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![]() ファイル14 Beaufort〜Charleston, SC(4/26-28/2002) ![]() |
日本にもブルー・インパルスがありますが、何と言ってもアクロバット飛行チームの東の横綱は、アメリカ海軍の「ブルー・エンジェルス」です。そのブルー・エンジェルスが、サウスカロライナ・ビューフォートの海兵隊基地へ来るというではありませんか! 地図を広げると、かねてから訪れてみたかったチャールストンから車で1時間ほどの距離。これは行かねばなるまいと、この2か所をペアにして旅する計画を立て、いつものように金曜日の夕方に出発、ひとまずビューフォートまで1時間弱の距離にある町に宿を取って、翌日に備えました。こぼれ話ですがフレンチ・スピーカーのザビ・サンはこの Beaufort を「ブフォ」と発音します。かわいい〜。<後からジモティーに聞いた話では、同じ綴りでもサウスカロライナのBeaufortは「ビューフォート」、ノースカロライナのBeaufortは「ブフォー」と発音するそうです> ところがここで大問題発生! 土曜日に起きてみると、なんと土砂降りの雨・雨・雨! 航空ショーは、雨天では中止もしくは飛行プログラムが大幅に縮小されてしまいます。幸いなことに、ショーは土・日の2日間開催される予定になっていたので、急遽予定を変更し、翌日曜日に晴れることに賭けて、この日は一路チャールストンへと向かいました。 チャールストンは、込み入った入り江が自然の港を形成しており、最初のヨーロッパからの移民達がこの地形を生かして港町を作り、その後の入植者達を迎えていました。したがって、当時アメリカには5つしか都市がなかった頃からの都市なので、歴史のある趣深い町となっています。 また、チャールストン沖に浮かぶ北軍の要塞に、南軍側から砲弾を撃ち込んだことによって南北戦争が勃発した地としても有名です。この要塞は現在、国立公園局管理の観光地になっています。と言うことで、まずはこの「サムター要塞」に船で出かけました。海に浮かぶサムター要塞に到着すると、南北戦争時代に変遷した国旗がシンボリックに掲げられていました。南部と呼ばれるエリアに住んでいれば耳にすることも多い、南北戦争がここから始まったかと思うと複雑な心境です。 ダウンタウンに戻った後は、バッテリー・パークという海沿いの公園や、歴史地区に立ち並ぶヨーロッパ風のお屋敷(今でも人が住んでいるらしい)などを散策、歩いていて本当に気持ちよかったです。今にもクラーク・ゲーブルがニヤニヤしながら出てきそうな雰囲気。オープン・ハウス・ツアーに入ったラッセル・ハウスでは、ガイドのおばあさんが本当に北部の人を「ヤンキー」、南部の人を「ジェントルマン」と呼んでいて、ちょっとおかしくなりました。ちなみにこの邸宅のオーナー、ラッセルさんはヤンキーだったそうです。しかし南北戦争後は危険も承知でこの家に戻ってきたというからには、本当にチャールストンが好きだったのでしょう。そして夕食はやっぱりシーフード!ということでマーケット(実は元奴隷市場)沿いのレストランで、まずは生牡蠣に挑戦。ちなみに(ひ)は生牡蠣にホースラディッシュ(西洋わさび)で食べる、アメリカ風の生牡蠣が大好きです。そのあとはシーフード・フライの盛り合わせで満腹となりました。チャールストンでは市街だけでなく、郊外のプランテーション農場も見てみたかったのですが、次回以降の宿題です。 |
そして天候の回復をひたすら祈ったのが通じたのか、はたまた信じる者は救われたのか、翌日曜日は快晴!となり一安心。予定通りに、1時間強でビューフォートの海兵隊基地に到着しました。ここで駐車場の係員さんにちょっと質問したところ、ショーは4時間半くらい続いて、お目当てのブルーエンジェルスは最後の最後、3時くらいから登場とのこと。この時点で時計の針は午前11時、ショーは12時からなので、まるまる5時間半も炎天下の中に野ざらしにされることになります。十分な飲み水、日焼け止めと日傘代わりの雨傘をしっかりと準備しないといけません。 まずは入り口近くでいろいろな飛行機の展示を見て回り、滑走路近くでブルーエンジェルスの機体と記念撮影などしながら、柵の前最前列に陣取り真打ち登場を待ちました。ショーが始まりプロペラ機の曲芸飛行などがありましたが、最初は感心したものの、同じような芸の繰り返しで、正直言ってだんだん飽きてきました。現役戦闘機やニュースでよく見るステルス機など、それなりの演出はあったものの、かなり長い時間だったのでもう飽き飽き。そして、待つこと待つこと3時間、ようやく真打ちブルーエンジェルスの出番になりました。 まずは大型貨物機「ファット・アルバート」のデモ飛行、この頃にはパイロットも到着してブルーエンジェルスの機体も準備万端です。かつてテレビで見た walk-off を生で見て感激。離陸後は1〜4号機の時速 500 マイル(800キロ)で飛びながら寸分違わず一番近いところで 90 センチ(!)という距離を保ちながら飛ぶ「ブルーエンジェルス・ダイヤモンド」、5・6号各ソロ機のスリリングなすれ違い、4機が1列に並ぶ「エシェロン」隊形、ループにブレイクに5・6号機も加わった6機の「ブルーエンジェルス・デルタ」、などなど、まるで攻めダルマの如く、それまでの待ち疲れも吹っ飛ばす大迫力飛行のオンパレード。それにしてもカロライナ・ブルーの青い青い空に、何とも美しく映えるブルーエンジェルス。あっという間にクライマックスのデルタから垂直ブレイク、そして最後にデルタから水平ブレイクして一機ずつの着陸で無事終了。まさに圧巻!大興奮の1時間半でした。終了後、なんと3号機のパイロットから帽子にサインしてもらいました。あんなに緊張感のある飛行をしていたのに、汗一つかかず涼しい表情でサインに応じていたのがとても印象的でした。 今回の旅は2泊3日でしたが、本当に内容の濃い大満足の旅となりました。雨のおかげで日程を変えたせいで、かえって時間を上手く使えて良かったようです。(ひ) |