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ファイル17 Baltimore, MD〜Shenanndoah National Park(6/1-2/2002)



2度目のボルチモア、目的はもちろんイチロー選手の試合観戦です。今回はK谷先生ご夫婦と4人で誘い合わせて出かけました。予定より少し早く、午後1時にボルチモアに到着、まずダウンタウンのはずれにあるシーフードレストラン「Obrycki's」へ向かいました。前回食べ逃したカニを食べるのが、野球と同じくらい大事な目的でした。カニがメインのこのレストラン、テーブルの上に大きな紙を敷いて、茹であがったカニを「ドサッ」と皿にも盛らずに直接サーブしてくれます。まずはこのダイナミックさ(いい加減さ?)に一同びっくり。Serving もダイナミックならば、食べ方もダイナミック(いい加減)です。木槌でがんがん叩いて殻を割り、手づかみでカニの肉にしゃぶりついていただきます。カニの殻は、その都度ゴミ箱に捨てていたのですが、撮影用にてんこ盛りにしておけば良かったとちょっと残念。

お腹いっぱいになった後は、試合開始までは自由行動にしてK谷先生ご夫妻とはいったん別れました。(ひ)(ま)家はインナーハーバーを走る水上タクシーで、アメリカ国歌誕生の地マクヘンリー要塞へと向かいました。マクヘンリーからの眺めは最高です。このボルチモアはかなり内陸に位置しているのですが、大西洋岸から延々 200 マイルにわたって入り江(チェサピーク湾)が入り込んで来ており、絶好の自然の港となっています。つまりは戦争相手の船も簡単に入り込んで来ることができたわけで、アメリカ独立後もしばらく続いたイギリスとの独立戦争では、この最高の見晴らしを活かして「要所ボルチモア」を守るための最後の砦として重要な拠点でした。そして戦いの末にイギリス軍は撤退、その様子を見て勝利を確信したアメリカ軍帯同の記者が、今でもシンボリックにかかげられている星条旗(当時の柄)がなびく風景を「 O'say can you see..」と歌詞に読んだのがアメリカ国歌となりました。よく聞くと、マクヘンリー要塞での激しい戦闘の様子が詠まれています。何故かあちこちで要塞をよく訪れる(ひ)(ま)。東海岸に住んでいる特徴でしょうか。いずれも歴史の転機が理解できて有意義です。

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そして再び水上タクシーでハーバープレイスに戻ると、ちょうどいい時間になってきたので、いよいよ野球場へ向かいました。すると、やっぱりNCから野球を見に来ていたY成先生ご一家にばったりと遭遇。「なーんか会える気がしてたんだよね〜」とY成先生。球場の横の駐車場に止めていた車から野球観戦グッズを取り出して球場へ。ちなみに観戦グッズとは、グローブと、「走れイチロー!」「大魔人22」のボード。試合中はグラブを片手にファールが飛んでくるのを待ち構えます。飛んでこなくてもいいんです。お昼のカニ・レストランでお持ち帰りしていたクラブケーキ・サンドイッチで腹ごしらえ。今まで食べたクラブケーキの中で最高に美味!!やっぱり野球観戦は楽しい。

さてさて、この日のイチロー選手は2安打2盗塁の大活躍。終盤のチャンスには敬遠もされました。ルーキーだった昨年よりも、存在感が大きくなったような印象です。試合は終盤を迎え3−2でマリナーズリードの展開。8回は長谷川投手がピシャッと抑え、あとは「大魔神」佐々木が抑えて勝利の方程式が完成間近と言う、絵に描いたような筋書きでした。当然の如く9回には佐々木投手がマウンドに上がります。

ところが! 先頭打者にヒットを許し、バントを1塁へ自ら悪送球、さらに敬遠であっという間のノーアウト満塁の大ピーンチ!この局面で0点に抑えたら、かの「江夏の21球」と同じ展開になります。が、ここはオリオールズの本拠地ボルチモア。ほとんどのお客さんはオリオールズ・ファンなので、それはそれは大盛り上がり。そんな中ではさすがの大魔人でも勢いを止めることはできず、あっという間に代打にサヨナラヒットを浴びて逆転負けしてしまいました。佐々木投手は今季初の失点・黒星。まさかの佐々木炎上で放心状態の4人でしたが、まわりのアメリカ人達(オリオールズファン)から「グッドゲーム!」と励まされて立ち直りました。

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このように、土曜日は朝からドライブした後、カニ、マクヘンリー要塞、野球観戦と、とても中身の濃い一日でした。ホテルに帰った後は、恒例の持参したビールで乾杯、美味しかったです。

明けて日曜日、バージニア州の「シェナンドー国立公園」に立ち寄りました。シェナンドー国立公園には、アパラチア山脈を尾根伝いに走る「Skyline Drive」に沿って、いくつも展望ポイントが設けられています。展望ポイントからの景色はとてもきれいです。ちょうど新緑がとても美しい季節でした。

さて、アメリカ東部を走るアパラチア山脈には、その尾根伝いに、南はジョージア州から北はメーン州まで、はるばる 2,160 マイルも続く「アパラチアン・トレイル」という山道があります。毎年約6か月(!)かけて、全行程を踏破する若者がたくさんいるそうです。身近なところでは、図書館のダブおじさんの息子も歩いたとか。グレートスモーキー、シェナンドー両国立公園の中にもこのアパラチアン・トレイルは走るので、地図でスカイライン・ドライブと交わるところを探して、トレイル道を見つけました。ちょうど道標もあったので記念撮影。「AT」というお馴染みのマークが書いてあります。しかしどう見ても獣道に毛が生えた程度のトレイル・コース。こんな道を6か月も歩くのですね、、気が遠くなりますが、歩ききった時の達成感を想像すると鳥肌が立ってきます。いつか歩こう(99% 冗談)。

そしてピクニックエリアでお昼ご飯。メニューは、持参した炊飯器で炊いたご飯でおにぎりと、ホテルの朝ご飯から失敬してきたパンやオレンジジュース。この節約メニューは(ひ)(ま)家の定番になってきました。お昼の後は軽く小一時間のトレイルを一本、Dark Hollow Fall という滝までの往復コースをチョイスして、新緑の中を気持ちよく歩きました。

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そして約6時間ドライブしてNCへ帰宅。1泊2日の旅でしたがとても楽しんでくることができました。思い返せば4月末から、サウスカロライナ、ナイアガラ、アトランタ、ボルチモアと遊びまくってしまいました。クレジットカードの精算をして青くなってます。(ひ)


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