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ファイル12 Memphis, TN(2/15-18/2002)



何を隠そう(ひ)はエルビス・プレスリーが大好きです。アメリカではビートルズよりも愛されている印象のあるプレスリーの本拠地・メンフィスまで一度は行ってみたいと思っていました。というわけでプレジデンツ・デイの休日を利用して、思い切って足を伸ばす旅を計画。金曜日の夕方から道中一泊し、実に足かけ12時間ものロングドライブの末にやっとの思いでたどり着きました。ああ疲れた。

まず何より、エルビスが愛してやまなかった家、グレースランドに入りました。正面の入り口は「ミュージック・ゲート」と呼ばれ、ここに立つと足がすくむコアなエルビス・ファンもいるそうです。お屋敷は1階部分が一般公開されていて、リビング、プールルーム、テレビルームにジャングルルームと、生前のエルビスの生活ぶりを生々しく伺わせます。また別棟のトロフィールームには、エルビスが獲得したゴールド・ディスクや貴重なポスター、衣装などが所狭しと飾ってあり、まさにマニア垂涎の様相。グレースランド以外にも、数々のビンテージ・カーや自家用飛行機リサ・マリー号など、エルビスゆかりのものがこれでもか!と展示してあり、エルビス・ファンにはたまらない、まるで楽園のような場所でした。エルビスはまだ死んでいないと信じて疑わない多くのファンの気持ちも分かります。だって、エルビスかっこいいっちゃもん!とは(ま)の弁。

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さて、本日のお宿、その名も「ハートブレイクホテル」にチェックインを済ませた後は、メンフィスのダウンタウンにあるビール・ストリートへと足を向けました。プレスリーのホームタウンということでももちろん有名ですが、メンフィスはブルースのメッカとしての顔の方が本家、プレスリーはこの町でブルースを聴きながら育ちました。そのメンフィス、とりわけビール・ストリート沿いでは、あちこちにブルースを生演奏しているバーやレストランがあります。(ひ)(ま)が入ったレストランで演奏に出てきたのは、今にも倒れそうなヨボヨボのおじいちゃん3人。ところが、びっくりするほど演奏が上手!とっても楽しそうに演奏しているので、観客の方まで楽しくなってきます。聞けば91歳のブルース・シンガーのおばあちゃんもいるそうです。決して若者がしかめっ面して歌うのだけが音楽ではないのだと、その懐の深さに感心させられました。話はそれますが(ひ)が好きだった憂歌団は、ビールなど飲みながらメンバーが楽しそうに演奏しているので観客まで楽しくなる、とても素敵なバンドでした。ギターの内田勘太郎氏は解散後、屋久島だか奄美大島だかで自給自足の生活に入ったそうですが、いつか再結成してまた素晴らしい演奏を聴かせてほしいと心底願っています。彼らが91歳になるまでにはまだまだ何十年も時間が残っていますから!!

翌日、まずは話の種に車を走らせてみました。ミシシッピを越えるとそこはアーカンソー、たちまち聞きしに勝るド田舎へのあまりの変貌にびっくり。再びメンフィスに戻ってミシシッピ川の河畔で記念撮影、ミシシッピ川は初めて見た(ひ)、頭に流れる歌はもちろん「トム・ソーヤーの冒険」でした。小話ですが総義歯を入れる際、発音の具合を試すため患者さんに「ミシシッピ」と発音してもらうそうです。(ひ)はしたことありませんが、教授が言っていました。サ行は舌と口蓋の狭い隙間に息を通して発音するので、義歯床の厚さチェックが大事なのだそうだ。さてさて、トム・クルーズ主演の映画「ザ・ファーム」の舞台にもなったという「ピ−ボディ・ホテル」では、1日2回餌を食べに屋上からエレベーターに乗ってロビーまで降りてくるという、鴨の親子に偶然にも遭遇しました。その後はロック&ソウル博物館と隣接するギター小僧憧れのギブソン工場、さらにマーチン・ルーサー・キング氏が暗殺されたモーテルが保存されている公民権運動博物館などを観光して、メンフィスを後にしました。メンフィス、見どころが多くて本当に楽しかったです。いつかもう一度来ることを心に決めました。

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次に向かったのはカントリー・ミュージックの聖地ナッシュビル。しかし到着した時にはすでに暗くなっており、日曜日だったのでオプリーランドでは定例のコンサートも行われておらず残念無念。翌日も帰る時間を考えて昼食後には出発したので、全くの消化不足となりました。今度はゆっくりもう一回来ましょう。ま、カントリーはいっか、という気もしますが。しかしいくら月曜日が休みだったとはいえ、距離も日程もかなり無理な旅になってしまいました。キーウエストまで行った自信が計画を実行に移させたのですが、無理はいけないです。旅を楽しむには、ある程度余裕のある日程を組むのも大事ですね。(ひ)


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