秋の気配が漂う今日この頃。暑すぎず寒すぎもせず本当にいい季節なので、ここ最近の週末は毎週のようにキャンプに出かけていました。が、やっぱりビーチは外せません。去年は9月の頭に泊まったオーシャンフロント・スイートのホテルが10月になるとさらにお得なお値段になるので、10月最初の週末をしっかりと抑えておりました。資本経済の原則により目玉が飛び出るほど高価な夏のシーズンをじっと耐え抜いて、待ちに待った出発の金曜日、(ひ)はウキウキ気分で仕事が手につかず、昼食の後にこそっと抜け出して帰ってきてしまいました。おっとっとこれは内緒
日頃の行いが良かったせいか、天気は快晴。のんびりするのが目的なのですが、こんなに泳いだのは何年ぶりだろう?と思うくらいに海で泳ぎました。まさにパーフェクトな週末でした、最高!!(ひ)
<番外編>
カロライナビーチへ向かう途中に、あの砂糖でコーティングされた甘〜い(しかしなぜかつい食べたくなってしまう)ドーナツ、Krispy Kream Donuts の製造直販店があります。おやつにちょうどいいので、1ダース購入してビーチに行くのが(ひ)(ま)家のお決まりですが、この直販店ではいくつか面白い発見をすることができます。
まず、一般の人にもドーナツ1ダースを2.25ドルで卸していて、例えば100ダース買って1ダース4.5ドルで売ったら225ドルの純益になりますよ、というような具合で「一般人販売」の事業を宣伝しています。よく、交差点などで信号待ちしている車にドーナツを売っている若者がいますが、彼らはこれでバイト代わりに小銭稼ぎをしているのでしょう。実際に人気があってよく売れてます。恥ずかしながら(ひ)も一度だけ買ったことがあります。売っていた若者がすごく喜んでいたのは、こんなカラクリがあったからでしょう。
それから、最も興味深いのは、ドーナツ製造工程です。ベルトコンベアー式にパーフェクトに自動化されています。
まず、こねて一定の形をした生地が、恒温槽を通ります。このドーナツにはイーストが入っているので温度は30度だと思われます。長い時間恒温槽を通れるように工夫されており、はじめは小さな輪っかなのがだんだんと膨らんで、インキュベーターを出てくる頃には見事にちょうどドーナツの大きさになっています。
そして出てきたドーナツを油で揚げるのですが、プカプカと油に浮かんでまずは片面。ちょうど良い揚げ加減になったところで、コロリンと上下ひっくり返されてもう片面を揚げます。ドーナツにはちょうど真ん中に5ミリくらいの白い揚げ残りの帯が残っていますが、それはこういう訳だったようです。
ここでベルトコンベアーが一山盛り上がっていて、油の槽から出るのと同時に余分な油を切ります。さらにハイライトとも言うべき砂糖コーティング、溶かされた砂糖が上から滝のように流れて落ちているところをドーナツが通ってコーティング一丁上がりです。
そしてしばらく室温で冷やされて、砂糖も程良く固まったところにおばちゃんが待っていて箱に詰めていく、という具合です。フィリングのドーナツの場合には中身はここで詰めるのでしょう。
これだけ自動でどんどんドーナツができていくのですから(感心なことに不良品はほとんどありません)、一般の人にもどんどん卸して売ってもらうという発想に至るのも自然なことのように思えました。妙に納得。(ひ)

いつも人がいっぱい * 店内の様子 * これが Krispy Kream1ダースだ!
|