたオフェンス陣、さらにもともと評価の高いディフェンス陣も含めて、みんなよくがんばったね〜とこれぞ「痛快!」な試合結果となりました。この調子で1年がんばってください。
さらにUSオープン男子決勝戦。アメリカ人アンディ・ロディック選手とスペイン人ユアン・カルロス・フェレーロ選手という伊達男対決となりましたが、こちらも準決勝で苦戦したアンディ選手が準決ではアガシを下したユアン・カルロス選手に快勝しました。前日のジャスティン選手とはこれまた対照的に顔をくしゃくしゃにして「オーマイガー、キャンッビリーブ」と泣き崩れるアンディ選手、やっぱりがんばる人の姿って美しいです。実は(ひ)(ま)家ではやさ男系色男のユアン・カルロス選手を応援していたのですが。
なーんとも中身の濃い週末でした。明日もマンデーナイトのフットボールだし、はぁ、毎週末こんなんだったら身が持たんわ〜(実はうれしい悲鳴)。(ひ)


フットボール開幕! 8.31.2003

この週末いよいよ大学フットボールのシーズンが開幕しました。UNC もホームにフロリダ・ステートを迎えての開幕戦、角のように旗をなびかせた車があちこちに走り、芝生の上ではいたるところでお決まりのバーベキュー。人口5万人の町にある65000人収容のスタジアムへ駆けつける車を交通整理するお馴染みの警官たちも町に溢れてこれまた大学城下町の風物詩が戻ってきた雰囲気です。肝心の試合の方は ACC フットボールの雄、フロリダ・ステートになすすべなく惨敗(37-0)。予想通りとはいえまちっと何とかならんのかのう。特にディフェンス、ラインの当たりがまるで大人と子供。。ジュリアス・ペッパーズ選手とライアン・シムズ選手がいた2年前には勝ったのに、、何だか昔日の感があります。こりゃ今年はデュークにも負けちゃうかもよ、去年は首の皮一枚だったけど。(ひ)はジャージと帽子と靴下で完全武装してお茶の間テレビ桟敷に陣取ったものの第1Qで早々に武装解除してしまいました。しかし腹が立つくらいに強いフロリダ・ステート、今年は ACC 加入以来10年間彼らが独占ているタイトルを奪う可能性が大きいと前評判が高いNCステートに代わりに叩いてもらいましょう。UNCファンはバスケシーズンをじっと待つべし。
他にも話題のカード目白押しで ESPN はフットボール一色でしたが、(ひ)(ま)家が楽しんだのはルイビルvsケンタッキーのケンタッキー・ダービーマッチ。実況では「ブルーグラス対決」とも言っていましたが、先日そのルイビル、レキシントンの両都市に訪れていたので親しみもあったのでした。(ひ)は下の「神様おねがい!」で紹介した試合にも出場していたケンタッキーのQBロレンソン選手に俄然注目。およそQBには見えない体型ながら(LBかTEのようなズングリムックリ体型なのです)、意外や意外に軽い身のこなしに左手から繰り出される柔らかいパス、プロには見られない大学ならではの異色QBにどうしても眼が釘付けになってしまいます。試合の方はそのロレンソン選手率いるケンタッキーが後半に追い上げながらも前半から優勢に立っていた(ま)のご贔屓ルイビルがリードを保って逃げ切りました。他にもチームカラーのオレンジ一色にスタジアムのスタンドが染まったテネシー戦や高評価(全米6位)ながら完封負けの緒戦となってしまったアラバマの雄オーバーンvs USC 戦などが見応えありました。また毎週土曜日はテレビ桟敷に釘付けになってしまいそうです。(ひ)


神様おねがい! 8.25.2003

間もなくフットボールシーズンの開幕です。(ひ)(ま)家でもこれに合わせてついにケーブルテレビを契約しました。久しぶりにテレビをつけると、ESPN クラシックで、やはりシーズン開幕に合わせて「Hail Mary Pass 特集」という番組が放送されていました。日本語風に訳すと「神様おねがいパス」とでも言いましょうか、僅差で負けているチームが試合終了間際にエンドゾーン付近へイチかバチかでパスを投げ込むという、まさに「神様おねがい!」なパスで、接戦ではよく見られる光景です。もちろん成功率は限りなく低いので滅多に決まりませんが、決まれば決まったでこれ以上ないドラマチックな幕切れとなります。
有名なところではBCのダグ・フルーティ選手(最終戦オレンジ・ボウルの最終プレーで時計も残り0秒になった後に逃げ回って逃げ回ってパスを決め逆転勝利、彼はこのプレーでハイズマンも決めました。(ひ)は小学生だったと記憶していますが彼はいまだ現役でプレー中)や、コロラド大のコーデル・スチュワート選手(今年ピッツバーグからシカゴへ移籍)のプレーなどがまず思い浮かびますが、この番組の中で最も面白かった試合は数年前のルイジアナ州立大(LSU)vs ケンタッキーの試合でした。
ホームチームのケンタッキーが、格上のライバル LSU に対し前半終了時点で20点以上あった差を追いつき、さらに第4Qも終了間際にフィールドゴールで勝ち越しました。地元チームの大金星を確信したケンタッキーファンがフィールドに流れ込みましたが、そんな中で行われた最終プレーでなんと LSU の「神様おねがいパス」が決まってしまったのです。相手チーム選手の喜ぶ姿を見て、一瞬何が起こったか分からない混乱の後に、狂喜の歓声が落胆の溜息へと変わっていったさまが非常に印象的でした。こういう試合を見ると、やっぱりスポーツは何が起きるか分からない筋書きのないドラマだと改めて思い知らされます。(ひ)


Best Sports Movie 8.11.2003

先週号の Sports Illustrated 誌に「スポーツ映画ランキング」という記事が出ておりました。数あるスポーツ映画の中で1位にランクされたのは、なんと「Bull Durham」。ケビン・コスナー主演で地元ダーラム・ブルズが舞台のこの映画、日本では「サヨナラゲーム」とかいうタイトルでしたっけ。荒削りな若手剛腕投手(「ショーシャンクの空に」でもお馴染みのティム・ロビンス)の教育係を任されたベテラン・キャッチャー(ケビン・コスナー)が、数々の苦難を乗り越えて彼のメジャー昇格という任務を果たした後、当の本人はさらに下のマイナーリーグ(AshvilleだったかGreensboroだったか)に落とされるというちょっぴり心くすぐるもの悲しいストーリーです。アメリカ人はこういう話がたまらなく好きな意外とおセンチなところもあるのでしょう。個人的には、移動のバスの中でケビン・コスナーが2週間だけ在籍したメジャーリーグの体験談を若手選手達に話すシーンが非常に印象的でした。ダーラム・ブルズの球場は新設されて映画に登場する球場は現存しませんが、鼻から煙を噴くブルの看板や牧歌的なマイナーリーグの雰囲気はそのままに残っています。ちなみにこの映画で共演したスーザン・サランドンとティム・ロビンスは以来十数年同棲していて子供も2人いるとか(正式な結婚はしてないらしい)。確か日本でも見たことあってその時はダーラム・ブルズが舞台だなんて気付きもしなかったのですが、そういう目で見ると一味も二味も違って楽しめるので是非ご一見を。Best Sports Movie にふさわしい名作です。(ひ)


ダービーマッチ in Boston 8.5.2003

(ひ)(ま)のボストン滞在中に、ヤンキースvsレッドソックスの試合が行われるということが判明。今年はボルチモアのヤンキース戦には都合で行けない我々は、これ幸いと松井くんの応援に球場へのこのこ出かけようとしました。ところが、ボストン市民にとっては宿敵のヤンキース戦とあってチケットは sold out。聞けばヤンキース戦全試合分のチケットは発売されるや瞬く間に売切れるそうだ。Box Office前に数日前からキャンプアウトする人もいるそうで、そりゃそりゃ何とも、考えが甘うございました、失礼失礼。というわけでその昔ファミスタでもプレーした"The Green Monster" フェンウェイパーク・スタジアム横のブルワリーでビールを飲みながらテレビ桟敷での観戦となりました。球場の外にも伝わってくるこの熱気は、ノースカロライナの大学バスケ UNC vs Duke 戦のようです。どこでもみんな、地元チームを本当に愛しているのが肌で伝わってきました。ライバル同士のダービーマッチは、やっぱり見応えあります。(ひ)
<<日本で言うと「G球団vsT球団」が最もこれに近い例でしょうか。しかし「T球団優勝の経済効果何百億円」や「日本経済のためにはG球団の優勝を」などの記事を見るとあんまりどっちも応援する気は失せてしまうのだ。プロスポーツである以上経済との関連は切っても切り離せないし、実は大学スポーツでも最近の ACC エクスパンジョン騒ぎも結局はお金絡みなので似たようなものなのだろうが。。>>


新庄くん、元気です 7.13.2003

現在マイナーリーグ落ちしている新庄選手(同じ福岡出身)ですが、彼の所属する3Aノーフォーク・タイズは地元ダーラム・ブルズと同じリーグのため我々はラッキーにも彼の出場する試合を見に行くことができます。そこで早速応援に行ってきました(なんとチケット代は7.5ドル、ありがとうダーラム・ブルズ)。というわけで本日行われたノーフォークvsダーラムの試合では、第1打席のレフトフェンス直撃を含む3打数2安打、守備の方でも強肩を生かして3塁でランナーを捕殺するなど、やっぱりマイナー選手の中では一際際立った存在でした。メジャー再昇格かトレードか分かりませんが、やっぱり彼はメジャーリーグで活躍の場を与えられれば光る選手です。がんばれ!!(ひ)
「Take me out to the ball game」の歌詞は
こちら

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その後いろいろ 7.13.2003

このスポ欄でも何度かお伝えしている ACC エクスパンジョンのその後は、結局シラキュースとボストン・カレッジの加入は見送り、マイアミとどんでん返しの復活劇でバージニア・テックを加えた11校での新生 ACC となることに決まったようです。ACC の特色である地域的にも妥当な、そしてフットボール強化という当初の目的にも十分かなう決定だったと思います。ACC がより魅力あるリーグとなるように、今後の調整でも関係者各位のさらなる努力を望みます。
負傷のジェイソン・ウイリアムズ選手の続報ですが、バイク事故で切断寸前だった左足に幸運にも神経系の損傷が無かったことが判明し、選手生命を絶たれる心配はとりあえず回避できたそうです。完全復活、というのはやはり厳しいプロの世界では難しいかもしれないということを反映してか、シカゴ・ブルズはドラフト直前で計画を変更して彼のポジションを埋めるためカンザスのカーク・ハインリヒ選手を獲得しました。ジェイソン・ウイリアムズ選手は今後の必要な手術とリハビリのためデューク大学病院に移るそうです。彼が順調に快復することを切に望みます。(ひ)


ジェイソン・ウイリアムズ選手 負傷 6.26.2003

相変わらずテレビは見れませんが定期購読している Sports Illustrated 誌からの衝撃ネタを一つ。
(他にも同姓同名の選手が複数いるため Jay Williams と名乗っていますが)シカゴ・ブルスのジェイソン・ウイリアムズ選手がバイクの事故で負傷したそうです。なんと新しいバイクを買ってたったの一週間で起こってしまったというこの惨事、詳細は明らかにされていないものの Broken leg(足の骨折)と Nerve damage(神経の損傷)で、少なくとも来シーズンのプレーは不可能、ともすると選手生命の危機だというからなんともはや、、直感的な想像ですが<厳しいプロの世界だけに>もはや復帰は不可能のような胸騒ぎがしてなりません。。大学時代のそれはそれは華々しいプレーがくっきり目に焼き付いているだけに、シカゴGMジョン・パクソン氏のコメント同様、彼のことが心配なばかりで本当に何とも言えない気持ちです。聞けばデューク大時代は100人斬りを達成したなど武勇伝は絶えない彼でしたが、3年終了時でプロへ行ったのも3年で大学を卒業できたためで、もちろんデュークを NCAA トーナメント優勝に導いた素晴らしいプレーも合わせて基本的には非常に好感の持てるアスリートだっただけに本当に無念です。まだ21歳、プロとしての1年目のシーズンを終えて何か気分転換でもしたかったのでしょうか、、コートの外での負傷で選手生命を絶たれるとは本人も悔やんでも悔やみきれないでしょう。そんな状況を察してかコーチKは早速彼のもとを訪れてバスケット無しでも充実した人生になるようアドバイスしたとか。(こんなケースで破滅してしまう例は枚挙にいとまがなさそうなので、)彼が前向きな人生を送ってくれることを切に望みます。(ひ)


ACC エクスパンジョン その後 6.9.2003

マーチマッドネスの終了とともに2年間以上タダ見していたケーブル回線を切られて以来、テレビのない静かな生活をしている我が家。そんなわけでニュースソースも限られているのでこのスポ欄の更新も滞っておりますが、旅行中久々に見た ESPN からのネタを一つ。
ACC が9校から3校を追加して12校に拡大するという噂は以前書いた通りですが、この3校はいずれも「Big East」というカンファレンスに属しています。ので、ACC にとっては拡大でも、Big East にとっては3校も抜けて大幅縮小になってしまいます。そこで、これまた別の Atlantic-10 からザビ大とパデュー大が Big East に移り「まあよかろう」という状態で落ち着く、というのが公然の噂としてささやかれておりました。
ところがここにきて、Big East 側が、抜ける予定の3校を ACC に移るのなら法的手段で訴える、というのです。何を今さら突然?という感じなのですが、さてさてこの真意や如何に??
裁判では判決まで至らずとも裁判の途中で双方が合意したらその場でおしまいというのはよくある話で、もしかするとこの裁判は、Big East が本気で3校に残留してもらいたいのではなく、「合意のもとに」移籍することを明確に示すための手段として行われるのかもしれません。これは全く(ひ)の素人的な思いつきの意見なのですが、確かにより多くの人に納得してもらうための裁判というのもアリのような気がします。
というわけで ACC エクスパンジョンも本格導入までちょっと時間がかかるかもしれませんが、いずれにしても来シーズンは9校の現体制なので、早くシーズンが始まらないかな〜と待ち遠しい限りです、少々気が早いですが。その前にケーブルテレビをちゃんと繋いでおかなくちゃ。(ひ)


レイカース敗退 5.16.2003

だはははは〜!ざまーみろ〜っ!なんて人が負けたのを喜んでいたらちょっと下品ですが、同じ気持ちの人は多いのではないかと信じています。NBA に興味を失った(ひ)にとって LA レイカースとアレン・アイバソンは悪の枢軸なのだ。まだシャックはいいけど、コービーのような「にやがって」いる(注・久留米弁で生意気の3乗くらいの意味)プレーヤーのお陰で NBA に興味を失くしたようなものなので。アイバソンもユニバーシアードで福岡に来て飲み屋で会った時にはまだ可愛らしかったのですけどね。昨オフの逮捕騒ぎの時には心から選手生命を断たれてほしいといけない願いをしたものです。神様ごめんなさい
レイカースを破ったのがサン・アントニオだったのも嬉しいところ(ティム・ダンカンはウェイク出身)でした。自分が大学生時代に不当にお金をもらっていい思いをしたせいで現在の大学生プレーヤーが罰を受けているのに、張本人はのうのうとプロで稼いでいるような選手がいるチームではなくて本当に良かったです。
今現在我が家のテレビはケーブル回線が切れたまま放ったらかしているので試合は見れませんが、先日旅行先のホテルで見たときには、やっぱりプロの選手は大学チームに比べるとはるかに上手くてプレーの質も高いと感じました(当たり前ですが)。しかしどうしても見ていて今一つ面白いと思えないのは何故だろう?(ひ)


ACC エクスパンジョン? 5.15.2003

UNC、デューク、NC ステート、ウェイクフォレストというノースカロライナの4校を擁するカンファレンス ACC(Atlantic Coast Conference)が、現在の9校から3校を追加して12校に拡大するという噂がかなりの真実味をもって新聞などに報道されるようになりました。新しい3校とはマイアミ(FL)、シラキュース、ボストン・カレッジもしくはバージニア・テック。このいずれも超一流フットボール強豪校の顔ぶれからも分かるように、ACC エクスパンジョンのその心は何をおいてもバスケットに比べて今一つ盛り上がりに欠けるフットボールの強化が目的のようです。
しかし、もともとはマイアミ(昨年全米2位、一昨年全米1位)加入という話から始まったこの噂、いつの間にかドサクサに紛れるようにシラキュースやボストン・カレッジの名前も挙がってきました。「フットボールのレベル向上」という大義にかこつけて、これを機にニューヨークやボストン・エリアの視聴者を確保し、テレビ放映権による収入大幅アップを見込んでいる、というのがどうやら事の真相のようです。確かに今の ACC は南部の大学のみでしたね。
実はこの「フットボール強化」という同じ目的で1991年に ACC に加入したフロリダ・ステート以外の8校は、スポーツはもとより、学問のレベルでも全米トップクラスに名を連ねる名門大学が揃っているというのも ACC の特徴の一つでした。「フロリダ・ステートにも十分乱されたのにこれ以上フロリダの大学やヤンキー(注・北部人のこと)の大学が加入するなんてもうたくさん」という意見も聞かれます。半ば信じられないような意見ではありますが、「スポーツは Athlete が戦うものであって Mathlete(数学)で戦うものではない」という正論を楯に掲げるこの拡張で利益を得るであろう人々に対して、南部エリアの ACC 各大学を心から愛してやまない地元住民の率直な気持ちをうまく代弁している意見のようにも聞こえてなりません。
北東部の巨大なマーケットは確かに魅力的でしょうが、例えば UNC 対 Duke に代表されるライバル意識など、地域色をもつ現在の構成でもいいところはたくさんあるように思います。新しい試みも必要でしょうが、ACC の魅力が損なわれないことを切に望みます。しかし本当に ACC が12校になったら、フットボールは UNC 対 Duke でドベ決定戦だなこりゃ。(ひ)


世界一、人気のあるスポーツ選手(アメリカ以外) 5.10.2003

大衆新聞「USAトゥディ」の自動販売機の前を通ると、ハンサムな白人の写真が一面に載ってた。見出しを読むと「世界一人気のあるスポーツ選手(アメリカ以外)」とある。誰だろうと、記事を読み進めてやっと分かった。彼はベッカムだった。おお、これが噂のベッカムか。初めて見たぞ。
日本では相当な人気者らしいが、アメリカではサッカーそのものの人気がない。ゆえに、ベッカムの認知度もかなり低い。世界中を興奮の渦に巻き込んだ(と日本人は思っているであろう)2002年のワールドカップでさえ、ギリギリまでテレビ放送があるかすら分からなかった。結局、数あるスポーツ・チャンネルの中でもマイナー競技を扱うESPN2で放映したものの、試合は全て真夜中だったので(ま)はひと試合も見なかった。よってベッカムどころか日本チームの活躍も、韓国の熱狂的な応援も見ていない。それにしてもベッカムは、ハンサムでした。(ま)


ロイ・ウイリアムス氏 決定 4.14.2003

大方の予想通り、と言っていいのでしょうか。カンザスの現監督、ロイ・ウイリアムス氏の UNC ヘッド・コーチ就任が決定しました。
彼はディーン・スミスのもとでコーチを勤めた後、カンザスの監督として 15 年間ジェイホークスの指揮を執っていました(実は男ドアティが一時アシスタント・コーチだったらしい)。その間、14 年連続 NCAA トーナメント出場、優勝は無かったものの2度の決勝進出を含む4度のファイナル4進出という素晴らしい実績を残しています。カンザス側としては必死の引き留め工作に全力を注いでいたようですが、本日の移籍決定となってしまいました。これは彼自身にとっても苦渋の決断だったようで、事実、3年前の男ドアティ就任の時にもオファーがあってその時はカンザスに残るという決断をしたそうです。決して UNC の方がカンザスよりも上の大学とは言えないのですが、やっぱり母校に戻るというのは特別なことなのでしょうね。息子さんも UNC の選手だったそうです。何でも発表の前日にはディーン・スミスと一緒にゴルフをしたそうで、「いっちょやったれやー」みたいなことでも言われたのでしょうか??
とにかく、監督とコーチ陣も決まって体制が整ってきました。メディアが言うようにカンザスでは取れなかったチャンピオン・タイトルをターヒールズで取れるように、新監督にも選手達にもがんばってほしいです。(ひ)はいつまででも応援するので安心してがんばってくれ!(ひ)

後日談こぼれ話・単に「カロライナ」というと UNC つまりノースカロライナ大学のことを指すのが通例ですが、ロイ・ウイリアムスを強奪されたカンザスでは「以後カロライナというとサウスカロライナ大のことを指すことに決定しました」と大真面目にコメントしておりました。


NCAA トーナメント終了 4.7.2003

したらしいです。あ、そう、まだやってたんすか。でシラキュース・オレンジメンがカンザスを下して優勝だそうです。あ、そうですか。結局ピックはまたハズレですね。まあ、どうでもいいですが。しかしこんな腑抜け状態では、本当に競技としてのバスケットが好きなのではなくただ単にご贔屓チームを応援するだけののぼせファンなのがバレバレです。まとにかく(ひ)の中ではすでに10日以上前にシーズンは終了しており、加えて2年間以上もタダ見していたケーブルテレビがとうとう2,3日前から映らなくなっていたので、結局決勝戦も見ずじまいでした。これが2週間くらい前だったら怒り狂っていたところですが、ケーブル回線を切る方も気を遣って切ってくれたようです。
さて、男ドアティの後任はいまだ未定。噂はいろいろと飛び交ってますが、カンザスの監督(ロイ・ウィリアムス)が最有力候補のようで、「監督就任を否定せず」のような新聞記事も踊っています。彼はディーン・スミスの下で長年アシスタント・コーチだったそうです。監督としてもカンザスで2年連続ファイナル・フォー進出という実績を残していますし、ただの(しかしちょっと腹黒そうな)おじさんに見える外見のみを除くと確かに有力候補に値する監督のようです。まあ、しっかり人選してください。(ひ)


男ドアティ、解任 4.2.2003

4月1日、(ひ)(ま)家に衝撃のニュースが走りました。なんと「男ドアティ解任」。こりゃまた ESPN にエイプリル・フールで騙されたか?と思いましたがどうやら本当のよう(ジョーダンが次期監督に決まった、なんてのもありましたがこれはもちエイプリル・フール)。情報が信頼できるようになるまで1日待ってみましたが、キャッチできるニュースソースではいまだ錯綜している模様です。表向きにはそれまで30年にわたって出場していた NCAA トーナメント出場を2年連続で逃した成績不振が主因、加えてスタメン5人を含む主力7人とその家族が来年も男ドアティが指揮を執るなら転校を考えるとコメントしたそうで、うーんんん、まあ、しょうがないかな〜、というのが本音のところでしょうか。
来年まで結果をもう一年待ってみることもできたのでしょうが、それもならなかったということは(ひ)のような素人では計り知れないような理由が奥底にはあるのでしょう。UNC で働いているJPの奥さんは「あんなコーチ早いとこクビにしなくちゃ!ミーティングを30分したら25分はわめいているだけ。個々のプレーを結果だけ見てコメントするだけで大局的な戦術なんてまるで無し」と辛口でしたが、そんなコーチだったら日本には掃いて捨てるほどいそうです(某人気球団の前監督とか)。「来年は期待できる?期待できる選手が揃っているのなら監督を代えたらもっと期待できるわ!」って、確かにそりゃそうかもしれないけど、、、
男ドアティ・ウォッチャーの(ひ)(ま)家としては、コートに半歩踏み入れては選手と一緒にディフェンスする彼の熱い姿がもう見れないかと思うと本当に残念です。しかし決まってしまったことはしかたがないこと。まだ次期監督は未定ですが、期待のもてる若い選手達をのびのびと育ててくれるような、そして「カロライナ・ファミリー」と呼ばれる心暖かいチームに溶け込んでくれるような(この点男ドアティはイマイチだった模様)いい監督が来てくれることを切に望みます。我々ファンも心配ですが選手達ももっと大変でしょう。(ひ)もがんばって応援するのでどんな苦境でもがんばって乗り越えてね。そしてまたいいプレーをたくさん見せてください。(ひ)

hoop5 男ドアティ


Major League Baseball 開幕 3.31.2003

大学バスケが終わって(まだ終わってないっちゅうに)マーチ・マッドネスも春の訪れとともに一息かと思ったら大リーグ開幕ですか。なんとまあ。
野茂選手は開幕戦を完封したそうで、さすが。で(ひ)(ま)家ではテレビ桟敷でトロント vs NY ヤンキース戦を観戦しています。松井くん、けっこう注目の的です。「いいなー、ゴジラなんてかっこいいニックネームで。僕なんかホース・ヘッドだったよ」と解説者。確かに彼は顔がでかくて長かった。初回の初打席は2死1,3塁から初球をレフト前に流して初ヒットに初打点付きというまずまずの好スタート。実況によると「日本屈指のスラッガーと言うからどんな大振りかと思ったら、こんなにコンパクトなスイングで打率もホームランも10年以上にわたって数字を残しているのだから大した打者だ。これにはトーレ監督と同じくらい僕も驚いた」とのコメント。そうそう、それが松井くんのいいところ。アメリカの記者はちゃんと見るところは見ているんだなー、と感心しました。記者も監督もチームメイトも松井くんがある程度数字を残すのは間違いないと確信しているようです。日本人記者がついて回っていろいろと大変でしょうが、162 試合と長い長いシーズンなのでマイペースでがんばってください。(ひ)もぼちぼちマイペースで応援します。メジャーに行って残念がっているのはナベツネとミスターだけだからね。あとは全員松井くんの味方だ。がんばれ!(ひ)


NCAA トーナメント戦況 3.30.2003

Final Four が出そろいました。テキサス、マーケット、カンザス、シラキュースという予想屋泣かせの驚きの顔ぶれ。(ひ)のピックは全く的はずれの全敗となりました。で、今度こそ。テキサス対カンザスの決勝で勝つのはカンザス(期待込み)。
それにしてもところ変わればバスケット変わる、とでも言いますか UNC とはかなりカラーが違うチームが上位に残ってます。思い返せば初めて衛星放送で NBA が見れるようになった 1990 年頃に、まず好きになったチームはゴールデン・ステート・ウォリアーズでした。Run TMC といってティム・ハーダウェイ、ミッチ・リッチモンド、クリス・マリーンという決して背が高くない3選手が走って走って小気味よく得点を重ねていくのがチームカラーでした。今考えるとラシャド選手、フェルトン選手、ジャワッド選手、メルビン選手を中心とする UNC の今のカラーに似てなくもないです。こういうチームが(ひ)の好みのようですが、結局数年後には Run TMC は解体されてしまいましたので、大学でも NBA でも本当の上位進出にはこのようなカラーでは限界があるのかもしれません。(ひ)が NBA が面白いと思わなくなったのはサイズ頼みのゴリゴリ・バスケ全盛と生意気プレーヤーのはびこりが主因ですが、そんな風潮に風穴を開けるためにも UNC にがんばってほしいです。Go! Tar Heels!!(ひ)


Duke vs Kansas 3.27.2003

NCAA トーナメント3回戦(Sweet 16)デュークにとってはここがひとヤマのカンザス戦です。結果から先に言うと接戦の末惜しくも負けちゃいました。しかし接戦とは言っても今一つのめり込む感じではなかったのは前日の UNC 敗退で(ひ)のボルテージも燃え尽き気味だったためか。実際、双方死力を尽くして、といった戦いではなく、カンザスのコリソン選手に30点以上も決められて、彼1人に負けたような印象です。しかも彼のファウルが後半の1つだけって、どういうことやねん。もちろん彼は一流の選手ですが、これじゃいたしかたありません。。試合終了間際に泣き出しそうな顔がアップになったドッカリー選手が次の瞬間泣き崩れたのは(ひ)も心を打たれました。大丈夫、君はよくがんばった、それに君はまだ1年生だ、将来があるよ。
さて、デュークの方は実況もさんざん指摘していた通り、JJレディック選手の3点シュートが1本しか決まらなかったのが大誤算。特にディフェンスが厳しかったわけではないので、本来の彼の力だと5,6本は決めていてもおかしくなかっただけに無念。その分カンザスのカーク・ハインリヒ選手も不発だったのでおあいこですが。残念ながらこれで最終戦となってしまった野獣ケーシー・サンダース選手は相変わらずの好ディフェンスを見せておりました。今年のデュークは彼のディフェンスに相当助けられたなー。2年前の元祖野獣・熊ブーザーの故障で出場していた頃に比べると格段の円熟味と言った感じ(解説の受け売りだけど本当)です。お疲れさまでした。
というわけでデュークの今シーズンも終了してしまいましたが、主力3人が抜けた後ながら去年と同じラウンドまで進出できたのは健闘と言っていいでしょう。ゆっくり休んで、しっかり練習して来年に備えてください。(ひ)


今年の UNC を振り返る 3.26.2003

思い返せば(ひ)が渡米した2001年1月、UNC ターヒールズは全米ランキング1位にランクされておりました(2位のスタンフォードをはさんでデュークが3位)。デュークとのダービーマッチ第1戦も接戦を制し、2月も後半まで ACC 無敗を続けていた「全米トップ」評価のチームだったのです。ヘッドコーチ(監督)はあまりにも有名だったディーン・スミス辞任の後、ガスリッチ監督(2年間)をはさんでその年から指揮をとっていた監督1年目の男ドアティ。前体制から強いチームを受け継いでの快進撃を続けていたわけです。しかし、シーズンも佳境を迎えた頃、(ひ)の素人目にも明らかに UNC の調子が狂っていきます。何かがおかしい。デュークとの第2戦、ACC トーナメント決勝ではなすすべなくデュークに大差で連敗。迎えた NCAA トーナメントでも、2回戦でペン・ステートにコロっとアップセットを喰らって、シーズン終盤は全く見どころ無しと言ってもいいほどのまさに尻すぼみ状態であっけなくシーズン終了となりました。

次シーズン(昨年)が始まると、なんと前年の主力から4人もの選手が抜けていました。そのうち卒業したのはブレンダン・ヘイウッド選手1人だけ。1人(ジョセフ・フォーティ選手)は2年生ながらアーリー・エントリーでプロへ、もう2人(ジュリアス・ペッパーズ選手とロン・カリー選手)は掛け持ちしていたフットボール・チームに専念という理由です。残った主力は膝のケガが痛々しいクリス・ラング選手と、ライオネル・リッチー似のジェイソン・カペル選手の両4年生選手のみ。残る2,3年生選手達は何だか気合いの入らないプレーばかり。両シニア選手に加えてジャワッド選手・ジャッキー選手・メルビン選手の1年生トリオが奮闘し、時折光るプレーは見せたとしても、何とも力不足は否めず空回りに次ぐ空回りで ACC の強豪校とは全く相手にならずに大きく大きく沈み込み、まさにチームは「どん底」状態。テレビ中継では試合前のピックで「今日の UNC のポイントはリングにボールが入るようにシュートすること、そして空色のジャージを着たプレイヤー(つまり味方)にパスを出すことだ」などと言われる始末。そんなん当たり前やんかー!それほどにチーム状態がひどかったのでしょう。とにかく、こんなターヒールズを見るのは見るに忍びない惨状でした。え?前年の今頃は「全米トップ」のチームだったんだっけ??

どうも(ひ)の素人目では、前年の尻すぼみとこの極度の不調は、前監督からリクルートされ入部した選手達が新監督・男ドアティの言うことを聞かず、もしくは選手達の方が男ドアティに愛想を尽かして(したがって多くの選手達が去っていった)、チームとして全く機能してなかったのが原因のように見受けられました。実際、シーズン終了後には2年生だったアダム・ブーン選手(ミネソタへ)とブライアン・モリソン選手( UCLA へ)は転校して出ていってしまいました。

そして迎えた今シーズン、男ドアティは自分でリクルートしてきた1年生と2年生を中心とした選手でチームを固めました。1年生では、ふてぶてしい男ラシャド・マッカンツ選手、高校 No.1 ポイントガードの声もあったレイモンド・フェルトン選手、でかくてお子ちゃま顔ながらセンス溢れるプレーも見せるショーン・メイ選手、フットボールで奨学金付きのオファーをもらいながら蹴ってバスケットに一般入部したノエル選手といった面々が新チームに加わりました。「Nation's youngest college team(アメリカで最も若い大学チーム)」と実況されるほどに若々しいチーム、無論実力は未知数で Sports Illustrated 誌のプレビューでは上位130校にもピックされていませんでした。(ちなみにデュークは5位、1位にアリゾナ)

ところが、シーズンが始まりフタを開けてみると、力を上げた2年生選手に光る1年生選手達が加わってプレシーズン NIT トーナメント優勝などの快進撃、一時的ではありましたが全米 14 位のランクが付いたほど。大学名の前に数字が付くのは本当に久しぶりだったので本当に感激しました。しかし、強豪校との厳しい勝負が続く ACC カンファレンス・ゲームが開幕し、加えてインサイドでは唯一の核だったメイ選手の故障による戦線離脱で、昨年と同じく黒星が続く厳しいシーズン中盤が待ってました。ああ、今年もだめだったか、と半ば応援する熱意も冷めかけましたが、しかし昨年と今年のチームの大きな大きな違いは、この敗戦の中からでも選手達が学び成長していたこと。確実に成長を見せた若いチームはシーズン終盤を「消化試合」にはせず、ウェイク・フォレスト戦での大接戦やバージニア戦での勝利などを演じ、強豪校とも確実に勝負になるところを見せるようになってきました。そして迎えた最終デューク戦での金星や、その後のトーナメント・ゲームでの奮闘は、このスポ欄でもお伝えしている通りです。

(ひ)の個人的な印象としては、ポイントガードとして試合を引き締めたレイモンド・フェルトン選手とリーダーシップも発揮するようになってきたジャワッド・ウイリアムズ選手の成長が今年の UNC 成長の鍵だったと思います。ふてぶてしい男ラシャド・マッカンツ選手はリーディング・スコアラーとは言ってもちょっと好不調の波がありすぎ。爆発すると手がつけられない破壊力は抜群なんですけどね。ノエル選手は身体能力の高さは保証付きなので、来年は今シーズン後半の好調に上乗せできれば期待大です。メイ選手もケガ自体は来年に問題なさそう。メルビンやジャッキーなどのソフォモア陣も来年は間違いなく力を上げてくるものと思われます。なんだか来年に向けて好材料ばかりで怖いくらい。
というわけで、UNC の今年はどん底から這い上がり生まれ変わった成長の1年でした。そして来年は間違いなく今年の経験に上積みした飛躍の年となるでしょう。これは本当に期待大です。一時は解任説も流れた男ドアティですが、しっかりチームを組織し、実際に結果も示しました。これは評価できます。コーチとしての戦術と、派手なアクションでもっともっとファンの目を釘付けにしてくださいね〜。特に男ドアティ・ウォッチャーの(ひ)(ま)家としては寄せる期待大です。頼んだぞ男ドアティ!そして Go Tar Heels!!(ひ)


UNC vs Georgetown 3.26.2003

NIT トーナメント準々決勝、今日も(ひ)(ま)は準備を整えスミスセンターへと突撃しました。ESPN2 での中継も入っており、解説のブラッド・ドアティ氏(男ドアティとは別人です)も来場、相変わらずの人気者ぶりを発揮しておりました。試合前のウォーム・アップでメイ選手が私服ではなくトレーナー姿で登場、今日はプレーするのかと会場も期待に盛り上がりましたが、結局試合が始まった時には私服姿に戻っていました。
さて、試合の方ですが序盤は UNC が主導権を握りながらもアグレッシブなディフェンスを仕掛けて逆転したジョージタウンの2点リードで前半折り返し。後半に入って一時は8点リードを奪う場面もありましたが、抜きつ抜かれつの展開から次第にジョージタウンがペースをつかみ、それでも終了約3分前に UNC が同点に追いつくなど、とにかく大接戦の好ゲームでした。ところが、やっぱりどうしてもディフェンスが今一つ弱かったのが最後まで尾を引いて、結局惜しくも5点差で逃げ切られてしまいました。負けてしまったので本当に残念だったのものの、それと同時に、こんなにコンペティティブなゲームができるまで成長したんだなーと半分嬉しさも残った試合でした。叫びすぎて今現在(ひ)は喉ががらがらです。
残念ながら今日負けたことによって、これで今シーズンも終了となってしまいました。しかしシーズン終盤は、ともすれば裏番組的な存在の NIT トーナメント・ゲームに連日スミスセンターが満員になるほどの老若男女が駆けつけたその事実が示す通り、本当にファンを楽しませてくれました。強いターヒールズが帰ってきたぞ!と期待を抱かせてくれただけで満足です。ありがとうターヒールズ。そして来年はもっと期待できます。頼んだぞ〜!!
というわけで今日は試合が手に汗握る緊迫の展開だったので、男ドアティ・ウォッチングどころではありませんでした。これまた来年に期待です。もう一度、ありがとうターヒールズ。よくがんばったよ。また来年会おう(ひ)

hoop5


NCAA トーナメント戦況 3.25.2003

Sweet 16 が出揃いました。混戦模様とは言ってもしっかり残るべきチームが勝ち上がってきている印象です。素人ながら(ひ)のピックも意外と当たっております(16分の12)。上位シード校での番狂わせはフロリダ、ルイビル、そして事もあろうにウェイク・フォレストが早々に敗退してしまいました。デュークよりも期待していたのに。。ファイナル4予想のうちの2校がすでに負けちゃってます(全然当たってないやんけ)。メリーランドはザビ大を破って Sweet 16 進出。このゲーム面白かっただろうなぁ、見逃しちゃったけど。
というわけで、次のみどころ 27 日のデューク vs カンザス戦に注目。この NCAA トーナメントに UNC が出場していたらどこまで勝ち上がっただろう、と思うと残念ですが、まあ NIT のおかげで地元でゲームを見に行けるので今回はこれで良しとしましょう。「この時期になってもまだゲームができるのは幸せ」と男ドアティにしては珍しくまともなコメントを残していますが、ファンにとっても本当にその通りです。というわけで明日のジョージタウン戦(こないだ見た 1982 年の NCAA 決勝と同じカードだ!)もスミスセンターに突撃します。Go Heels!!(ひ)


UNC vs Wyoming 3.24.2003

NIT トーナメント2回戦、相手チームの1回戦が大雪で延期されたため中5日空いての今日の試合となりました。本日はテレビ中継は無し。ということで一般発売のチケットを買い求めとうとう行ってきましたスミスセンター。今日もメイ選手は私服で登場。将来もあるし、やっぱり無理は良くないですね。来年はまた頼むよ。
というわけで生観戦レポートです。うん、やっぱり大学スポーツの生観戦はいいですね!学生くんや地元ファンに盛り上がってくれと言わんばかりに前半早々から UNC のオフォンスが爆発してスミスセンターは大興奮。(ま)の説によるとワイオミングから来てまだ時差ボケが抜けていなかった模様。ところが後半に入ると UNC が油断したのか相手の時差ボケが治ってきたのか、審判の笛も手伝って 20 点以上開いていた差を3点差まで詰め寄られるまずい展開。2万人以上の大観衆に対し15 人ほどのワイオミング・サポーター(おそらくは選手の家族達と思われます)は大興奮でしたが、困った顔メルビン・スコット選手の8連続得点(このあたりで(ひ)の興奮度は最高潮)などに助けられ何とか危なげなく逃げ切れたまずまずの試合結果となりました。
確かに戦前のレビュー通り、ワイオミングはインサイドの高さもあって(この手のチームに UNC は苦戦続き)フリースローやアウトサイド・シュートもきっちり決めるとても良いチームでした。が、それにしても特に後半での UNC のディフェンスには課題が残ります。今日はそれを補って余りあるオフェンス力を発揮できたので事なきを得ましたが、選手起用も含めて ACC の強豪校と対等に対峙するには今日(特に後半)のようなディフェンスではまだまだ力不足。まあ(ひ)がここで言わなくても男ドアティはちゃんと分かってくれているとは思いますが、、、本当に分かっているのかな〜(と信頼できないのが男ドアティとコーチKの違い)。
ところで、男ドアティと言えば今日もコートに半歩踏み入れては選手と一緒にディフェンスするなど相変わらずの注目株。棟上式のもち投げよろしくTシャツを観客席に投げ入れながらの登場ではとても大学のヘッドコーチとは思えませんが、何故か笑って許せてしまうところが彼のキャラか。(ま)によると期待したほどのアクションではなかったそうですが、前半早々にテクニカル・ファウルを取られていてはそれも仕方が無いところでしょう。しかしテレビでは見えないところでかなり執拗に審判に文句つけてます。さらに決まってその後に控え選手達に必ず説教かますことを(ま)が発見。しかし、かなり遠いところにいるのに(ひ)(ま)にも肉声が聞こえていたほどなので彼はよっぽど熱い男なのでしょう。(ま)の長年の疑問、試合開始早々にワイシャツ姿になる男ドアティが脱ぎ捨てたジャケットはどこに消えているのか、という問題は今日はジャケットすら見えなかったのでロッカールームに忘れてきた模様。(ひ)

hoop4


Duke vs Central Michigan 3.22.2003

はっ、やっとこ安心してゆっくりテレビ桟敷でビールを飲みながら見れるゲームでした。実況も指摘する通りデュークの持ち味オフェンス力が機能して自分のペースで試合ができ、これは今後に向けて好材料やね〜。まず、初戦ではドゥーハン選手の視野の狭さからなかなかボールが回ってこなかった期待のルーキーJJレディック選手が爆発。ダンテ・ジョーンズ選手とダニエル・ユーイング選手も前戦からの好調を維持しておりました。生意気プレーヤーに華麗なる転身を果たしてもダンテ・ジョーンズ選手の好ディフェンスが健在だったのも嬉しいところ。ディフェンスと言えばこれも期待の1年生で野獣の卵シェルデン・ウイリアムズ選手はインサイドのディフェンスがまだ今一つ弱い。そこを元祖野獣の4年生ケーシー・サンダース選手がうまく穴を埋めますが、自然と彼にファウル・トラブルが襲うのが課題と言えば課題か。一流校になるとこのようなわずかなスキでもしっかりピックアップしてくるので、兜の緒をしっかりと締めて次のカンザス戦に臨んでもらいたいところです。まあ、(ひ)がこんなところで言わなくてもコーチKは分かってらっしゃるでしょうが。。
それにしても、今年の NCAA トーナメントは上位校とマイナーカンファレンス校の実力差が小さいという下馬評通り、1,2 回戦でも接戦となるケースが続出です。身近なところでは UNC-ウィルミントン(そのあまりの立地の良さから学生は毎日サーフィンをしているとの評判)に対しメリーランドはブザービーターで辛勝、カンザスも初戦は3点差で辛くも逃げ切り、アリゾナは 2 回戦ゴンザガ戦で2OT の末の1点差勝利と、見ている方もハラハラですが選手達も大変です。惜しくも金星を逃した選手達はその場にばったり泣き崩れるというシーンが続出。大丈夫、君たちのがんばりと素晴らしいプレーはこの(ひ)が一生忘れないよ。(ひ)


Duke vs Colorado St 3.20.2003

うーんん、惜しかった!ってどっちを応援してるんだ??一時は2点差まで詰め寄られたところをユーイング選手の5連続ポイントに助けられたりしながらなんとか逃げ切ったという試合でした。確かに試合会場ユタからはコロラドの方が近いのでアウェイのような雰囲気でさらに審判の笛もコロラド寄りのような気がしましたが、勝負どころで武器の3点シュートを決められず、格下の相手に付き合ってお手玉したり焦ってシュートしたり、なーんかふがいなくて見ている方はすっきりしないゲームでした。そういえば去年もこんな展開で負けたんだっけ。まあ、こういう試合展開でも勝つのが本当に強いチームですが、初戦からこれではちょっと心配です。それにしてもクリス・ドゥーハン選手の調子はひど過ぎ。彼は今季かなり評価を落としたと思われます。
余談ですがトーナメント初戦と言うことで馴染みのプレーヤーでもプロフィールなどを一人一人解説していたのが新鮮でした。NCステートは惜しくも延長の末 UCバークレーに敗退。(ひ)


UNC vs DePaul 3.18.2003

というわけでスミスセンターに見に行こうかとも思いましたが、結局夕方は(ま)とテニスをしたので、ビール片手にテレビ桟敷からの観戦となりました。ESPN で放送していた前の試合が長引いて、やっとこ放送され始めたのは前半も残り6分、すると途端に UNC の調子が落ちて逆転され(全米中継に緊張したか?)、6点ビハインドでの折り返しとなりました。今日はメイ選手は出場していない模様。後から考えると、デューク、メリーランドに連勝したことに加えてメイ選手が怪我する前にはカンザスや UConn も破っていたので、UNC としてはメイ選手も復帰してチーム力さらにアップということを NCAA トーナメントに向けてアピールしたかったのかもしれません。
ちなみに長引いていた前の試合というのは UNC-アッシュビルvsテキサス・サザンという NCAA トーナメントで唯一行われる1回戦の前の0回戦のような試合(65チームを64チームにするため)。これが抜きつ抜かれつで延長突入という好ゲームでした。このレベルのチームだと NCAA トーナメントに出ても初戦で一流校と当たりコテンパになるので、0回戦でもコンペティティブなゲームができて良かったかもね〜、全米テレビ中継だし。おつかれさま。
さて、後半に入りフルコートディフェンスを仕掛けた UNC、これが功を奏してアッという間に再逆転、勢いは止まらず早々に楽勝ムード。してやったりの表情の男ドアティとさらにふてぶてしくなるふてぶてしい男ラシャド選手。この2人は分かりやすくていいわ〜。裏番組の ESPN クラシックで放送されていた 1982 年の NCAA 決勝戦<UNC vs ジョージタウン>とちょこちょこ変えながらの余裕の観戦となりました(ジョーダンやサム・パーキンスやウォージーや若かりし頃の男ドアティが出ていたうえにジョージタウンにはユーイングもいて、ジョーダンの「The Shot」による1点差で UNC が勝利した好ゲームでした)。しかし UNC のマーチングの曲って20年前から変わってないのね〜。(ひ)


NIT トーナメント 3.18.2003

UNC は NIT トーナメント出場を決めたようです。まだシーズンが続くのは喜ばしいことですね。しかし UNC 側は NCAA トーナメントに選ばれなかったのがたいそう不服のようで、これを機に NCAA 機構にかねてからの不満をぶちまけている様子。まあ、どっちもどっちです。 ということで早速今晩9時、地元スミスセンターにて初戦。なんかチケットを一般発売しているようだけど、入れるのかな?電話してみたけど誰も出らんし。(ひ)


NCAA トーナメント 3.17.2003

本日、NCAA トーナメントのブラケット(対戦表)が発表されました。予想通りですが UNC は選から漏れた模様。NIT はどうなのかな? で、デューク。アリゾナ、カンザスと同じ山に入れられてちょっと厳しいかなという印象です。2回戦までは問題なさそうなので当面のヤマは3回戦(Sweet16)のカンザス戦か。そういえば去年もここで負けたのですが。 アリゾナも Pac10 トーナメントでは初戦で負けているので戦える相手でしょう。というわけでまずは初戦の3月20日はがんばって〜。Final Four の独断予想は可能性の高そうな順にケンタッキー、フロリダ、期待込みでウェイクとデューク。(ひ)


UNC vs Duke 再び 3.15.2003

迎えた ACC トーナメント準決勝は再びデューク大との対戦となりました。そういえば準決勝出場の4校が全てノースカロライナの大学になったのは30年だか40年だかぶりだそうです。さて、このカード戦前の話題はシーズン中盤から足の故障で戦列を離れていたお子ちゃま顔ショーン・メイ選手の復帰。今シーズンは治療に専念との発表でしたがあまりの快進撃に居ても立ってもいられなくなったのでしょう。拍手に見送られいざ出場してみると、でかいだけではなくセンスあるれる動きも健在。オフェンスにディフェンスにいいプレーを見せておりました。
というわけでインサイドにも核を得た UNC、調子は悪くなくむしろ質の高いバスケットを随所に見せ「いいチームだな〜」と赤子が青年に育ったのを見届ける親のような心境で観戦しておりました。が、しかーし、如何せん今日のデュークは凄すぎた。野獣ケーシー・サンダース選手の闘志みなぎるプレー、さらに勝負所での3点シュートが決まる決まる。前半でほぼセーフティ・クッションを築き上げ、後半は王者の貫禄で UNC を軽くあしらいました。ウェイクをアップセットで倒したNCステートが去年と同じく決勝の相手ですが、間違いなくデュークが5連覇を決めるでしょう。シーズン中盤は調子を落としていたこともあったデューク。しかし勝負どころでグッとアクセルを踏み込んできたようです。さすがやるなーコーチK。NCAA トーナメントではデューク中心で行かせてもらいますので頼みます。(ひ)


UNC vs Maryland 3.14.2003

ACC レギュラーシーズンを結局7位で終えた UNC。迎えた ACC トーナメント初戦はよりによって2位フィニッシュのメリーランドが相手となりました。メリーランドは前年の NCAA チャンピオン、UNC との前回の対戦ではインサイドを好きなように攻められて史上ワーストの 40 点差で敗れた相手です。プレシーズン NIT でカンザス、スタンフォードを連破して期待を抱かせた UNC、(弱小カンファレンス優勝校もご褒美で出場できる)NCAA は無理かもしれないけれど、(惜しくも NCAA トーナメント出場を逃した A 級カンファレンス校が出場する)NIT トーナメントくらいはと期待を抱かせていませたが、それも結局 ACC7位で終わり ACC トーナメントでの上位進出がなければ難しいところ。いきなりメリーランド相手ではこれで今シーズンも最終戦かという気持ちで迎えた本日のマッチアップでした。
折しも週末の金曜日ということで試合開始の午後7時にはすでにいい感じで酔っぱらっていた(ひ)。適当に試合を横目で流しながらビールをすすっておりました。前半は4点ビハインドで折り返しと全く期待以上の健闘に満足しながらビールが進む進む。さらに迎えた後半で逆転した UNC の快進撃とともにお茶の間テレビ桟敷の前で熱く熱くなっていく(ひ)。UNC 優勢のまま試合も終盤を迎えいよいよ目が離せなくなった(ひ)はテレビの前で砂かぶり状態。さらに先日のウェイク戦生観戦とデューク戦での金星以来興味を示してくれている(ま)もテレビ桟敷に釘付け。結局なんと 12 点差で UNC がメリーランドを退けデューク戦に続く大金星となりました!!これがトーナメントの怖さでしょうか。UNC ファンで今日はパーティがてら観戦しているというフランス人JP家でもそれはそれは盛り上がったことでしょう。
試合を振り返るとメリーランドのフロント・コート陣を早い段階でファウル・トラブルに追い込み無力化できたのが UNC の勝因。そのためにジャッキー・マニュエル選手などはファウル覚悟で強い当たりのディフェンスを試合開始当初から仕掛けており、彼自身は数字上の活躍は見せられなかったものの、言うなれば「ケミストリー」が働いて色男ジャワード選手や期待のフェルトン選手、さらに6マンの困った顔メルビン・スコット選手などが縦横無尽の活躍を見せての会心の勝利となりました。ふてぶてしい男ラシャド・マッカンツ選手の爆発に頼らずとも勝てたのは大きな収穫です。大学レベルではヘッドコーチ(監督)の戦術も試合を左右する大きな要因ですが、賛否両論あるとはいえ意志を反映したチーム作りも進んできてプレシーズン NIT に続き今日のような試合を見せることもできた男ドアティはだんだん本物の大学ヘッドコーチらしくなってきた印象です。相変わらずコート内にもずけずけ入ってくるエキサイティングぶりは健在でしたが。
とにかく今日の会心の勝利で NIT くらいは視野に入ってきたかもしれません。只今行われている試合(デューク対バージニア)の結果にもよりますが次の(おそらく)デュークに前の試合のように勝ったりすると夢はまたまた広がります。これまででも現在の状況では余りあるくらいに楽しませてくれたので十分ですが、これもマーチ・マッドネスの醍醐味ですからね。行くところまで行っとけ!GO HEELS GO!!!(ひ)


UNC vs Duke 3.9.2003

今年も ACC カンファレンス最終戦はライバル同士のダービーマッチです。今日はお茶の間のテレビ桟敷から観戦。(ひ)の戦前予想・・期待のルーキー、ショーン・メイ選手の怪我でインサイドが全くダメな UNC は逆にゴリゴリのメリーランドには歴史的大惨敗したものの、アウトサイド中心で似たようなチームカラーと言える Duke 相手には「いい試合」を見せてもらえると期待はしておりました。もちろん勝てるとは微塵も思っておりませんでした。
さて UNC の布陣は、ふてぶてしい男ラシャド選手、色男ジャワード・ウィリアムズ選手、変な顔ジャッキー・マニュエル選手、なぜか(ひ)(ま)家では歌で名前を呼ぶノエル選手、めざましい活躍を見せる期待の1年生レイモンド・フェルトン選手といったところ。
対するデュークは、生意気度が急上昇クリス・ドゥーハン選手、ディフェンス重視のシブ系プレーヤーから生意気プレーヤーへの華麗なる転身を果たしたダンテ・ジョーンズ選手、3点シュートを打ちまくるJJレディック選手、祖父に熊をもつ(と(ひ)(ま)家では噂していた)アラスカ出身ブーザーから元祖野獣プレーを受け継いだシェルデン・ウイリアムス選手、やっぱり元祖野獣系プレーヤー、ケーシー・サンダース選手、あどけなさがかわいいダニエル・ユーイング選手、などなどといった布陣。
素人目にはシェルデン・ウイリアムスとケーシー・サンダースをインサイドで暴れさせて、という作戦が今の UNC には効きそうで、実際にそのように戦っていたようですが、今日の UNC はそれ以上に勢いがありました。まずはふてぶてしい男ラシャド・マッカンツ選手の爆発。(ひ)(ま)が見に行っていた前の試合でも爆発してくれよ〜、とうれしい悲鳴。さらにはレイモンド・フェルトン選手のすばらしい活躍の数々。1年生と思うと末恐ろしい、いや大きな期待を抱かせる選手です。去年の UNC はポイント・ガードから球をポロポロお手玉して見るに耐えなかったのですが、彼のおかげでぐっと引き締まったチームに見えます。もちろん2年生のジャワード選手、ジャッキー選手(2人が並ぶとでこぼこ漫才コンビのよう)らもがんばって、なんとデューク相手に大金星、狂喜乱舞の大勝利となりました。終了間際ダンテ・ジョーンズ選手が放った3点シュートが入って一瞬まさかの延長突入かと思いましたが、もう時間切れだったようです。しかしさすがにタダでは転ばないデューク、天晴れです。UNC が勝った瞬間は周りのアパートからも歓声が聞こえてきました。やっぱりお祭りダービーマッチは、こうでなくちゃね。
(ひ)(ま)が期待していた男ドアティのド派手アクションと、コーチK(映画エビータのペロン大統領がそっくりです)の冷静を装いながらも温泉上がりのように紅潮する顔は、今日は意外と2人とも大人しくて期待はずれに終わりました(男ドアティは一度乱闘寸前)。しかしとってもいいゲームだったな〜。また来年に期待大。(ひ)


UNC vs Wake Forest 3.5.2003

つねづね UNC のバスケットとフットボールの試合は一度は行ってみたいと思っていました。フットボールの方は UNC にお勤めのK江ちゃんとY成先生のご協力で見に行くことができましたが、バスケットボールの方は大学関係者でもない(ひ)(ま)はダフ屋からでも買わない限りムリだろうと半ばあきらめておりました。しかし、あきらめるのはまだ早い!ウィンストン・セーラムにあるウェイク・フォレスト大のゲームはチケットを一般販売していたのです。これはチャンスとばかり早速 UNC 対ウェイク・フォレストのチケットを入手して出かけてきました。
ゲームの方は期待通りの盛り上がり。フットボールの時もそうでしたが、マーチングバンドの演奏も入って学生くんたちの熱狂的応援は見ている方も楽しくなります。ジョーダンは豆粒ほどにしか見えませんでしたが、今回はもっと身近にエキサイティングなゲームが観れて幸せでした。試合の方は、一時7点リードするなどそこそこの動きを見せた UNC、しかし如何せん1・2年生頼みでは地力不足は否めず、たまに爆発してはチームを勝利に導く期待のラシャド選手も不発に終わって UNC 黄金の負けパターン。それよりホーム最終戦ということで声援も一際大きかった4年生、ジョッシュ・ハワード選手をはじめとするウェイク・フォレストはさすが全米9位にランクされているだけあって貫禄のプレーでした。生で見た率直な感想として、若いチームと言えど決してつけいる隙がなかったわけではない UNC は、来年以降の飛躍を予感させる好感の持てるチームでした。
番外編ですが(ひ)(ま)家で秘かに話題、コーチKとは対照的な激情型監督、男ドアティの決してじっとしていない生アクションは試合そっちのけで目を釘付けにさせられました。テレビ桟敷でも画面の片隅で常に選手達や時には審判を相手に怒鳴りまくっている男ドアティの姿を確認できますのでご覧あれ。(ひ)

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アメリカズ・カップその後 3.1.2003

度重なるレース延期の末、スイスの挑戦艇アリンギがチーム・ニュージーランドを5勝0敗という圧倒的な強さで退け、アメリカズ・カップ史上初めてカップがヨーロッパへ渡ることになりました。と書けば普通の記事ですが今回の新チャンピオン、アリンギを指揮していたのは前々回カップをアメリカから奪取し、前回も圧倒的強さで挑戦艇プラダ・チャレンジを蹴散らしたニュージーランド人、ラッセル・クーツその人です。クーツ以外にも主力はごっそりとアリンギもしくは他のチームへ移籍し、NZに残された先発クルーは2人だけという壊滅的な状態からチームを立て直し臨んだ今回の決勝レース、5−0という結果を額面だけ受け止めて評価するのはあまりに酷な気がします。今回のNZ艇の若手スキッパー、ディーン・バーカーは前回の決勝では最終戦となった第5レースの舵をクーツから譲ってもらい、また子供の頃にはクーツ直々のプライベート・レッスンを受けていたというから両氏の本当の心中は本人たちにしか分からない複雑なものでしょう。今回のクーツ率いるアリンギはあまりにも強すぎましたが、ディーンにはこの経験を生かし、もともと高速ヨットを建造する技術に関しては定評のあるNZだけに是非ともカップ奪還に再挑戦し、今回はおあずけとなった(第2レースで片鱗のみを覗かせた)クーツ対ディーンのぞくぞくするようなマッチ・レースを見せてくれることを望みます。もちろん、次回はまたニッポン・チャレンジにも勝負に割り込んでもらえると言うこと Nothing! (ひ)


マーチ・マッドネス 3.2003

アメリカでの大きな楽しみの一つスポーツ。(ひ)(ま)の住むNCではプロよりも大学スポーツが盛んな土地柄です。中でも人気はノースカロライナ大学(UNC)、デューク大学に代表されるバスケットボール。他にラーレイのNCステート、ウィンストン・セーラムのウェイク・フォレスト、メリーランド、バージニア、クレムソン、ジョージア・テック、フロリダ・ステートからなる超 A 級のカンファレンス ACC(Atlantic Coast Conference)にトライアングル・エリア3校を含む4校ものNCの大学があることから嫌がおうにも盛り上がってしまいます。UNC 対デュークのゲーム・デイには町から人が消えてしまうほど。NCAA トーナメント観戦用の大画面テレビを買って、ファイナル4進出の4チーム予想を当てるとそのテレビ代金がタダになるという電気屋さんの広告も見かけます。たいていの地元民は UNC かデュークどちらかの贔屓チームを誠実に応援しますが、どちらの大学にも属しておらず、またチャペルヒル市ながらダーラム・カウンティというどちらにもとれるような住所に住んでいる(ひ)は、その中立な立場を活かしてちゃっかり両校とも応援させてもらってます。UNC の方がちょっと好きかな。まあ、どっちもがんばれー!(ひ)


カロライナ・ハリケーンズ 3.2003

アメリカの4大プロスポーツの中で、トライアングルエリアに唯一本拠地を構えるのがアイスホッケー(NHL)のカロライナ・ハリケーンズ。ラーレイの RBC センターがホームです。なんと昨年は地元ファン狂喜乱舞のスタンレーカップ・ファイナル進出。特に第3延長までもつれにもつれた第3戦は、江夏の21球、柔道山下涙の金メダル、我がQ大歯学部野球部オールデンタル7連覇に並ぶ(ひ)の歴代感動スポーツ名場面に超上位ランキング入りです。そんな激闘も日本での報道は新聞の片隅にスコアだけ。それではあまりにも寂しいので友人に宛てたメールの内容をここで公開。<<カロライナ・ハリケーンズ、偉大なるチャレンジの軌跡>>(ひ)


アメリカズカップ第4戦 2.2003

夜の12時半までスタートを待ったのに結局レースは延期。前回は風が弱すぎ、で今回は強すぎるというのがその理由。たしかにオークランドがレースに向いていないとは聞いていたが、実況も指摘する通り悪条件の中で競い合うのもスポーツのうちだと思うのだが。それとも調子の良いスイス・チームを惑わせる陰謀か?(ま)


松井君の英語 1.2003

松井君の入団会見と入れ違いで一時帰国した。日本での報道を見て驚いた。彼が出演していた朝と晩のTVショーは共に全国区の人気番組なのである。(日本だと「はなまるマーケット」と「筑紫哲也ニュース23」ってなところか?)
他にも感心したことがある。松井君とマスコミのやりとりである。堂々と日本語でジョークを言い、簡単な質問には笑顔で「イエース」「ザッツ・ライト」など日本語英語で答えている。これなのだ!そもそも異国からきた野球選手に流暢な英語なんて誰も期待していないのだし、堂々かつ愛嬌のあるこのキャラクターはアメリカ人にも好感を持って受け入れられるだろう。(この点、無口なイチローは評判がいまいち。)なかなかの大物だということはよーく分かったゾ。(ま) (今ごろ分かるなよ!(ひ))


苦痛のスポーツ観戦 6.2002

(ま)はスポーツ観戦に向いていない。すぐに飽きるのだ。ネコに小判、豚に真珠、(ま)に試合チケットである。50ドルもしたアメフト観戦で、真冬に屋外という悪条件の中で居眠りをしたこともある。
去年に続き、マリナーズの試合をボルチモアに見に行った。試合後半、やはり退屈してきた(ま)は「ブルペンを見てくる。」と席を立った。(この球場にはブルペンが真下に見える自由席がある。)席に戻って(ま)が言った。「残念。佐々木を探したけどいなかったよ。アジア人ならいたけどさ。」その場にいた日本人全員がうめき声を上げた。「そりゃ、長谷川だよ!!」(ま)



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